Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

7月の花のアルバム ④(最終回)

2023-08-24 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 7月の花のアルバム ③ 2023-08-19


今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

 


世界に200~300種があり、直立する高性種から這い性のものまでバラエティに富み、日本には帰化植物を含めて20種ほどが自生しています。

ルリトラノオなどの仲間で、縦のラインが美しく、スマートな草姿とさわやかな花色が魅力の花です。

英名の「スピードウェル」は、グッドバイの意味があり、花がすぐに散ることに由来しますが、花数が多く、わき芽が咲くものも多いので、長い期間観賞できます。

<ベロニカ(瑠璃虎の尾) オオバコ科クワガタソウ属(ベロニカ属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

中国南部原産で冬に葉を落とす落葉性の低木です。日本でも暖地や平地で野生化したものがよく見られます。

花がきれいなので、庭木や鉢植えとして利用されます。草丈は1m~大きくなると2mほどになります。地下茎から芽を出して広い範囲に茂ります。

梅雨時から夏にかけて、ピンク色の小花がボール状にまとまって咲きます。その花姿は遠目から見るとアジサイっぽいかもしれません。花にはかすかな芳香があります。

葉っぱは大きな丸形で、先端が少しとがります。色は濃い緑色で、もんだりこすったりすると一種独特なニオイがします。葉っぱに斑の入る園芸品種があります。

<ボタンクサギ(牡丹臭木) クマツヅラ(シソ)科>
7/19 太平自然植物園

 

 

原産はアメリカ東海岸の中北部地帯です。マイナス30℃くらいまでは耐寒性があるので、国内のほとんどの地域で栽培可能です。古くは明治時代に導入されたものもあります。

英名をカスタードアップルといい、バナナとマンゴーをミックスさせたような、濃厚な香りと甘みをもっています。5月下旬~6月上旬に咲く、チョコレート色のシックな花も魅力です。

食べる時には、半分に切ってスプーンですくうと食べやすいでしょう。また、アイスクリームの上に載せて一緒に食べると絶品。おすすめの食べ方です。

<ポポー バンレイシ科ポポー属>
7/19 太平自然植物園

 

 

葉と花の形から名前が付きました。同じ仲間(属)のポーチュラカも広く出回り、夏花壇や鉢植えに広く利用されています。

一重もしくは八重咲きの花を咲かせます。花びらは、日中に咲いて、夜にはしぼむのが特徴です。



炎天下にもよく花を咲かせるので「ヒデリグサ(日照草)」、茎を切って土に挿しておくと簡単に根が出てふえるので「ツメキリソウ(爪切り草)」の別名があります。

<マツバボタン(松葉牡丹) スベリヒユ科スベリヒユ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

メキシコ原産のキク科植物から品種改良された花です。品種は大きくフレンチ種とアフリカン種に分かれています。

5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。

名前は、聖母マリアに由来します。聖母マリアの祝日に咲いていることから、「マリア様の黄金の花」と呼ばれるようになりました。

<マリーゴールド キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

日本や朝鮮半島を原産とする、宿根性の多年草です。日本全土の湿地や田んぼの畦など、日当たりがよく湿り気の多い場所に自生しています。

お墓やご仏壇に供える盆花として知られている植物です。すっと長く伸びた茎の先に、サルスベリを思わせる紅紫色のフリルがきいた可憐な花を咲かせます。

本種はお盆に作る精霊棚のごはんの横に配置されます。これは、お盆で供養する餓鬼は、のどが狭くごはんが食べられないことから、水とのどの渇きを抑える作用のある本種を添えておくためです。

<ミソハギ(禊萩) ミソハギ科ミソハギ属>
7/5 手賀沼

 

 

原産地は中国で、平安時代に日本に渡来しました。韓国の国花としても知られています。

初夏~秋までの長期間に次から次へと涼やかで優しい大輪の一日花を咲かせます。ハイビスカスの仲間であるフヨウ(芙蓉)とよく似ています。

本種とフヨウの違いは葉を比べるとわかります。
フヨウの葉は花と同じぐらいの大きさで薄い緑色です。葉形は掌状に浅い切れ込みがあります。

本種の葉は花より小さくて濃い緑色です。葉形は卵型で葉縁に荒い切れ込み(鋸歯)があります。

<ムクゲ(槿) アオイ科フヨウ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

南アメリカ原産で、江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に広く帰化しています。環境省により要注意外来生物に指定されています。

良く似た「イモカタバミ」は葯が黄色、「ベニカタバミ」は、葉が直径約2cmと小さく、小葉は切れ込みの浅い倒心形。花を2〜3個着けます。

<ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科カタバミ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

ツユクサによく似て、少し花が大きく、花弁の白い淵のフリルがとても可憐な品種です。

ツユクサと同じように良く分枝し縁から根を出して増える1年草です。

毀れ種から良く増えて、抜くのが間に合わないくらいの生命力で、とても可憐だが増えすぎて困る植物でもあります。

<メガネツユクサ(眼鏡露草) ツユクサ科ツユクサ属>
7/13 自宅

 

 

北アメリカ原産で、明治中期に観賞用に渡来しました。繁殖力が強いため、しばしば大群生して、背の高い草やぶを作り、もともと生えていた植物の生息場所を奪ってしまう可能性があります。

各地の道ばたや荒地、河原などに野生化しています。花は夕方から咲き始め、朝にはしぼむ1日花です。夏の夜に咲かせる花は、幽玄な美を感じます。

花の直径は2センチメートルから5センチメートルほどです。季節が進んで気温が下がってくると日中も開いたままになります。

新芽や花、蕾は茹でて和え物にしたり、天ぷらにしたりと山菜にして食べられます。荒れ地に生育する傾向が高いことから、アレチマツヨイグサの異名もあります。

<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

「庭木の王様」と呼ばれているように、風格のある樹形に育ち、樹高は平均6mほどに成長します。常緑樹なので、冬でも緑色の葉を保ってくれます。

美しい樹形と光沢のある葉、香る花、赤く色づく実と新芽。四季折々いくつもの表情を見せてくれるところも人気の要因です。

江戸時代には「江戸五木」(本種、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ)として親しまれてききただけでなく「三大庭木」(本種、モチノキ、モクセイ)の一つでもあり、まさに「庭木の王様」と呼ばれるのに相応しい樹木です。

