goo blog サービス終了のお知らせ 

医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

最後は一対一の関係が不可欠

2015-01-30 13:21:13 | 編集スクランブル
★なぜ、介護報酬を引き下げたのか?
介護報酬引き下げは9年ぶり、前年比2・27%の下げで過去最大に迫る数字。
未曾有の超高齢社会を迎えているのに、一般会計は過去最大の96兆3400億円、防衛関係費は3年連続で増額され過去最高の4兆9800億円。
2015年度の社会保障費は過去最大の総額31兆5300億円。
★「普通の人・・・」の表現も差別的ではないか?
日本には「人はみな十人十色」という言葉もある。
なるほど人は多様な存在であり、普通という言葉では括れない存在かもしれない。
★「若い人には分け隔てなく人と接してほしい。一番大切なのは、陽気で間口の広い交流だ。敵意はなく、友情のみが生まれる」ホロコーストの生き証人のノルベルト・ロッパーさん(95)
ナチスに限らず、流れにおされ、小さな積み重ねの末、人は蛮業に手を染め、あるいは加担いてしまう。
★「無知は罪」知らないでは済まされない。
「人を殺してみたい」という感情は無知の表れであろう。
人間の尊厳に対する無知なのだ。
★「何のために?」
「例えば金持ちになりたい」何のための金なのか?
「大きな家に住みたい」何のための住まいなのか?
「議員になりたい」何のための議員なのか?
★地方議員の役割は何か?
「地域の現場で民意を集約する要」
★「地方創生」最低限の条件は、地方には学びと雇用の場が必要だ。
加えて行政におる結婚、出産、子育てに切れ目ない支援も重要になる。
高齢者の声は届きやすい反面、20代、30代の若者や、若い女性の声は、どうしても欠けることが多い。
インターネット社会の大事だが、最後は一対一の関係が不可欠。
足を使わないといけない。
地方議員は現場に軸足を置き、地方政治を推進してほしい。東京大学公共政策大学院客員教授・増田寛也さん(元岩手県知事)















「旅行・観光競争ランキング」日本は140の国・地域中14位

2015-01-28 22:26:51 | 編集スクランブル
★逆境の時こそ、人間の真価は問われる。
上り坂の人生を送るには、「いきがい」や「目標」を持ち続け、「絆」を強くすることが必要。医師・鎌田實さん
★試練の原因は外にではなく、全て自身の中にある。
健康は、何があっても負けない自分自身の前向きな生き方の中にこそある。
★人類葉多くの問題を抱え、対立を繰り返している。だが、世界は皆、家族であり、同じ人間だ。
差異ばかりに注目すべきではない。
★世界経済フォーラムの「旅行・観光競争ランキング」(2013年版)、日本は140の国・地域中14位。
訪日外国人数も昨年、1300万人を超えた。
訪日外国人2000万人を達成すれば、経済効果は4兆1000億円になるとう。
★3・5兆円の経済対策を柱とした2014年度補正予算。
生活者支援と地方活性化に向けた新たな交付金(4200億円)が創設された。
消費喚起型の交付金は2500億円。
地方創生支援のための交付金は1700億円。
資金繰りや事業再生支援へ1583億円。
革新的事業への支援1020億円。災害復旧、危機への対応などへ1・7兆円。
★現在、東京圏・名古屋圏・大阪圏の3大都市圏への人口集中が進み、全国に占める人口割合は2005年以降50%を超えている。
東京一極集中の是正。
地方における安定した雇用を創出する。
地方への新しい人の流れをつくる。
若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる。
時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する。
日本を変えてきたのは地方であり、地方創生においても地方が自ら考え、責任を持つことが求められている。
地域の特性に即した地域の課題の解决により活力ある日本社会を維持する。

