最近読んだ本の紹介です。
「僕の虹、君の星」 ときめきと切なさの21の物語
ハービー・山口 著
マーブルブックス 2010/8/30初版発行
写真家、ハービー・山口氏の1970年から
2010年までのロンドン、東京などで撮られた、
まるで時が止まったような時代の風景と、
そこにいる人々の息吹までも感じる素のまま写真。
持病による絶望を過ごした幼年から青年期、
ロンドン在住を経て、写真家、ラジオ・TVでも
活躍する現在までの氏の繊細な心の内側、
人生観、学生時代、淡くはかない恋、
内外のアーティスト達との交友などを、
味わい深く、瑞々しい文章で描く珠玉のエッセイ。
副題のとおり「ときめきと切なさ」、そして希望を
限りなく優しく、深く、情熱的に伝える写真と文章。
それはまるで氏の明暗が交錯するカラフルな人生を、
追体験しているよう。
その日の気分で写真集としてみても、エッセイ集
として読んでも心がくすぐられそうな特上の1冊。
最後にここに書かれた氏の文章より。
けっして諦めてはいけない。
いくつになっても探し続けなければならない。
自分と語れる多くの友がどこかにいて、
自分をもっと生かせるまだ見ぬ場所が、
必ずどこかにあることを信じて。
ハービー・山口(Herbie Yamaguchi)
1950年東京生まれ。大学で経済専攻。
卒業後、1973年にロンドンに渡り、
卒業後、1973年にロンドンに渡り、
およそ10年間を過ごす。
ロンドンでは、一時期ツトム・ヤマシタ
ロンドンでは、一時期ツトム・ヤマシタ
ミュージカル劇団レッド・ブッダで役者を
していたこともある。
一方、折からのパンクムーブメントを実体験し、
していたこともある。
一方、折からのパンクムーブメントを実体験し、
70年代の生きたロンドンの姿を写真に記録
するようになった。特に、ロンドンのロック
ミュージシャンの撮影では高い評価を受けた。
帰国後もヨーロッパと日本を往復し、
帰国後もヨーロッパと日本を往復し、
アーティストから巷の人々までを、気取りのない
優しい表現のモノクローム作品に残している。
その飾らぬ清楚な作品を好むファンは多く、
その飾らぬ清楚な作品を好むファンは多く、
写真集や写真展の他にエッセイ執筆、
ラジオのDJ、音楽番組などで活躍し、写真家の
ラジオのDJ、音楽番組などで活躍し、写真家の
ジャンルを越え幅広い活動で人気を得ている。
(プロフィールと画像は氏のオフィシャルサイトより)
(プロフィールと画像は氏のオフィシャルサイトより)