<モッコク(木斛) モッコク科モッコク属>
7/5 高野山公園

 

 

福島及び新潟県以南の各地に見られる多年草で、薄暗い暗い林や藪に生え、葉の色や形がミョウガ(ショウガ科)に似るため命名されました。

夏から秋にかけて花茎が伸び、直径6ミリほどの小さな白い花が、茎の上部に段々に集まって咲きます。

花には両性花と雄花がありますが、いづれも一日しか持たない「一日花」です。しかし、タイミングをずらして次々に咲くため、花期は1か月間ほど続きます。

実も花と同じようにタイミングをずらしながら次々に熟し、その青藍色が美しいことから観賞用に植栽されます。直径5ミリほどと小さいものの、多数がまとまってできるため人目を惹きます。

<ヤブミョウガ(薮茗荷) ツユクサ科ヤブミョウガ属>
7/19 太平自然植物園

 

 

北海道から九州まで日本各地の山野に生えるマメ科の落葉低木。秋に咲く淡い紅紫の花を観賞するため、庭園や公園、川岸などに植栽され、「草」ではないが「秋の七草」に数えられます。

ハギの仲間は北半球に約60種ありますが、日本には本種に代表され、木として扱われる8種と、メドハギに代表される、草のハギ4種が分布します。

ハギという植物はありませんが、本種が最も一般的であるため、単にハギという場合は本種を示すことが多いようです。

開花は8~10月。花は直径1センチ程度の小さな蝶形。派手さのないところが昔から好まれる所以ですが、花期は長く、満開がはっきりしないまま咲き続け、いつの間にか花が消えます。

<ヤマハギ(山萩) マメ科ハギ属>
7/5 高野山公園

 

 

北アメリカ原産の帰化植物です。山野や街中、庭や花壇の植え込み、アスファルトの割れ目まで、あらゆるところで力強く生息しています。

ゴボウの仲間ではありませんが、根がゴボウのように長いことから、この名前がつきました。夏になると濃いピンク色の枝の先に、小さな花穂を咲かせます。

夏に咲いた花は、秋に紫色のブルーベリーのような房状の果実をつけ、熟すと黒くなります。全草に毒性があり、特に根の誤食と種子を口にしないよう注意が必要です。

<ヨウシュヤマゴボウ (洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属>
7/19 太平自然植物園

 

 

 

北米に30種ほどが分布しているキク科オオハンゴウソウ属の一・二年草、または多年草です。

<オフィーリア>

多年草のラシニアタはオオハンゴンソウと呼ばれ、特定外来生物に指定されて駆除の対象になっています。

<カーラ>

暑さに強くて花つきがよく、次から次へとつぼみをつけて夏から秋まで元気いっぱいに咲き続けます。

<カロリーナ>

生命力旺盛な性質で、病害虫に強く手間がかからない育てやすい植物です。

<サラ>

花色は、黄色、オレンジ、チョコレート色、黄色い花弁の中央に赤がのる複色などがあります。

<ジュリアナ>

花のサイズは種類によって小輪、中輪、大輪と多様で、花姿も一重咲きもあれば八重咲きもあります。

<パウリナ>

種類によって草丈に幅があり、40〜50cmで収まるものもあれば、150cmにも達するものもあります。

<ビクトリア>

花名は、スウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネ氏が、ウプサラ大学で学んだ際に師事したオロフ・ルドベック氏に捧げるとして、名付けられました。

<マヤ>

一年草の品種ではヒルタ種が代表的です。宿根草はフルギタ種、ラキニアタ種、トリロバ種があります。

<ミア>

園芸品種で人気なのは、スタンダードな花姿のタカオです。

<ラウラ>

他にプレーリー・サン、マヤ、トト・ラスティック、プレーリーグロー、チェリーブランデー、グリーンウィザードなどがあります。

<ルシア>


<ルドベキア キク科オオハンゴウソウ属(ルドベキア属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

7月の花のアルバム①~④ 全59品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「8月の花のアルバム」を9月上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。

 

 

 


今年も変化朝顔 ⑤(8月上旬)

2023-08-21 | みんなの花図鑑

先回の続きです。 ⇒ 今年も変化朝顔 ④ 2023-08-07

以下は8月上旬(8/1~8/10)の変化朝顔開花記録です。

<8月1日>
本日は10輪咲きました。

丸咲・白

丸咲・爪覆輪

桔梗咲

切咲

丸咲

 


<8月2日>

本日は15輪咲きました。

采咲


桔梗咲


切咲


爪切咲


丸咲・爪覆輪


丸咲

 


<8月3日>

本日は15輪咲きました。

采咲


爪切咲


桔梗咲


丸咲・爪覆輪


丸咲

 


<8月4日>

本日は14輪咲きました。

牡丹咲・白


丸咲・白


切咲


爪切咲


丸咲・爪覆輪


丸咲

 


<8月5日>

本日は19輪咲きました。

桔梗咲


丸咲・白


車咲


丸咲・爪覆輪


切咲


丸咲

 


<8月6日>

本日は22輪咲きました。

切咲


爪切咲


車咲


丸咲・爪覆輪


丸咲

 

<8月7日>
本日は15輪咲きました。

切咲


車咲


爪切咲


采咲


丸咲・爪覆輪


丸咲

 


<8月8日>

本日は20輪咲きました。

切咲


桔梗咲


牡丹咲


爪切咲


丸咲・爪覆輪


丸咲


 

 

<8月9日>
本日は16輪咲きました。

切咲


爪切咲・爪覆輪

切咲・爪覆輪

丸咲・爪覆輪


車咲


丸咲

 

<8月10日>
本日は7輪咲きました。

桔梗咲


丸咲・爪覆輪


切咲


丸咲

 

「今年も変化朝顔 ⑤(8月上旬)」を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「今年も変化朝顔 ⑥(8月中旬)」に続きます。

 


7月の花のアルバム ③

2023-08-19 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 7月の花のアルバム ② 2023-08-10

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

 

 

オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから「ブルーファンフラワー」と呼ばれていました。

<ブルー>

その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。花は手を広げたような形の小さな花が沢山咲き、紫や白、桃色の花もあります。

