6月の花のアルバム ④ 2022-07-14 の続きです。
<ハナショウブ(花菖蒲) アヤメ科アヤメ属> 6/1 北柏ふるさと公園
花菖蒲(ハナショウブ)は江戸時代を中心に品種改良が進んだ古典園芸植物です。現在は5000種類以上の品種があると言われています。
アヤメ(菖蒲)、ハナショウブ(花菖蒲)、カキツバタ(杜若)、アイリスは4つともアヤメ科の植物で、見た目がよく似ており、区別が難しいですね。そのの違いは花びらを見ればわかるようです。
・アヤメ(菖蒲)・・・・・・・・根元に網目模様がある
・ハナショウブ(花菖蒲)・・・・根元に細長い黄色の模様がある
・カキツバタ(杜若)・・・・・・根元に細長い白い模様がある
・アイリス・・・・・・・・・・・根元に幅の広い黄色の模様がある
<ハマヒルガオ(浜昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属> 6/8 万葉植物園
海岸の砂浜に生育するツル性の植物で、茎は砂の上を這って広がります。淡いピンク色の花を咲かせ、種や地下茎で増えます。
ヒルガオと花の形はよく似ていますが、葉っぱの形が違います。ヒルガオはスペード型で細長く、ハマヒルガオはハート型でどちらかと言うと小さくて丸い形をしています。
<ハマボッス(浜払子) サクラソウ科オカトラノオ属> 6/8 万葉植物園
初夏、岩場や浜辺などの海浜で、 総状花序に小さな白花を咲かせる多年草です。 花序を禅僧が説法で使う仏具である払子(ボッス)に似ていることに由来します。
<バリエガータ(カラミンサ) シソ科カラミンサ属> 6/18 あけぼの山公園
バリエガータ(カラミンサ)は、葉にクリーム色の不規則な斑が入り桃色の美しい大きな花を咲かせるグランディフローラ種の園芸品種です。
カラミンサ(グランディフローラ種)はスパイシーで独特な香りの高い葉をもち収穫され、香料としてポプリやハーブティー等で使われます。
<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属> 6/8 万葉植物園
台湾、中国に分布する常緑性の低木です。葉っぱがヒイラギ、実の付き方がナンテンに似ているためこの名前があります。
<ビビアナ(オリエンタルリリー) ユリ科ユリ属> 6/15 あけぼの山公園
日本原産のユリをもとに、幾多の複雑な交配を経て作り出された品種です。大輪で反り返った花びら、長いしべが特徴で、エレガントな雰囲気があります。
<ビヨウヤナギ(未央柳) オトギリソウ科オトギリソウ属>
6/1 北柏ふるさと公園
ビヨウヤナギは6月~7月ごろ黄色い花を株一面に咲かせる中国原産の半落葉低木です。黄金色の花が上向きに咲き、多数の雄しべが突き出すのが特徴です。
枝先がやや垂れ下がり葉がヤナギに似ているので、ビヨウヤナギと呼ばれるが、ヤナギの仲間ではありません。中国では金糸桃と呼ばれており、ビヨウヤナギに未央柳を当てるのは日本の通称名です。
<ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属> 6/7 柏の葉公園
原産地は日本、韓国、中国です。開花時期は5月~8月で、花径5~6cm程の淡いピンク色の漏斗状の花が一輪咲きます。
花名の由来は、開花時刻にちなんだもので、朝咲いて昼にしぼむアサガオに対して、朝から咲いて昼間にもしぼまず咲いている事から「ヒルガオ」と名付けられました。
<ブッシュスイカズラ・クールスプラッシュ スイカズラ科スイカズラ属>
6/16 あけぼの山公園
スイカズラでもこれはブッシュ状になる低灌木で夏に黄色の花を咲かせます。黄色の花は小さく、香りはありませんが、密集して魅力的です。
<ブッドレア(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属>
6/16 あけぼの山公園
初夏から秋にかけて小さな花が集まって円錐状の花を咲かせる落葉低木です。香りと蜜に誘われ蝶が集まることから、欧米では「バタフライブッシュ」の名でも呼ばれています。
枝先に小さい花を豪勢に付けます。花は「藤」を思わせ、葉は対生して「空木」のようであることから房藤空木と命名されました。
