6月16日(月)、高階良子先生の『高階良子選集』第22集 [魔界樹 2]が発売になりました。収録は表題作のほか「時の迷路」「バラのそよ風」の計3作です。
ボニータ・コミックスα 平成26年6月30日 初版発行
カバー折り返しのことばです。
「またしてもページ調整のため、/大昔の作品を入れることになりました。/恥ずかしさのあまり永久封印するはずのものでしたが、/でもこれって、けっこう喜ばれているみたい。/人は、こちらが見られたくないと思っているモノを/見たがるものなんですね。」
「魔界樹 2」は、第3部「月の魔力」part1、part2で構成されており、『なかよしデラックス』に掲載されました。
選集の目次ページの初出情報では、part1を昭和61年『なかよしデラックス』8月号、part2を同10月号を初出としています。この頃は雑誌掲載確認ができていないので、改めて国会図書館で調査をしてみたいです。
ただ、KCデラックス(ポケットコミック)4のあとがきに「魔界樹」vol.2は「前後編で4回、読み切り連載という形で描き上げました。」とあるので、8月号から11月号までの連載ではなかったか、と考えています。
※確認しました。選集の初出情報のとおり、8月号と10月号掲載でした。(2014.6.20)
収録コミックスを見てみます。最初の収録は「講談社コミックスなかよし」でした。
講談社コミックスなかよし 昭和61年11月6日第1刷発行
続いて「ミステリーロマンセレクション」に収録されました。
講談社コミックス KCデラックス 1995年4月13日 第一刷発行
ポケットコミックの「幻想ロマンセレクション」です。
講談社コミックス KCデラックス 1999年11月12日第1刷発行
「幻想ロマンセレクション」には「あとがき」が載っています。「この物語は、いわば変身ものです。自分じゃない自分になりたかった憧れが、私自身にあるのでしょうか。自分でも意識しないうち、いつの間にか、そういうお話になってしまうのです。」とのこと。
この巻にも絵はがきが付録で付いていました。
同時収録の「時の迷路」は『ミステリーボニータ』平成8年3月号掲載の作品です。雑誌掲載時のタイトルは「冥界のラビリンス」でした。
コミックス収録は「殺人事件シリーズ ザ・ベスト」の『美術部殺人事件』でした。
ボニータ・コミックスα 平成14年11月15日 初版発行
コミックス収録時に「時の迷路殺人事件」と改題されています。
続いて『ミステリーボニータ』平成22年6月号の別冊ふろく『殺人事件スペシャル』にも収録されました。
この時もタイトルは「時の迷路殺人事件」でしたから、今回の選集収録にあたって、「殺人事件」を取る2回目の改題がされたことになりますね。
「バラのそよ風」は昭和45年『希望の友』6月号に掲載されました。高階良子先生が貸本から雑誌に進出したのは昭和42年でした。当初は『別冊少女フレンド』、『週刊少女フレンド』などに青春ものを掲載しています。
昭和45年になると「アマゾンの樹霊」(『なかよし』3月号)、泥だらけの純白」(『別冊ファニー』4月号)など掲載誌が広がっています。『希望の友』もその一つで、「バラのそよ風」はその最初の作品でした。
コミックス収録は若木書房の「ティーン・コミックス・デラックス」の『銀色の谷』でした。
『銀色の谷』ティーン・コミックス・デラックス 昭和54年7月25日初版発行
このコミックスは表題作の「銀色の谷」の他、「花かげろう」、「とべない鳥」、「バラのそよ風」の計4作品、いずれも『希望の友』に掲載された作品が収録されています。(なお、昭和45年に連載された「シュート・NO.1」、46年掲載の「誰かさんと誰かさん」はコミックス未収録です。)
「恥ずかしい」などと言わないで、ぜひ、これからも入手困難な作品の収録をお願いします。貸本時代の作品も改めて読んでみたいのですが、原稿が残っていないのかも知れませんね。
それなら初期の『少女フレンド』掲載の作品はいかがでしょうか。最初の雑誌掲載作品「夕やけ雲はしっている」等を収録していただきたいです。
巻末の「あとがきのかわりの雑談」は「ニュージーランド旅行記 その2」、3ページです。
ホームページも更新しました。