<ピンク>

花期がとても長く、5月から10月の間、長く花が咲き続けます。和名は末広草です。

<バイカラーラベンダー>

園芸品種ではサントリーが開発した「サンク・エール」がよく知られています。

<ホワイト>

「サンク・エール」は従来のスカエボラより耐暑性と連続開花性が優れ、丈夫で、ほぼ植えっぱなしでOKなどの特徴があります。

<ラベンダー>

花言葉は「涼しい風を運ぶ人」です。ブルーやホワイトの涼しげな花色をイメージさせます。

<インディゴ>

他に「祝杯をあげる」「あふれる可能性」「浮気な心」といった花言葉もあります。

<スカエボラ(末広草) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

原産地は南ヨーロッパから中央アジア。ハーブとして用いられるほか、見た目が似ていることからコショウの代わりとしても使用されていました。

花が少なくなる7月から、さわやかなスミレ色の花を咲かせます。生育旺盛で育てやすい落葉低木ですが、あまり栽培されていません。

花には芳香があり、葉にも香りがあり、開花期も非常に長いのが特徴です。樹高は3mほどになり、枝も広く張るため、栽培するには多少広い場所が必要ですが、開花時にはひときわ目立ちます。

和名は、この葉が、チョウセンニンジンに似ることに由来します。

<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

熱帯アメリカ原産で、花後に枯れる一年草です。日本には江戸時代前期に渡来したとされます。

主な開花期は夏から秋で、花色は紫紅、白、ピンク、オレンジなどがあります。炎天下でもめげずに茎がよく枝分かれして茂り、球状の花を咲かせます。

花びらはもたず、色づいているのは苞葉(ほうよう)と呼ばれる花の付け根に付く葉っぱです。夏から秋まで長い間、紅色が色あせないことからこの名前になったそうです。

<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属(ゴンフレナ属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

ユリ科ユリ属台湾原産の外来植物です。7月から9月頃になると、テッポウユリに似た白い花を咲かせます。

本種の花の大きさは15cmから20cmほどで、テッポウユリは10cmから15cmほどです。小さいほうがテッポウユリと覚えます。

また、本種にはピンクの筋が入りますが、テッポウユリには筋がありません。筋の有無でも判断できます。本種の葉は細長くて松の葉に似ていますが、テッポウユリは笹の葉のようにややふくらみがあります。

まだ法的指定がありませんが、本種は繁殖力が強いため、いずれ「特殊外来生物」に指定され、駆除対象になる可能性の高い植物といえます。

<タカサゴユリ ユリ科テッポウユリ亜属>
7/26 自宅

 

 

熱帯から温帯に生育するカンナ科の多年草。カリブ諸島、熱帯アメリカ原産ですが、園芸目的で世界各地に移出しています。

園芸種のカンナの原種のひとつです。日本には江戸時代初期に観賞用として渡来しました。

花は黄色~赤色で、カンナより花が小さめです。花後は、棘のある球形の蒴果ができます。種子は数珠やネックレスなどに用いられます。

<ダンドク(檀特) カンナ科カンナ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

北海道から九州までの地域に夏鳥として飛来し、人家や商店、駅などに泥でできたおわん型の巣を作ります。

体の色は光沢のある黒で、腹は白く、額と喉が赤い。尾は長く二つに分かれ、オスの尾はメスよりも長く見えます。

春から夏にかけて繁殖し、2回子育てすることもあります。トンボやアブ、ユスリカなどの飛ぶ虫を飛びながら捕えます。

チュピッなどと鳴き、さえずりは「土食って虫食ってしぶーい」と聞こえます。

子育てが終わると、川沿いのヨシ原等に数千羽から数万羽が集まり、ねぐらをとります。8月中旬から10月にかけて東南アジアへ渡ります。

<ツバメ(燕) スズメ目ツバメ科ツバメ属 体長:17cm>
7/10 自宅

 

 

日本を含む東アジア原産で、畑の隅や道端で見かけることの多い鮮やかな青い花が咲く夏の植物です。

日本でも古来から自生しています。朝咲いて昼には萎む儚い様子から、万葉集の和歌でも恋の歌で登場する植物です。

<ツユクサ(露草) ツユクサ科ツユクサ属
7/20 手賀沼

 

なつみかんさんからのご指摘により、説明文と品種名を変更させていただきました。なつみかんさん、ありがとうございました。
↓ ↓

ヨーロッパ原産のキク科の植物です。繁殖力が強く、在来の植物の生育場所を奪うなどの影響を与える可能性があるため、環境省により生態系被害防止外来種に指定されています。

葉っぱがギザギザで、トゲがあるのが特徴で、手に刺さると痛みを伴います。

開花時期は7~10月ですが、枯れた後でも鋭いトゲがあるため、駆除の際には十分に注意してください。

在来種のノアザミは葉のトゲは葉の縁に付けますが、アメリカオニアザミは表面にも密生します。また、花の付き方もノアザミは茎の先に花を1つだけつけるのに対し、アメリカオニアザミは茎の先に花を数個つけます。

<ノアザミ(野薊) キク科アザミ属> 
<アメリカオニアザミ キク科アザミ属>
7/7 近隣の路傍

 

 

中国原産での落葉性のつる性木本。平安時代には日本に渡来していたと考えられます。古くから観賞用に植えられており、庭園、公園などに庭木として利用されています。

夏から秋にかけ橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつけ、気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを伸ばします。

近似種に北アメリカ原産がありますが、本種に比べ、花は4㎝程度と小ぶりで、花数が多いのが特徴です。

<ノウゼンカズラ(凌霄花) ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

北アメリカのミネソタ州、コロラド州、モンタナ州からテキサス州に分布する一年草。

英名のスノー・オン・ザ・マウンテンから冬をイメージしてしまいますが、夏の花壇を彩るカラーリーフです。

夏に茎の上部が分枝して、緑の葉が白い覆輪となり、雪が積もったように見えることから和名が付けられました。

<ハツユキソウ(初雪草) トウダイグサ科ユーフォルビア属
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

輝く太陽の下で元気いっぱいに咲き誇り、見るだけでパッと明るい気持ちにさせてくれる花です。明るい黄色やオレンジの色彩と、エネルギーに溢れた佇まいはポジティブなイメージです。

