NPO・999ブログ    本を読んで 考える力を養おう

「自分のできることを できる時に できる処で」
市民的知性の地平を拓くNPOふおらむ集団999

「高校生編」の挑戦!夏川草介さんを招いて200人が聴講

2018年09月17日 | 高校生編
8月25日 信州岩波講座~高校生編 
講師は『神様のカルテ』著者 夏川草介氏
「本は友だち 少年の日々、読書の日々」




 この夏、信州須坂の高校生たちの数年越しの夢がかないました!
 8月最後の土曜日に行われた「信州岩波講座・高校生編」に、須坂の高校生が会いたい作家3年連続第1位(信州岩波講座・高校生編運営委員会内で行ってきたアンケートの結果)の夏川草介さん(医師・小説家)(長野県在住)にお越しいただくことができたのです。
 「神様のカルテ」の主人公に作者の姿を重ねるかたは多いことでしょう。「本は友だち 少年の日々、読書の日々」と題して、ご自身の読書遍歴を真正面から語られた夏川草介先生は、そのイメージに勝る読書家でした! 絵本との出会い、はじめて徹夜で読んだ本、濫読ぶりは漱石にとどまらず、朗々たる『山月記』の暗唱には会場全体で聞きほれました。
 一流の講師から一生の宝物になるお話が聞ける信州岩波講座。須坂市の高校に通うすべての若者に聴講して巣立っていってほしいと願っています。けれども、「高校生編」は、高校生たちに根づいてはじめて活字文化のすばらしさを伝える場になるのです。「自分たちの講座」。彼ら自身がそう思えなければ、高校生から高校生へ伝えていく力は発揮されません。
 ご講演のあと、運営委員会でつくった夏川先生にまつわるクイズに会場全体で挑戦していただき、夏川先生から正解を答えていただく時間を持ちました。これは運営委員にとっても大きな挑戦でした。夏休みを返上して準備をすすめ、クイズを通してたくさんのひとたちと分かち合ったもの、(それは、彼らは気がついていないけれど)あれこそが活字文化だったのです。
 高校生が高校生のために運営する講演会。そんな兆しの見えた信州岩波講座・高校生編でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