6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。
<本日のバラ アライブ> 2023/11 京成バラ園
系統:HT 作出:2009年 メイアン(仏)
元宝塚トップスター 瀬名じゅんに捧げられたバラです。
明るいピンクの花と、夢のような芳香を持ったハイブリットティーローズです。
2009年フランス国立園芸協会新品種バラ国際コンクール金賞受賞。ドイツADR受賞。他にも世界各地のコンクールにて金賞、芳香賞など合計8つ受賞。
アメリカ合衆国のテキサス州やルイジアナ州に自生する植物です。ガウラという名前でも流通していて、ギリシャ語で華麗なという意味もあります。
ひとつひとつの花は短命ですが、初夏から秋の長い期間、次から次に花を咲かせていくため、長い間観賞することができます。
穂状に咲く小花が風に揺れる様子は、白い蝶が群れて飛んでいるように見えることから、和名が付きました。
<ハクチョウソウ(白蝶草) アカバナ科ガウラ属>
6/4 柏の葉公園
南ヨーロッパから中国北部原産。「スモークツリー」、「カスミノキ」、「ケムリノキ」など多くの名をもつ植物です。
雄木と雌木がある雌雄異株の植物ですが、この大型の花序をつけるのは雌木だけです。
名前の由来は、仏具の払子の先についている”白熊”(ヤクの尾の毛)のことをハグマと呼ぶことからきています。
<ハグマノキ(白熊の木) ウルシ科ハグマノキ属>
6/5 アンデルセン公園
ヨーロッパ原産の帰化植物で、日本には大正時代に入ってきました。別名カンパニュラ・ラプンクロイデス。
紫色の花を咲かせる多年草です。観賞用に持ち込まれた北米や日本などでは、野生化して雑草とみなされています。
旗竿のようなまっすぐな茎にびっしりと花を付ける キキョウの仲間。サワギキョウとも良く似ますが、花の形が違います。
<ハタザオキキョウ(旗竿桔梗) キキョウ科ホタルブクロ属>
6/12 北柏ふるさと公園
江戸時代を中心に品種改良が進んだ古典園芸植物です。現在は5000種類以上の品種があると言われています。
優美な花形としっとりとした風情が魅力で、色彩の魔術師とも呼ばれるように、花色の変化に富んでいます。
端午の節句のショウブ湯に利用されるのは、サトイモ科のショウブで本種とは別の植物です。
アヤメ(菖蒲)、ハナショウブ(花菖蒲)、カキツバタ(杜若)、アイリスは4つともアヤメ科の植物で、見た目がよく似ており、区別が難しいですね。その違いは花びらを見ればわかるようです。
・アヤメ(菖蒲)・・・・・・・・根元に網目模様がある
・ハナショウブ(花菖蒲)・・・・根元に細長い黄色の模様がある
・カキツバタ(杜若)・・・・・・根元に細長い白い模様がある
・アイリス・・・・・・・・・・・根元に幅の広い黄色の模様がある
<ハナショウブ(花菖蒲) アヤメ科アヤメ属>
6/12 あけぼの山農業公園
北海道を除く日本、中国やフィリピンに自生するやや大型の野草で、白い地下茎を伸ばして毎年育ちます。
6月下旬から7月にかけて、茎の頂点から15cm前後の花穂を伸ばし、花びらを持たない白い小花をたくさん咲かせます。
花が咲く頃、花穂のすぐ下の葉っぱの付け根に近い部分から先端にかけて白い斑が入ります。
白い斑の入る面積はまちまちですが、たいがい先端の方は緑色を残したままになります。
<ハンゲショウ(半夏生) ドクダミ科ハンゲショウ属>
6/12 あけぼの山農業公園
日本に自生するセンダングサをはじめ、世界中に200以上の種類が分布するキク科の草花の総称で、一・二年草と多年草のものがあります。
花がコスモスに似ているため、ウィンターコスモスという名でも流通していますが、コスモスの仲間ではありません。
ウインターコスモスもビデンスと呼ばれる場合がありますが、「ビデンス=ウインターコスモス」ではありません。
ウインターコスモスは、ビデンスの中の1種ですので、同じとするのは誤りです。
<ビデンス キク科センダングサ属>
6/5 アンデルセン公園
普通のヒペリカムやキンシバイに比べて立性で、ブッシュ状に枝が広がります。
枝の分岐が良く、さわやかな色の葉が密生するので生垣などにも好まれ、道路沿いの歩道などでもよく見かける樹木です。
花期になる6月下旬~7月頃、梅雨時にかわいらしい黄色の花をたくさん咲かせます。
<ヒペルカム・ジェモ オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/12 あけぼの山農業公園
中国原産のキンシバイの園芸種で、江戸時代に渡来したといわれます。
大輪金糸梅とも呼ばれるオトギリソウ科の半常緑低木です。公園などの周辺でよく見かける花で、花の数も多く鮮やかな黄色が印象的な花です。
