Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

2月の花のアルバム 最終回

2023-03-27 | みんなの花図鑑
先回の続きです。⇒ 2月の花のアルバム ③ 2023-03-25

今回も、2月の花のアルバム③同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。





名前が可愛いので思わず写真を撮りました。淡い紫色のつぶらな瞳がかわいい小輪
丸弁のビオラで、花弁の赤紫に白いエッジが出るのも特徴です。高知県の育種家、
見元一夫氏の作出です。



<ビオラ「つぶらなタヌキ」 スミレ科スミレ属> 2/21 アンデルセン公園




ヨーロッパからアジアに分布するキンポウゲ科の多年草です。日本への渡来時期は
不明ですが、各地で野生化しているのが確認できます。



3月~4月になると、伸びた茎の葉の付け根から花柄を長く伸ばし、頂部に花を咲か
せます。花被片は通常黄色で、美しい光沢を持ちます。



<ヒメリュウキンカ(姫立金花) キンポウゲ科キクザキリュウキンカ属>
2/21 アンデルセン公園




全長27.5cm。全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。今では虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。



食欲旺盛で独占欲が強いため。他の鳥が花の蜜を吸っていたりすると、すっ飛んできて他の鳥を追い払ってしまいます。



<ヒヨドリ(鵯、白頭鳥) スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>
2/9 手賀沼湖畔




庭木や盆栽、生け垣、切り花として観賞され、200を超える品種が栽培されています。また、観賞だけではなく、香りのよい果実を使って果実酒やジャムをつくることができます。



日本では平安時代と古くから親しまれてきた花木です。江戸時代に品種改良が進んだと言われていて、赤色や白色などの花を咲かせます。



瓜(ウリ)に似ている果実が実るため、木になる瓜で「木瓜(もけ)(もっけ)」と呼ばれていました。この「木瓜(もけ)(もっけ)」が訛ってボケとなったと言われています。


<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属> 2/9 柏の葉公園




花が終わると、先端のくぼみに扁球形の果実が実ります。この形から、オオイノヌフグリと呼ばれていますが、名付け親は牧野富太郎博士です。



この植物にはもうひとつ素敵な名前が付けられています。「オオイヌノフグリを千葉県柏市あたりではホシノヒトミ(星の瞳)とよぶ方言がある」(日本植物方言集成)。



命名者は柏市中央公民館長を務め、柏市の自然に精通した斎藤吉永氏が名称を報告したと思われますが、当時の状況を記録している資料は見つかっていません。

<ホシノヒトミ(星の瞳) オオバコ科クワガタソウ属>
2/8 近所の路傍



日本では冬鳥で、10月に入ると全国的に飛来が始まり、3月になると数が減少しはじめ、4月末までにほとんど見られなくなります。静かな海湾や淡水の湖沼に生息します。



名前の由来は背に星屑の模様があり、翼に白帯がでることから。雄は、赤味のある茶色の頭と黒い胸が特徴で、雌は全身褐色で目のまわりに白っぽい線があります。



<ホシハジロ(星羽白) カモ目カモ科ハジロ属 全長45cm>
2/21 七次川調整池(千葉県白井市)




その葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるというのが名前の由来です。春の七草に含まれる同じ名前の植物「コオニタビラコ(小鬼田平子)」は別物です。



春になると様々な場所から顔を出し咲く花ですが、生長環境が整っている日当たりが良い場所だと、秋や冬に花が咲くこともあります。



<ホトケノザ(三階草) シソ科オドリコソウ属> 2/21 手賀沼湖畔




ケシ科ケシ属の一年草・多年草です。世界中に150種ほどが確認されており、アヘンが採れるために栽培が禁止されている種類もあります。



日本でガーデニング用として普及している品種は主に、シャーレー、アイスランド、オリエンタルです。どれも花色がカラフルで、花のサイズも大きいので、群植すると迫力があります。




初夏に咲くシャーレー「別名ヒナゲシ・グビジンソウ(虞美人草)」、春に咲くアイスランド「別名シベリアヒナゲシ」、宿根草ではオリエンタル「別名オニゲシ」です。



人との関わりが深い植物で、古代人の住居跡からも発見され、現在でもケシの実(ポピーシード)は食用としてあんぱんや松風に使われています。



<ポピー ケシ科ケシ属> 2/2 市川植物園




カモと言えばこのカモで、オスは青首とも呼ばれるアヒルの祖先です。カモの仲間の代表種で冬鳥として湖沼に飛来します。



メスは地味な褐色系で、大きさが近いカルガモと似ています。秋冬のオスは緑や紫に輝く頭部が美しいが、夏の羽色はメスに似ます。声はアヒル同様のしわがれ声で「グェッグェッ」と鳴きます。