歴史を学ぶ意味がある

2015-01-28 01:41:50 | 編集スクランブル
★「歴史は医師のカルテのようなもの。人間は過去、どのような“傷”を負ってきたか。その来歴を知ることは治療に役立ちます。人が未来をよりよく生きていくためにも、歴史をひもとくことが必要です」小説家・陳舜臣さんが1月21日に亡くなった。
★「歴史を学ぶことは、史観を養うことだ」
国際社会の混迷が深まる時代、歴史を学ぶ意味がある。
★「歴史を学び、世界中の人々が、人間として普遍的な価値観を共有していかなければならない」陳舜臣さん
★「選挙は議員の通信簿」
任期中にどれだけ動いたか、人に会ってきたか、実績を残せたのか、任期中に何をやってきたか、条例を作る活動はできたのか? などが問われる。
★国連防災世界会議が3月14日から5日間、仙台市で開かれる。
1994年横浜市、2005年神戸市で開催してきた。
神戸市の前回会議では、阪神淡路大震災から10年後に開かれたが、仙台市での会議は東日本大震災から4年目での開催となる。
震災を機に市民の防災意識がどのように変わったのかという視点。
「中でも、民間の視点が重要です。NPO法人「イコールネット仙台」は、震災以前から女性に特化した支援を行ってきたNPOでしが、震災後は避難所や仮設住宅で被災者一人一人に寄り添う活動を続けてきました。
いわば、行政の目が行き届かない部分をサポートしてきたのが民間です。そこで目の当たりにしてきたことは、シングルマザーや妊婦、高齢者や障害者などの災害弱者が窮地に置かれている現実でした」宗片恵美子さん
★岩手県陸前高田市の認定NPO法人「桜ライン311」(岡本翔馬代表)
“あの日の記憶”は消えることはない。
ならば、その記憶を教訓に変え、後世に伝えゆこう。
そんな思いで活動を続ける草の根団体である。
170㌔に1万7000本の桜の木を植樹。
“悔しさ”が原点。
同市では1735人もの命を大津波が奪った。
市内には、数百年前にも同規模の津波があったことを伝える石碑が残っている。
「歴史の教訓がもっと生かされていれば・・・」
この思いに突き動かされて立ち上がったのが市内出身の若者たちであった。
桜ラインの取り組みは2014年のグッドデザイン賞の金賞に輝いた。

農業の成長を促すカギは何か?

2015-01-27 01:04:06 | 編集スクランブル
★月刊「田舎暮らしの本」
時代は、そのような本を求めているのだ。
「過疎」という造語は中国地方の山間地で生まれたそうだ。
過疎地がいち早く進んだ島根県。
この地で子どもが増え、「田園回帰」の波が起きているという。
「住みたい田舎」のベストランキングの総合1位に選ばれた島根県大田市。
★「公明党の特長は、全国に草の根のネットワークを持っており、それが相互に連携してチームワークを発揮していることだ。それを生かし、国民の声をきめ細かく受け止め、合意をつくり出す。そうした役割を一層果たしていきたい」NHK番組「日曜討論」公明党の山口那津男代表
★農業の成長を促すカギは何か?
「農業者の所得向上」
安定した収入があってはじめて、後継者の育成、確保につながります。
経営の厳しい農家では「収入が少なく子どもに農業を継がせたくない」と考えている人もいます。
適地適作の推進で農地を守り、生活の成り立つ経営ができる農業への改革が不可欠です。
農業技術と併せえ、経営の在り方を学ぶ機会を充実させるべきです。
農業に従事する人は皆、生き生きとしています。
作る人、食べる人の双方が満足できる環境づくりが大切です。
本来、農村地帯は人の結び付きを育む場所です。
地域で困っている人がいたら助け、祝い事は地域ぐるみで行ったり、地域行事にも全員で参加するという伝統があります。
政策誘導ではなく、農村本来の原点、役割に立ち返ることから、にぎわいを取り戻すべきではないでしょうか。(株)安斎果樹園取締役・安斎さと子さん(
ふくしま女性起業研究会会長、全国女性農業経営者会長を経て、現在は顧問、相談役)

現代社会の“病理”

