娘のことばっかり「可愛い、可愛い」と書くと
息子はどうなった?!と思われそうですが、
実は息子とは、共に過ごした人生8年半の間で、
一番最良の時を過ごしております(苦笑)。
最愛の息子のはずなのに、
どういうわけか2歳のイヤイヤ期からず~~~っと7歳までの5年間が、
「地獄」のように感じることが多かった息子との関係。
このままいくと、どう考えても「積み木くずし」だな・・・と、
そんな未来図が浮かんでくるほどでした。
私達、どうなってんの?って本気で思っていました。
二人三脚で、息子の「行きたい」「やりたい」と言った方向へ進んでいるにもかかわらず、
どうしてこんなに息が合わない・・・、みたいな。
息子のことが好きとか嫌いとかじゃなくて、
とに角一緒に居るだけで異常に疲れる・・・(汗)。
無意識に飛び出して、動き回って、喋りまわるタイプの子というのもあって、
(じっとすることがない・・・)
言動や思考が理解できなかったり、
波長が合わないのか?
旦那の性格に似てるからムカつくのか?
どうしてそういう出方をするのかが分かんない!
などなど、理解出来ないことが多過ぎでした。
3歳のときは、「多動」か何か、発達に問題あるのかと悩んだ時期もありましたし、
専門家に見てもらったほうがいいんだろうか?と、
そう真剣に考えたこともありました。
(因みに、勉強の時だけは何時間でもじっと学べる子でしたので、
多動とは違うということでした。)
私の育て方が間違っているのかな~と、
5年間は本当に、ずっと悩んできました。
それでも日々向き合わなくてはいけない我が子。
いつ、どういう風な形になるんだろう?
いつ、息が合うようになるんだろう?
いつかはこの状態から抜けられるはず・・・と思っていました。
それが8歳になって、「魔」の部分がす~~っと抜けたっ!!
ほんとに不思議で、未だに「えっっ?!」と思っています(苦笑)。
息子と接するのがとってもラクに、楽しくなりました。
小学3~4年(日本で言う小学2~3年)といったら本来中間反抗期で、
口答えが激しかったり、母親を毛嫌いするようになったり、
距離を置く時期なのかな?と思っていたので、
「ああ、また追い討ちをかけるように別の魔が来るんだな・・・。」と思っていましたが、
うちの息子の現在はぜ~んぜん。
ムカッとくる突発的な口答えや態度が激しかったのはキンダー~1年生(日本でいう年中~年長)で、
今は違う形に変化しました。
これまで「反抗」の時期が長かったせいか、
すごい甘えるし、
逆に母子の関係が良好になって、
すごい仲良しに。
学校に送っていったら、
毎朝必ず、ギューッとハグとキスは息子が欠かさず要求。
「お母さんのパワー、僕に分けてもらったら元気になれるから。」って、
テスト日なんて、ハグ必須(苦笑)。
「お母さん、今までいろんなこと教えてくれて(漢字や九九や英文の書き方や)、
とっても感謝してる。お母さんのお陰!ありがとう!」
なんて言葉まで言ってくれて、
ハグせずにはいられません・・・(苦笑)。
今じゃ、5年生の漢字をしている日本語の勉強も、
息子が自らしたがるようになりましたし、
毎晩読み聞かせしている間、
一生懸命マッサージしてくれます(苦笑)。
これも、息子自らそうしたいって言ったことで、
「お母さんも今日一日よく頑張ったから、マッサージしてあげる。」って。
「8歳の子が、母親に感謝なんて、普通言うかな~?」
と、日本の実母は信じられないようですが、
NYで育つ子って、言葉に出して表現する習慣が身に付いているし、
そういった力にも長けています。
それに、第二カ国語習得や、先取り勉強の成果、
勉強以外のスポーツやアートの成果を表に出す環境が意外と整っているので、
「足並みを揃える」とか「出る杭は打たれる」風潮がなく、
小学中学年に突出してくる部分を、
固まってきた「個性」や「才能」と捕らえる風潮が強いように、
今、そう感じています。
たぶん、息子の場合、
他の子とは違って、余計に学ばされていることや、体験しなくてはいけないことに対して、
不満だったり、重荷だったんだと思うんです。
それが、活かせる場が与えられたことで、
子供ながらに抱えていた「不満」や「反発」が抜けたのかなぁ~と、
そんなふうに見てはいます。
あんなに大変だった息子が、今じゃ可愛くてしょうがないっ!!