<マガモ(真鴨) カモ目カモ科 全長59cm> 2023/2/8 柏の葉水辺公園




日本の野山に自生し、古くから和紙の原料として利用されてきました。春早くにポンポンのような花が木の先端に咲く落葉樹です。



早春に枝の先に花が咲き、その後に同じ場所から3本の枝が伸びます。そのため、この独特の枝ぶりから名がついたといわれています。



<ミツマタ(三椏) ジンチョウゲ科ミツマタ属> 2/22 あけぼの山農業公園




中南米原産の、肉厚の葉とバルブと呼ばれるやや太った茎をもつ洋ランです。交配種の種類も多く、色彩、花の大きさ、株の大きさなどにさまざまなタイプがあります。

<フリースピリット>


この品種は温室がなくても、花を楽しむことができるタイプです。花色もバラエティーに富み、香りも豊かなランです。不定期ですが、年に2回開花することがあります。

<リトルヘイゼル>


<ミニカトレア ラン科カトレア属> 2/2 市川植物園




平地から低山地の人家や人家近くの林で繁殖し、農耕地、公園の芝生、草地などでよく見られます。繁殖が終わると群になり、多い場合は数万羽の群になることもあります。




私が鳥撮りを始めてからの1年半で、最も多く出会った鳥です。椋(ムク)の実を好むことから名が付いたと言われますが、実際は雑食で虫の幼虫なども食べます。


<ムクドリ(椋鳥) スズメ目ムクドリ科 全長約24cm>
2023/2/8 北柏ふるさと公園




葉の表面から消化酵素を含む粘液を出し、その粘着力で獲物を捕らえる食虫植物です。スミレに似た可愛らしい花が咲きます。



<ムシトリスミレ(虫取菫) タヌキモ科ムシトリスミレ属>
2/2 市川植物園




草丈15cmくらいでブドウのような花を咲かせる、春の球根植物です。とても耐寒性の強い花で、球根は植えっぱなしでも自然分球で増え、毎年花が咲きます。



<ムスカリ キジカクシ科ムスカリ属>  2/21 アンデルセン公園




生け垣などのとがった小枝や、有刺鉄線のトゲなどに、バッタやカエルなどの獲物を串ざしにする変わった習性があることで知られています。



雄の過眼線は黒色(雌は褐色)。長めの尾を回すように振ります。百舌とも書くように他の鳥の鳴き声がとっても上手です。



<モズ(百舌) スズメ目モズ科 全長20cm> 2/9 手賀沼湖畔




インド原産キョウチクトウ科の世界の熱帯地域に100種ほど分布する常緑低木です。樹高は3mほどで、葉の脇や枝先にクチナシに似た八重咲きの白い花を咲かせます。



日本へ渡来してきたのは明治初期で、花はほぼ周年咲き、花の香りも良く極楽浄土に漂う香りとも云われるそうです。



<ヤエサンユウカ(八重三友花) キョウチクトウ科サンユウカ属>
2/2 市川植物園




西ヨーロッパで広く分布しており、ウェールズでは国花として制定されています。多年草の球根植物で垂直に伸びた花茎から3cmから5cmほどの黄色いや白の花を1輪咲かせます。

<ブライトコサージュ>


花の特徴としては、中心部に筒状の副花冠があり、トランペットのベルの形に似ている事から命名されたと言われています。

<ラインベルトアーリーセンセーション>


<ラッパズイセン(喇叭水仙) ヒガンバナ科スイセン属> 2/21 アンデルセン公園




一般にルイラソウまたは野生のペチュニアとして知られています。ルイラソウ属の植物は、熱帯アメリカを中心に世界に約250種が分布しています。



花はラッパ状で、四季咲き性の種類が多いですが、冬から春にかけて開花するものもあります。

<ルエリア キツネノマゴ科ルイラソウ属(ルエリア属)> 
2/2 市川植物園




中国原産の落葉低木。寒い季節に淡いクリーム色の花を咲かせます。花は香りが良く、花びらには厚みがあります。花の中心部が赤紫色をしています。



梅の花が咲く頃に香りの良い花を咲かせること、花が蝋を塗ったような質感であることから「梅」に例えられて、名が付いたと言われています。



<ロウバイ(蝋梅) クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属> 
2/9 柏の葉公園



2月の花のアルバムを4回に渡り、最後までご覧いただきありがとうございました。

しばらく自宅から離れることになり、ブログをお休みさせていただきます。

また、皆さまのところへの訪問もお休みさせていだきたいと思います。

申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

本日のコメント欄閉じさせていただきます。

2月の花のアルバム ③

2023-03-25 | みんなの花図鑑
先回の続きです。⇒ 2月の花のアルバム ② 2023-03-21

今回も、2月の花のアルバム②同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。



千利休などの茶人が好んでいたことから、茶花として茶室に飾られることが多い花です。花は白の一重、極小輪(4~5cm)です。花弁は大小不揃いで一重咲きで、花に芳香があります。



ヤブツバキとチャと交雑種と言われています。椿と違うところは花がラッパ状に咲き8分程度しか開かずに、椿のようにポトッと花が散ってしまいます。早咲きで花付きが良く、冬の間も花を咲かせ続けてくれます。



<シロワビスケ(白侘助) ツバキ科ツバキ属> 2/22 あけぼの山農業公園 




東南アジアから日本にかけて自生する原種を交雑育種してできてきた洋ランです。ランとしてはたいへん丈夫で、寒さにも強い品種です。



開花期は年に1度、12月から4月の間に、1つの花茎に多いときは10個以上の花を付けます。栽培に適した環境であれば2カ月程度咲き続けるという花もちのよさも特徴です。



<シンビジウム ラン科シュンラン属(シンビジウム属)> 2/9 柏の葉公園




1茎に1花が咲き、副冠が花弁より短いスイセンの最もポピュラーな大杯咲きスイセンです。



花弁(花びら)は白、副花冠(カップ)は、オレンジ色の縁取りのある黄色です。



<スイセン(水仙)「ルーレット」 ヒガンバナ科スイセン属>
2/21 アンデルセン公園




秋から春にかけて芳香のある花を咲かせ、切り花、花壇や鉢物に利用されています。草丈が20~80cmほどで、優しい香りのする春の花です。

<ベイビーブルー>


<ベイビーブルー>


ベイビーシリーズは千葉県の黒川氏作出の品種です。花は豪華な八重で、側枝の開花が早く全体的なボリューム感が出しやすいという特徴があります。

<ベイビーローズ>


レインボー、ピンクフラッシュ、イエロー、アプリコット、クリアピンク、パープル、ピンク、ブルー、ライトブルーフラッシュ、ラブリーピンク、レッド、ローズなどバリエーションが豊富です。

