ナノテクノロジーニュース

ナノテクノロジーは日進月歩である。その全貌がわかるよう、日々飛びこんでくるニュースを中心に説明する。

再生可能エネルギーとナノテクノロジー

2012-03-13 | 報道/ニュース

下図はエネルギー資源量を示す。ウランを含む化石燃料については全埋蔵量を、再生可能エネルギーについては年間使用可能量を示す。核エネルギー源については、核燃料サイクル(8/16参照)を考慮していない値であるが、有効な核燃料サイクルが成功するとさらに資源量としては増加することになる。いずれにしても、再生可能エネルギーに比べて化石燃料は、人類の長い将来を考えると乏しい。図に示す太陽光エネルギーは陸地に降下するもののみである。再生エネルギーの有効利用が必要となるが、日本はきわめて遅れをとっている。

                            

再生可能エネルギーの有効利用にナノテクノロジーが貢献出来る可能性が高い。太陽光発電についてはすでに何回か説明した(2/20,21参照)。またエネルギーの貯蔵にもナノテクノロジーが威力を発揮するかもしれない(11/25参照)。

以前、太陽光で水を分解して水素燃料を製造することを述べた(10/18参照)。最近、HyperSolar社が、ナノテクノロジーを基盤として、水と太陽光から水素と天然ガスを生成することを計画している。同社によると2013年には反応装置のプロトタイプを完成する予定であるという。この手法の詳細は未だ把握していないが、廃水を光のエネルギーを利用して電気分解するようである。電気分解によって発生した水素を炭酸ガス反応させ、天然ガス燃料を製造するという。
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1 コメント

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マルテンサイト千年 (グローバル・サムライ)
2024-07-01 13:04:16
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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