6月19日の草加市議会で可決した一般会計補正予算のうち、松原第二児童クラブの管理運営事業について次の点を踏まえて取り組むよう草加市に要望書を提出しました。
↓↓要望書の内容(一部補足)↓↓
■市が再検討し待機防ぐ
大幅な待機が見込まれた松原児童クラブについて、2023年4月から松原児童青少年交流センター「ミラトン」の施設内で第二児童クラブが運営されています。23年度分の追加予算として2290万円が計上されました。松原団地の建てかえにより松原小学校の大幅な生徒数増加が見込まれていたなか、市は2024年4月からミラトン内で待機対策である第2児童クラブをはじめる計画でした。ところが、23年4月には定員を大幅に上回る状況となり、20人以上の児童生徒がどこにも入室できない可能性が生じました。市民共同議員団のもとに当事者からご相談が寄せられ、2月末に保護者の方々と市へ対策を申し入れました。市の見通しが甘かった状況でしたが、申し入れを受けて市が再検討をおこない、4月からミラトン内での運営がスタートしたものであり、市の対応を評価します。
※経緯はコチラ【佐藤憲和公式ブログ:松原児童クラブの待機児童が回避されました!草加市】
■新規運営の懸念と対応
ただし、草加市の委託・指定管理による児童クラブにおいて、社会福祉協議会とシルバー人材センター以外の事業者にお願いする初めての児童クラブ運営となる点について懸念の声もあがっています。
当事者である保護者や児童クラブ関係者の方からは、「株式会社運営が心配」「待機児童が生じないよう対応してくれてありがたい」「どこが運営するかより保育の質が重要」など、さまざまな考え方からのご意見を頂いています。これまでと異なる事業者の運営が始まるにあたり、草加市は福祉こども委員会の審議で「日本保育サービスに運営が移行した後も、他の児童クラブと開室時間や職員配置などに違いが出ないよう運営していく」と説明しました。現在、臨時的に運営されているシルバー人材センターから日本保育サービスに移行するにあたり、シルバーの運営終了を7月末まで、日本保育サービスの運営開始を7月当初からにして、7月の1ヶ月間をかけて業務の引き継ぎを行なっていく予定とのことです。
また、児童クラブは、児童クラブの配置基準に基づいた事業費で契約しており、ミラトンはミラトン事業に必要な予算で積算された事業費で契約しています。委員会審議において市は「第2児童クラブに従事する職員につきましては、原則、児童クラブ業務に専属で従事する職員となることから、ミラトンのその他の業務を兼務することは想定しておりません」と答弁しました。ミラトン本体と松原第2児童クラブでの兼務体制などが生じないよう厳格に対応するよう求めます。
■児童クラブ事業の維持向上へ
草加市の児童クラブ事業は、当時のNPO法人草加元気っ子クラブと草加市、草加市社会福祉協議会による合意書いわゆる三者合意により、児童クラブ事業の維持向上がベースとなっています。条例で市内小学校に通うすべての子どもたちが希望すれば入室できることになっているものの、市内児童クラブは、待機児が多く発生しており、依然として条例の定める状態に達していません。三者合意のもと、児童クラブの維持向上に資する施設運営となるよう強く求めます。
※現在、市民共同議員団の斉藤雄二議員は総務文教委員長のため、議会ルールにより同委員会に関わる議案討論が制限されています。また、佐藤憲和は議会選出監査委員のため、本会議での発言通告が制限されています。そのため、市民共同議員団では一部の議案に関わる指摘事項を要望書として提出しています。