<ベイビーローズ>


<ストック(アラセイトウ:紫羅欄花)「ベイビーシリーズ」 アブラナ科アラセイトウ属>
2/21 アンデルセン公園




東南アジアに広く分布する着生ランです。多くは木に着生しますが、岩などに着生することもあります。



香りがよいものも多く、また花の咲き方も下垂するものや、弓状に咲くもの、ほぼ直立して咲くものなどさまざまで、コレクションとしても楽しめるランです。

<セロジネ ラン科セロジネ属> 2/2 市川植物園




中国中部を原産とするロウバイの一品種。日本へ渡来したのは明治時代で、各地の庭園や公園に広く植栽されています。



原種のロウバイは花の中央部が暗い紫色になるが、本種は中央部も含めて花全体が黄色くなる特徴を持っています。



<ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属> 2/9 柏の葉公園




全長89cm。全身は白色、くちばしは繁殖羽では黒色、非繁殖期は黄色をしています。脚も黒っぽい色をしています。



日本には夏鳥として渡来し、本州~九州では繁殖しています。近年は本州以南で越冬するものも増えています。



大きな木のある林に集団で営巣します。河川、池沼、水田、干潟など水辺に生息し、魚類をはじめザリガニ、カエルなど水辺の小動物を食べています。



<ダイサギ(大鷺) ペリカン目サギ科 全長89cm> 2/22 手賀沼湖畔




菜の花をカラフルにしたような花で、以前は春にしか咲かなかったのですが、霜に強い品種が改良されて、秋から春にかけて楽しめるようになりました。



通常は秋に播種して低温に感応した後春に開花しますが、シュガーラッシュは低温処理なしで開花します。花期は10月~5月。花色は赤、黄色、白など。草丈は10~20cmです。



<チェイランサス「シュガーラッシュレッド」 アブラナ科ニオイアラセイトウ属> 
 2/21 アンデルセン公園




花も葉もシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。現在の品種リストには5000を超える品種が登録され、およそ1000品種が世界中で育てられています。



品種は、開花期の早生、中生、晩生そして原種の4つに大別され、さらに来歴、花形と草姿などによって15系統に分類されています。



<チューリップ ユリ科チューリップ属> 2/21 アンデルセン公園




跳ねては止まって胸張って"だるまさんが転んだ!"をしているように見えます。
全長24cm。10月ごろ、シベリアから大群で渡ってくる冬鳥の代表です。



積雪のない地方の水田の刈跡、畑地、草地、河原など広々とした背の低い草地にすんでいます。



冬鳥なので日本ではさえずりをしません。そこで冬には口をつぐんでいるので、この名前が付いたと言われています。

<ツグミ スズメ目ヒタキ科ツグミ属 全長24cm> 2/22 あけぼの山農業公園




大輪の白の花びらが春の陽に素晴らしい陰影を作ります。別名を白澄 (シラスミ)といい、赤花を赤澄と称するそうです。


 
この名は安土桃山・江戸初期の京都の豪商・角倉了以 (すみのくら りょうい)(1554-1614)の角倉家にちなむものだそうです。



<ツバキ(椿)「白角倉」 ツバキ科ツバキ属> 2/22 あけぼの山農業公園




名前は、英語で「太陽の目」を意味する「Day‘s eye」に由来してつけられました。



日本語ではヒナギクとも呼ばれています。さまざまな種類があり、種類によって咲き方が異なります。



中心が黄色い白い一重の花が咲くイングリッシュ、花弁のボリュームがあるチロリアン、赤い花弁のポンポネットなどがポピュラーな品種です。



<デイジー(雛菊:ヒナギク) キク科ヒナギク属> 2/21 アンデルセン公園




原産地は、インドやタイなどの熱帯アジア地域からニューギニアやオーストラリアまでと広く、国内にも「セッコク」と「キバナセッコク」が自生します。



原種の数は1600以上とされ、園芸用の品種も非常に豊富です。高さはおよそ3cmから2mとさまざまで、花の色も白や黄、ピンク、オレンジ、赤、紫、複色など多岐にわたります。

<デンドロビウム ラン科セッコク属(デンドロビウム属)>
2/9 柏の葉公園




土手や野原、荒地にもよく生えるため雑草のように扱われることもありますが、日本では昔から食用にされてきた歴史があり、子供の遊び道具としても身近な草です。愛称あるいは通称として、ぺんぺん草が使われます。



名前の由来は、「愛でる草」という意味の「撫で菜」が変化してなったという説があります。他に、密集するように生えることから「馴染む菜」が転じてなったとも言われています。



<ナズナ(薺菜) アブラナ科ナズナ属> 2/21 手賀沼湖畔




原産地は南アフリカで、50種ほどが自生しているとされています。日本で主に園芸用として流通しているのは2〜3種類で、一年草タイプと宿根草タイプがあります。



主な開花時期は3月~6月です。しかし、品種や環境によっては真夏と真冬以外は咲き続けるものもあります。



<ネメシア ゴマノハグサ科ネメシア属> 2/9 柏の葉公園




マーガレットによく似た花をつけるキク科フランスギク属の一年草です。マーガレットに比べて花は小さく、平均して直径3cm~5cmの花をつけます。



花色は中心が黄色、花弁が白。はっきりとした濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花です。特徴的なのは花だけではありません。



その葉も特徴的です。草丈は20cm前後、四方に葉を茂らせます。葉は丸みを帯びた形状ではなく、ギザギザとしたのこぎりのような形をしています。


<ノースポール(寒白菊) キク科フランスキク属> 2/21 アンデルセン公園




本州中部~沖縄に分布するキジカクシ科の多年草。開花は夏で、細く伸びた花茎の先に、白い小花をまばらに咲かせます。花の直径は1~2センチで、花弁のような萼片はやや反り返って下向きに咲きます。



秋から冬にかけて実(タネ)がなります。最初は緑色で、緑 → 青 → 紺と徐々に変化していきます。「実」ではなく、「種」が正しいようです。


<ノシラン(熨斗蘭) キジカクシ科ジャノヒゲ属> 2/9 柏の葉公園




全長21cm。体形は横長で、尾が長いセキレイの仲間。頭から背は黒色か灰色で、腹と翼は広く白色。白い顔に目を通る細い黒線があります。「チチン チチン」と鳴きながら、波形に飛ぶのが特徴です。



住宅地でも飛び回る姿をよく見かけ、警戒心が薄く人からも逃げない鳥とも言われています。公園では人に餌をねだる姿も見られます。その一方で縄張り意識は強く、夏はつがいで、冬は単独で縄張りを持ちます。



<ハクセキレイ(白鶺鴒) スズメ目セキレイ科 全長21cm>
2/9 柏の葉公園


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「2月の花のアルバム 最終回」に続きます。


2月の花のアルバム ②

2023-03-21 | みんなの花図鑑
先回の続きです。⇒ 2月の花のアルバム ① 2023-03-18

今回も、2月の花のアルバム①同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




オーストラリアやニュージーランド原産の常緑低木です。細い枝を密に生やし、その枝に葉や花を多くつけるため、生け垣に利用させることがあります。



葉は硬く、小さく先端がとがった形をしており、その葉の形が「御柳(ギョリュウ)」という樹木の葉に似て、花は梅の花に良く似ているため、二つを合わせて和名が付けられました。



