ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

西島三重子『蒼い夢』『渚にて・・・』

2013年05月26日 | 西島三重子
今はない第一家庭電器株式会社から、西島三重子さんの非売品アルバム3枚が発行されています。レコードプレイヤーのカートリッジなどを購入するとプレゼントされました。

1枚目は昭和61年(1986年)6月の『MIEKO NISHIJIMA 76/45』で、アルバム『SHADOW』と『寝物語』から5曲を収録しています。

     DAM DOR-0143

「マニアを追い越せ!大作戦」第25回目に西島三重子さんが登場しました。
「この記念すべき第25回を飾るに相応しい歌唱力抜群の実力派シンガー・ソングライター西島三重子さんに登場していただきました。」とのこと。

※今、ホームページの「DMAレコード」の項を見たら「時の河」が「時の流れ」になっていました。これは間違いです。申し訳ありません。訂正しました。作曲集のページも間違っています。

ちなみに「時の流れに」は『さめないうちに・・・』収録の曲で、作詞は岩谷時子さん。「時の河」は『SHADOW』収録で岡田冨美子さんの作詞です。

2枚目は昭和63年(1988年)3月発行の『MIEKO NISHIJIMA LIVE』で2枚組です。これまでのアルバムから14曲を収録しています。第一家庭電器創立30周年記念盤で、1987年春、都市センターホールでのライブレコーディングです。

     DAMPC DOR-0154.55

「あの日の思い出が蘇るような、そんな気持ちにしてくれる・・・。アナログサウンドを通じて感動できる西島三重子の世界。あなたにおくります。」

「・・・一昨年の夏、第一家庭電器で「西島三重子76/45」を企画していただいたのを御縁に、昨年の春、第一家庭電器の御協力で、都市センターホールでコンサートを開かせていただきました。その時にライブレコーディングをしたものを、今回の企画に乗せていただくことになったわけです。
 ライブレコーディングは、それだけでも緊張しますが、マルチではなく、2チャンネルなので、ミュージシャンは勿論のこと、ステージのP.A.やレコーディング・ミキサーの方達もかなり力が入ったようでした。(後略)」(西島三重子)

そして3枚目が『地球よ廻れ DIRECT CUT 45』で、昭和63年(1988年)11月の発行です。


    DAMPC DOR-0161

こちらも第一家庭電器創立30年記念盤です。
「西島三重子が新曲とヒット曲で描く愛の風景6つを『ダイレクト・カッティング』。肉声に触れるように鮮烈で情感深いスーパー・アナログ・サウンドが生まれ出た。」

「アナログ究極のサウンドを求めて、DAMが、世界最後となるかもしれない『ダイレクト・カッティング』に挑戦!いま、その感動のアナログ世界をあなたに !!」

録音は1988年8月27日、28日の両日、東芝EMIの品川スタジオ「スタジオ・テラ」で行われ、27日は新曲の3曲(「蒼い夢」「渚にて・・・」「地球よ廻れ」)、28日はB面の3曲(「愛に流されて」「池上線」「仮縫い」)をダイレクト・カッティングしました。

「・・・お陰様で当社もこの11月に創立30周年を迎えることができました。その30周年記念の強力盤の一つとして、今回究極のスーパー・アナログ録音方式といえるダイレクト・カッティングに挑戦いたしました。
ご存知のように、ダイレクト・カッティングは、調整卓から直接カッティング・マシーンに接続しラッカー盤にカッティングする、最もシンプルな録音方式ですので、生の音が鮮度を落とさず録音できるものです。他の録音方式では得ることのできないリアル感がありますが、カッティングをスタートすると片側全面のカッティングが終わるまで停止をすることができないのはもちろん、マルチ・デッキで録音した時のような編集なども全く出来ません。そのためアーチストの実力がそのまま現れてしまいますから、本当に力のあるアーチストでなければ不可能な録音方式です。
こうした条件を考え、実力派シンガーとして知られる西島三重子さんに3度目の登場をお願いし、このカッティングが実現の運びとなりました。・・・」(「制作にあたって」DAM推進委員会)

「(前略)コンサートなどでも同じなのですが、私は変に責任感の強いところがあって、自分がやるしかないと思うと、その世界に入り込んでしまうのです。その結果、感情を入れ過ぎたり、歌詞を間違ったり、目の前にあったとしても目に入らないなんてことが起こるわけです。で、今回も同じようなことがありました。言い訳であることは否定しません。ゴメンナサイ。
 でも、それだけに今回の一つ一つのテイクに想い出があります。今、テープで聞き返しても、あの時のスタジオの皆の息づかいが聞こえるような気がします。
 最後に今回のダイレクト・カッティングに企画参加してくださった皆さんに心から、貴重な体験をありがとう。」(ダイレクト・カッティングに託すもの・・・・・・西島三重子)

A面の「蒼い夢」「渚にて・・・」「地球よ廻れ」の3曲は新曲であり、結局当時所属していた東芝EMIからの発売には至りませんでした。

西島三重子さんの素晴らしい歌声を記録し、残してくれた第一家庭電器さんに感謝します。

それから10年後の平成10年(1998年)11月1日、メディアリングから『つまんないものよ、私の心』が発売されました。そして、メディアリングからの2枚目のアルバムが 25th Anniversary ALBUM『あの頃のこと-Self Cover-』で、この最後に「地球よ廻れ」が収録されました。


「第一家庭電器がアナログファン向けに、商品ではなくプレゼントとしてダイレクト・カット盤を製作した時に作った曲ですが、一般には未発表のものです。一度ライブの最後に歌ったら好評で、アルバムに入れて欲しいという声が多く、今回その声に応えることができました。崎南海子さんのスケールの大きな詞が大好きです。」

「蒼い夢」「渚にて・・・」についてはライブでも歌われることはなく、この非売品レコードのみの収録となっています。次のアルバムにぜひ収録していただきたいですね。『夢のあとさき』の「天体望遠鏡」のようにボーナス・トラックのライブ版でもかまいません。

『あの頃のこと-Self Cover-』もメディアリングの音楽事業からの撤退(現在は会社が解散)したため、入手できません。何らかの形で再発して欲しいですね。

※YouTubeのアカウントが削除されたため、私のアップした動画を見ることができなくなりました。申し訳ございません。関連部分を削除しました。(2014.04.22)

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