本日のブログで2023年最後の投稿になります。一年間ブログにお越しいただき、ありがとうございました。心から感謝申し上げます。
明日から来年1月5日まで留守にしますので、ブログをお休みさせていただきます。1月6日から再開させていただく予定です。
2024年もブログを通じて、ブロ友の皆さんと交流できることを楽しみにしております。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
先回の続きです。⇒ 11月の花のアルバム ⑨ 2023-12-26
11月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。11月はやっと秋らしい気候になり、植物・野鳥・昆虫など約230品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として10回に分けて投稿しています。
今回も、10月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
からたちの花 井上陽水
山形県以南の本州~沖縄に分布するヤマグルマ科の常緑樹。山の林内、斜面、岩場に自生しますが、屋久杉と共存する屋久島の本種が特に有名です。
開花は5~6月。枝先に黄緑色の花(雌雄同株)を咲かせます。花には花弁も萼もなく、花の中央には5~10本の雌しべがあり、その周囲を多数の雄しべが囲みます。
花の後には袋状の果実が集まった集合果ができ、10月頃に熟すと自然に裂けて、種子を落とします。種子は長さ5ミリほどの楕円形で、両端には長い突起があります。
名前の由来は、花や枝葉が車輪状に生えることから名付けられました。樹皮からトリモチを作ったことから、トリモチノキともいいます。
<ヤマグルマ(山車) ヤマグルマ科ヤマグルマ属>
11/4 つくば実験植物園
ユーフォルビア属の原種は2000種以上あり、形態も一年草、宿根草、多肉植物、低木と多岐にわたります。本種は鋭いトゲの生えた枝が大きな特徴です。
ドイツ生まれのマダガスカル植物コレクター、ギュンター・ゴットレベ氏にちなんで命名されまし
た。
<ユーフォルビア・ゴッドレベイ トウダイグサ科ユーフォルビア属>
11/4 つくば実験植物園
ユーフォルビア属の原種は2000種以上あり、形態も一年草、宿根草、多肉植物、低木と多岐にわたります。本種は春から晩秋まで小花を咲かせ、花期が長いのが特徴です。
チョコレート色のブロンズリーフに、薄いピンクの小花が良く映えるユーフォルビアです。小さい花が、株一面に咲き乱れ、次々と咲き進んでいきます。
<ユーフォルビア・スターブラスト-ソフトピンク トウダイグサ科ユーフォルビア属>
11/14 あけぼの山農業公園
ユーフォルビア属の原種は2000種以上あり、形態も一年草、宿根草、多肉植物、低木と多岐にわたります。本種は戸外で初夏から秋に開花する特徴があります。
近年、本種のように、まるで白い花が咲いているような非耐寒性低木が人気を呼んでいます。観賞する白い部分は、ポインセチアなどと同様、苞と呼ばれる花序のすぐ下の葉で、本当の花は目立ちません。
<ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト トウダイグサ科ユーフォルビア属>
11/14 アンデルセン公園
北アメリカ原産の帰化植物です。山野や街中、庭や花壇の植え込み、アスファルトの割れ目まで、あらゆるところで力強く生息しています。
ゴボウの仲間ではありませんが、根がゴボウのように長いことから、この名前がつきました。夏になると濃いピンク色の枝の先に、小さな花穂を咲かせます。
夏に咲いた花は、秋に紫色のブルーベリーのような房状の果実をつけ、熟すと黒くなります。全草に毒性があり、特に根の誤食と種子を口にしないよう注意が必要です。
<ヨウシュヤマゴボウ (洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属>
11/8 東邦大学薬用植物園
熱帯アメリカ原産のキョウチクトウ科の植物で、低木または小木として成長します。一般的には獣の静止木または悪魔の胡椒(デビルペッパー)として知られています。
観賞用として、また伝統医学での使用のために広く栽培されてきました。現在ではオーストラリア、インドシナ、インドを含む熱帯地方全域に帰化しています。
<ラウヴォルフィア・テトラフィラ(四葉羅芙木)キョウチクトウ科インドジャボク属>
11/4 つくば実験植物園