<ギョリュウバイ(御柳梅) フトモモ科ギョリュウバイ属>
2/21 アンデルセン公園



中国の広西チワン族自治区及びベトナムの一部地域を原産とするツバキ科の常緑樹です。中国科学院によって発表された1965年当時は、「幻の黄金花ツバキ」として持てはやされました。



開花は10~2月。花は葉のわりに小さく、直径5~7センチほど。9~11枚ある花弁は先端が丸みを帯び、オレンジ色のシベを抱えるように半開します。



発表後しばらく、中国国外への持ち出しが禁じられていましたが、1978年には日本へ種子が送られ、1983年以降になると市販されるようになり、現在では世界各地で栽培されています。



<キンカチャ(金花茶) ツバキ科ツバキ属> 2/9 柏の葉公園



南ヨーロッパ、地中海沿岸の原産です。花びらに光沢のあるオレンジや黄色で、太陽とともに開花する性質のキク科の一年草です。



本来の開花時期は春ですが、最近は冬のうちから花苗が出回るため、冬から春まで長く楽しめる花となっています。



その花色と盃状に咲く花の形から花名が付けられ、丈夫で作りやすい草花として親しまれています。



<キンセンカ(金盞花) キク科キンセンカ属> 2/2 市川植物園



オーストラリア南東部を原産とするマメ科の常緑樹です。原産地であるオーストラリアでは国花にも指定され、「ゴールデン・ワトル」とも呼ばれて、日本の桜のような存在として多くの国民に愛されています。



花の少ない早春に咲く花を観賞するため、暖地の庭木や街路樹として植栽されるほか、切花や生け花に栽培されます。和名の由来は葉の色が銀色を帯びていることから。



日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多いのですが、アカシアのなかのフサアカシアという種類がミモザになります。



<ギンヨウアカシア(銀葉金合歓) マメ目マメ科ネムノキ亜科アカシア属>
2/21 あけぼの山農業公園




ヨーロッパ西部と北アフリカなどの地中海沿岸に自生する1年草です。春に明るい黄色の花を咲かせ、株は這うように低く広がって増えていきます。



花数が多いのも特徴です。花は花径3㎝程度の一重咲きで、丸みを帯びたカップ咲きのフォルムが可愛らしく特徴的です。



<クリサンセマム・ムルチコーレ(黄花雛菊) キク科コレオステフス属>
2/8 北柏ふるさと公園



この花の名称は原産地のヨーロッパなどでは、クリスマスの頃に開花する原種の「ヘレボルス・ニゲル」を指しています。



しかし、日本では原種を含めたハイブリッドなどヘレボルス属全体の植物を、何時の頃からかニゲルの別名で呼ぶようになりました。



欧米ではこの呼び名が完全に区別され、無茎種同士の交配種はレンテンローズまたはガーデンハイブリッドと呼ばれ、他の原種や交配種は付けられた種名・品種名で呼ばれています。



日本でも種名・記述名が統一されようとしていますが、マスコミ・雑誌などではこの花の呼び名や植物に即した名前などは残念ながら今現在統一されてはいません。



この花がヨーロッパから日本に伝わってきた時期は意外と古く、移入植物の歴史上は江戸末期から明治初期の頃に遡ります。



ヨーロッパから日本に移入された当時は、現在のように園芸上の観賞用として庭に植えたりして楽しむ植物ではなく、薬用植物として移入されていました。



また下向きに咲く花の風情から、茶席の床の間に似合う茶花として飾られ、原種のニゲルには「初雪おこし」と日本独特の和名を付けられました。



その後に移入された無茎種の交配種は「寒芍薬」と和名をつけられて、茶人達によって茶席に飾られたりして一般には知られることなく、極一部の人々に密やかながら楽しまれていました。



<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属>
2/21 アンデルセン公園



花は15~20弁くらいで、一重咲きと八重咲きがあります。色は薄い紅色で、一重咲きの方はやや薄い紅色となります。



「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされました。万葉集では百首以上が詠まれており、植物ではハギ(萩)に次いで多い植物です。



<コウバイ(紅梅) バラ科サクラ属> 2/9 柏の葉公園




全長61cm、翼を広げると98cmほどで、首が長く、脚、くちばしも長いサギの仲間です。全身白色で、繁殖期には2本の長い飾り羽を頭に持ちます。



海岸、河川、池沼、水田など浅い水辺で餌をさがします。水に囲まれた林を最も好み、集団になって繁殖します。「グワァー」などと聞こえる太い声を出します。



<コサギ(小鷺) 鳥綱ペリカン目サギ科コサギ属> 2/22 北柏ふるさと公園




ハクモクレンとモクレンの交雑種で、両者の中間的な花の形や色をしています。花の形はハクモクレンに似た大輪の花を咲かせます。

<蕾の状態> 2/21 アンデルセン公園


花色に幅があり、淡いピンクから濃いめのピンクまで品種によって違いがあります。成長すると樹高が7~10m程度の高木となり、雄大に広がった枝にたくさんの大輪の花を咲かせるので、開花時はとても華やかです。

<開花した状態>  wikipedeiaより


<サラサモクレン(更紗木蓮) モクレン科モクレン属>
2/21 アンデルセン公園



地中海沿岸地方やヨーロッパ中部に約20種〜30種ほどが分布しています。種類は「原種」「ガーデン」「ミニ」の3つに分類され、それぞれ栽培方法や温度管理が異なります。



冬になると園芸店やホームセンターに並ぶ、サクラソウ科の球根植物です。カラーバリエーションや花の咲き方がさまざまで、鉢植えだけでなくガーデニングとしても楽しめます。



「イギリス植物の父」と呼ばれた博物学者のウィリアム・ターナーが、庭に放し飼いにしていたブタがシクラメンの根茎を掘り出してよく食べていたことから、「sow bread」(ブタのパン)と名づけました。