花は茎先に数輪の花がつくので開花時はとても華やかです。その花がいっぺんに咲くのではないため、開花期間も長いのが特徴です。
同属のビョウヤナギ(未央柳)は、大輪金糸梅に比較して雄蕊が格段に長く、明らかに区別が可能な品種です。
清楚な大輪金糸梅に対して、未央柳は、誇張したような雄蕊が印象的で、より豪華な感じを受けます。
<ヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅) オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/4 柏の葉公園
原産地は北アメリカ大陸と言われています。紀元前から、ネイティブ・アメリカンの間で豊富な栄養を持つ大切な食物として育てられていました。
日本には17世紀頃に伝わり、始めは観賞用とされていましたが、明治時代からは油の原料や飼料として重用されたと言われています。
大ぶりな黄色の花を観賞用に、または種を食用とするために広く栽培されています。和名で「向日葵」と表記するほか、「日廻り草」「日輪草」「日車」「天竺葵」などとも呼ばれます。
<ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属>
6/8 京成バラ園
中国中南部を原産とするオトギリソウ科の低木。日本の花にはない華美な雰囲気が好まれ、庭木として庭園や公園に植栽され、切花としても広く使われます。
6月~7月ごろ黄色い花を株一面に咲かせる中国原産の半落葉低木です。黄金色の花が上向きに咲き、多数の雄しべが突き出すのが特徴です。
夏に咲く黄色い花が美しく、葉の形や垂れ下がる様子が「未央宮」のヤナギに似るとして名付けられました。
中国では金糸桃と呼ばれており、本種の名前に「未央柳」を当てるのは日本の通称名です。
<ビヨウヤナギ(未央柳) オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/12 北柏ふるさと公園
全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。
これは熱帯が主生息地であった祖先ヒヨドリの名残り。今では虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。
東京では1970年頃までは10月に渡来し、4月に渡り去る冬鳥でした。それが、留鳥として一年中棲むようになりました。
<ヒヨドリ(鵯) スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>
6/5 アンデルセン公園
原産地は日本、韓国、中国です。北海道から九州、朝鮮・中国に分布する多年生のツル植物。明るい適潤の草原に生育します。
6月から10月ごろ、葉のわきから直径5センチメートルほどのピンクの花を咲かせます。花柄はつるつるでフリルのような翼はありません。
花名の由来は、開花時刻に因んだもので、朝咲いて昼にしぼむアサガオに対して、朝から咲いて昼間にも萎まず咲いている事から名付けられました。
<ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属>
6/12 北柏ふるさと公園
中南米などを原産とする、常緑または落葉低木です。下向きに咲く上品な花姿から、貴婦人のイヤリングと呼ばれることもあります。
花形は一重咲きから八重咲きまであり、花の大きさは1cmにも満たない小輪から8cmを超える大輪までと、2000種以上が作出されています。
多くは、愕が反り返り、釣鐘のような花が下向きに垂れ下がって咲きます。数本の雄蕊が花より外側に出ていて、さらに長い雌蕊が真ん中にあるのが特徴的です。
<フクシア(釣浮草:ツリウキソウ) アカバナ科フクシア属>
6/5 アンデルセン公園
普通のダリアと違ってとてもコンパクトで、6号、7号位の鉢で十分に育てられますし、背丈もさほど伸びないです。
葉っぱが銅葉で、渋い色の葉っぱにピンク色の小さな花が次々と咲くので、とても映えます。
真夏は咲きませんが、初夏と秋にとても美しい花と銅色の葉っぱがとても素敵です。
<プチダリア「ハミングブロンズ」 キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
6/8 京成バラ園
中国原産の落葉低木で、花の少ない7月から10月までの長期間開花します。
長い円錐形の花穂が甘く香り、チョウが集まるため、英名では「バタフライブッシュ」と呼ばれています。
