ナノテクノロジーニュース

ナノテクノロジーは日進月歩である。その全貌がわかるよう、日々飛びこんでくるニュースを中心に説明する。

日本のメディアは科学技術に弱い

2011-09-03 | 日記
日本のテレビを視聴していると、日本は高い技術を持っているというのをよく耳にする。ひどいのになると、日本人は器用だから日本の技術力が高いともいう。この高い技術力で生産した製品を大いに輸出するべきであるという見解のように思われる。これらの見解は正しいが、それは何かものの一面しか眺めてないような気がする。

アメリカの有力紙ニューヨークタイムスの最近の社説に、大小の会社がナノテクノロジーなど新しい技術を活用し、新製品を作り出せるようにすることが重要であると強調されていた。この社説の表題は「回復を製造しよう」である。アメリカがかつては種々の新製品を発明したことによって世界一の経済大国になったとしている。サービス業に焦点が移りつつある現状から脱却し、製造業に主眼を置く国に戻るべきであるという。そのためには、先端分野での科学と技術の「結婚」が必要で、それには政府の多額の投資が必要であると強調する。

現在でも、アメリカは先端技術製品の生産国としては世界トップクラスあるという。しかしながら、もはや貿易黒字を保てなくなっている。それは、一部の製品を除いて同様の製品が開発途上国でより安く生産されるようになったからであろう。日本も遅かれ早かれ同じ運命をたどる可能性がある。これを打破するには、新技術を駆使した新製品を製造するしかなかろう。

医療、エネルギー、エレクトロニクスそれに我々の生活までが新技術によって変わる可能性がある。日本のメディアには、変わることあるいは変わらせることの必要性をもっと強調してほしいものである。

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