キク科の一年草ですが、学名・英名とも「太陽の花」という意味を持ち、ゴッホゴーギャン、モネをはじめとした多くの芸術家の心を魅了してきました。

大ぶりな黄色の花を観賞用に、または種を食用とするために広く栽培されています。和名で「向日葵」と表記するほか、「日廻り草」「日輪草」「日車」「天竺葵」などとも呼ばれます。

大きな花を1つ咲かせているイメージが強いですが、実は多くの花が集まって1つの花の形を形成しています。これは「頭状花序」と呼ばれ、キク科の植物に見られる特徴です。

黄色い花びらの部分の花を「舌状花」、内側の色が濃く花びらがない部分の花を「筒状花」とも呼びます。

<ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

南米原産のオシロイバナ科の低木、あるいはツル性植物で同属は18種の原種が知られています。

花びらのように見えるのは苞(ほう)で葉が変化したものです。一重咲きの場合、3枚の苞が一組になっており、1枚の苞に花は一つで苞中央部の脈上に長さ1~2cm程度の細長い筒状の萼があります。

苞の色は白、ピンク、赤、紫、黄色、オレンジ色、白い苞に赤い脈が入るもの、白に紫のぼかしがはいるもの、白にピンクのグラデーションがかかるものなど実に変化に富んでいます。

<ブーゲンビリア(筏葛) オシロイバナ科ブーゲンビリア属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

日本原産のつる性の落葉高木で、日本人には万葉の時代からなじみのある植物です。4~5月頃に蝶のような形をした紫色の小花を房状にぶら下げます。

総状花序の一つの花が、一つの豆果になるので、よく見ると花軸に豆果がぶら下がります。つまり多くの花があっても1~3個ほどしか結実しないことが分かります。

初夏に豆果(豆サヤ)が付き始めて、秋になると豆が成熟するにつれサヤも褐変し、完全にサヤが乾燥するとパチンと豆が飛び出して種子散布に至ります。

<フジ(藤) マメ科フジ属 (落葉つる性)>
7/5 手賀沼

 

7月の花のアルバム ③ 13品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム ④(最終回)」に続きます。

 


祭りだ! 祭りだ!

2023-08-16 | 日記

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、5類に引き下げられてから初めて迎える今年の夏。全国から祭りやイベントの、4年ぶり開催のニュースが連日届きます。

人混みが苦手な私ですが、祭り好きの日本人のDNAをがあり、とうとう我慢できず、茨城県常総市で開催された「将門祭り」というお祭りに参加してきました。

常総市地域交流センター(豊田城)

将門公の遺領旧豊田郡に伝わる盆踊りは,古くは森の広場や社寺の境内などで焚火を囲んで唄を投げあい,口々に囃子たてながら踊られていました。

厄病除けやふれあいの場としての長い歴史の中で現代に受け継がれた全国的にも数少ない大衆民族舞踊のひとつです。

毎年8月15日に近郷近在から集った踊り子と観衆が,一体となって「将門おどり」を踊ります。お囃子は,大太鼓,小太鼓,笛,鐘などで,独特の調子にふるさとの郷愁を漂わせます。

唄は,見物人を踊りに引き込むためのものと,途中全体の気分を盛り上げるものなどいろいろな歌詞がありますが,昔は誰かれなく即興的に作って唄うことが普通でした。

踊りは比較的簡単で,行進の振りにわずかな品をつけ,手拍子を境に数拍子で終わりますが,連続して左方向に踊り進みます。

誰でも溶け込みやすく,野趣に富み,人それぞれに振り付けができるのが特徴です。

近年は地元団体によるソーラン踊りやキッズダンスの披露などがあり,終始楽しめるような工夫をしています。

お祭りと言えば屋台です。神様も人が集まる賑やかな場所が大好きなので、お祭りの場にたくさんの食べ物店や遊べる場所があると、より多くの人が集まることからといわれています。

祭りのフィナーレは花火が打ち上げられました。タイミング悪く、花火開始早々豪雨に見舞われました。不思議なことに5分程の花火が終了と同時に雨もピタリと止みました。

将門祭りフィナーレ(花火)

平将門ゆかりの地である常陸国(茨城県)と下総国(千葉県北部)には、時の権力者に反抗し、国司の圧政に苦しめられた民衆が、将門を英雄として崇める将門信仰が受け継がれています。

<王城の地跡地案内板(柏市大井)>

終焉の地となった私の住む現在の柏市にも、数々の遺跡や伝説の地が残っています。いくつかご紹介します。

<王城の地跡地(柏市大井)>

将門記に云く、王城を下総の国の帝南に建つべしと。この地より、眼下手賀沼を望めば大井の津が一望でき、北に筑波山を拝し、西に富士山を奉拝し、関八州を手中にできるこの地こそ王城建設にふさわしい所である。

<将門神社案内標識>

手賀沼ふれあい遊歩道から将門通りを歩くと3分ほどで将門神社に着きます。

日本で唯一と言われる社名の将門神社は、千葉県柏市岩井の地に鎮座しています。

<将門神社(柏市岩井)>


<将門神社扁額>

承平天慶の乱で斃れた将門公の霊を弔うために、将門の三女の如蔵尼がこの地に祠を立ててその霊を弔う。(承平天慶の乱:京都朝廷より将門追討の命を受け藤原秀郷が日立の国主平貞盛と協力して将門公と戦った)

将門神社と隣接して龍光院があります。(将門の三女の如蔵尼が建立)

<龍光院入口にある見事な彫刻>


<狛犬>

最後までご覧頂きありがとうございました。

平安時代の中期に活躍した武将、平将門は、平氏一族間の紛争に始まり、関東各国の紛争にも介入、やがて新皇と称して関東一円を独立国にしようとしました。

しかし、藤原秀郷、平貞盛の軍に敗れ、その夢は消えました。

死後は怨霊になり、日本三大怨霊の一人として知られます。

後に御首神社・築土神社・神田明神・国王神社などに祀られます。


7月の花のアルバム ②

2023-08-13 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 7月の花のアルバム ① 2023-08-10

 

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

 

 

アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。

非常にたくさんの園芸品種があります。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富でキリがありません。

