五、心の世界
「これはどう言うことです、博士」艦長もぴょんたも、もこりんもぐうすかも同じ質問を博士にした。
「ピピはおそらく、あのおばあさんの分身なんだ。」
「分身でヤすか。」
「よく分からないだス。」
「それでどうすればいいのですか。」
みんなは一斉に博士の方を見た。博士はしばらく考えて、そして言った。
「諸君、これはどうやら心の世界に行かなければならなくなったようだ。」
「心の世界だスか。」
「心の世界と言うと博士、どうするんですか。」艦長が聞いた。
「ピピは、おそらくこのおばあさんの心の世界に住んでいるのだ。ピピの秘密を知るにはおばあさんの心の中に入って行くしかないという事だ。」
「でも、どうやって。」
「心というのは何だったか覚えているかね。」博士はみんなに聞いた。
「エネルギーでヤしたね。」
「そうだ。よく覚えていたね。」
「エネルギーだスか。」
「我々はスケール号に乗って、このおばあさんのひたいから、頭の中に入って行く。スケール号がどんどん小さくなって行けばその奥にエネルギーの海が広がっているはずだ。そこにきっとピピはいる。」
「行きます。艦長すぐに行きましょう。」ぴょんたが言った。
「大丈夫でヤすかね。」
「心の世界って、なんだかこわいだス。」
「行きましょう。」艦長は決心するようにきっぱりと言った。そして艦長のてきぱきした指示で、全員スケール号に乗り込んだ。
「スケール号、心の世界に向かって出発だ。」
「ゴロニャーン」
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