2015-01-25 23:40:18 | 編集スクランブル
★「学び続ける限り、行き詰まりはない」
「学び続けることは、前へ進むことだ」
★「できないことを考えるのは、もうやめよう。できることすればいい」
★「病気に打ち勝つことより、負けない心の強さを大切にしよう」
★「社会から離れて、口先だけで、格好いいことを言っても、何の価値もない」
★「ブチテンの戦い」は、イギリス民衆の不屈の闘志に支えられ、ナチに勝利した。
ヒトラー作戦:イギリス首都ロンドンへの爆撃も失敗に終わった。
先日、CSテレビで放映されたので見たが、「奇跡」の勝利であった。
★「土づくりが農業の基本」
冬、一見すると動きがないようでも、植物は春への備えを怠らない。
温度条件が整って一気伸びる時、土に十分な肥料があり、酸・アルカリの状態が適切でないと、品質のよい収穫物は期待できないそうだ。
★世界の子どもの人口の85%が途上国の子どもである。
1947年の国連総会で、パレスチナのユダヤ国家とアラブ国家の分断が承認された。
そして1948年にイスラエルが国家樹立を宣言して以降、アラブとユダヤの衝突が起きた。
約75人のパレスチナ人がユダヤ支配下地域から追放された。
パレスチナ人は国土を追われ、難民となってアラブ諸国へ移住をせざるを得なくなった。
パレスチナ人にとって、奪われた国土を取り戻すための戦いである。
★今、世界には18歳未満の子どもが約22億人おり、初等
教育を受けられない子どもが約5700万人いる。
★戦争なない平和な世界であってこそ、子どもは幸せを実感する。
★「脳卒中」は、年間約20数万人が罹患、そのうち約13万人が死亡する病気。
食文化の欧米化にともなう高脂肪の食生活によって、「脳梗塞」が増え、脳卒中の6割近くになっている。
★イワシには「血液をサラサラ」にして動脈硬化や心筋梗塞などの予防効果があるといわれる不飽和脂肪酸(EPAやDHA)が多く含まれ、特にEPAは魚の中でトップクラス。
タンパク質も良質でカルシウム補給の面でも優れている。
★大豆に含まれる大豆サポニンが不飽和脂肪酸の酸化を防いでくれる。
ビタミンEがより効率よく不飽和脂肪酸を吸収してくれる。
そして、ビタミンCやカリウムを含む野菜と酢を合わせると栄養バランスがアップ。
★ディスレクシアを知っていますか?
俳優のトム・クルーズや映画監督のスティーブン・スピルバーグなどが公表している。
「読み書きが苦手なのは、不便だけど不幸じゃない。周囲の理解と配慮があれば能力を存分に発揮できます」
詳細は解明あれていないが、記号と意味、記号と音をつなげる脳神経の問題とされる。
学習障害の代表的な症状。
★1月27日は、国連が2005年に制定した「ホロコースト(大量虐殺)
犠牲者を想起する国際デー」
誰もが抱く偏見や敵対感情、人種差別の危険性。
現在を生きる私たちに問いかける。
イデオロギーや宗教間の対立は、グローバル化が進んだ21世紀でも喫緊の課題だ。
それらの対立がもたらす争いでは、罪のない市井の人々が日々犠牲になり、社会を悲しみの淵に陥れる。
そこにあるのは、他者感覚の欠如。
現代社会の“病理”
ヘイトスピーチ(憎悪表現)の日本にも“病理”がある。
民衆の手による共生の社会実現が期待される。















田舎暮らしに“幸せ”を追求

2015-01-25 21:26:51 | 編集スクランブル
★同じ所でずっと暮らしていると、地元の良さが当たり前になってしまって、かえって気が付かないことが多い。
そこで、「よそ者」=「外からの視点」が必要になってきます。
それによって自分たちが住む地域の魅力に気付き、それを生かす知恵も湧いてくる。
化学反応みたいなものです。
「触媒」があると、反応が加速します。
その役割を果たすのが「若者」だと思います。
地方の活性化は、地元「単独」ではできません。
地方を熟知した人たちと、新しい見方を持った人たちの連携が、これからさらに重要になるだろう。
自分をじっくり見つめる余裕なんてない社会かもしれませんが、「自分」の幅、世界を縮めるんじゃなくて、あれもこれもと挑戦してみてほしい。
県民性評論家・岩中祥史さん
★地域活性化に成功している地域。
「未来は自ら築くとの誇りと気概で、都市部の人をも巻き込んで地方を活性化している」
「地方創生は人こそ命」と実感。
★農林水産業や小売業を支える地域金融機関の目利きを強化すべきだ。
「現場発の具体的な提案」は「人の心に残り、国をも動かす」
★田舎暮らしに“幸せ”を追求。
田舎に農業などの担い手が増えれば、都市部にとってもプラス効果がある。
例えば、買い物弱者問題。
田舎で作っている野菜を軽トラックで集めて、近隣にスーパーがない団地前で軽トラ市を開いたら大盛況だった。
年を重ねて家にこもりがちだった人たちの交流の場にもなった。
★国が本気で地方創生を進めたいのであれば、地域住民の創意工夫をバックアップしなければならない。
地域ごとに課題は千差万別で、解决方法は地域住民の力に期待される。
「圧倒的に足りないのは地域振興を総合的に見られる「田舎のプロ」だ。島根県立大学連携大学院教授・藤山浩さん



