日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」とも呼ばれ国内外に愛好家が多くいます。花の特徴は一日花であり、朝開いて夕方には萎れてしまいます。

名前の由来は、生長しかけの花茎の先端が、寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした擬宝珠(ギボシ)に似ていたからだそうです。

<ギボウシ(擬宝珠) キジカクシ科ギボウシ属(ホスタ属)>
7/19 太平自然植物園 7/21 自宅

 

 

 

インド原産で、日本には中国経由で18世紀、江戸時代に入ってきました。強い日射しと澄んだ空が似合う、夏を代表する花木のひとつです。

樹高は3〜6mに達します。一つひとつの花は小さいのですが、開花期には株を覆うほどにたわわに咲くので、大変見応えがあります。

栽培で注意したいのは、毒を持っている特性についてです。葉、茎、根、花、種子のすべてに、命に関わるほどの有毒成分を含んでいます。

キョウチクトウ(夾竹桃) キョウチクトウ科キョウチクトウ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

北半球の亜寒帯や高山地帯、日本では北海道、本州中部以北の標高3000mの高山帯にも自生しています。耐暑性もあるので、平地でも庭園樹として古くから利用されています。

ウメに似た黄色い花を咲かせ、シンプルでふくよかな花形と、明るい花色が人目を引きつけます。小さな葉が密生し、よく枝分かれして、花が株全体に散らばるように咲きます。

<キンロバイ(金露梅) バラ科キンロバイ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

昭和45年頃、岩国市の佐藤誠氏と土浦市の八島八郎氏の共同開発で世に出されたハスです。このハスの茎や蓮根から糸がとれるそうです。

花弁が108~148枚と多いこと、花弁の色が赤くあでやかなこと等が特徴です。地下茎を延ばし、先の方に次々に蕾立ちをして花を咲かせます。

藕糸(グウシ)とは、蓮の茎や蓮根からとれる糸のことで、昔はこの糸で布を織ったようです。40キログラムの茎から、わずか2グラムくらいしか取れない希少な糸だそうです。

<グウシレン(藕糸蓮) ハス科ハス属>
7/20 手賀沼

 

 

 

チョウ目アゲハチョウ科チョウ属に分類されるチョウの一種。 成虫の前翅長は45 - 70 mmほどです。

樹木が茂ったところなど、やや暗い場所をフワフワゆったりと飛びます。街なかから山地まで、黒いアゲハの中では一番普通に見られるチョウです。

翅の表裏とも黒色で、裏面には後翅外縁に赤斑が並び、日本産のものには尾状突起があります。 オスには後翅前縁に白い帯が見られます。

<クロアゲハ(黒揚羽) チョウ目アゲハチョウ科>
7/19 太平自然植物園

 

 

 

メキシコを中心に約20の野生種が知られています。野生種はメキシコの高原が故郷、夜が長くなると花芽を作る「短日植物」で秋以降に花を咲かせます。

近年は、それほど日の長さに影響されずに開花する早生品種が主流になり、春にタネをまいて夏から開花を楽しむケースがふえています。

<コスモス(秋桜) キク科コスモス属>
7/5 手賀沼

 

 

 

ジャマイカ、グアテマラ、キューバ、メキシコ原産の多年生球根植物です。ゼフィランサスという名前でも流通しています。

花は6月〜9月頃に開花します。ピンク色になり、径6cm〜8cm程で上向きに咲き、花被は6裂し、花被片の基部は淡い緑色を帯びます。

和名は薬用植物として知られる「サフラン」に似ていたことにちなみます。

<サフランモドキ(サフラン擬き) ヒガンバナ科タマスダレ属>
7/31 自宅

 

 

 

原産地の北アメリカでは宿根草ですが、耐寒性がないため、日本では一年草として分類されています。

ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を、長期間咲かせることからブルーサルビアとも呼ばれます。花色は青紫が一般的ですが白花品種もあります。

花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。

<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科サルビア属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

サントリーが開発した、多年草のスカエボラ(ブルーファンフラワー)の園芸品種です。暑さにとても強く、真夏でも満開が続く特徴を持っています。

花弁が5つの羽・翼に見えることから、フランス語の「5(cinq・サンク)」と翼・羽「ailes(エール)」を組み合わせて名付けられました。

<サンクエール クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

もっともなじみ深いトンボのひとつです。本種は、成熟して水色になったオスにつけられた名前で、茶色いメスは俗にムギワラトンボと呼ばれます。

山地から住宅地に至るまでの、池、湿地、水田、溝、水たまりなど、あらゆる環境で発生し、各地に普通に見られます。

<シオカラトンボ(塩辛蜻蛉) トンボ目トンボ科シオカラトンボ属>
7/19 太平自然植物園

 

 

 


植物学的にはピーマンと同種。中南米原産で、ヨーロッパ人のアメリカ大陸発見後、南米からヨーロッパに入り、その後世界に広がりました。

ナス科トウガラシ属に属するトウガラシの甘味種、また、その果実です。シシトウや甘とうと呼ばれます。

ピーマンは実が大きく辛味がなく、本種は実が細長く辛みがあります。本種は血液をきれいにし、免疫を高め、肌の健康によいといわれています。 

<シシトウガラシ(獅子唐辛子) ナス科トウガラシ属>
7/29 自宅

 

 

 

春に香りの良い花を咲かせるフジの一種です。花を立派につけるようになるまでに最大20年かかります。非常に寿命が長く、樹齢1000年の老木もあると言われます。

日本へは原産地の中国から昭和初期に伝わりました。日本固有種のフジが美しいこともあってわが国ではあまり普及していません。

本種のツルは反時計回り(野生の藤と同様)に育ちます。一方日本の藤のツルは時計回りに育ちます。

<シナフジ(支那藤) マメ科マメ亜科フジ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

江戸時代に中国から渡来した帰化植物です。林床などの湿り気のある半日陰でよく繁茂します。

耐寒性は強く、日本の戸外で楽々と冬越しできる数少ないベゴニアです。秋になると葉腋にムカゴができ、あたりに自然に落下して繁殖します。

バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を秋に咲かせていることから、本種の名がつきました。

<シュウカイドウ(秋海棠 )シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)>
7/19 太平自然植物園

 

 

 

