ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

コロマンデル5回目行:夢からできたホテル

2022年03月25日 | 北島:コロマンデル

朝食付きだったのでミハで朝
ごはん。簡単なビュッフェが
ありメニューからも選択可。

ストーブがついていました。


普段から朝は食べない私は、
パティスリーとコーヒー



夫はここぞとばかりに(笑)
オムレツ

チャンスは逃さない男



滞在するたびに「いつ、誰が
ここを開発したんだろう」と
疑問に思った、プカパーク。


相当の初期投資が必要だった
と思われる開発と、NZらしか
らぬリゾートホテルというコ
ンセプトは、南島のクイーン
ズタウン以外、目にすること
がなくずっと不思議でした。


それが2019年10月の4回目の
滞在でやっとわかりました。



大改装を経て、バーラウンジ
にホテル開発の逸話が写真付
きで展示されていました



驚いたことに、開発は1980
年代にドイツ人の若い夫婦レ
イナーとアンジー・ヘーンが
個人で実現したものでした。

(※これはホテル完成後5年の
1992年。すでに離婚後の2人
ファッションが1990年頃すぎ
てウケる~エスカーダかな)


ルフトハンザのパイロットと
スッチーだった2人は、1981
年に初めてパウアヌイを訪れ
ここに高級ロッジを建て、ヨ
ーロッパ市場に売り出そう

という壮大な夢を描きます。


スゴかったのは思い描くだけ
でなく、実現したことです。

アパートメントだけは現地で
建設し、それ以外のコテージ
は完成したものをヘリで運び
環境保全最優先だったそう。


本館、プール、ヘリポート建設



2人が移動に使ったセスナ機
と米軍ジープ。今でもあるガ
ソリンスタンドで給油中



取材に来たドイツテレビ



ホテルは1987年4月開業

世界のリッチ&フェイマスに
向けフェラーリやポルシェが
ホテルに高級車を貸し出して
マーケティングを図ったとか


リッチ&フェイマスというコン
セプトが80年代(同名の映画
もあり。邦題ベストフレンズ)


そして完成した1987年は10月
のブラックマンデーの年とし
て永遠に記憶される年です。
開業から半年でバブル崩壊

この手のバブリーなものって
どうしてバブルの頂点で完成
するものなのでしょうか


NZではシャトートンガリロも
世界大恐慌直前1929年に開業

トンガリロ山麓に城を建てる
という、超バブリーな発想(笑)


しかし、どちらも資金を投入
し浮ついた箱物ではなく、後
の時代の要求に応えられるコ
ンセプトという息吹を吹き込
んだせいか、経年劣化するこ
となく、今に活きています。



コンセプトの一部だった環境
保全に関しては、開業から30
年以上経った今になって、
境配慮の開発で最優秀ホテル

に選ばれるなど、やっと時代
が追いついてきたようです。


ホテルはすでに売却され、今
アコーホテルズ傘下です。



創業者の名を冠したラウンジ



ヘーン・ラウンジ



そして、創業者バー

2人への最大のオマージュ


夢の実現と言えばありきたり
ですが、「夢からできた」と
言われると、当時の2人の情
熱が伝わってくるようです。



NZに素晴らしいホテルを残
してくれて、ありがとう



これから何度も再訪します。



レイナーは今も現地で不動産
エージェントとして活躍中。
アンジーは仲間とコロマンデ
ルFMを立ち上げたそうです。


コメント
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