多様性としての個性

2015-01-23 08:14:31 | 編集スクランブル
★混迷を深め、不安が高まる社会にあって、これといった悩みがなくとも、心ある人々は確かな拠り所を求めている。
★現代の諸問題を解决するためには?
★新しい時代の人間関係を、どのように構築していくのか?
★慈悲の精神を敷衍することで相互の不信感を払拭できる。
★個性とは何か?
傑出した人には、共通点もある。
つまりそれぞれの分野で類似した考え方が垣間見られる。
例えば、物理学では、個性的な発想を試みる前に、ベースとなる共通の知識を身につけようとする。
「共通性」があるからこそ、そこからはみだす個性が意味を持つ。
多様性としての個性。
あらためて、社会にとってどのような個性が必要なのかを考えさせられる。
★1960年代、「Jポップ」と呼ばれる音楽は、“海外のロックに、どう日本語の歌詞を乗せるか”という試行錯誤の中で生まれた。
日本という内にいながら「外」を志向してきたミュージシャンたち。
その難題と格闘しながら、日本の音楽の可能性について切り開いてきた。

データと情報の所有者、そのプログラムの操作者の独り勝?

2015-01-19 17:02:56 | 編集スクランブル
★「土地」に僕の文学のよりどころがあります。
「文学とは、社会の周縁に追いやられた存在や出来事に目を向けること」が作家・小野正嗣さんの信念だ。
「地方の衰退は僕自身の問題です。うそは書けないじゃないですか」
「持続は無理でも、瞬間ごとに人は助け合うものだと信じています」
「“大丈夫ですか?”って」
★「ドファララ門」山下洋輔著
「人が天賦の才能を持つとしても、それはいかなる条件のもとで開花するのか」
「親が特別の環境を整えれば、子供は能力をますます伸ばす」
本書がその証拠である。
松原隆一郎さん評
★「ザ・サークル」デイヴ・エーガーズ著(吉田恭子訳)
インターネットの恐怖。
「多数派による独裁」「世論の専制」「世論の専制」という悪夢。
見えない管理者の手で現実化する。
自分の中身が見えやすく透明になっていくほど、価値があがる社会。
交流、参加、共有、というフレンドリーな言葉を弄しつつ、結局は、データと情報の所有者、そのプログラムの操作者の独り勝ちとなる社会構造.
ネットは個人の自由をスタート地点とし、「デモクラシー」を標榜しつつ、「つながり」「シェア」しながら、実はモノポリズム(専制)に向かっている。
それが作者の警告だ。
ネットは社会の鏡。
鴻巣有季子さん評

