のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

新セリナの物語 その後

2016-09-09 | 新セリナの物語...

かわかみれい氏から、二次創作「芹里奈の影」が送られてきた時、正直私はこれをどう受け止めたらいいのかわかりませんでした。

まったく意外の出来事だった訳で、送られてきた文章を文字面を追うのが精いっぱいでした。

ところが、この最後の一節が私の胸に突き刺さってきたのです。

 

この世で一番愛しい女の名前を呼び続けられることを思い付いた、男の狡猾が許せない。」


この一文は、「セリナ」の核心をついており、私の作意とかわかみれい氏の作意の交点のように思われたのです。

それはつまり、創作という孤独の作業。互いに見ることのできない人間の心を生きながら、創作の中で交わる可能性を見せてくれているのかもしれない。

人は永遠に孤独である。

しかしその孤独を受け入れて、孤独を極めることで、人は心を交わらせることが出来るのではないかと云う思いが「新セリナの物語」企画となったわけです。

 

五次元思考は、「吾は空なり」という事実に至ります。

空とは意識であり、空間に存在するエネルギーと考えられます。己を創る意識を自己意識とすれば、自己意識は宇宙意識の中に生まれた泡のような存在であり、その意識を研ぎ澄ませていけば、私たちは己の自己意識と宇宙意識の接点で、理解し合える新たな領域を発見できるかもしれない。

事実、パソコンの普及で、著作権のない不特定多数の人達から生まれたキャラクターもあると聞きます。個人という壁が少しずつ消えていく。そんな時代がやって来ているのです。

 

この新時代を正しく見定めるためには、時間だけの概念では足らない。

空間を主人公にして考えることのできる概念が求められていると思えてなりません。

 

新セリナの物語は、二次創作という手法で、決して新しいものではありませんが、私の言いたいのは、このような試みの中から、意識をつないでゆく経験積まねばならないのではないかと思うのです。

 

意識をつなぐ。

この試みは、様々な芸術の分野で先進的に実験していくことが大事でしょうし、

そこから見えてくる風景を、想像する力を養っていきたいと思うようになりました。

 

いずれにしましても、人は、孤独を強いられた存在だと思いがちです。しかしその孤独の意識を研ぎ澄ますことで一つになる新たな道があるという確信を、「新セリナの物語」から得たと申し上げていいと思います。

 

「新セリナの物語」は第一部でプロローグが終わり、第二部でようやく物語が始まったようです。

第三部はどんな形で誰が生み出すのでしょうか。

 

それは私たち二人の自己意識を越えて、今あなたに引き継がれたのかもしれません^よ^

 

 

 

 

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16 コメント

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望外の…… (むっちゃん)
2016-09-09 10:31:09
オイこら待たんかいおっさん的な(笑)、極めて個人的な憤りから発展した拙作に『意識をつなぐ』という可能性まで見出だして頂いていたとは思っておりませんでした。望外のお言葉に感謝します。

『セリナ』を素直に読む限り、主人公が見つめているのもおそらく作者が表現したいのも。
芹里奈への暗く歪んだ執着を、広い意味での愛へ昇華させる……という所でしょう。後は、極論すればどうでも良い枝葉末節です。A子さんは正に『A子』……記号、背景、装置。彼女に人格は要りません。

……でも。それが私は哀しかったのです。


ちなみに私が拙作で一番気に入ってる文は、

夫は気付かない。

という、実にそっけない一文です。気付かないでしょうね~、永遠に。たとえ関孫六でメッタ刺しにされても。
彼はセリナ……芹里奈しか、見ていないでしょう。芹里奈……セリナという名の女神しか。

A子に人格はありません。


作者の意図とはチガウ部分に引っ掛かった、ひねくれた読者ですみません。
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人とはそういうものです^ね^ (のしてんてん)
2016-09-09 10:55:53
人とはそういうものだという絶対的な確信が必要なのだと私は思います^ね^

気付くことが出来るのは己自身の存在についてだけです。

人を理解したという思いはすべて欺瞞というしかない。これが我々人間の宿命と言えば宿命でしょう。

さあ、この孤独をどう生きますか?

