下図はエネルギー資源量を示す。ウランを含む化石燃料については全埋蔵量を、再生可能エネルギーについては年間使用可能量を示す。核エネルギー源については、核燃料サイクル(8/16参照)を考慮していない値であるが、有効な核燃料サイクルが成功するとさらに資源量としては増加することになる。いずれにしても、再生可能エネルギーに比べて化石燃料は、人類の長い将来を考えると乏しい。図に示す太陽光エネルギーは陸地に降下するもののみである。再生エネルギーの有効利用が必要となるが、日本はきわめて遅れをとっている。
再生可能エネルギーの有効利用にナノテクノロジーが貢献出来る可能性が高い。太陽光発電についてはすでに何回か説明した(2/20,21参照)。またエネルギーの貯蔵にもナノテクノロジーが威力を発揮するかもしれない(11/25参照)。
以前、太陽光で水を分解して水素燃料を製造することを述べた(10/18参照)。最近、HyperSolar社が、ナノテクノロジーを基盤として、水と太陽光から水素と天然ガスを生成することを計画している。同社によると2013年には反応装置のプロトタイプを完成する予定であるという。この手法の詳細は未だ把握していないが、廃水を光のエネルギーを利用して電気分解するようである。電気分解によって発生した水素を炭酸ガス反応させ、天然ガス燃料を製造するという。
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