それが日本に伝わり、この花の和名が「豚の饅頭」となってしまったと言われています。

<シクラメン(豚の饅頭) サクラソウ科シクラメン属> 2/9 柏の葉公園




スズメほどは人を恐れず、スズメより活発で素早く動きます。「ツツピン ツツピン」と鳴いて、鳥の中でもいち早く春を告げ、市街地でもおなじみの鳥です。


体重15g前後で虫を主食としており、日本の研究例では、1日に使うエネルギーの量を約15kcalとして、これを2cmの虫にすると約200匹相当になるそうです。



<シジュウカラ(四十雀) スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属 全長 14cm>
2/18 柏の葉公園



中国原産で、バラ科サクラ属の落葉小高木です。しだれた樹形が特徴の梅の品種群です。華やかで美しいです。



花の少ない初春の2月、枝垂れた枝にたくさんの濃桃色の八重の小花を咲かせます。葉は互生してつき、葉縁には浅い鋸歯があります。



<シダレウメ(枝垂れ梅) バラ科サクラ属> 2/8 近所の畑




中国中部を原産とするマンサクであることから名付けられました。マンサクの仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽されています。



黄色いリボン状の花弁は四方へ広がり、その付け根にある萼は紅色。花には甘い微香があるとされますが、分かりにくいようです。



<シナマンサク(支那万作) マンサク科マンサク属> 2/9 柏の葉公園




原産は北アメリカですが身近に見られることが多い植物です。茎はまるでシバのように広がり、春にサクラに似たかわいい花を咲かせます。



全国各地に名所があり、品種によってピンクや白などの花を咲かせるので、花の色で模様を付けてより美しい景観が見られます。



<シバザクラ(芝桜) ハナシノブ科フロックス属> 2/8 近所の庭



白色の一重咲き、八重咲きのウメです。青空に映えて綺麗です。ウメの紅梅、白梅は花の色で区別しているのでは無いそうです。

<一重咲き>


紅梅は、枝の内部が赤っぽく、白梅は白っぽい色をしています。

<八重咲き>


つまり、材木にした時、赤い(茶色が濃い)材が採れるのが紅梅、白い材が採れるのが白梅ということになります。

<八重咲き>


<シラウメ(白梅) バラ科サクラ属> 2/9 柏の葉公園



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「2月の花のアルバム ③」に続きます。


2月の花のアルバム ①

2023-03-18 | みんなの花図鑑
2月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月も中旬を過ぎ、連日各地から桜の開花情報が届いており、賞味期限切れで申し訳ありませんが、毎月恒例の記録として投稿させていただきます。

<ウメ「雪月花」(セツゲツカ)> 2023/2/21 あけぼの山農業公園


よく知られている花や鳥ばかりですが、その数が70種類近くあります。4回に分けて投稿しますので、お時間が許せばご覧いただけると嬉しいです。

<ウメ「雪月花」(セツゲツカ)> 2023/2/21 あけぼの山農業公園


今回も、1月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

<ウメ「雪月花」(セツゲツカ)> 2023/2/21 あけぼの山農業公園


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。



日本で繁殖するサギの仲間としては最大です。背が高く脚も長く飛行姿は長い首をZ字型に曲げ、後方へ脚を伸ばし、大きな翼をゆっくりはばたいて飛びます。



古代ヨーロッパではフェニックスの由来となる鳥・ベヌウとされていて、神のように崇拝されていたことから、見ると縁起が良いと言われています。



<アオサギ ペリカン目サギ科アオサギ属 全長 84-100cm> 
2023/2/8 北柏ふるさと公園



木全体に毒性があって他の動植物を寄せ付けないため、この植物だらけの景色を作り、奈良の春日大社、奈良公園、箱根、天城山などは名所として知られます。



万葉集にもその名が登場するほど古くから親しまれ、春に咲くスズランのような小花を観賞するため、庭木や盆栽としても普及しています。



<アセビ(馬酔木) ツツジ科アセビ属> 2/21 アンデルセン公園



主に地中海沿岸に広く自生しています。シュウメイギクやイチリンソウ、イチゲもその仲間です。秋から球根を植え付けて育て、2月下旬頃から花を咲かせます。



品種改良も行われており、色や形が豊富なのが特徴です。日本には10種類ほどですが、海外では数百種類もの品種が存在します。



花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見放された」「見捨てられた」などです。見た目が華やかな花からは想像しにくい悲しい花言葉は、ギリシャ神話に由来しています。



<アネモネ(牡丹一華) キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)>
2/21 アンデルセン公園



コロンビアのアンデス山脈原産の多年草です。高さは約45cmになり、基部に大きな卵形の葉があります。初夏に花茎を伸ばして白い花を咲かせます。



花筒は長く湾曲しており、先端が垂れ下がっているように見えます。日本では「ギボウシ水仙」としても知られています。



<アマゾンユリ(擬宝珠水仙) ヒガンバナ科 アマゾンユリ属> 2/9 柏の葉公園



原産地はブラジル南部、アルゼンチン、ウルグアイの辺りと推定されています。花期になると、赤と黄色の鮮やかなコントラストの花を吊り下げるように咲かせます。



細い花茎に釣られるように浮いていることから「浮釣木」という和名や、吊られた花をランプに見立て「チロリアンランプ」という名でも呼ばれます。



<ウキツリボク(浮釣木) アオイ科ショウジョウカ属> 2/9 柏の葉公園



代表的な食虫植物で、現在約90種類が確認されています。つぼ型の部分は捕虫器といって、葉が変化したものです。



中の液体のほとんどは水ですが消化液が含まれているため、虫などを消化することができます。根が貧弱で寒さにも弱いため、栽培の難易度が比較的高い植物です。

<ウツボカズラ(靫葛) ウツボカズラ科ウツボカズラ属> 2/9 柏の葉公園



野梅系白色の一重咲きの大輪早咲きの品種です。中国原産で、日本へは古代に渡来しました。



樹高は3メートルから6メートル。葉は楕円形で互い違いに生えます。開花時期は2月の比較的早咲きの品種です。葉の展開に先立って花を咲かせます。



<ウメ「雪月花(セツゲッカ)」 バラ科サクラ属> 2/22 あけぼの山農業公園



ブラジル原産で、ロゼット状に展開する葉が美しい観葉植物です。自生地では樹木や岩石に着生し、葉の中心部に水をためて吸水するというユニークな性質を持ちます。



ロゼット状の葉は高さ約60cmとなり、葉は濃緑色、葉に白色の横縞模様が入ります。別名「シマサンゴアナナス」で、花は紫色で数日でしおれますが、苞は桃色で長く楽しめます。

