さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

2006年 夏-17

2009年06月21日 | 京都検定ノススメ -2-

~このお話はばあさんの夢と妄想によるフィクションです。~


しかし思いがけずに、8月の五山の送り火もかの君の伝手で、
いつものホテルが予約でき、16日の朝に私は東京を発った。

銀閣寺で護摩木を奉納して、送り火は鴨川辺りで、
その後、壬生寺の中堂寺六斎を観ようという計画であった。
かの君は仕事で前日から京都に滞在していたので、
お昼少し前に、銀閣寺の門前で私たちは待ち合わせをした。

この日も大変暑い日であった。
ホテルで白い麻のワンピースに着替えた私は、
汗だくでかの君に会うのがいやだったので、
銀閣寺の近くまでタクシーでいくことにした。

約束の時間より前についたのに、スーツ姿のかの君は
すでに門前のテントの傍で汗を拭き拭き待っていた。

「暑い中、お待たせしてごめんなさい。」

「いや、せっかちなもので、私が早く来すぎました。
今日もあの時のように暑いですね。
なのにあなたは、いたって涼しげで優雅な佇まいだ。」

(やはりタクシーにして良かった!)

二人は、早速火床で焚かれると病が治るという護摩木に
「先祖代々供養」「家内安全」などと書いて納めた。
ほかにも松割木という薪のような大きなものもあった。

「まだ仕事のアポまで、ちょっと時間があるので、
せっかくなので銀閣寺も拝観して行きましょう」

総門を入って直ぐにある銀閣寺垣が私は好きだ。
夏の日差しの中、銀閣のこけら葺き屋根に白い百日紅が映えて美しかった。
今までは、なんとなく枯れた味わいがいいなぁなんて
知識のないままに見ていた銀閣をかの君は
東求堂も含めて、屋根の反り具合、軒の深さなどを
建築設計の立場から「美」を語ってくれた。
きっと私は、そんなかの君をうっとりと見つめていたに違いない。

かの君は7時頃ホテルに迎えに来ると言い、この後また仕事にもどった。
私はかの君と別れたあと、寺之内通にある日蓮宗のお寺めぐりをした。

(あぁ…かの君と一緒だったら、いろいろと教えてもらえるのになぁ…)

初めはそんなふうにも思ったが、どのお寺も想像以上の大寺だったので、
いつのまにか昼ご飯も忘れ、洛中が「皆法華」であった昔を思いながら
あちこちとまわって、ホテルにもどったのは5時を過ぎていた。



46日目

2009年06月21日 | ダイエット
ナギ


奈良の春日大社には、樹齢1000年のナギの純林があるそうだ。
鹿に食べられないからみたい。
種子は油を多く含み灯油として、またその煤から
良質の墨を作ったらしい。

お財布に入れておくとお金が貯まるそうで
実を頂いてお財布にいれているけど、
私のところにはまわってこない(笑)


体重 60.7キロ
体脂肪 36.0

父の日&蛍の夕べ

2009年06月21日 | ボケ爺さんとのゆかいな暮らし♪
物思へば 沢の蛍もわが身より あくがれいづる魂かとぞ見る

恋しい方のあとを追うように、二匹の蛍がゆらゆらと舞っていた♪

発光のメカニズムの詳しいことは知らないが、
求愛のためという説もあるらしい。
ほかの種類を装って発光して雄をおびきよせ、
食べちゃうこわ~い雌もいるらしい(笑)

昨日、遅いディナーを頂いてから、10時半ごろ蛍を見に行った。
8時ごろは、大勢の人で賑わっていた庭園も静寂さをとりもどしていた。

我が家恒例の父の日&蛍のゆうべ、
でも肝心の父たちは、はかなく光る蛍の風情には
ほとんど興味がないのであります(笑)