第43代紫組要領次第

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【社説】日本は国連平和構築委員会での存在感を

2005-12-21 21:24:35 | Weblog
【社説】日本は国連平和構築委員会での存在感を

 昨日国連総会および安保理において、国連平和構築委員会(以下、平和委員会)の設置が全会一致で決議された。平和委員会の立場は諮問機関であり、そこで決議を行い、加盟国に対して法的拘束力を持つようなものではない。しかし、国連の委員会として設置される以上、そこでなされた議論は、国際政治上の重要な法源になっていく可能性が大きい。

 委員国選出に関しては国連への財政貢献度の大きい国は優遇されるとのことなので、日本の委員会入りは確実だ。平和委員会において、日本は世界の平和構築での主導的な役割を担うことが期待される。

 日本は平和を標榜する国でありながら、今まで平和構築分野において積極的な活動は控え目だった。アメリカとの強い同盟が背景にあるので、ノルウェーのような中立外交を行い、紛争を解決に導くようなことはできなかった。安保理の常任理事国入りは頓挫し、国際連合での地位向上も失敗した。

 しかし、漸く、日本が活躍するのに最適、と言える委員会が設置されたのだ。靖国参拝に代表される歴史認識、防衛庁が防衛省に引き上げられること、などなど、近隣の国から軍国主義復活と非難される話題には事欠かない。今こそ、平和分野での存在感を示すときだ。そうすれば、日本の「ソフトパワー」を増大させることができる。「ソフトパワー」は言行が一致したとき、増大する。「平和憲法の維持」を声高に叫んでいるだけでは、国際社会の信用は勝ち取れない。来年以降の平和委員会での日本の活躍を見守っていきたい。

要領times 12月21日 号外

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