Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

4月の花のアルバム(柏の葉公園編)②

2022-04-29 | みんなの花図鑑
桜咲く花の季節4月が、風のように足早に去っていき、初夏5月の花たちにバトンを繋ぎます。今回は4月の花たちで、未投稿のものを中心に振り返ってみました。

<ツタンカーメンのえんどう豆(紫えんどう) マメ科エンドウ属>
エジプトの有名なツタンカーメンの古墳から出土したと言われているえんどう豆で、実だけを加熱調理して食べる実えんどうです。



ただ、諸説あって、ツタンカーメン豆が本当に3000年の時を経て発芽した豆だったのかどうか、はっきりしていません。

<ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) ナス科ブルンフェルシア属>
ニオイバンマツリの花はその色が最も特徴で、咲きはじめは濃い紫、そして時間が経つにつれて、薄い紫、最終的には白い色に変色します。



<ハナズオウ(花蘇芳)マメ科ハナズオウ属>
春に枝の節々にいくつかの花を集合させて開花します。花のひとつひとつは、マメ科特有の蝶形花です。



スオウの木から採った染料に花色が似ていることから、ハナズオウと呼ばれています。

<ハナニラ(花韮) ヒガンバナ科ハナニラ属>
明治中期に観賞用として日本に入ってきましたが、今では増えすぎて雑草のように野生化しているところもあるほどです。



ハナニラには毒があり、食べると激しい下痢を引き起こすことがあります。

<ヒマラヤユキノシタ ユキノシタ科ベルゲニア属(ヒマラヤユキノシタ属) 
ヒマラヤ原産の宿根草で、耐寒性は非常に強く、耐暑性もそこそこありますが、本来的に寒冷地向きの宿根草です。



<フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科フクジュソウ属> 
日本では名前の通り、古くから福を招く植物として知られていました。そのため、「幸せを招く」「永久の幸福」という花言葉をもつようになりました。



<ベニバスモモ(紅葉李) バラ科スモモ属>
ベニバスモモの開花はソメイヨシノより1週間から2週間早く、街路樹などに使われていることも多いので、ソメイヨシノに間違われやすい花です。



<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属> 
漢字では「木瓜」と書き「もっけ」「もけ」と読みました。それが訛って「ぼけ」になったと言われています。



漢字の「木瓜」という表現は、ボケ(木瓜)の果実が野菜のウリに似ていることから由来するものです。

<ミツバツツジ(三葉躑躅) ツツジ科 ツツジ属>
三枚の葉を持つので付いた名前です。春になると、細い枝に鮮やかで小ぶりな花をたくさん咲かせるミツバツツジです。



ちょっと野性味があり、素朴で可憐な雰囲気を持つステキな花木です。

<ヤエザクラ(八重桜) バラ 科サクラ属>
ヤエザクラ(八重桜)は一つのサクラの品種ではなく、サクラの中でも八重咲きになるものの総称で、サクラよりも開花が二週間ほど遅いのが特徴です。



大阪・造幣局で行われている、「桜の通り抜け」ではヤエザクラ (八重桜)をたくさん見ることが出来ます。.



<シダレザクラ(枝垂桜) バラ科サクラ属>
シダレザクラは園芸的にはエドヒガンの変種及びその園芸品種のうち、枝が長く垂れ下がる特徴を持つものを言います。



基本は5枚の花弁を持つ一重ですが、植栽されているのはより華麗な八重咲きが多いようです。



2回に渡り、4月の花のアルバム(柏の葉公園編)をご覧いただきありがとうございました。次回は4月の花のアルム(あけぼの山農業公園編)を予定していますので、ご覧いただけると、とても嬉しいです。


4月の花のアルバム(柏の葉公園編)① 

2022-04-26 | みんなの花図鑑
桜咲く花の季節4月が、風のように足早に去っていき、初夏5月の花たちにバトンを繋ぎます。今回は4月の花たちで、未投稿のものを中心に振り返ってみました。

<アザレア(西洋ツツジ) ツツジ科ツツジ属>
アザレアの交配親は日本原産のツツジなので、ツツジやサツキに似ており、同じ頃に開花します。性質や姿はツツジによく似ていますが、花が豪華です。