地中海沿岸部原産の常緑多年草で、現在ではヨーロッパの広域、北米、オセアニアなどで帰化しています。日本には明治時代末期に渡来しました。

細かい毛が密集した、切れ込みのある葉が美しい植物で。花壇や寄せ植えでよく見かけるシルバーリーフの代表選手です。別名「ダスティーミラー」とも呼ばれます。

<シロタエギク(白妙菊)  キク科セネキオ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

多年生の水生植物で世界の熱帯、亜熱帯に約40種類が分布しています。古くからエジプトでは神聖な花として扱われてきました。

花色は白、黄色、ピンク、赤、紫、青紫、青と豊富です。ハスの花と同様、日中に花びらが開き午後になると閉じます。これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。

ハスとよく似ていますが、見分け方は、ハスは葉や花が水面から立ち上がり、本種は葉も花も水面に浮かんだままという点が違います。

性質上耐寒性のある温帯スイレンと耐寒性のない熱帯スイレンがあります。

<スイレン(睡蓮) スイレン科スイレン属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

7月の花のアルバム ② 15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム ③」に続きます。

 

 

 

 

 

 


7月の花のアルバム ①

2023-08-10 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。7月は近年にない酷暑が続き、植物・野鳥・昆虫などを撮影する機会が減り、60品種ほどに留まりました。毎月恒例の記録として4回に分けて投稿させていただきます。

今回も、6月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

 


キク科チョウセンアザミ属に属する地中海原産の多年草です。和名では「朝鮮あざみ」と呼ばれています。

あざみを大きくしたような紫色の花を咲かせる本種は、日本では観賞用として親しまれていますが、イタリアなどの地中海地域の国々では身近な食材として普段の料理に取り入れられています。

つぼみを食べる野菜にはブロッコリーやふきのとうなどがありますが、本種はまだまだ知名度も低く、取り扱い店も少ないことから、入手が難しい食材となっています。

<アーティチョーク(朝鮮薊) キク科チョウセンアザミ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

日本で繁殖するサギの仲間としては最大です。背が高く、脚も長い。飛行姿は長い首をZ字型に曲げ、後方へ脚を伸ばし、大きな翼をゆっくりはばたいて飛びます。

日本では北海道から本州、佐渡、四国、九州、対馬などで繁殖しています。青みがかった灰色の羽毛で被われていることから名前が付きました。

<アオサギ(青鷺) ペリカン目サギ科アオサギ属 体長:84–100 cm>
7/5 手賀沼

 

 

 

南アフリカに10~20種ほどの原種が自生し、交配などにより300以上の園芸品種が育成されています。

初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。

小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので、英名では「アフリカンリリー」と呼ばれ、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。

<アガサンパス(紫君子蘭) ヒガンバナ科ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

黒白のごまだら模様で、後翅に赤班列がある大きなタテハチョウ。もともとは奄美諸島のみで見られる憧れの珍種でした。

近年、中国から持ち込まれたと思われる別亜種が、関東や、東北・近畿の一部で繁殖し、分布を広げています。2018年に特定外来生物に指定され,許可のない移動や飼育は禁止されました。

<アカボシゴマダラ チョウ目タテハチョウ科コムラサキ亜科>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

南アフリカ原産でヒガンバナ科の耐寒性常緑多年草(球根植物)です。 夏の夕方に、花茎を伸ばし先端に散形花序を出し、白い ユリ(白百合)のような漏斗状の花を多数咲かせます。

日本には明治時代の初期に渡来。当時はインドハマユウと同一とされましたが、最近になり別種と判明しました。園芸での流通名はクリナム・ポーウェリー、あるいはクリナム・ポウェリー。

花の名は、アフリカ原産で葉がハマユウに似ていることから付けられ、ハマユウは白い花が木綿を垂らしたように見えることから名づけられました。

<アフリカハマユウ(印度浜木綿) ヒガンバナ科ヒメノカリス属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 


 
小さな星形の花を株いっぱいに咲かせ、ぎざぎざの葉と青い花は夏にすがすがしい印象です。ローレンティアの名前でも呼ばれます。

花名はギリシア語で「等しい切片」という意味で、筒状の花の先端が同じような大きさで裂けることによります。

<イソトマ(ローレンティア) キキョウ科イソトマ属(ローレンティア属)>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

2023年 坂野ローズガーデン作出の四季咲き性バラです。
咲き始めは黄色で外弁にうっすらピンクがかり、咲き進むと透明感のある黄色に、花の終わりには退色して蛍光色のピンクとなって、一株で色々な花が楽しめます。

中輪のボタンアイのロゼット咲き。淡いながらもティーの香りがあります。葉は照葉。早咲きの四季咲き性ですが暑さにやや弱く、夏場に生育が弱まります。

<うさぎのロップ(バラ) バラ科バラ属>
7/13 自宅

 

 

 

日本や中国、朝鮮半島の山野や庭園などに見られる落葉高木です。 直径2~2.5cm程度の小さな白い花を枝から下げるように咲かせる姿が美しくシンボルツリーとして人気があります。

花(5/2 坂野ローズガーデン)>

秋にできる薄緑色の果実は長さ2センチほどの卵型で、9~10月頃に熟し、中には種子が一粒含まれます。果実は食用にならず、噛むと「えごい(えぐい)」味がすることから名付けられました。

<実(7/5 手賀沼)>

樹高は7~8m、大きなものは10mを越すこともあります。 木肌の色は灰褐色で、縦に細い筋が入っています。

<エゴノキ エゴノキ科エゴノキ属>
7/5 手賀沼 5/2 坂野ローズガーデン

 

 

 

本種は黄蓮系一重咲で、花弁数は24~26枚で淡黄色~クリーム色の花を付ける大型のハスです。花弁や実も大きく、更にレンコンも白色で大型です。

1960年(昭和35年)に平成天皇が皇太子の時に、アメリカから持ち帰ったことから、この和名が付けられました。

<オウジハス(王子蓮) ハス科ハス属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

中南米原産の水生植物で、6~10月頃に直径4cm程度の黄色い花を咲かせます。葉や茎の切れ端からでも再生するほどの驚異的な繁殖力を持っています。

水面を覆い尽くし、他の生物の生息や漁業の障害となるなど、生態系や人の暮らしに大きな影響を与えています。

平成26年には「外来生物法」に基づく「特定外来生物」に指定され、栽培や保管、運搬などが禁止されるとともに、駆除の対象とされています。

<オオバナミズキンバイ(大花水金梅) アカバナ科チョウジタデ属>
7/5 手賀沼

 

