第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

凧と国旗

2005-03-12 15:01:33 | Weblog
小学生の時、凧を学校の授業で作ることと相成った。
今も昔も創造力の無い自分は、どこかからデザインを盗んでくることで、何とかその、多分図工かなんかの、時間を乗り切ろうとした。

選んだデザインはイラク国旗。これが格好いい、と言って自分で選んだ。
別に政治的なメッセージをこめようとか、そういう立派なことは全く考えていなかった。今から思えば周りの大人達は、少し変わった子だなぁ、と思って自分を眺めていたかもしれない。
その時はイラクが何か注目される時代だったのだと思う。小学生のいつごろの話か覚えていないけれど、多分、イラン・イラク戦争or湾岸戦争あたりが中東のほうで勃発していて、それで、ニュースでやたらとイラク国旗を眼にしていて、それで、これいいじゃんと軽い気持ちで選んだのだと思う。

イラク国旗に使う色のマジックを買ってきて、ペタペタ塗りつけた。横線3本のデザイン。上から順に、赤・白・黒。白の部分には緑の星が3つ。こうして完成。結構簡単だった。

今、2001年版の世界地図を見てみた。世界地図らしくはじめの方に、「世界の国旗」みたいなのがずらりと並んでいて、その中にイラク国旗も当然あって。でもその国旗、自分の記憶と少し違う。
星3つの間になにやらごちょごちょ書いてある。国旗の下の解説によると、アラビア文字で「神は偉大なり」と書いてあるんだって。

そんな文字を凧に書いた記憶無い。もし書いたとしたらアラビア文字なんて書けないから、すごく苦労しただろうし、苦労したら絶対記憶に残っているはず。それに、「知らない文字で書けないからから、書かないでいいや」なんて性格の子でもなかったし。
要は、そのときの国旗には、こんな字は存在しなったはず、ということが言いたい。

うろ覚えだけど、イラクの国旗のその字は、フセインさん関係で、字が付け加えられたり消されたりされてきたらしい。詳しいことはよく知らないからそれ以上は言わないけど。

それからその凧は飛ばなかった。自分の選んだ凧の材料(分厚いブラスチックのシート)が重すぎて、全く飛ばなかった。

――おまけ――
イラクは今大変なんだ、ということはニュースで沢山伝わってくる。けど、其処では子供が生まれたり結婚する人がいたり、そういう幸せもあるってこと。地獄絵図ばかりじゃないんだってこと。そういうことをこの前イラクの学生が日本に来て公演したらしい。行きたかったけど、行けなかったので、ちょっと残念。

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