蒸気エンジンの記事を書こうかと思ったが、不明な点があるのでNature Physicsに論文が発表されるのを待つことにした。赤外線センサーの市場の拡大が期待されるというニュースが目についた。これまでセンサーについては断片的に述べて来た(10/31,11/14,18参照)。
WinterGreen Research社の調査によると、赤外線センサーの市場は2011年の5億ドルから、2018年には50億ドルへの拡大が期待されるという。2018年の4分の3は軍事利用で残りの大部分は炭酸ガス検出だという。今後、医療関係、環境対策、生産過程のモニタリングでの活用が期待されている。
ナノ粒子がセンサーとして威力を発揮出来る理由は、粒子が小さいことである。粒子に他の分子が付着したり、赤外線の照射を受けるとき、その物理的性質の変化が大きく、検出が容易である。フォートニック結晶を使うことによってその感度をさらに上昇することが出来る。すでに多くの製品が開発されている。今後、具体的な例を逐次述べていこう。
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