 

 

日本全国の道端・空き地・河川敷などで、自然にみられる草花です。元々は夕方に咲く花だったため、ついた名前ですが、現在は昼間から咲いています。

南アメリカ原産で、日本には江戸時代始めごろに渡来しました。花が美しいため観賞用に栽培されますが、広く野生化もしています。

花色は赤、オレンジ、黄色、ピンク、白があり、とってもかわいい花ですが、繁殖力が強いので、雑草として扱われてもいるので気の毒な気がします。

オシロイバナ(夕化粧) オシロイバナ科オシロイバナ属
7/13 近隣の路傍

 

 

 

南アフリカを原産とするキク科の多年草です。花びらがきらきらとして艶があり、太陽とともに開き、夜間や曇天、雨の日は花びらが閉じます。

花の色は、薄紫やピンク・赤・オレンジ・黄色・白など。花姿は、八重咲きや花びらがスプーンのような形をしたものなど、品種によってさまざまです。


<オステオスペルマム(阿弗利加金盞花) キク科オステオスペルマム属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

万葉集や源氏物語にも登場する日本人には古くから馴染みの深い植物で、日本~東アジアにかけて分布する毎年花を咲かせる多年草です。

名前の由来は美女も圧倒する美しさという意味の「おみな圧し」からきているという説、小さな黄色い小花が女性の食べていた粟飯=「おみな飯」に似ている事から、など諸説があるようです。

姿形のよく似た同じオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)というものもあります。名前の由来は本種より丈夫で強そうに見える」からだそうです。こちらは白い花を咲かせます。

<オミナエシ(女郎花) オミナエシ科オミナエシ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

日本を原産とするヤマユリやカノコユリなどの、森林のユリを交配して作られた品種群を指します。東洋の百合の名を附し、スカシユリ群と分けています。

代表品種として「カサブランカ」があり、これらのユリはユリの王様であり女王です。他系のユリと比べ、花が大きく、華やかであるのが特徴です。

<オリエンタルリリー ユリ科ユリ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

熱帯アメリカ原産。毎年花を咲かせる多年草で、日本には江戸時代前期に渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。

現在の品種の多くは、1850年ごろからアメリカ、フランス、イタリアなどで、さまざまな原種間で交配を繰り返して作出された品種で、ハナカンナと呼ばれています。

春に球根を植え付けて夏~秋に花を楽しめ、花色は緋色、ピンク、オレンジ、黄色、白などがあり、葉に斑点や模様のはいるものも多く非常にカラフルです。

<カンナ(美人蕉) カンナ科カンナ属>
7/5 高野山公園

 

「7月の花のアルバム ①」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム ②」に続きます。

 


今年も変化朝顔 ④

2023-08-07 | みんなの花図鑑

先回の続きです。 ⇒ 今年も変化朝顔 ③ 2023-08-05

朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。私は昨年初めて変化朝顔の栽培をしました。まだ、”出物”は出現していませんが、今年も挑戦することにしました。

以下は7月3回目(7/28~7/31)の変化朝顔の栽培記録です。

 

<7月28日>
本日は12輪咲きました。
曜の数が増える変異「多曜咲」が初めて1輪出現しました。花の模様に暈(ぼかし)が入る「暈覆輪」が初めて1輪出現しました。「八重咲」「白花」が初めて1輪出現しました。
「桔梗咲」が1輪、「爪切咲」が1輪、「車咲」が2輪、「丸咲・爪覆輪」が2輪、「丸咲」が4輪咲きました。

 

「多曜咲」

「暈覆輪」

「八重・白花」

「桔梗咲」

「爪切咲」

「車咲」

「丸咲・爪覆輪」

江戸時代に育まれた園芸植物の中で、変化朝顔には特異な名称がつけられています。それは葉の色・模様・質・形、茎の形、花の色・模様・花弁・咲き方・花弁の重ねを順番に記述し、必要に応じて付加してゆく命名法で、現在の遺伝子から見ても非常に理にかなったものです。(国立民族学博物館HPより) 下記はその一例です。

<青水晶斑入弱渦柳葉淡藤爪覆輪采咲牡丹>

(葉の色)水晶斑入(葉の模様)弱渦(葉の質)柳葉(葉の形)

淡藤(花の色)爪覆輪(花の模様)采咲牡丹(花の咲き方)

 

「丸咲」

 

<7月29日>
本日は8輪咲きました。
弁の形が切れている「切弁」が初めて3輪出現しました。
「爪切咲」が1輪、「切咲」が1輪、「桔梗咲」が2輪、「丸咲」が1輪咲きました。

「切弁」

「爪切咲」

「切咲」

「桔梗咲」


変化朝顔を展示している植物園や博物館が増えてきています。もし近くで展示されていたらぜひ出かけて実物に触れてみてください。

国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)、日比谷公園(東京都千代田区)、日本科学未来館(東京都江東区)、横浜市こども植物園(神奈川県横浜市)、京都府立植物館(京都府京都市)、広島市植物公園(広島県広島市)

「丸咲」

 

 

<7月30日>
本日は15輪咲きました。
「八重咲・紫」が初めて1輪出現しました。
「爪切咲・爪覆輪」が1輪、「丸咲・爪覆輪」が1輪、「丸咲・白」が1輪、「桔梗咲」が2輪、「車咲」が4輪、「丸咲」が6輪咲きました。


「八重咲・紫」

「爪切咲・爪覆輪」


「桔梗咲」


「車咲」


単純な変化朝顔は種苗会社(タキイ種苗、サカタのタネ)から市販されています。より本格的に栽培したい場合は愛好会(変化朝顔研究会)や大学(九州大学・アサガオHP)とコンタクトをとるか、展示会の時に尋ねてみるとよいでしょう。


「丸咲」

 

<7月31日>

本日は9輪咲きました。
「丸咲・爪覆輪」が2輪、「桔梗咲」が2輪、「車咲」が3輪、「丸咲・車絞」が2輪、「丸咲」が6輪咲きました。

 