これまでの息子の子育てにおいて、
こんなに心穏やかに息子を見守ってやれていることって、
なかった気がするのです。
それから、息子を含め、アメリカで成長する子供を見ていて、
日本でいわれてる子供の成長に伴う反抗期に、
少々ズレがあるな~と感じるのは私だけでしょうか?
とに角口答えが激しいといわれる、
小学2~3年の中間反抗期は、
アメリカ育ちは口達者が多いためか、1~2年早く来る気がするし、
子供のくせに「交渉」「折衝」して、大人の「~しなさい。」という命令を、
「駆け引き」に持っていって、自分への負担を少なくしようとする子が、
恐ろしく多くいるように感じます(汗)。
良くいえば、冷静に親を見ているのが分かるんです。
感情的に食ってかかったり、キレたりしないわけですから。
悪くいえば、大人の弱みに付け込みつつ、
「ああ言えば、こう言う」頭脳戦になるときもあって、
下手すると子供の「交渉」に親のほうが感情的になるか、
あっさり流されそうになりますが、
心の中では、「アメリカ育ちは手強いな・・・」と思いつつも、
強気な態度で挑んでいます・・・。
そういうのが、小学2年あたり(日本でいう小学1年あたり)から表れてきました。
まあ、どういう「交渉」をしてくるか聞いてやろうじゃないの・・・くらいの気持ちで望むと、
なかなか面白くて、
「これを持ち出せば、母は許してくれるんじゃないだろうか?」
と、考えてるんだなぁと興味すら沸きます(苦笑)。
私の場合、
最初は息子の出方を見るためにフムフムと聞いているのですが、
向こうも調子に乗りますからね、
「交渉」の余地無し!と判断したら、
「あんた、調子に乗ってんじゃないわよ!
誰があんたとネゴシエイト(交渉)するって言った?
しなきゃいけないっつったら、しなきゃいけないの!
絶対権は私にあんの!」
(こういう言い方はお勧めしませんが、私は直す気はありません。)
と、口悪いですから、
こんな風に言うと、
「さすが寅年・・・」と、すかさず息子。
その受け答えに思わず笑ってしまいます。
咄嗟に干支が出てくるのも嬉しいし、
私が寅年なのを覚えてくれているのも嬉しい(苦笑)。
「ご名答!!」って、二人して笑ってたりして。
日本では反抗期真っ只中を迎える中学生も、
NYじゃそんな中学生を見るほうが珍しい気がしていて、
「そんな反抗してる場合じゃない。」って中学時代を過ぎた高校生達も言ってました。
(実際数人に聞き込み調査済み)
中学校って、NYでは高校への単なる「繋ぎ」的存在なので、
あんまり「青春!」みたいな感じではないですよね?
結構ここで、本人の進みたい高校と、親のサポートががっちり合わないと、
希望の高校に進学できないですからね。
だから、ほんと反抗してる場合じゃない。
あと、日本じゃよく、小学高学年や中学校くらいで成績がぐんぐん伸びる子を、
「あと伸びする子」って言うけど、
NYにおいて、小学低学年で伸びてなかった子が、
「あと伸び」した例は未だ聞いたことないですし、
「そんなの、先ずない!」と、複数の学校の先生にも言われていましたので・・・(苦笑)、
ないんだと思います・・・。
これもお国の教育事情に因る日米の違いだろうなと思いますが、
その点も、これから興味深く見ていこうと思っています。
ということで、
5年間の地獄の子育てから開放され、
母息子、とても強い絆で結ばれることとなりました(苦笑)。
数ヶ月前からこんな状態になっていて、
ブログに書こうと思っていたのだけど、
記録し遅れました。