待合室

何かの日程の連絡ミスだったのか、
面会人の男が、職員に向かって、
怒鳴りながら戻って来た。

私が、話しかけている別の職員は、
その男の言葉が、気になってしかたないらしく、
私の質問が、耳に入っていない。
(私だって、忙しいんだけど。)

すごい剣幕で怒っていた男は、しばらくたつと、
「あの人(怒鳴りつけていた職員)、呼んで。」と言うから、
更にモメるのかと思いきや、
落ち着きを取り戻し、別な事を確認した後、
最後には、「ありがとう。」と言って、帰って行った。(笑)

元々、ここに来るのは憂鬱な事だし、
面倒な手続きが多いから、イライラしちゃうんだよね。

わかる、わかるよ。

待つ人達は様々。
いかにも「貧乏」とか。
いかにも「ヤンキー」とか。
いかにも「愛人」とか。
私は、どうかしら。
「普通」に見える?

どんな時も、どんな場所でも、
私はメモを取る。
経験を記録する。
そして観察する。

良い事も悪い事も、心に刻むの。
私にとっては、

全てが風景だから。