人は励まされ、蘇生する

2015-01-16 06:18:49 | 編集スクランブル
★「人は誰かの役に立って生きる喜びを見いだせる」神戸大学だった一人息子さんを阪神淡路大震災で亡くした加藤りつこさんは、3年前から毎年、東北大震災の被災地へ足を運んだ。
「この言葉には、人としての幸せとは何か、人間に大切なものは何か、ということが凝縮されている」元教員・杉山昭夫さん(57)宮城県石巻市
★「深く静かに怒ること」ができない。
日本人は「永久に深遠に怒ることが」、いかに正しく崇高なことさえ知らない」内村鑑三
なるほど、正義の怒りもあるのだ。
義憤と同義であろうか?
★理想があればこそ人生は偉大に-作家・モンゴメリ
★新成人の8割「政治に期待できない」
政治に無関心では何も変わらない。
★胎児はパーソン(人格)か?
もし胎児がパーソンであれば妊娠中絶は違法となる。
胎児の生存権をむるり論争。
パーソン論と生命倫理
胎児に自己意識や理性的な思考能力をみるのはむりであろう。
胎児は生物学的なヒトとしての器官を備えていても、まだ生存する権利もつパーソン、つまり、人間ではないとする議論が趨勢をしめることになった。早稲田大学文学学院教授・村松聡さん
★いかなる状況であろうと、我が道を進み、実績を築くことだ。
★自身の課題を決め、真剣に向き合う。
★同じ仕事、作業でも、どうすれば、より性能を上げられるのか、知恵を絞る。
「すると面白い」とやりがいを感じるようになった。
★中学生の8割以上が悩み不安を抱え、諸外国と比べ学校生活に満足していなと答えている。「子ども・若者白書」(平成26年版)
★人は励まされ、蘇生する。
励ましが心と心を結び、社会を活性化させていく草の根運動となる。
人を励ませば、自分も強い気持ちとなり元気が出てくる。
★文明の未来にとって、平和の実現ことが、最大にして急務の課題。
★人生の苦を乗り越え、苦難に意味を発見する源となったもんこそ、釈尊の悟りであり慈悲と愛であった。
★西洋の人々の多くが、仏教を宗教というより新たな精神文化として受け入れてきている。
仏教の生命尊厳の思想を平和・文化・教育の運動へと昇華させ、世界に共感と理解を広げていく。
それは宗教の次元を超えた世界平和への貢献の道を開く運動となる。
よき宗教は、時代や民族の制約を超えた、普遍的な人間の価値観を説く宗教だ。カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学・チェン・ジンファ教授

メディアは安倍政権に足元を見透かされている!

2015-01-12 20:58:15 | 編集スクランブル

★人とは違う“自分の強み”を見つけるために、どんどん新しいことに挑戦してください。
日本は「ムラ社会」で生きてきたため、人前で失敗することを極度に嫌います。
しかし、失敗が経験に変わり、自分の特徴を知るチャンスになります。
自分に秘められた力を知るために、失敗を恐れず、チャレンジしていきましょう。作家・乙武洋匡さん
★「多様な価値観や存在を受け入れない社会の根底には、何があるのだろうか」
「わかりあえたら」
戦後70年に累積した諸問題の解决のためには?
常に根底を考える志向は失いたくない。火野葦平資料館館長・坂口博さん
★「バカになったか、日本人」
日本人にも、バカでなかったころはあるのか?
日本社会を色濃く正確づけた「戦後」
日本における市民の不在である。
「生活が大丈夫だから、「政治なんかどうでもいい」になってしまった。
景気の良さのための市民の芽をつぶした。
それゆえ市民政治は生まれず、いつしか市民という言葉も古臭く響くようになった。
だから本来市民となるべき人たちは膨大な数の無党派と化して今日あり、政治などどうでもよくしてくれる「景気回復」を求めて「アベノミクス」を唱え続ける政権を支持してしまったというわけだ。
★橋本治が自民大勝とゾウリムシみたいな日本人をぶった斬り!
[2014年12月26日]
―というのは?
橋本 アベノミクスが地方に恩恵を及ぼしていないっていうのは、地方にいる人はみんな言うわけ。でも、地方で自民党がダダ負けしたかといったらそんなことはない。じゃあ地方で自民党に投票したお年寄りは、いつか自分にもアベノミクスのお金が回ってくるって信じて、神社にさい銭を入れるような気持ちで一票入れたと思う?

―それはないと思いますが。

橋本 じゃあなんで入れたと?

―お年寄りは現時点である程度の年金ももらえてるし、大きな変革は望まないってことで自民に一票入れたとか…。

橋本 そういう考え方をするのはマスコミ人種の欠点です。じいさんばあさんは、そういうことすら考えないからじいさんばあさんをやってられるんだよ。

―じゃあ何を考えて投票を?