<エクメア・ファシアータ(シマサンゴアナナス) パイナップル科サンゴアナナス属>

2/2 市川植物園




ハクチョウの仲間です。翼を広げると225cmにもなります。全身白色で、くちばしは黒色と黄色で、足は黒色です。



シベリアからやってくる代表的な冬鳥です。主に北海道と東北地方北部で越冬しています。家族のきずなが固く、群れになって集まり、他のカモたちと一緒になって春を待っています。



<オオハクチョウ 鳥綱カモ目カモ科ハクチョウ属 全長140cm> 
2023/2/21 七次川調整池(千葉県白井市)



頭をフリフリ泳ぐ真っ黒い鳥で白い額がトレードマークです。
全体は灰黒色で額とくちばしは白色です。足は緑青色。「キュイッ」と聞こえる声を出します。陸上を歩くこともありますが、水上生活が多く、すばやく水上へ逃げていきます。



ヒナを育てるのもオスとメスで一緒に行います。ヒナは生後1ヶ月ほどで自力で餌をとり、2ヶ月もすれば自立して飛ぶことができるようになります。




池沼に生息していて、40年前は関東より北で繁殖していましたが、近年増加の傾向にあり、日本中で見られています。

<オオバン(大鷭) ツル目クイナ科オオバン属 全長39cm> 
2/8 北柏ふるさと公園




ボリビア原産。この姿から、英語では「パウダーパフ」と呼ばれます。日本に自生しているネムノキ(合歓の木)に近縁なので、と日本名が付きました。



日本では冬から春に深紅の花を咲かせます。 花は赤い雄しべが毛のように集まって半球状になっているのが特徴です。



<オオベニゴウカン(大紅合歓) マメ科ネムノキ亜科ベニゴウカン属(カリアンドラ属)>
2/2 市川植物園



冬鳥で千葉では気温が低くなるとやって来ます。オスのクチバシは黒でメスはオレンジ色に近い黄色です。体全体に細かい模様がありクチバシの黒とあいまってなかなかシックな色彩のカモです。



カルガモよりやや小さく、ヨシガモよりも丘(陸)側に多いことが名前の由来と言われています。「水面採餌ガモ」という種類で、水面にプカプカと浮きながら食事を取るタイプのカモです。



<オカヨシガモ(丘葦鴨) カモ目カモ科マガモ属 全長50cm> 
2/21 七次川調整池(千葉県白井市)



原産地は熱帯アフリカ、アラビアです。マイナス5℃くらいまでは耐えるので、暖地では戸外での越冬も可能です。一方で真夏の高温多湿の環境を苦手としています。



花びらがきらきらとして艶があり、太陽とともに開き、夜間や曇天、雨の日は花びらが閉じます。とても豊富なカラーバリエーションです。



花の咲き方も八重咲や花びらがスプーン状の品種もあります。また、多花性で斑入り品種もあり、葉っぱと花を両方楽しめる品種もあります。



<オステオスペルマム(アフリカンデージー) キク科キンセンカ属> 
2/2 市川植物園



人をあまり恐れない、尾羽も首も長いスマートなカモです。
他のカモより比較的首と尾羽が長くスマートな体型をしています。



日本では、各地のハクチョウ渡来地において、ハクチョウ類の周囲に多数群がっているのが観察されています。



<オナガガモ(尾長鴨)カモ目カモ科カモ亜科マガモ属 75cm(オス)53cm(メス)>
2/21 七次川調整池(千葉県白井市)



花名はギリシア語の「onkos(とげ、こぶ)」を語源とし、唇弁(ラン科植物にみられる昆虫が着地しやすいように変形した花びら)の基部にこぶ状の隆起があることに由来します。



大きな唇弁をもつ花姿がドレスを広げて優雅に踊る女性のように見えるので、英語では「Dancing lady orchid(踊る女性のラン)」とも呼ばれています。


<オンシジウム(雀蘭) ラン科オンシジューム属> 2/9 柏の葉公園




渡りをせずにいつも身近にいるカモです。オス、メス同色です。
カモの仲間は日本で30種を越えますが、ほとんどが「冬鳥」なので春~夏にはいなくなります。春夏もいて普通に繁殖するのはこのカモだけです。



くちばしの先が黄色いのも特徴です。ひなは「ピヨピヨ」と鳴くが、成鳥はアヒルに似たしわがれ声です。くちばし以外で見分けるには、腰の部分に見える白い三日月模様がポイントです。



<カルガモ(軽鴨)、鳥綱カモ目カモ科マガモ属 全長約61cm> 
2023/2/9 柏の葉水辺公園




「キンチャクソウ(巾着草)」の名前で親しまれ、袋状の花の形がユニークでおもしろい植物です。



学名は、古代ギリシャ語でスリッパを意味するカルセオラス(calceolus)に由来し、「スリッパ・フラワー」とも呼ばれます。

カルセオラリア(巾着草) キンチャクソウ科キンチャクソウ属(カルセオラリア属)
2/2 市川植物園



日本に自生するオオシマザクラと沖縄などに自生するカンヒザクラの自然交雑種とされます。



早咲きのカンヒザクラの性質を受け継ぎ、開花期はソメイヨシノより早い3月上~中旬です。



静岡県河津町で原木が見つかったのが由来とされ、公園樹、街路樹などとして多く利用されています。



各地に名所がありますが、やはり「発祥の地」であり、本州で最も早く咲くという伊豆河津町の並木や三浦海岸のものが有名です。河津町では昭和54年にこの木を町の木に指定しました。