<アマリリス(ヒッペアストルム) ヒガンバナ科 ヒッペアストルム属>
分類上はヒガンバナ科ヒッペアストルム属ですが、昔は同科アマリリス属に入れられていました。その名残で今でもアマリリスと呼ばれています。あだ名でもそうですが、一度付いてしまった名前はなかなか変わらないようです。



<アリッサム(スイート・アリッサム) アブラナ科>
絨毯のように広がる花、アリッサムです。アリッサムは細かい花を密に付け、カーペット状に広がる草花で、花は小さく、散った花びらは粉のようです。



<ウケザキクンシラン(受咲君子蘭) ヒガンバナ科クンシラン属>
一般に”クンシラン”と呼ばれていますが”クンシラン”という名前の植物は別にあり、本来は受咲君子蘭といい、しかも”蘭”と付いていますがランの仲間ではないという、何とも不思議な名前です。



<オトメツバキ [乙女椿] ツバキ科 ツバキ属>
ヤブツバキから品種改良された植物で、八重咲の華やかな椿です。椿のなかでは遅咲きのほうで、開花時期は3月中旬から5月中旬頃です。



<クチベニズイセン(口紅水仙) ヒガンバナ科スイセン属>
ギリシャやイタリアなどに多く見られる種類で、くっきりした「口紅」がとても印象的です。花びらは白で、副花冠は黄色く縁が紅色に彩られ、そこからこの名前があります。
                                              クチベニズイセンとキズイセン


<シバザクラ(花詰草、花爪草) ハナシノブ科フロックス属>
茎は立ち上がらずに横に這うように広がって4~5月に花を咲かせます。シバザクラの名前は芝のように茎がほふくし、桜のような花を咲かせるところに由来します。



<シャガ(著莪) アヤメ科アヤメ属>
花は美しいですが性質は野性的で、耐陰性がありどんどん増えるので、日陰のグランドカバーとしてもよく用いられます。



<スイセンとスノーフレークのコラボ>
スノーフレークの和名はスズランスイセンです。細長い葉がスイセンのようだから、鈴蘭水仙とも言われています。



<ソラマメ(空豆)の花 マメ科 ソラマメ属>
空に向かって莢(さや)が着くことから「ソラマメ(空豆)」と呼ばれています。大きなサヤと大きなマメが特徴で、収穫したての茹でたてを食べるのが一番美味しい食べ方です。



<ナデシコ「撫子」(ダイアンサス) ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)>
ナデシコは「撫子」の漢字を当てます。これは「撫でていつくしむ愛らしい子」を意味します。



<チューリップ「鬱金香(ウコンコウ)」 ユリ科チューリップ属>
チューリップは花も葉もシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。現在の品種リストには6500を超える品種が登録され、およそ1000品種が世界中で育てられています。




2022年4月8日 柏の葉公園で撮影

次回に続きます。





手賀沼の里桜 

2022-04-23 | みんなの花図鑑
4月13日に手賀沼の桜を見に行きました。ソメイヨシノはもうすっかり葉桜になっており、代わりにサトザクラが咲いていました。サクラは山桜、里桜、八重桜、牡丹桜などいろいろな呼び名がありますね。



サトザクラとは、Wikipediaによると以下のように説明されています。
・サトザクラ(里桜)は、広義ではバラ科サクラ属のサクラの栽培品種の総称。
・狭義ではオオシマザクラを基に誕生した栽培品種の品種群のこと。
・八重咲きのヤエザクラの栽培品種の多くがオオシマザクラを基に開発された狭義のサトザクラ群である。

<一葉(イチヨウ) 八重咲き>


狭義のサトザクラをわかりやすくまとめると、以下のようになります。
オオシマザクラをもとに、ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラなどと交配してできた園芸品種群です。