北アメリカ東南部からメキシコ湾岸の湿地を原産とするスギ科ヌマスギ属の落葉高木。日本に来たのは明治時代で、よく似たメタセコイアと共に公園などに植栽されます。
花の後には球形の種子ができ、10~11月になると暗褐色に熟します。種子の大きさは直径2~3センチが普通だが、5センチ以上になるものもあれば、結実しない木もあるなど個体差が激しいようです。
名前は秋になると羽状の葉が枝ごと落下することに因みます。
<ラクウショウ(落羽松) ヒノキ科ヌマスギ属>
11/15 柏の葉公園
中南米や南欧原産の約150種の低木または多年草。熱帯・亜熱帯では広く野生化し、オーストラリアや東南アジアではやっかいな雑草として問題になっています。
他方、花には多くのチョウが集まり、花自体の美しさも相まって見応えがあります。日本の一般的な気候下では初夏~秋まで咲き続けることが多く、園芸植物として公園や庭に植えられています。
和名で「七変化」と呼ばれる通り、徐々に花の色が変化する不思議な常緑性の花木です。
<ランタナ(七変化) クマツヅラ科シチヘンゲ属>
11/14 アンデルセン公園
原産地は世界各地に及び、日本では約18種が確認されています。日本のほぼ全域に自生しており、もともとは野生の花で群生することなく、単独で自生する特性があります。
「枕草子」でも記述がある程、日本で古くから親しまれている植物(多年草)で、薬草としても親しまれてきました。寒さに強く本州、四国、九州の山野を中心に自生しています。
主に根が生薬にされ、中国では「竜胆」と名づけられました。それが日本に伝わり「リュウタン」と呼ばれていましたが、いつの間にかなまって本種の名となったようです。
<リンドウ(竜胆) リンドウ科リンドウ属>
11/1 京成バラ園
本種は中国原産のオオバコ科の多年草。中国原産の野草であるが、日本では園芸栽培用に導入されています。
草丈は1mまでなります。茎は円柱状で茎頂は地面に着いて根を出します。葉は紙質で、先端が尖る長卵形~披針形で、葉縁に粗い鋸歯があり、互生します。
7月~9月に、葉腋から2cm程の花序を伸ばし、筒形で先端4浅裂した花を咲かせます。花色は紫~赤紫色をしています。
<ルリスズカケ(瑠璃鈴懸) オオバコ科(ゴマノハグサ科)クガイソウ属>
11/4 つくば実験植物園
ヒマラヤ、アジア東北部原産。普通のレモンの約2~4倍で、最大で約500gほどになるジャンボサイズレモンです。
気温が高い時期には常に香り高い花が咲き、次々と実が成る豊産種で、観賞用としても人気の高い品種です。
自家結実性で1本でも結実しやすく、定植後1~2年で実が成り始めます。500g前後の大型の果実は、マイルドでジューシー、生ジュースや果実酒にも最適です。
<レモン・ポンテローザ(ジャンボレモン) ミカン科ミカン属>
11/4 つくば実験植物園
地中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブです。全草に爽やかな芳香があり、料理やお茶、薬用、化粧品、香料として幅広く利用されています。
体調を崩した中世ハンガリーのエリザベート王妃が本種のハーブチンキを使用したところ元気と若さを取り戻し、ポーランド王に求婚されたことから「若返りの妙薬」「若返りのハーブ」などの別名があります。
近年は、本種の香りが脳を活性化し認知症予防に効果的であることがメディアで紹介され、介護の現場などでも使われています。
<ローズマリー(迷迭香) シソ科マンネンロウ属>
11/15 北柏ふるさと公園
立性タイプで、成長すると高さは180cmほどになります。他のローズマリーと比べると葉の幅が広くツヤツヤした特徴のあるローズマリーです。
花色は紫色の花が咲きます。葉は幅広、やや肉厚綺麗な緑色をしています。強健種ですが寒さには弱いので注意が必要です。
<ローズマリー・レックス シソ科マンネンロウ属>
11/8 東邦大学薬用植物園
クリサンセマム(キク)の仲間で、北アフリカの山岳地帯に分布する耐寒性多年草です。
美しい切れ込みの入ったシルバーリーフに、マーガレットのような可憐な花が次々に咲き続けます。
茶褐色の筒状花と白い舌状花のコントラストが美しい、しなやかでやさしい雰囲気の花です。
<ローダンセマム・アフリカンアイズ キク科ローダンセマム属>
11/1 京成バラ園
11月の花のアルバム①~➉ 全223品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は「12月の花のアルバム」を2024年1月上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
本日はコメント欄を閉じております。m(__)m