<カワヅザクラ(河津桜) バラ科サクラ属> 2/28 手賀沼湖畔



地中海地域に分布するアヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。岩場や丘陵、森林の開けた場所などに自生しています。



名前の通り、花期は1月~3月で冬の寒い時期に花を咲かせる珍しいアヤメです。

<カンザキアヤメ(寒咲き菖蒲) アヤメ科アヤメ属> 2/9 柏の葉公園



サザンカとツバキの交雑種(異論もあり)のうち、背丈が高くなりにくく、八重咲きあるいは半八重咲きになる品種群の総称です。



開花は12月~2月。花弁は紅色、ピンク、白などでその先端は浅く裂け、縁は波打つようになります。

<カンツバキ(寒椿) ツバキ科ツバキ属> 2/21 アンデルセン公園


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「2月の花のアルバム ②」に続きます。



野鳥撮りの1年半 最終回

2023-03-11 | 野鳥
先回の続きです。⇒ 野鳥撮りの1年半 ② 2023-03-07


今回は私の鳥撮り1年半を振り返り、今まで撮ってきた野鳥の写真をまとめてみました。お見苦しい野鳥の写真ばかりですが、アドバイスなどをいただければ嬉しいです。

以下、過去に撮影した野鳥の写真を50音順に並べてみました。今回も、花のアルバム同様、野鳥の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、野鳥の名前を考えていただけるようにしました。



人間にとっていちばん身近な野鳥です。そのくせいちばん人間にいじめられてきたのがこの鳥です。人間への警戒心が強く人を見ると逃げます。

2022/1/21 柏の葉公園


ひなを巣立たせるまでの2週間に、親鳥は4千回以上も虫を捕らえて運びます。近年、数が減ったのは、子育てに欠かせない虫が減ったことも影響していると考えられます。

2022/1/21 柏の葉公園


<スズメ(雀) スズメ目スズメ科スズメ属 全長14.5cm> 2022/3/21柏の葉公園



全長89cm。全身は白色、くちばしは繁殖羽では黒色、非繁殖期は黄色をしています。脚も黒っぽい色をしています。

2021/10/26 手賀沼湖畔


日本には夏鳥として渡来し、本州~九州では繁殖しています。近年は本州以南で越冬するものも増えています。

2022/12/12 近所の田んぼ


大きな木のある林に集団で営巣します。河川、池沼、水田、干潟など水辺に生息し、魚類をはじめザリガニ、カエルなど水辺の小動物を食べています。

<ダイサギ(大鷺) ペリカン目サギ科 全長89cm>



跳ねては止まって胸張って"だるまさんが転んだ!"をしているように見えます。
全長24cm。10月ごろ、シベリアから大群で渡ってくる冬鳥の代表です。

2022/2/28 あけぼの山農業公園


積雪のない地方の水田の刈跡、畑地、草地、河原など広々とした背の低い草地にすんでいます。

2022/3/21 柏の葉公園


冬鳥なので日本ではさえずりをしません。そこで冬には口をつぐんでいるので、この名前が付いたと言われています。

<ツグミ スズメ目ヒタキ科ツグミ属 全長24cm>



全長21cm。体形は横長で、尾が長いセキレイの仲間。頭から背は黒色か灰色で、腹と翼は広く白色。白い顔に目を通る細い黒線があります。「チチン チチン」と鳴きながら、波形に飛ぶのが特徴です。

2022/11/11 柏の葉公園


住宅地でも飛び回る姿をよく見かけ、警戒心が薄く人からも逃げない鳥とも言われています。公園では人に餌をねだる姿も見られます。

2022/2/15 柏の葉公園


その一方で縄張り意識は強く、夏はつがいで、冬は単独で縄張りを持ちます。

<ハクセキレイ(白鶺鴒) スズメ目セキレイ科 全長21cm>



ボサボサ頭に茶色いほっぺ「ヒーヨヒーヨ」と名を名乗ります。
日本ではどこでも見られる一般的な野鳥ですが、世界的にみると分布は日本周辺に限られています。

2022/2/28 あけぼの山農業公園


全長27.5cm。全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。今では虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。

2022/2/18 柏の葉公園


食欲旺盛で独占欲が強いため。他の鳥が花の蜜を吸っていたりすると、すっ飛んできて他の鳥を追い払ってしまいます。

2022/3/21 柏の葉公園


<ヒヨドリ(鵯、白頭鳥) スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>



日本では冬鳥で、10月に入ると全国的に飛来が始まり、3月になると数が減少しはじめ、4月末までにほとんど見られなくなります。静かな海湾や淡水の湖沼に生息します。

2023/2/21 七次川調整池


名前の由来は背に星屑の模様があり、翼に白帯がでることから。雄は、赤味のある茶色の頭と黒い胸が特徴で、雌は全身褐色で目のまわりに白っぽい線があります。

2023/2/21 七次川調整池


<ホシハジロ(星羽白) カモ目カモ科ハジロ属 全長45cm>



カモと言えばこのカモで、オスは青首とも呼ばれるアヒルの祖先です。カモの仲間の代表種で冬鳥として湖沼に飛来します。

2022/3/14 大堀川


メスは地味な褐色系で、大きさが近いカルガモと似ています。秋冬のオスは緑や紫に輝く頭部が美しいが、夏の羽色はメスに似ます。声はアヒル同様のしわがれ声で「グェッグェッ」と鳴きます。

2023/2/8 柏の葉水辺公園


<マガモ(真鴨) カモ目カモ科 全長59cm>



平地から低山地の人家や人家近くの林で繁殖し、農耕地、公園の芝生、草地などでよく見られます。繁殖が終わると群になり、多い場合は数万羽の群になることもあります。

2023/2/8 北柏ふるさと公園


私が鳥撮りを始めてからの1年半で、最も多く出会った鳥です。椋(ムク)の実を好むことから名が付いたと言われますが、実際は雑食で虫の幼虫なども食べます。

2021/1/29 自宅近く


<ムクドリ(椋鳥) スズメ目ムクドリ科 全長約24cm>




生け垣などのとがった小枝や、有刺鉄線のトゲなどに、バッタやカエルなどの獲物を串ざしにする変わった習性があることで知られています。

2022/2/9 手賀沼湖畔


雄の過眼線は黒色(雌は褐色)。長めの尾を回すように振ります。百舌とも書くように他の鳥の鳴き声がとっても上手です。

2023/2/8 北柏ふるさと公園


<モズ(百舌) スズメ目モズ科 全長20cm>


野鳥と言えばハト、スズメ、ツバメ、カラスくらいしか知らなかった私が、"70の手習い"で、2021年10月から野鳥の写真撮影にチャレンジした記録を、3回に渡ってご覧いただきありがとうございました。

