継続の法則 自助努力のススメ 公認会計士 内藤勝浩のブログ

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新型コロナウィルスで考えたこと【24】-知恵と工夫-

2020-05-16 18:02:15 | 新型コロナウィルス

日本人の優位な点として、「知恵」を絞り、「工夫」して新たなモノやサービスを創り出すということがあげられると思います。
新たなモノやサービスと創り出すときに、顧客のニーズが大切とよくいいます。
私も中小企業にアドバイスするときに、以前は、「顧客のニーズに応じて、商品・サービスを考える」などと言っておりました。
最近は少し違ってきています。
「案外、顧客は自分のニーズを分かっていない場合が多い」
というようになりました。
これはどういうことかというと「顧客は自分のニーズを実現化するモノやサービスが分かっていない」「具体的に、こんなモノ、こんなサービスというものが分かっていない」ということです。
そして、私は、「顧客のニーズは、潜在的で、抽象的なものであることが多く、そのニーズを推測して、具体的なモノやサービスとして現実化するのは、モノやサービスを提供する事業者自身である」というふうにアドバイスするようになったのです。
ここで事業者に必要となってくるのが、日本人が得意な「知恵」と「工夫」です。
現在、新型コロナウィルス感染流行の中で、
「知恵」と「工夫」により、いろいろな新たなモノやサービスが生まれているニュースが飛び込んできます。
まずは、異業種のマスク製造への参入です。
これはシャープのように大きなところで機械によるマスク製造を行うような企業だけでなく、中小企業でも自社の技術や経験等を活かし、手作りでマスクを製造するようなところも含まれます。
お酒のメーカーが消毒液に参入したというのもあります。
また、モノだけでなく、新たなサービスとして飲食店の商品を宅配するサービスも活躍されているようです。
モノやサービスだけでなく、企画もあります。
クラウドファンディング等で資金を集め、医療従事者に宿泊先を提供したり、送迎用のタクシーを手配したりするものもあります。
日本人の
「知恵」と「工夫」って、すごい。
少しうれしくなります。
ところで、このような場合の「ニーズ」とは何でしょうか。
「ニーズ」を考える場合、顧客を細分化していくと具体的なものが見えてくることが多いと思います。
あまり細分化し過ぎると、事業が小さくなって、その
「ニーズ」に対応するだけでは事業そのものがやっていけなくなります。
逆に、
「国民の総意」というレベルのように「ニーズ」を大きく考え過ぎると抽象的になってきます。
でも、必要です。

現在における
「国民の総意」レベルでの「ニーズ」は、「新型コロナウィルス感染に対応する」と「経済活動を行う」という二つを同時に満たすものだと仮定しましょう。
これを満たすモノやサービス等を具体的に、実現化して世の中に提供するのが事業者の仕事です。
ここでいう事業者には、企業家だけでなく、政治家も含まれます。政治家の場合のモノやサービスは、政策ということになります。
その他にも、事業者には、世の中に何かを提供する方々と考えれば、範囲は広がります。
また、モノ・サービスでなくても、企画、言葉、歌、アイデア、感謝、祈り、思い、行い等も含めれば範囲は広がります。
・付けたまま飲食できるマスク・フェイスガード
・飲食店のテーブルで簡単に設置できる透明な仕切り
・店外(店の前等)での飲食の許可(蜜を避ける)
・歩くとウィルスを消毒する靴、衣類、マスク
・携帯型の鼻・口・のど・目等の洗浄器具
・持ち運び型の強力換気装置、強力空気清浄機
・空気清浄機能付きマスク・フェイスガード
・医療従事者の温泉宿泊施設での慰労(代金は寄付金で)
・温泉宿泊施設での野菜の栽培
・免疫力を高める物質、思い(心を平穏にする方法等)、行い(体操等)
・交通機関の24時間営業(通勤ラッシュを避ける)
・メディアで「希望の言葉」を発信し続ける人
自分の「知恵」と「工夫」の無さに落胆します。
事業者の頭の刺激になって、有償・無償に限らず、感染対策と経済活動の両立ができるような新たなモノやサービスが、もっとたくさん出てきてくれないかなぁ。

自らの目標に向かって、コツコツと正しい方向で努力を継続している皆さん、未来はあなたがたの手の中にあります。
この苦境は必ず終わります。
「希望」を捨てないで、今日できることをやり続けてください。
がんばれ。
58歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。

 



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