これが私たち人間の、本当の出発点なのです^ね^

「A子に」人格があるのかないのかも、誰にもわかりません。

あるのはただひたすら、己の中にある答えに気付くことなのでしょう。

文学を楽しむ。

これこそ大正解ではない^で^し^ょ^う^か^。
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Unknown (雨音)
2016-09-09 11:41:03
はじめまして、でしょうか
私はしごく凡人なので、眼がダメなのと頭脳がいまいちなので、理解できない事も多くて・・・
でも、今の世は本当にいい時代ですね、私のような思い付きで書いてるつたない文をお読み頂けてる方々にいつも感謝してます、私はただ、昔から本を読んだり、詩を書いたりがすきで、文法などは考える余裕もなく、思い付きで書いてるので、おかしい部分もあるのでしょうね、恥ずかしい限りですが、もう残り少ない人生なので、生き恥さらしながらも、思い切り生ききる人生でいたいと頑張ってます、今が、人生で一番幸せだとおもいながら・・・
返信する
誰にもわかりませんが(狂犬、再び⁉) (むっちゃん)
2016-09-09 12:12:50
誰にもわかりませんが、少なくとも作品を読む限りでは、主人公はA子の人格を認めてないようにしか、読み取れません(笑)。

だからナンやねん、と言われたらそれまでですが。
何故主人公は、芹里奈との愛の相剋で学んだことを、今の実生活や今のパートナーと、実践しようと思わないのでしょうか?
芹里奈の愛、それは神への窓、で自己完結して、目の前の今のパートナーと、何故真面目に向き合おうとしないのでしょうか?
自分の娘であり、彼女の娘でもある女の子に、彼女へ何の説明もなく、元妻の名としか思えない名前を平然とつけるのでしょうか?ちょっと考えたら、それがどれほど今のパートナーの心を傷付けるか、わかりそうなものです。
だから彼にとってA子は『A子』。記号、装置、道具……家電製品。そんな風にしか伝わってこないのです、少なくとも私には。スミマセンね~、作品の言いたいことからずれてる自覚はあるんですけど。オイこら待たんかいおっさん、と怒りたくなる最大ポイントが、そこです(笑)。

乱暴に言うなら。彼は一見優しく誠実だけど、実にひどい男です。
芹里奈さんが元カレに走ったのも、なんとなく、わかるような気がします。元カレに未練があったのも確かでしょうけど、
『野の花のように』しか愛さない、自分を人間扱いしてくれてる実感が持てない彼に、嫌気がさしたんじゃないかな、と。そしてそのことを、彼は未だに気付いていないだろうな、とも。

関孫六でメッタ刺しにならなかったとしても、いずれA子さんからも捨てられる可能性、大ですよ~。このおじさん。

それはそうと。東京在住の私の友人が、新セリナの物語、第一部第二部、イッキ読みしてくれたそうです。
彼女は『弘樹くん視点の話が読みたい』というコメントをメールで寄せてくれました。
彼等の子供視点……弘樹くんやセリナちゃんの視点のお話、面白いかもしれないですね。本編の趣旨……男女の愛の形、からは外れてゆきそうですけど。
新しい書き手さん、現れたら良いですね。
返信する
雨音さんありがとうございます (のしてんてん)
2016-09-09 16:29:19
ブログよく読ませてもらっています。

雨音さんの文章好きです。

素朴であったかいから、心をゆっくりさせてくれるのです。そう感じているのはきっと私だけではないと思います。

その度にコメントを書きたいと思うのですが、書き込める場所が分かりません。

コメントされている方もおられるので、私の目が節穴なのかもと思いつつ、いつも失礼しています。

「人生で一番幸せ」に乾杯で^す^

これからも、
たくさんの幸せを分けて^く^だ^さ^い^ネ^
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☆素粒子波動♪ (真鹿子(まかこ))
2016-09-09 17:06:43
のしてんてんさま、

こんにちは!