<一葉(イチヨウ) 八重咲き>


サトザクラは一般的には八重咲きのサクラの総称として使われていることが多いですが、一重咲きのものもあります。

<鷲の尾(ワシノオ) 半八重咲>


牡丹桜と八重桜は呼び名が違うだけで、種類としては同じです。牡丹桜は花の咲き方が牡丹に似ていることが由来です。

<鷲の尾(ワシノオ) 半八重咲>


山に自生している「ヤマザクラ」に対して、人が住んでいる地域に植栽されているから「サトザクラ」と言うのですね。

<関山(カンザン) 八重咲き>


実はサトザクラは元を辿れば、みなヤマザクラなのです。

<関山(カンザン) 八重咲き>


サトザクラはみな、人間の手によって栽培されたもので、ヤマザクラを使って交配されたものを、私たちの身近にある「サクラ」として呼びます。

<普賢象(フゲンゾウ) 八重咲き>


サトザクラは「オオシマザクラ」を軸に、「エドヒガン」などの基本野生種を使って増えたのです。

<普賢象(フゲンゾウ) 八重咲き>


サクラは基本種11種類、変種が100種類以上あり、さらに栽培品種の200種類と合わせると、サクラの種類は300種類以上存在します。

<松月(ショウゲツ) 八重咲き>


日本の桜の基本11種は江戸彼岸、大島桜、山桜、寒緋桜、豆桜、丁字桜、大山桜、霞桜、高嶺桜、深山桜、熊野桜などを言います。

<松月(ショウゲツ) 八重咲き>


日本でもっとも有名な桜「ソメイヨシノ」は「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の交配によって生まれました。

<江戸桜(エドザクラ) 八重咲き>


シダレザクラ(枝垂れ桜)はエドヒガンだけで生まれたのですが、親が一人だけで生まれたことは極めて稀なことだそうです。

<江戸桜(エドザクラ) 八重咲き>


オマケとして、当日出会った鳥たちにも登場してもらいます。北帰行が終わったあとでしょうか、数少ない鳥にしか会えませんでした。例によってボケボケの写真でお見苦しい点はご勘弁ください。

<スズメ スズメ目スズメ科スズメ属 14.5cm>



<ムクドリ スズメ目 ムクドリ科 24cm>



<カルガモ カモ目カモ科マガモ属 60cm>



<コブハクチョウ カモ目カモ科ハクチョウ属 170cm>



今回はサトザクラについて、いろいろ調べてみましたが、正直言ってよくわかりません。サクラについてはもう少し整理する必要がありそうです。

コブハクチョウが飛ぶ

2022-04-20 | 野鳥
先日(3/30)、手賀沼を散策していたら、コブハクチョウが飛んでいる姿を目撃しました。コブハクチョウは巨体なので、飛ぶのは不得意です。私は水面に浮かんでいるか、岸際で寛いでいる姿しか見たことがありません。



このコブハクチョウは、飛翔可能な鳥類の中では最も重い一種で、平均体重が12Kgといわれていますから、長距離の飛行には適さないようです。



コハクチョウ(5~7kg)が4,000Kmを、それより重いオオハクチョウ(8~11kg)が3,000Kmを飛んで日本に越冬に来るのですが、コブハクチョウにはとてもそれは不可能でしょう。



重くて遠距離行には適さないとはいえ、コブハクチョウも飛行します。飛行している姿は、オオハクチョウやコハクチョウに負けない迫力を感じます。



コブハクチョウは、本来、ヨーロッパや中央アジアに生息する白鳥で、日本に輸入された外来種が野生化した鳥なのだそうです。



手賀沼には1980年代後半に1つがいが導入され野生化して毎年繁殖し、今では、手賀沼周辺に150羽以上は、住みついているようです。



日本では白鳥というとオオハクチョウやコハクチョウを意味するのですが、ヨーロッパで一般に白鳥というとコブハクチョウのことを意味するとのことです。



オオハクチョウやコハクチョウは翼を閉じたまま泳ぎますが、コブハクチョウは水面を泳いでいる時、翼を輪のように丸めて広げ、その形のままぷかぷか泳ぐことがあり特に優雅です。



チャイコフスキーのバレー曲「白鳥の湖」の舞台を見るとき、このコブハクチョウの仕草が所々にとり入れられているようです。チャイコフスキーがモデルにした白鳥は、このコブハクチョウで間違いないそうです。

『白鳥の湖』オデットと王子のパ・ド・ドゥ by Wikipedia 


手賀沼で、コブハクチョウを見れない日はほとんどなく、手賀沼に行けば、いつでもどこでも見ることができます。手賀沼は”白鳥の湖”といってもいいのかもしれません。(笑)