橋本 だから、何を考えて、じゃないのよ。この地域は自民を代々応援してきて、「みんなで入れましょう」って決まってるから入れたっていうだけの話。それ以外考えられないじゃん。そういう人たちに「政策の違いを見極めて投票しろ」なんて言ってもムダですよ。生命保険会社を決めるときのほうがよっぽど見極めようとするでしょ。

―……。

橋本 だって、そもそも今回の選挙って争点がないんだもん。争点ないのに、アベノミクスが唯一の争点であるように言ってさ。それって、本当の争点を隠してるようなもんでしょ?

―原発の再稼働、憲法改正、集団的自衛権…本来はいろいろあったはずですよね。

橋本 でも、そこで「集団的自衛権の行使はイエスかノーか?」「特定秘密保護法のどこが問題か?」なんて話を持ち出そうもんなら、普通の人はわかんないから、それを承知した上で、「今回はアベノミクス信任の選挙です」っていう嘘の争点をぶち上げたわけ。
この記事を読んだ人におすすめの記事
橋本治「最近、“善意の王様”が多くて困りますよね」

加藤嘉一「橋下さんと同じくらいの能力、意欲のない政治家は、全員クビになっても仕方ない」
有事の邦人救出を民間軍事会社に頼んだらいくらかかる?
2015年、改革か改悪か? 激動の予兆がここにある!
アベノミクスは来春にも崩壊する、それを一番知っているのは安倍首相自身だ!
2015年も円安&増税時代は進行、“モノ消費”より“コト消費”に勝機あり
まさかの牛丼400円も…吉野家大幅値上げでマクドナルドの復活もある?ってホントか
格差と競争も激化!

―なるほど。

橋本 だから問題なのは、「争点がないのに、自分の都合のいいように『アベノミクス信任が争点です』って言ってる人を信任していいんですか?」っていう争点の立て方なり議論があってしかるべきなんだけど、それができなくなってることなんです。

「アベノミクス信任の選挙です」って設定されたら、みんなその設定自体を疑うことをしないで、簡単にそれに乗っかっちゃって感情的になって紛糾しておしまい。日本人って、議論の仕方もそうだけど、何が議論の前提になっているかっていうのもわからなくなってるんです。

―どうしてそんな状況に……。

橋本 それはもう、日本人が戦後70年きちんとものを考えることをしないで、じわじわとバカになってきたっていうことじゃないですか。そもそも日本人って、終戦まで政治や民主主義っていうものにまともに関わってないんです。

だから、いきなり戦後を迎えて「政治と関われ」って言われても困るんだけど、「わからない」っていうのを認めたくないから「わからない」の上に「わかってるつもり」を塗り重ねてぐちゃぐちゃになっちゃってる。それがさらにここ数年で加速度的に進んだっていうのはあるんじゃないですか。

―そのキッカケというのは?

橋本 “お笑いブーム”の後に“おバカブーム”っていうのがやってきたときですね。まず“お笑いブーム”で「人はバカなほうが面白い」っていう土壌が作られて、それを見た素人が「じゃあ自分たちもバカでいいんだ」って勘違いした。その結果、バラエティ番組でおバカタレントがもてはやされて、日本人の中に「バカでもいいや」「バカでも萎縮する必要はない」っていう知能の空白状態が作り出されちゃったんだよね。

―「わからない」ことに対して開き直るようになってしまったっていうことですよね。

橋本 だからもう残された道っていうのは、その「わかんない」っていうのを認めるところから始めるしかない。「わかんない」って思うことが出てきたらその「わかんない」って思うことをどう考えたら自分の頭で理解できるかっていうことを徹底的に深めるんですよ。希望を捨てる前に反省しましょうって、そういうことなんですけどね。

―なるほど。

橋本 最初の話に戻るんだけど、自民党が2議席減らしたことや沖縄で自民が大敗したことっていうのは、理屈抜きで「おかしいものはおかしいですよね?」って、まだ辛うじて言えるだけの底力は残ってるのかなって思うんです。

日本人って半分ゾウリムシみたいな生き物だから、とことん追いつめられると動くし、とことん追いつめられない限り動かない。今がそのときなんじゃないかと思いますがね。


『バカになったか、日本人』橋本治(集英社)/「原発再稼働の是非と“はじめに結論ありき”な議論」「集団的自衛権の意味がイマイチよくわからない理由」
「憲法改正の議論には“無関心”でいるほうがいい!?」など、震災以降の日本のゴタゴタに斬り込んだ、最新時評・エッセイ集。価格は本体1400 円+税
■橋本治
1948年生まれ、東京都出身。77年に小説『桃尻娘』でデビュー。
以降、小説、評論・エッセイ、戯曲、古典の現代語訳など、縦横無尽な創作活動を行なう。近著に『結婚』『失われた近代を求めて』など