<プリムローズ(プリムラ・ブルガリス) サクラソウ科サクラソウ属>
6/16 あけぼの山公園
ヨーロッパに自生する原種のサクラソウです。英名はプリムローズで、古くから親しまれている野生種です。明るいレモンイエローの花が株を覆うほどにたくさん咲かせます。
<フレンチラベンダー(ピンクロリポップ) シソ科ラヴァンドラ属>
6/16 あけぼの山公園
フレンチラベンダーの花は「兎の耳」や「天使の羽」等に例えられる可愛らしい苞葉を花の頂部にもっています。ピンクロリポップは薄桃色の長い苞葉と濃い桃色の花がポップで可愛らしい雰囲気をつくります。
<ベゴニア(ピンク) シュウカイドウ科シュウカイドウ属> 6/16 あけぼの山公園
ベゴニアは品種によって開花時期が異なりますが、3月〜5月の春と、9月〜10月の秋頃に最も開花します。一年中,花を咲かせている植物園もあるので、いつでもベゴニアを楽しむことができるのも魅力の一つです。
<ペチュニア(衝羽根朝顔) ナス科ペチュニア属> 6/16 あけぼの山公園
日本は特にペチュニアの品種改良が盛んで、最先端の研究が現在もされているまさにペチュニア大国です。ガーデニングブームの火付け役となったサフィニアもペチュニアの仲間で、日本人が品種改良した品種です。
ペチュニアの語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。
<ペトレア・ヴォルビリス クマツヅラ科ヤモメカズラ属>
6/16 あけぼの山公園
ペトレアはメキシコ、中米に分布する常緑性のつる性低木で、枝は細くてたくさん枝分かれして弓状にしなり、枝先に紫色の花を房状に咲かせます。
その中でもヴォルビリスは日本でも鉢植えなどで出回る比較的一般的な種です。ペトレアは18世紀イギリスの植物学後援者ペトレの名前に由来します。
<ベルガモット(松明花) シソ科モナルダ属> 6/16 あけぼの山公園
北アメリカ東部原産、毎年花を咲かせる多年草です。タイマツバナとも呼ばれるように、鮮明な赤い花が盛り上がるように咲き、苞も赤く色づきます。属名のモナルダの名前で呼ばれることもあります。
葉っぱの香りが、紅茶のアールグレーに香り付けで用いられる柑橘類のベルガモット(ベルガモットオレンジ)に似ているので、この通称で呼ばれています。
<ペンステモン(釣鐘柳)オオバコ科イワブクロ属(ペンステモン属)>
6/1 あけぼの山公園
ペンステモンは原種だけでも250種以上ある常緑多年草です。釣り鐘形や、筒状でふっくらした形の愛嬌のある花が連なるように咲き、まるでカラフルな熱帯魚が群れをなして泳いでいるようにも見えます。
ペンステモンの名前は、ギリシャ語の「pente=5つ」と「stemon=雄しべ」の合成語に由来しています。
<ポーチュラカ(花滑莧) スベリヒユ科スベリヒユ属(ポーチュラカ属)>
6/1 あけぼの山公園
シャモジ形で多肉質の葉と茎をもち、暑さや乾燥に非常に強い植物です。地表を覆うように育ち、ハナスベリヒユとも呼ばれています。
ポーチュラカは、ラテン語で入口を意味する「porta(ポータ)」を語源とし、実が熟すと蓋が取れて、口が開くようすに由来するといわれます。
<ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属> 6/8 万葉植物園
ホタルブクロは中国原産の多年草で、日本でも山野などに自生している植物です。別名釣鐘草と呼ばれ、釣鐘型の花を下向きに咲かせる植物です。控えめな印象の可愛い花が古くから親しまれてきました。
ホタルブクロ(蛍袋)は、昔この筒状の花に子供がホタルを入れて遊んでいたことから「ホタルブクロ」という名になったと言われています。
<ポピー(芥子) ケシ科ケシ属> 6/1 北柏ふるさと公園
ポピーはケシ科ケシ属の一年草、多年草です。世界中に150種ほどが確認されており、モルヒネが採れるために栽培が禁止されている種類もあります。
日本でガーデニング用として栽培されているのは、主にシャーレーポピー、アイスランドポピー、オリエンタルポピーです。
今回もたくさんの花をご覧頂き有難うございました。まだ、6月の花のアルバムは続きます。次回(最終回)もご覧いただけると、とても嬉しいです。