手賀沼のコブハクチョウは人に慣れており、近づいても逃げません。散歩中の人が記念写真を撮ったりする姿も見られます。可愛いからと、禁止されている餌付けをする人もいるようです。



手賀沼周辺の水田で、稲の苗をコブハクチョウに食べられる被害が広がっています。農家の要望で市職員が追い払うなどしていますが、防ぎきれません。外来種であるコブハクチョウは年々増加しており、生態系を乱す恐れも指摘されています。


出番のなかった花たち ②

2022-04-17 | みんなの花図鑑
出番のなかった花たち ① 2022-04-14 の続きです。

桜など主役級の花に押されて、私のブログに出番のなかった花たちに、今回も一挙に15品種に登場してもらいました。

<トサミズキ(土佐水木)マンサク科トサミズキ属>あけぼの山農業公園で撮影(3/28)
名前が示すように、四国のなかでも特に高知県に多く自生しています。葉が展開するよりも先に咲くため、とてもよく目立つのも特徴です。



<ナズナ(薺) アブラナ科ナズナ属> 流山総合運動公園(3/21撮影)
春から夏にかけて白い花と三角形の果実をつけます。春の七草の一つで、若葉は食用にもなります。



<ハナカイドウ(花海棠)バラ科 リンンゴ属> 万葉植物園(4/12撮影)
漢字で書くと『海棠』です。棠は梨のことで、海棠とは海外から来た梨という意味です。



<ハナナ(菜の花) アブラナ科アブラナ属> 手賀沼湖畔(3/14撮影)
春を代表する花のひとつで、菜の花の名前で親しまれています。



<ハナビシソウ(花菱草)(カリフォルニアポピー) ケシ科ハナビシソウ属> 我孫子市民農園(4/6撮影)
あざやかなオレンジ色の花を咲かせるハナビシソウは、3ヶ月という長い時間花を楽しめるのが特徴の植物です。



<ヒヤシンス(風信子) ユリ(キジカクシ)科ヒヤシンス属> 柏の葉公園(3/6撮影)
開花したヒヤシンスは、爽やかな青葉のような香りを漂わせます。この香りの成分は香水にも利用されます。



<ヒゴスミレ(肥後菫)スミレ科 スミレ属> 柏の葉公園(3/17撮影)
名の由来は不明ですが、発見地、あるいは命名時の標本採集地が熊本県であったことなどが考えられます。



<フランネルフラワー セリ科アークチノータス属> 柏の葉公園(3/24撮影)
オーストラリアの自生植物で、シルバーがかった繊細な葉はフランネルのようにソフトで柔らかな感触です。



<ベニバスモモ(紅葉李)バラ科 サクラ属> 柏の葉公園(4/3撮影)
実はさくらんぼより大型で固く、すっぱいけど食べられるようです。



<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属> 柏の葉公園(4/3撮影)
漢字では「木瓜」と書き「もっけ」「もけ」と読みました。それが訛って「ぼけ」になったと言われています。



<マツムシソウ(松虫草)マツムシソウ科マツムシソウ属> 初石テニス(3/10撮影)
マツムシの鳴きだすのは秋なのですが、早咲きは春から咲き出すそうです。



<ミツバツツジ(三葉躑躅) ツツジ科 ツツジ属> 柏の葉公園(4/3撮影)
ミツバツツジはツツジやシャクナゲの仲間で、枝先に3枚のひし形の葉を持つので、付いた名前です。



<ムラサキサギゴケ(紫鷺苔) サギゴケ科サギゴケ属> 手賀沼湖畔(4/6撮影)
ムラサキサギゴケは平地や低山に見られ、田の周辺や河川敷の肥沃な土がたまった明るい草地に生えています。



<ヤマブキ(山吹)バラ科 ヤマブキ属> 近隣の雑木林(4/2撮影)
枝が細くて風に吹かれると揺れやすい様から「山振り」が転じて「山吹」となった等の説があります。



<ワスレナグサ(勿忘草)ムラサキ科ワスレナグサ属> 自宅(3/31撮影)
悲しい伝説が名前の由来になった花言葉をもつ勿忘草ですが、寒さに強く、暑さに弱い植物です。