『高階良子の部屋』
ボニータ・コミックスα 平成26年6月30日 初版発行
カバー折り返しのことばです。
「またしてもページ調整のため、/大昔の作品を入れることになりました。/恥ずかしさのあまり永久封印するはずのものでしたが、/でもこれって、けっこう喜ばれているみたい。/人は、こちらが見られたくないと思っているモノを/見たがるものなんですね。」
「魔界樹 2」は、第3部「月の魔力」part1、part2で構成されており、『なかよしデラックス』に掲載されました。
選集の目次ページの初出情報では、part1を昭和61年『なかよしデラックス』8月号、part2を同10月号を初出としています。この頃は雑誌掲載確認ができていないので、改めて国会図書館で調査をしてみたいです。
ただ、KCデラックス(ポケットコミック)4のあとがきに「魔界樹」vol.2は「前後編で4回、読み切り連載という形で描き上げました。」とあるので、8月号から11月号までの連載ではなかったか、と考えています。
※確認しました。選集の初出情報のとおり、8月号と10月号掲載でした。(2014.6.20)
収録コミックスを見てみます。最初の収録は「講談社コミックスなかよし」でした。
講談社コミックスなかよし 昭和61年11月6日第1刷発行
続いて「ミステリーロマンセレクション」に収録されました。
講談社コミックス KCデラックス 1995年4月13日 第一刷発行
ポケットコミックの「幻想ロマンセレクション」です。
講談社コミックス KCデラックス 1999年11月12日第1刷発行
「幻想ロマンセレクション」には「あとがき」が載っています。「この物語は、いわば変身ものです。自分じゃない自分になりたかった憧れが、私自身にあるのでしょうか。自分でも意識しないうち、いつの間にか、そういうお話になってしまうのです。」とのこと。
この巻にも絵はがきが付録で付いていました。
同時収録の「時の迷路」は『ミステリーボニータ』平成8年3月号掲載の作品です。雑誌掲載時のタイトルは「冥界のラビリンス」でした。
コミックス収録は「殺人事件シリーズ ザ・ベスト」の『美術部殺人事件』でした。
ボニータ・コミックスα 平成14年11月15日 初版発行
コミックス収録時に「時の迷路殺人事件」と改題されています。
続いて『ミステリーボニータ』平成22年6月号の別冊ふろく『殺人事件スペシャル』にも収録されました。
この時もタイトルは「時の迷路殺人事件」でしたから、今回の選集収録にあたって、「殺人事件」を取る2回目の改題がされたことになりますね。
「バラのそよ風」は昭和45年『希望の友』6月号に掲載されました。高階良子先生が貸本から雑誌に進出したのは昭和42年でした。当初は『別冊少女フレンド』、『週刊少女フレンド』などに青春ものを掲載しています。
昭和45年になると「アマゾンの樹霊」(『なかよし』3月号)、泥だらけの純白」(『別冊ファニー』4月号)など掲載誌が広がっています。『希望の友』もその一つで、「バラのそよ風」はその最初の作品でした。
コミックス収録は若木書房の「ティーン・コミックス・デラックス」の『銀色の谷』でした。
『銀色の谷』ティーン・コミックス・デラックス 昭和54年7月25日初版発行
このコミックスは表題作の「銀色の谷」の他、「花かげろう」、「とべない鳥」、「バラのそよ風」の計4作品、いずれも『希望の友』に掲載された作品が収録されています。(なお、昭和45年に連載された「シュート・NO.1」、46年掲載の「誰かさんと誰かさん」はコミックス未収録です。)
「恥ずかしい」などと言わないで、ぜひ、これからも入手困難な作品の収録をお願いします。貸本時代の作品も改めて読んでみたいのですが、原稿が残っていないのかも知れませんね。
それなら初期の『少女フレンド』掲載の作品はいかがでしょうか。最初の雑誌掲載作品「夕やけ雲はしっている」等を収録していただきたいです。
巻末の「あとがきのかわりの雑談」は「ニュージーランド旅行記 その2」、3ページです。
ホームページも更新しました。
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