藤色を基本に、白や紫などの花色があり、ほかに葉に斑が入るもの、小型のものなど、数多くの園芸品種があります。
枝先に小さい花を豪勢に付けます。花は「藤」を思わせ、葉は対生して「空木」のようであることから和名は房藤空木と命名されました。
<ブッドレア(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属>
6/12 あけぼの山農業公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「6月の花のアルバム(7)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(8)」に続きます。
早速私のブログにコメントをお寄せ頂き有難うございました。
またお返事が遅くなり申し訳ございませんm(__)m
今回も「6月の花のアルバム」第5回から今日ご投稿の第7回迄拝読させて頂きました。
このninbuさんの花のアルバム、良く見る花から珍しいモノまで、
本当に良く調べられ、お写真も綺麗で1年纏まれば素敵な花図鑑ですね。
その季節で分からない花が有れば、検索して調べる事が出来るので、
これこそ保存版です。
それはさておき、お写真どれも素敵なので相変わらず選ぶのは難しいのですが、
今日のご投稿では特にアヤメ科一連、それにビデンスとフクシアが気に入りました。
それから23日ご投稿の第6回、バラのアベイ・ドゥ・クリューは初めて見るバラです。
なんせメイランド社のバラだけでも大変な数の品種が有るので・・・
他の花ではナツツバキ、ネジバナ、ネムノキのアップ、それにノカンゾウが素敵です。
また21日ご投稿、第5回ではストケシア、タイサンボク、
それに白いタチアオイアップのお写真、気に入りました(^O^)/
>ninbuさん、こんばんは(^-^)/... への返信
ヒゲオヤジさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
今回も5~7回の花のアルバムを、丁寧にご覧いただきありがとうご
ざいます。また、各回のお気に入りの花を選んでいただき、とても
嬉しく、また、励みにもなります。
私の行動半径は狭く、柏市近辺の公園や植物園で出会ったものが主
体です。ですから、撮影対象を絞らずに、片っ端から撮りまくりま
す。(笑)
花のアルバムを始めてから、今年の4月でちょうど丸3年になりま
す。過去に撮り溜めた花の解説と写真を50音別に並べて、マイ花
辞典を作っています。
自分で撮影した花で知らない花や、ブログで見て知らない花があれ
ば、まずはマイ花辞典を調べて確認をします。初めて出会った花は
内容を調べて投稿するようにしているので、以前と比べると随分ブ
ログの投稿が楽になりました。
今回は、細かい品種名の花もあり、正解は9問止まりでした。
(ブッドレアはフジウツギと答えてしまったのを正解にしていただければ10問正解)
ハンゲショウは一番いいタイミングでごらんになったのですね。
すごく綺麗です。
ウィンターコスモスはビデンスという名前がなかなか出てきませんでした。
ヒペリカムは色々種類があるので、全然覚えられません。
プリダリアは、名前を聞いてがくっでした。
記憶力の低下に加えて、新しい名前が全然覚えられません・・・
>9問・・・... への返信
なつみかんさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
園芸品種は種苗会社などが、日夜新品種の開発にしのぎを削ってい
るようで、同じ花でも品種が沢山ありすぎて区別が付きませんね。
私もブログ投稿のネタ不足があり、数を稼ぐために品種別に投稿し
ていますが、後で見ても品種名まで当てることはできません。
ヒペルカムにも、ジェモ、サンバースト、ヒドコートなどいろいろ
な種類があるようですね。よく似たビヨウヤナギも含めると見分け
方と名前を覚えるのが大変です。
ハンゲショウはちょうどピークの時期だったようで、生き生きとし
た写真が撮れたようです。(^.^)
スモークツリーって
他にも色んな名前があるんですね。知りませんでした。
札幌も庭にスモークツリーを植えているお宅
増えておりますよ!!
>こんばんは。... への返信
だんちょうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
和名のハグマノキよりは、スモークツリーという名前の方が有名で
すね。
確かに家庭の庭でスモークツリーを見かけることはよくあります。
同じ植物にたくさんの名前が付けられるのはそれだけ人気があるか
らでしょうね。