(撮影/五十嵐和博)


自公圧勝で、報道の自由度がますます失われていく…メディアは安倍政権に足元を見透かされている!
(2014/12/24)




2015年1月12日午前7時30分ころの富士山(茨城県取手市の利根川堤防の光景)





真に豊かな「生活文化立国」を目指すべきだろう

2015-01-10 08:43:41 | 編集スクランブル
★大学生のとき、戦乱が続くアフガニスタンに行った。
たくさんの悲劇が生まれた一方で、人々の生活が軍需産業によってなりたっていることをみた。
ノンフィクションを書くためには、立ち位置を決めなければならない。
しかし戦争は、人々の生活と悲しみの微妙なバランスの中にある。
どちらか一方に立つのではなく、その中で懸命に生きている人のことを知り、伝えたいと考えている。
私たちが確認しておかなければならないのは、「平和のための戦争」はあり得ない、ということだ。
「戦争はしてはならない」という総意が、復元力の原点だと思う。
ノンフィクション作家・石井光太さん
★日本はなぜ、戦争への道を選んだのだろうか。
昭和史を振り返るため、昨年9月に94歳で亡くなった満州体験者の女優、山口淑子さんと伝記「李香蘭 私の半生」を共同執筆した。
山口さんは中国で育ち、日本人でありながら中国姓を名乗って日満親善のために働いた。
二つの祖国が戦争を続ける中で「自分はいったい何者なのか」と悩み、問い続けた彼女は「個人と国家のアイデンティティーは同じ。己自身を知らなければ過ちを犯す」が口癖のように語っていた。
戦前昭和の日本は自らが「どこへ向うべきか」「何をすべきか」というアイデンティティーをも持たなかったがために、あの無謀な戦争に突入したのだと考える。
量から質へと意識を転換させ、真に豊かな「生活文化立国」を目指すべきだろう。
ジャーナリスト・元日本銀行副総裁・藤原作弥さん
























箱根駅伝の話で盛り上がった

2015-01-08 21:57:16 | 編集スクランブル
★景気を上向かせるには、地方で仕事が増え、賃金が上がり、消費増、生産拡大につながるサイクルが欠かせない。
★誰もが柔軟に働ける社会へ
「テレワーク人口」は、働く人の17・3%。
自営型と雇用型のテレワークがあるが、「雇用型テレワーク」を増やすことができれば、会社を辞めずに、柔軟に働き続けることができる。
そのためには、企業が変わる必要がある。
企業を変えるには、社会全体なの大きな動きが必要。コンサルタント・田澤由利さん
★昨年5月1日現在で18歳未満の居所不明児童が2908人。
「児童虐待は、何か特別悪い人間やることではなく、気の弱い、優しい人が、何かのきっかけで陥ってしまう事例もある」東京・文京区家庭支援センター担当課長・鈴木秀洋さん
★立春(2月4日)を過ぎたら、暦の上では春。
だが、体感温度は低く寒さが余るから「余寒」
日本語ならではの情感豊かな言葉である。
★今日(1月8日午後7時30分)の会合で箱根駅伝の話で盛り上がった。
皆さんが感動したと述べていた。
青山学院大学は総合優勝。
青山学院大学は復路で区間賞を連発するなで記録的な快走をみせたため、鶴見中継所では5校が繰り上げスタートとなる。
★「百人一首」が伝えるもの
「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」小野小町
「ちはやぶる神代も聞かず龍田川から紅に水くくるとは」(在原業平)
意味がよく分からなくても言葉が美しく響くので、五七五七七の心地いいリズムにのって、歌の美しさを感ずる日本人というのは実に不思議だと思います。冷泉家貴実子さん
★65歳以上の1人暮らしの人のうち、他人と会話する機会が「2週間に1回数以下」男性16・7%、女性3・9%。
妻と同居男性は4・1%。















