goo blog サービス終了のお知らせ 

NJWindow(J)

モルモニズムの情報源、主要な主題を扱うサイト。目次を最新月1日に置きます。カテゴリー、本ブログ左下の検索も利用ください。

「神学」という語の普通とは違った用法

2011-09-01 15:48:08 | キリスト教
普通神学とは宗教、特にキリスト教の系統的・理知的研究を言う。しかし、これとは少し違った用法があることに気がついた。

例えば、古屋安雄や大木英夫が言う「日本の神学」や古屋安雄が「大学の神学」という場合、それは日本で行われている神学とか大学で扱われる神学という意味ではなく、「日本を神学の対象として論じる」あるいは「大学が果たすべき役割を神学の立場から論じる」と言った意味で使われている。(これはもちろん一般的な用法ではない。)

この場合、日本の・・、大学の・・は、所有格の「の」ではなく、目的格的な「の」として使われている。「日本の神学」とは、日本を神学の視点から問題にし、研究・考察し、評価しようと試みることである、という(大木、古屋「日本の神学」pp. 11, 34, 35)。古屋安雄の「宗教の神学」も同じ意味でつけられた書名である。「数多くある諸宗教とは一体何なのかを、キリスト教信仰の立場から問い研究する神学である」(p.15)。

この使い方で言えば、モルモン教についてキリスト教神学や宗教社会学の面から論じられる場合「モルモン教の神学」と言えるのかもしれない。そしてそれはキリスト教界で行われるばかりでなく、モルモン教内部からも行われ得る。

参考
古屋安雄、大木英夫「日本の神学」1986
古屋安雄「宗教の神学 - - その形成と課題」1989


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。