「丸咲・爪覆輪」

「桔梗咲」

「車咲」

「丸咲・車絞」

「丸咲」

 

「今年も変化朝顔に挑戦(7月)」を3回に渡ってご覧いただきありがとうございました。次回「今年も変化朝顔の挑戦(8月)」に続きます。

 


今年も変化朝顔 ③

2023-08-05 | みんなの花図鑑

先回の続きです。 ⇒ 今年も変化朝顔 ② 2023-08-03

朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。私は昨年初めて変化朝顔の栽培をしました。まだ、”出物”は出現していませんが、今年も挑戦することにしました。

以下は7月2回目(7/23~7/27)の変化朝顔の栽培記録です。

<7月23日>
本日は8輪咲きました。
2輪は「切咲」で花弁が変わった形をしています。自信はありませんが、比較的似ている「切咲牡丹」としておきます。他の6輪はすべて「丸咲」です。

<切咲牡丹>

<切咲牡丹>

葉の模様にも、白い班が入る「斑入」、裏側まで白く抜ける「水晶班」「松島班入(三色班)」などがあります。

<丸咲>


 

<7月24日>
本日は7輪咲きました。
1輪は「丸咲」で花弁に模様がついていました。自信はありませんが、「車絞」の模様によく似ているので、「丸咲・車絞」と思われます。2輪は「爪切咲」で、残り4輪は「丸咲」でした。

「丸咲・車絞」


「爪切咲」

 

<爪切咲>

葉の形だけではなく、厚みや表面の形状、葉柄などの部分に影響を与える変異として葉質があります。「渦」、桔梗渦」、「縮緬」、「打込」など12分類されています。

<丸咲>


 

<7月25日>
本日は13輪咲きました。
風車に似た「車咲」が初めて3輪出現しました。1輪は花弁の周囲に部分的に細い色が入っており「丸咲・爪覆輪」としておきます。2輪は「丸弁・車絞」、残り7輪は「丸咲」です。

 

「車咲」

 

「丸咲・爪覆輪」

 

「丸弁・車絞」

 

「丸弁・車絞」

葉の形にもさまざまな変異があり、44もの種類があるそうです。私の変化朝顔でよく見られるのが、「並(常)」、「蜻蛉」などの形があります。

「丸咲」

「丸咲」


 

<7月26日>
本日は7輪咲きました。
「桔梗咲」が初めて1輪出現しました。1輪は「切咲」、2輪は「丸咲・爪覆輪」、残り3輪が「丸咲」でした。

 

<桔梗咲>

<切咲>

<丸咲・爪覆輪>


アサガオには、三種類の八重咲が知られており、葯(やく)が花弁化する「八重咲」、花糸が花弁化し葉形にも特徴がある「孔雀八重」、雄ずい・雌ずいが完全に花弁化する「牡丹」があります。

<丸咲>

 

<7月27日>
本日は8輪咲きました。
風車に似た花形の「車咲」が2輪出現しました。「爪切咲」が2輪、「丸咲・爪覆輪」が1輪、残り3輪が「丸咲」でした。

<車咲>

<爪切咲>

<丸咲・爪覆輪>


アサガオの野生型の花の直径は5~7cm程度で「普通輪」と呼ばれます。これより小さいものを「小輪」、特に3cm以下を「極小輪」と呼びます。普通輪より大きなものは「中輪」、特に10cmを超えるものは「大輪」、「巨大輪」と呼ばれています。

<丸咲>

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「今年も変化朝顔 ④」に続きます。

 

 

 

 


今年も変化朝顔 ②

2023-08-03 | みんなの花図鑑

先回の続きです。 ⇒ 今年も変化朝顔 2023-06-27

朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。私は昨年初めて”変化朝顔”の栽培をしました。まだ、”出物”は出現していませんが、今年も挑戦することにしました。

以下は今年の”変化朝顔”の2回目の栽培記録です。2回に分けてご紹介します。

 

<7月13日>
今年の一番花が1輪開花しました。
変化朝顔の花形にもいろいろあり、それぞれ名前があるようです。今回咲いた花は「丸咲」と呼ぶようです。

<丸咲>

 

<7月15日>
本日も「丸咲」が2輪咲きました。

<丸咲>

花で「曜」の数が増える変異は「多様咲」、花弁の厚みを増すもの、浅く切れ込んだ星形になる変異には「星咲」「桔梗咲」「浅切咲」などがあります。

<丸咲>

 

<7月16日>
本日は1輪咲きました。
花が完全に開ききらないので、自信がありませんが「浅切咲」でしょうか?

<浅切咲>

 

<7月17日>
本日は2輪咲きました。両方とも「丸咲」だと思います。

<丸咲>

花弁の形にも変異の種類で名前が決まり、伝統的な名称があります。「風鈴」「管弁」「鳥甲」等々の名前が付いています。

<丸咲>

 

 

<7月18日>
本日は6輪咲きました。全て「丸咲」だと思います。

<丸咲>

アサガオにはさまざまな模様が知られています。「吹雪」、「覆輪」、「車絞」、「時雨絞」、「刷毛目」等々です。

<丸咲>

 

 

<7月19日>
本日も6輪咲きました。全て「丸咲」だと思います。

<丸咲>

アサガオの基本的な花色は、野生型のに、暗紅、紫、および暗紅と紫の二重変種である紅を加えた四色です。

<丸咲>

<丸咲>

 

 

 

<7月20日>
本日は3輪咲きました。
1輪は「爪切咲」だと思います。花弁の先が少しづつ切れています。
あとの2輪は「丸咲」です。

<爪切咲>

アサガオにはつるの性質があります。「枝垂」、「木立」、「帯化」、「石化」、「平軸」、「姫」、「「燕」、吹詰」などに分類されています。

<丸咲>

 

 

<7月22日>
本日は9輪咲きました。1輪は「切咲」で、花弁が深く切れ込んでいます。
残り8輪は「丸咲」です。

<切咲>

アサガオの葉の色も「青葉」、「黄葉」、「松島」「萌黄」などの種類があります。

<丸咲>

 

7月13日の初開花以降は「丸咲」が先行して咲いてきましたが、徐々に「切咲」など他の花形も出現し始めました。次回「今年も変化朝顔 ③」に続きます。