今日の4校時、3年1組をお邪魔して、
道徳の授業を参観しました。
教材は「絵葉書と切手」という物語です。
転校し遠く離れた仲の良い友達正子から、料金不足で届く絵葉書。
「 (料金不足を) 教えた方がいい。」と言う兄と、
「教えなくてもいい。」と言う母。2人の意見のはざまで迷う主人公ひろ子。
さて、みんななら・・・?
まずは自分で考え、金森先生の仕掛け、
ワークシートの「こころメーター」に表します。
全体的には、赤、つまり「言う」の方が多かったかな。
興味深かったのは、赤も青も、その理由が、
「友達だから」というもの。
意見は違うのにその理由はおんなじなんです。先生ここは想定済み。
さて、この後グループディスカッションです。
さあ、しかけの2つ目。友だちの意見を聞いて、再度「こころメーター」に。
これは一般に「ジレンマ資料」と呼ばれるもので、
「言う」か「言わない」か、2つの道徳的価値の前で、葛藤し、考えは揺れます。
そして意見交換をする中で、もう一度、自分自身に問い直します。
考えが変わった人、変わらない人、もちろん出ます。
ただ、その理由には、深みが増します。
振り返りの感想に、
「私は、この立場になったことがないから、一回この立場をイメージして
考えてみたけど、なんだかモヤモヤしてきて~。
でも友だちだから言った方がいいと思いました。」というものがありました。
う~ん、脳科学者の茂木健一郎さん風に言うと「アハ体験」でしょうか。
この子は今日、脳細胞がグルングルン動いたことでしょうね。