出番のなかった花たち、2回に渡ってご覧頂きありがとうございました。これからも、時々、このようなスタイルで投稿していこうと考えています。お時間があるときにでも、ご覧頂けたら嬉しいです。



出番のなかった花たち ①

2022-04-14 | みんなの花図鑑
春になり一斉に花たちが咲きはじめました。
でも、桜など主役級の花に押されて、出番のなかった花たちも健気に咲いています。

今回は私のブログに、出番のなかった花たちに一挙に登場してもらいました(50音順)。
本日と次回の投稿日の2回に分けてご紹介します。


<アーモンド(扁桃) バラ科サクラ属> 近隣の公園(3/31撮影)
アーモンドを食べたことがあっても、花を見たのは初めてでした。桜によく似た花です。



<エンドウマメ(豌豆豆) マメ科エンドウ属> 近隣の畑(4/8撮影)
えんどう豆は過去にツタンカーメンのお墓からも発見され、昔から人々に食べられ続けてきました。



<カラスノエンドウ(矢筈豌豆) マメ科ソラマメ属> 手賀沼湖畔(4/6撮影)
果実が熟すと黒くなり、カラスが食べる実だから、カラスのエンドウと呼ばれます。



<木立性セネシオ(宿根サイネリア) キク科ペリカリス属> 柏の葉公園(2/27撮影)
木立性セネシオは、奈良県の落合成光氏が育成した品種群で、耐寒性が強いという特徴があります。



<コブシ(辛夷) モクレン科 モクレン属> 流山総合運動公園(3/30撮影)
辛夷の名前の由来はつぼみの形や、花後にできる果実が、握り拳に似ているからだと言われています。



<サクラソウ(日本サクラソウ)サクラソウ科サクラソウ(プリムラ)属>自宅(3/21撮影)
プリムラ(西洋サクラソウ)と区別するために本来のサクラソウを「日本サクラソウ」と呼ぶこともあります。



<シモクレン(紫木蓮) モクレン科モクレン属> 手賀沼湖畔(4/6撮影)
通常モクレン(木蓮)と言えば、濃紅色の花を咲かせるシモクレン(紫木蓮)のことです。



<ショカッサイ(諸葛菜) アブラナ科オオアラセイトウ属> 近隣の雑木林(4/1撮影)
名前の由来は、三国時代の軍師であった諸葛孔明が、軍隊の食糧補給のために利用したからのようです。



<シロヤマブキ バラ科シロヤマブキ属> 近所のお宅(4/2撮影)
シロヤマブキはよくヤマブキの白と間違えられるが、あちらはシロバナヤマブキでまったく違うそうです。



<スミレ(菫) スミレ科スミレ属> 柏の葉公園(4/8撮影)
野山や森のなかで、ひっそりと咲いているような可憐なイメージがありますが、実はとっても強健な植物です。



<ソラマメ(空豆) マメ科ソラマメ属> 近隣の畑(4/8撮影)
空に向かって莢(さや)が着くことから「ソラマメ(空豆)」と呼ばれています。



<チリアヤメ(ハーベルティア) アヤメ科ヘルベルティア属> 近所のお宅(4/2撮影)
花は朝開いて夕方にはしぼむ一日花ですが、次々に咲きます。プロペラのような変わった形の花です。



<ツクシ(土筆) トクサ科トクサ属> 自宅前土手(3/26撮影)
早春に田んぼや土手などに、土から筆のように顔を出し、すくすくと伸びます。



<ドウダンツツジ(満天星)ツツジ科ドウダンツツジ属>初石テニス(4/6撮影)
枝分かれの仕方が古い時代に宮中行事で用いられた結び灯台(ドウダン)に似ているからと言われています。



<ナシ(梨) バラ科 ナシ属> 近隣の梨畑(4/6撮影)
日本梨の国内生産量ランキングは、過去15年連続(平成18年-令和2年)で千葉県が第1位だそうです。



残りの花たちは次回に登場してもらいます。

チューリップと風車(あけぼの山農業公園)

