さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 恵みの居場所を作る

2009年06月14日 | アート♪
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 恵みの居場所を作る

ヴォーリズの建築活動開始から2008年でちょうど100年を迎え
昨年、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展が企画された。

その滋賀県立美術館でスタートした本展が
今年の4月に汐留ミュージアムで開催され、
気がつけば、21日が最終日、まさに滑り込みセーフといったところ(笑)

京都検定的にはヴォーリズ建築といえば

同志社大学啓明館・アーモスト館
大丸ヴィラ
駒井家住宅
京都御幸町教会
京都大学YMCA会館
東華菜館といったところであろうか?

でもヴォーリズ建築は日本各地に1000にも及ぶそうだ。

私は、この展覧会を拝見するまで、ヴォーリズを建築家としてしか
認識していなかったが、来日のきっかけは海外伝道だったんですね。

素晴らしい建築を残しただけでなく、健全なライフスタイルの提案など
遺されたものは大きいようだ。

「住まいする環境が、そこで生活する人を
望ましい方向へ道びく」というポリシーが貫かれた建築は
まさに恵みの居場所になるのだろう。

再現されたヴォーリズの階段は上リ下りしてみると
その心地よさが実感できる♪

今秋、近江八幡でも、一帯のヴォーリズ建築群の分散展示もあるようで
すごく行きたくなってしまった(笑)




2006年 夏-10

2009年06月14日 | 京都検定ノススメ -2-

~このお話はばあさんの夢と妄想によるフィクションです。~

それまでは週に2~3回メールのやりとりをしていたが、
京都から帰ってしばらくしても、かの君から何の音沙汰もなかった。

京都での仕事のスケジュールをいつも前倒しに連絡をしてくれていたのに
今回は6月に入っても連絡がなく、いったいどうしたのだろう?
体調でもくずしたのだろうか。

初めの一週間は、仕事が忙しいのでは?と思っていたが、
10日をすぎても連絡がないので、
1日中パソコンのメールをチェックしている日々が続いた。
14日の朝、私はとうとう心配のあまりかの君にメールを送った。

「先日は、京都で大変お世話になりました。
おかげさまで、いろいろ勉強になり、大変充実した2日間でした。
本当にありがとうございました。
あれから、お仕事がお忙しいのでしょうか?
今後の予定のご連絡が頂けないのでとても心配いたしております。
体調など崩されていなければいいのですが…。」

意外にもメールの返事はすぐに来た。

「メールありがとうございました。
こちらからご連絡をするべきところ、
遅くなって申し訳ございませんでした。
今週末からまた仕事で京都に行くのですが、
私が、先日あのようなことを口走ってしまったので、
きっと御不快だったろうと、
こちらからなかなかお誘いする勇気がでませんでした。
あなたからのメールで今後の予定をと頂いたことは、
本当に光栄でうれしく思っております。
これからも良き友人としてお付合い頂ければ幸いです。
あなたの方も今週末では、あまりにも急でしょうから、
6月はお休みにしましょう。
7月は、18日ごろに一度行くことになりそうです。
今年は祇園祭にいかれますか?
16日は東京で用事があるので発てませんが、
17日の朝なら行くことができますが?」

かの君が体調を崩していなかったことに何より安堵した。
そして、かの君が、常寂光寺での一件をそんなに気にしていたのかと驚いた。
私がわからないふりをしたことが、不快に思ったと誤解していたようだ。
でも、このままでいたいという私の気持ちも理解してくれたからこそ
「良き友人として」としてあるように、
プロジェクトを続けて行くつもりになってくれたのだろう。
私は、それが何より嬉しかった。
かの君の存在が今の私にとっていかに大きなものかを、
私自身がこの2週間で、いやというほど身にしみて感じたからだ。
幸いにも今年の祇園祭は15~17日が三連休になるので、
娘と一緒に行くつもりでずいぶん前から、ホテルの予約が済んでいた。
私は、早速ホテルに連絡をしてもう1日宿泊を延長してもらうよう手配した。

「メールありがとうございました。お元気のご様子で安心しました。
『京都検定1級攻略!寺社めぐりプロジェクト』が
今後も続けていただけそうで本当にうれしいです。
娘と15~17日祇園祭に行くことになっていたので、
もう1泊して18日に帰ることにしました。
今回は、娘も一緒ですが、巡行をご一緒に拝見できたら幸いです。」

「早速の返信ありがとうございます。
あなたが祇園祭にお出かけとは幸運でした。
7月に入ったらまたご連絡をいれますが、
17日は朝一番で東京を発つようにしますね。
京都駅についたら、すぐ連絡します。
私が上洛するまでは、お財布落とさないように!
とても楽しみにしております。お嬢様にもよろしくお伝えください。」