のしてんてんさんも、

よくご存じのこととおもいますが、

わたしたち、万物すべての物質は、

素粒子という最小単位の物質で構成されています。

またこの素粒子という物質は、物質であると同時に

波動なのですよね♪

この波動も、

一粒子に無限大数の波動があり、

この波動のひとつひとつも波の形が違うそうです。

わたしたちの人体は、人類の目ではどのように見ましても、

物質にしか見えませが、波動でもあるわけです。 

まさしく一粒無限大の波動が

わたしたちを構成しているわけです^ね^

このような素粒子一粒無限大波動の人類から、

生み出される物語ですから、物語のストーリー展開なども、

やはりこれしかないという作者の直観、

心魂によって展開されていくのでしょうね

ほんとうに不思議な世界です。 

突然私事で恐縮なのですが、

わたくしの母には、年の離れた兄が二人おりましたが、

わたくしの祖父母がどうしても、女の子がほしいということで、

六甲山系摩耶山のお寺に願掛けのお参りをして、

誕生したのだそうですが、お誕生日は10月2日☆

有り難いご縁に感謝ですけれど、

マハトマ・ガンジー師と同じなのですね。

ところが、母の名前なのですが、

なんという名前だと思われます?

年の離れた二人の兄の末っ子の妹なのに、なんと姉子(アネコ)!

妹なのに姉子(アネコ)です^よ^;;

友人たちからは、アネちゃん、アネちゃんって

呼ばれていましたけれど、ズッコケませんゞゞ

今母の住所は天ですけれど、わたしは今でも母のことを、

不思議の姉子って呼んでま^す^♪

名前にも不思議力が宿されているでしょうね。

長々お喋りすみません

今日も善き夕べをお過ごしくださいませ


^感^謝^感^謝^です♪



 

 
返信する
野の花のように (のしてんてん)
2016-09-09 17:15:41
野の花のように愛することしかできない人がいたら、むっちゃんの言う通りでしょう^ね^。

異論はありません。

第二部が生まれた所以でもありますから。

さて、三部、

私は断然セリナをみてみたいですね。

どうあれ、両親の結末を見て、己の名をどう受け止めていくのか。

セリナは神なのか悪魔なのか。

我々の出る幕はないのですが、この世から生まれてくるものがあるのなら、読んでみたい。

そうそう、一気読みしていただいたご友人によろしくお伝えください。^ね^。
返信する
姉子に乾杯 (のしてんてん)
2016-09-09 17:38:36
その昔、子供の名前に親の願望の反映したのがよくありましたね。

子だくさんの家庭では、留吉、留子。もうこれ以上生まれませんようにだそうです。

戦中には男に美を付ける親が多かったとか。
勝美、雅美・・・女と勘違いして召集からまぬがれるようにという願いがあったようです。

ご両親は二人目の女の子の願いがあったのかもしれません^ね^

そうそう、今の世なら、美人女優の名とか、有名人。親の願いがあからさまに見えている場合もありますよ^ね^

それにしましても、確かに名前には不思議な力があるようです。
その名に誇りを持つかそうではないかで、人格も変わりますね。

見えないところで空間が作用していますし、意識を働かせるとき、その中核に名前があると言いますね。
魔法使いは自分の名前をとても大事にするらしいですよ。知らんけ^ど^。。。
返信する
姉子(アネコ)と妹子(イモコ)♪ (真鹿子(まかこ))
2016-09-09 18:10:35
姉子と妹子♪

姉子の妹妹子

妹子の姉姉子

なんだか早口言葉みたい ^ ^ ;;

でもそうかもしれませんね♪

わたくしの祖父母ずいぶんシンプル

分かりやすすぎる祖父母でアン^す^

姉子の妹妹子妹の姉姉子♪

素敵な早口言葉できあがり☆

ありがとうでござります^る^
返信する
同感です! (むっちゃん)
2016-09-09 18:30:30
セリナちゃんサイドのお話、読んでみたーい!です。

誰か書いてくれませんかねえ🎵
私が書いたら絶対ドロドロになりますから(苦笑)、誰か明るく健全な人が、あのバカおっさん、もとい第一部の主人公を含め、この家族をうまく幸せに導いてくれるストーリーなんかを夢見ます❤

あるいは。
血まみれの惨劇の中、美しく凄絶に微笑む死の天使 セリナ……とか?

きゃーっ、読んでみたーい!

……はあはあ。落ち着きましょう(笑)。

友人にはメールで画伯のメッセージ、お伝えいたします。
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