2022-04-09 | みんなの花図鑑
4月6日に、あけぼの山農業公園(千葉県柏市)の風車前花畑のチューリップを見に行ってきました。



チューリップと言えばオランダ、オランダと言えば風車を思い浮かびます。チューリップはオランダの国花として親しまれています。



オランダのチューリップの球根生産量は世界一です。世界シェアはおよそ9割にものぼるので、まさに「チューリップといえばオランダ」なのです。



驚くのはチューリップの球根生産量2位は日本なのです。とはいえその生産量は、オランダの10分の1です。オランダのチューリップ生産量がいかに凄いかがわかります。



チューリップはもともとの原産地はトルコと言われており、16世紀にトルコの皇帝がオランダの外交官にチューリップを贈ったことから、オランダで瞬く間に人気が広がり、親しまれるようになりました。



ただ、当時はお金のある人たちしか楽しめない花で、球根が盗まれる事態も多発するようになり、希少な品種が盗まれて高値で取り引きされたそうです。



チューリップ人気は過熱し、1637年にピークを迎えた「チューリップ・バブル」という現象が起きました。品種によってはピーク時には、ベッド1台と衣類と銀のカップを球根1個と交換したという記録が残っています。



しかしバブルというのは弾けるもので、はじけた後は価格が崩壊しますから、庶民でも買える値段になったということです。これは、世界で初めての「バブル崩壊」で、オランダの黒歴史とも言えます。



オランダのチューリップにはこんな伝説が残っています。
ある美しい少女に3人の騎士が求婚をしました。一人は黄金の王冠、もう一人は剣、最後の一人は財宝をもって愛をささやきました。



しかし、三人の騎士から求婚されたものの、誰とも選べぬ少女は悩んだ末に、花の精霊に願い、自分を花の姿に変えてもらいました。



結納であった王冠は花に、剣は葉に、財宝は球根になりました。そして、花の姿に変えられた少女の名から、その花はチューリップと名付けられました。



最後に日本全国のチューリップ10選をご紹介します。(Tripα(トリパ) 日本旅行より)

<国営みちのく杜の湖畔公園(宮城県)>
釜房湖のほとりに位置する東北唯一の国営公園で、チューリップや芝桜が並び華やかな光景が広がります。



<胎内チューリップフェスティバル(新潟県)>
ヘリコプターによる空中遊泳や、チューリップウエディングなどのイベントが開催されます。新潟県は県花がチューリップで、切り花のチューリップ出荷量全国1位です。



<となみチューリップフェア(富山県)>
チューリップタワーから眺める20万本のチューリップで描く大花壇の地上絵も必見です。富山県は県花がチューリップで、球根の出荷量全国1位です。



<佐倉ふるさと広場(千葉県)>
佐倉ふるさと広場にあるオランダ風車を背景に色とりどりのチューリップが彩り豊かに咲き揃う、関東最大級のチューリップフェスタです。


<国営昭和記念公園(東京)>
オランダのキューケンホフ公園の元園長ヘンクN.T.コスター氏が監修しています。



<横浜公園(神奈川県)>
横浜スタジアムに隣接する横浜公園では16万本のチューリップが花を咲かせます。



ぐりんぱ天空のチューリップ祭り(静岡県)>
世界遺産の富士山をバックにチューリップを鑑賞できます。



<なばなの里チューリップまつり(三重県)>
日本最大級の花園一面に咲く約180万株のチューリップは、圧巻の光景です。



<国営明石海峡公園(兵庫県)>
公園からは海も見えるので、海を背景にチューリップの写真が撮ることができます。



<世羅高原農場(広島県)>
全国で開催されるチューリップ祭りの中でも美しい「花絵」を楽しめるのが、広島県の世羅高原農場です。



チューリップとオランダのお話、いろいろの歴史があったのですね。また、オランダと風車の疑問もありましたが、詳細は別の機会に譲りたいと思います。ざっと調べてみたら、概略は以下の内容でした。

オランダは全土の26%が海抜ゼロメートル以下。そこで、中世以降、海岸を堤防でふさぎ、内水面を干拓地に変えて土地を増やしてきました。その時、干拓地の水を海へかき出す揚水機の動力源として利用され、改良を重ねたのが風車だそうです。







さくら咲く手賀沼(千葉県柏市)

2022-04-07 | みんなの花図鑑
私の住む千葉県柏市には手賀沼があります。面積約6.5平方Km(東京ディズニーリゾートの約6.5倍)、周囲約38Kmの豊かな自然に恵まれた沼です。