命には限りがある

2015-01-08 06:51:27 | 編集スクランブル
★環境の改善に必要なのは、一人一人の意識改革である。
「自然との共生は、人間の側から始まる」
「人間と環境の調和を促す哲学、理念」
★環境教育のステップは、1)現状を知り、学ぶ2)生き方を見直す3)行動に踏み出す。
“草の根行動”の大切さを伝える。
★今年のえとは「ひつじ」
動物の羊であり未とも表記される。
未は未来の未でもあり、木の枝葉が茂る形を表しているそうだ。
未来へ躍進する年である。
★「相変わらず」では空転、停滞。
再生の気持ちで飛躍したい。
★命には限りがある。
だから、日々を大切にしたい。
★「結果が出ない努力はあっても報われない努力なない。結果が出る時期は人それぞれ。努力したことは必ず自分の力になる」小学校6年の時、担任の先生がくださった私への宝物の言葉。静岡・浜松市中学1年大杉明日香さん
★水たまりでなく、空を見よう。雨が目に入るだろうが、上を向く。
ほんのわずかな雲の切れ間からも、青空が見える。
「燃えよ剣」(司馬遼太郎)を読んで-宮城県・利府町高校1年平岡凛さん

日中が良好な関係でいてほしい

2015-01-05 23:28:42 | 編集スクランブル
★数字やデータは単なる数字やデータではなく、多くのことを物語るものだ。
数字をもって戦争の姿を明らかにした毎日新聞の記事。
軍人・軍属の戦没者230万人のうち6割は餓死・病死であった。
特攻隊、戦争終盤は命中が9機中1機くらいで、残りはたどり着けなかった。
★土地や株などの資産を活用して得られる利益の伸びは、人々が労働で手にする所得の成長率を常に上回る。
★「資本主義のもとでは、資産を持つ人がますます富み、持たない人々との格差が広がり続ける。富も貧困も世襲されていく」
★「個人の努力や才能が、正当に評価されない世の中がやってくるのではないか」
★だが、問題の大きさや困難さから目をそらすことはできない。
★米国はこれまで、他国の政府を自分たちで作り替えられると信じてきた。
だが、現在、そうした時代から脱却しつつある。
日本は「普通」の国になることだ。わたしは日中が良好な関係でいてほしい。両国は、関係改善への道筋を見つけられると信じている。
「日本も新たな国際秩序とは何か、考える時だ」元米国国務長官・へんりー・キッシンジャーさん(91)
★「不機嫌は環境破壊」
不機嫌な顔つき、冷たい態度といったものは立派な環境破壊だと思うのです。
人の心をむしばみますから。
だから笑顔で生きるということは、立派なエコなんです。
どんなに年をとっても、笑顔でいることを忘れないようにしたいですね。
ノートルダム女学園理事長・渡辺和子さん

記事のタイトルを入力してください(必須)

2015-01-05 00:18:47 | 編集スクランブル
★暮らしを通して身に付いた感性こそが、さまざまな形で、人の生きる背骨をまっすぐに支えてきています。詩人・エッセイスト・浜文子さん
★社会は、宗教なしですませることができるかもしれない。
しかし「どんな社会も共同性ないでも誠実さなしでもすまされない」神なき時代の哲学―フランスの哲学者・アンドレ・コント=スポンヴィル
★一対一の対話は、人間の内面の開発を助ける。
それは教育にも通じる。
何百人を相手にした授業の内容よりも、会話の中でふと話した言葉が、学生の人生の支えとなることが多くある。同志社大学名誉教授・杉江雅彦さん
★じっくりと話を聞いてもらうことで可能性に気づき、自らの意思で「変わろう」と思えるのではないだろうか。
★良いリーダーとは、人の心を知り、分かろうと努力できる人物であろう。
★戦争か平和か、分断か調和か。
岐路に立つ人類。
国家経済の破綻。
内戦や軍事クーデター。
数々の社会的危機。宗教や複雑に絡み合った民族問題が、表面化し、新たな紛争となる。
★政情不安、経済危機、差別と困、銃社会の恐怖。
★人間は変革の時を迎えている。
 幸福、平和、利益、社会貢献、共生、智慧がキーワード。