私の決まり文句の1つに
努力には交渉の余地がない。というのがある。
私のメソッド?努力し、努力し、努力することさ。魂を込め、全力で闘うということに例外はない。戦術やテクニックについてはいつでも話し合いに応じるが、ハードワークについての交渉は不可能だ。
私だってチームが毎週スペクタクルな試合ができればいいな、とは思う。しかしそれは不可能だ。ただ毎週、全精力を尽くすことは要求できる。
私の元アシスタント・コーチ、ネルソン・ビーバスの言葉でいつも頭に入れていることがある。
「辞書にだって努力(esfuerzo)は成功(e'xito)の前にある」
成功の前にあるのは努力
シメオネ超効果「リーダーの言葉で今あるチームは強くなる」より
選手たちがゲームプランに沿ってやるべきことをやっていない状態をベンチで見ていると落ち着かない。チームのプレー内容が良くないのは気にしないが、嫌なのは選手に無気力や油断が見える時だ。迷い、怖がっている。これには我慢できない。怒りで我を失ってしまう。
現代のサッカーでは「インテンシティ」と「やる気」が不可欠だ。プレーの内容が悪くて敗れた時はチームを支持するが、全力を尽くさなかった時は許すことができない。
チャレンジや勇敢さを私は優先する。怠慢と受け身を受け入れる余地は私のプロジェクトにはない。