自然豊かな水辺には野鳥が飛来し、変化に富んだ風景や史跡、花木等々を観察できる素晴らしいスポットです。



私はこの手賀沼湖畔をサイクリングや散策をすることが大好きです。片道10~20キロのコースを、変化に富んだ風景を楽しみながら走ると、暑さ寒さも苦になりません。



私は常々、手賀沼はなぜ沼で、湖でないのかと疑問に思っていました。確かに「沼」と言われるよりは「湖」と言われたほうが水が澄んでいてキレイなイメージがありますよね。



今回は手賀沼のソメイヨシノをご覧いただきながら、湖や沼そして池についての違いについて考えてみようと思います。



環境省によると、定義は法令上では決められていないとしたうえで、一般的な意味を説明していますが、簡単にまとめると、以下のような定義になります。



「湖」 水深が深く(最深部が5メートル以上)底に植物が生育していないもの。
「沼」 湖より浅く(水深は5メートル以内)底に植物が生育しているもの。
「池」 湖や沼の小さなものをいい、特に人工的に作ったもの。



湖にも人為的に造られた人造湖があります。人造湖は人工的に造られているので定義上は「池」という事になります。



しかし、人造湖(ダム湖)は貯水や発電などに使用され基本的に「池」よりも大きいので、「湖」と定義されるようです。日本のダム湖では富山県の黒部湖が有名です。



湖沼や池の呼び名の決定はかなり曖昧なことが分かります。湖、沼、池を面積だけで見た場合、それぞれの日本一はどこにあるのか調べてみました。



湖:琵琶湖 滋賀県(面積約269㎢、周囲235.2㎞、水深約103.5m)
沼:印旛沼 千葉県(面積約9.4㎢、周囲47.5㎞、水深2.5m)
池:湖山池 鳥取県(面積6.9㎢、周囲18㎞、水深6.5m)



また、茨城県の霞ケ浦の面積は220km²で、国内第2位の湖面積を持つ湖です。平均水深は約4mで,広くて浅いという特徴があります。



でも、なぜ霞ケ浦湖でなく霞ケ浦なのでしょう。浦という名前は海や湖が湾曲して、陸地に入り込んだ入り江を示す言葉です。



江戸時代、霞ヶ浦も名前の通り、大きく海と繋がっていて、霞が“浦”と呼ばれたわけです。1963年に洪水対策などで水門が作られ、海と切り離されました。



それで完全な「湖」になりましたが、名前を変えても仕方がないので、霞ヶ浦のままになっているそうです。



私たちが霞ヶ浦とよんでいる湖は,霞ヶ浦(西浦),北浦,常陸利根川(ひたちとねがわ)を全部ふくめた湖のことです。



逆に、静岡県の浜名湖は真ん中が壊れて海と繋がっています。江戸時代までは完全な湖だったのが津波で壊され海と繋がりました。



今でも海と繋がり、満潮時には海水がどんどん入ってきますが、名前は「浜名浦」でなく、「浜名湖」のままです。



海の水と川の水が混ざり合う浜名湖は、地理上は「湖」、河川法では「川」、漁業法では「海」に分類される不思議な水辺です。



国土地理院の地図上で、面積が0.01平方km(=100m四方)以上のすべての湖沼で、自然湖のほかに人工湖も含めて、全国には 12,725湖沼あるそうです。



湖沼以外に、水が溜まっている場所に関する言葉には浦、泉、潟などがあります。
「浦」は海岸・湖岸の地形を指します。
「潟」は砂州によって外海から分離されてできる海岸の湖です。
「泉」は地中から水が湧き出ているところです。



湖と沼と池の違い、いかがでしたか。定義があっても、呼び名の決定はかなり曖昧なことが分かります。きっとそれぞれの湖沼に歴史があり、その名前がついたということでしょうね。












今井の桜(千葉県白井市)

2022-04-04 | みんなの花図鑑
私の住む千葉県柏市に隣接する、白井市北部の今井地区に「金山落(かなやまおとし)」と呼ばれる用水路があり、4月1日のテニスの帰りに立ち寄りました。



ここは知る人ぞ知る「桜の名所」であり、春になると菜の花と桜のコラボや、水路に映りこむ桜が美しい穴場的スポットとして訪れる人が増えています。



水路の両側に約280本の桜の木が植えられており、春には2キロメートルの桜並木を楽しむことができ、のんびり歩いて観賞すれば、往復2時間ほどの行程です。



もちろん、ここには駐車場もトイレもコンビニなどのお店もありません。無粋な花見客のブルーシートや喧騒とはまったく無縁の、静かにマイペースでお花見ができます。



普段は殺風景ともいえる何の変哲もない田園地帯に、川面を覆うように伸びた満開の桜は、澄み切った青空によく似合い、素晴らしい景色を楽しませてくれます。



両岸から競うように桜の枝が、川面にせりだすように伸びています。そして川面に逆さに映り込んだ桜を覗き込むと、笑顔の自分がそこにいます。



遥か彼方までのびるピンク色の帯のような「さくら並木」、菜の花の黄色、農道に生える野草たちの新緑、そして晴れた大空のブルーに思わず感動を覚えます。



ハラハラと散り始める桜の花びら、時折届くヒバリやウグイスのさえずりに、新たな春を感じながら「満開の桜」を愛でれば、日本に生まれたことを本当によかったと思えます。



この水路は、江戸時代に度重なる手賀沼の氾濫に対し、享保12年(1727年)沼の開発が行われ、「名内川」を灌漑用水路として整備されたものです。



その後、戦後の土地改良により、昭和32年から10年かけて、桜の名所「金山落の今井の桜」が生まれました。



こちらの用水路は、今でも護岸工事がなされておらず、昔ながらの川岸の風情が、残されています。



この「今井の桜」は、地域の景観を保つため、緑の羽根の還元資金により、名内橋から手賀沼まで約2Kmの河川堤に、ソメイヨシノや八重桜を、150本ほど植えられたことが始まりです。



そして、昭和58年には千葉県の「美しいふるさとづくり運動」の一環として指定を受け、地域環境保全のために、手賀沼土地改良区白井支部に管理されています。



今井の桜、お楽しみいただけたでしょうか。千葉県柏市に春に訪れる機会がありましたら、ぜひ一度お立ち寄りください。

JR常磐線「柏駅」の東口にある「1番」の東武バス停から「布施(ふぜ)」行き(系統番号:柏25)か、「手賀の丘公園」行き(系統番号:柏27)に乗り約25分。「手賀農協前」で下車してください。

カタクリと桜(ソメイヨシノ)・あけぼの山農業公園

2022-04-02 | みんなの花図鑑
3月28日にカタクリを見に、あけぼの山農業公園に行ってきました。ソメイヨシノも満開の情報があり、公園内の桜山で見事なソメイヨシノを見ることもできました。

<カタクリ(片栗)ユリ科 カタクリ属>
カタクリは7~8年ほどかけて種が球根となり、3月になると球根から葉っぱを出します。



6月ごろまでには葉が枯れてしまうので「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」とも呼ばれています。



春に芽を出し、紫紅色の小さなユリのような美しい花を開き、実を結び、地上部が枯れるまでわずか2か月です。



あと10か月は地中でゆっくり休養する変わった習性があります。カタクリの平均寿命は40~ 50年ほどと推定されています。



カタクリの開花期は3~6月で、3~4月が最も見頃となっています。気温が17度以下や雨天では、花びらは閉じたままです。



日本では落葉広葉樹林のある各地で広く見られましたが、近年では乱獲や盗掘、土地開発などによる生育地の減少によって少なくなっています。



自生しているカタクリは、多くの都道府県で絶滅危惧種に指定され、大切に保護されています。最近では人工的に増殖した上で野山に植えられて、観光名所になっている所が多数あります。



かつては、球根から片栗粉が作られていました。しかし、精製量がごく僅かであるため、現在はジャガイモやサツマイモから抽出したデンプン粉が用いられています。



次に桜山に向かいました。小高い丘となっている桜山は桜の名所で、春先には花見客でにぎわいます。日本最大級のトレンド&おでかけ情報サイトのウォーカープラスの「千葉県お花見・桜名所ランキング2022」では堂々の第一位なのです。

それでは暫し、あけぼの山農業公園桜山のソメイヨシノをご覧ください。枚数(10枚)が多くなって申し訳ありません。