冬鳥がいなくなるこれからの季節、私のような野鳥撮影の素人には野鳥の撮影が難しくなります。秋以降の冬鳥の飛来する時期まで、野鳥撮影の基本を勉強して、秋の野鳥撮影に備えたいと思います。


















野鳥撮りの1年半 ②

2023-03-07 | 野鳥
先回の続きです。⇒ 野鳥撮りの1年半 ① 2023-03-04


今回は私の鳥撮り1年半を振り返り、今まで撮ってきた野鳥の写真をまとめてみました。お見苦しい野鳥の写真ばかりですが、アドバイスなどをいただければ嬉しいです。

以下、過去に撮影した野鳥の写真を50音順に並べてみました。今回も、花のアルバム同様、野鳥の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、野鳥の名前を考えていただけるようにしました。



頭をフリフリ泳ぐ真っ黒い鳥で白い額がトレードマークです。
全体は灰黒色で額とくちばしは白色です。足は緑青色。「キュイッ」と聞こえる声を出します。陸上を歩くこともありますが、水上生活が多く、すばやく水上へ逃げていきます。

2022/3/21 柏の葉公園


ヒナを育てるのもオスとメスで一緒に行います。ヒナは生後1ヶ月ほどで自力で餌をとり、2ヶ月もすれば自立して飛ぶことができるようになります。

2022/12/13 柏の葉公園


池沼に生息していて、40年前は関東より北で繁殖していましたが、近年増加の傾向にあり、日本中で見られています。

<オオバン(大鷭) ツル目クイナ科オオバン属 全長39cm>



冬鳥で千葉では気温が低くなるとやって来ます。オスのクチバシは黒でメスはオレンジ色に近い黄色です。体全体に細かい模様がありクチバシの黒とあいまってなかなかシックな色彩のカモです。

2023/2/21 七次川調整池


カルガモよりやや小さく、ヨシガモよりも丘(陸)側に多いことが名前の由来と言われています。「水面採餌ガモ」という種類で、水面にプカプカと浮きながら食事を取るタイプのカモです。

2023/2/21 七次川調整池


<オカヨシガモ(丘葦鴨) カモ目カモ科マガモ属 全長50cm>



人をあまり恐れない、尾羽も首も長いスマートなカモです。
他のカモより比較的首と尾羽が長くスマートな体型をしています。

2023/2/21 七次川調整池


日本では、各地のハクチョウ渡来地において、ハクチョウ類の周囲に多数群がっているのが観察されています。

2023/2/21 七次川調整池


<オナガガモ(尾長鴨)カモ目カモ科カモ亜科マガモ属 75cm(オス)53cm(メス)>



渓流や池沼などを見下ろす木の枝に静かにとまっていて、水中の獲物をとったり、水面をかすめて一直線に速く飛んだりしています。残念ながら私は後ろ姿しか撮らせてもらえませんでした。

2022/2/28 あけぼの山農業公園


羽色が鮮やかで、翡翠(ひすい)のような体色から、飛ぶ宝石ともいわれ、その美しさは古代から注目されていました。

2022/2/28 あけぼの山農業公園


<カワセミ(翡翠) ブッポウソウ目 カワセミ科 カワセミ属 全長17 cm>



渡りをせずにいつも身近にいるカモです。オス、メス同色です。
カモの仲間は日本で30種を越えますが、ほとんどが「冬鳥」なので春~夏にはいなくなります。春夏もいて普通に繁殖するのはこのカモだけです。

2022/11/8 アンデルセン公園


くちばしの先が黄色いのも特徴です。ひなは「ピヨピヨ」と鳴くが、成鳥はアヒルに似たしわがれ声です。くちばし以外で見分けるには、腰の部分に見える白い三日月模様がポイントです。

2023/2/9 柏の葉水辺公園


<カルガモ(軽鴨)、鳥綱カモ目カモ科マガモ属 全長約61cm>



本来、ヨーロッパや中央アジアに生息する白鳥で、日本に輸入された外来種が野生化した鳥なのだそうです。

2022/4/13 手賀沼湖畔


日本では白鳥というとオオハクチョウやコハクチョウを意味するのですが、ヨーロッパで一般に白鳥というと、この白鳥を意味するとのことです。

2022/12/20 北柏ふるさと公園


この白鳥は、飛翔可能な鳥類の中では最も重い一種で、平均体重が12Kgといわれていますから、長距離の飛行には適さないようです。

2022/12/20 北柏ふるさと公園


コハクチョウ(5~7kg)が4,000Kmを、それより重いオオハクチョウ(8~11kg)が3,000Kmを飛んで日本に越冬に来るのですが、この白鳥にはとてもそれは不可能です。

2022/3/30 手賀沼湖畔


重くて遠距離行には適さないとはいえ、この白鳥も飛行します。飛行している姿は、オオハクチョウやコハクチョウに負けない迫力を感じます。

2022/3/30 手賀沼湖畔


<コブハクチョウ(瘤白鳥) カモ目カモ科ハクチョウ属 全長140~160 ㎝>



全長61cm、翼を広げると98cmほどで、首が長く、脚、くちばしも長いサギの仲間です。全身白色で、繁殖期には2本の長い飾り羽を頭に持ちます。

2022/12/20 北柏ふるさと公園


2022/12/20 北柏ふるさと公園


海岸、河川、池沼、水田など浅い水辺で餌をさがします。水に囲まれた林を最も好み、集団になって繁殖します。「グワァー」などと聞こえる太い声を出します。

<コサギ(小鷺) 鳥綱ペリカン目サギ科コサギ属>



スズメほどは人を恐れず、スズメより活発で素早く動きます。「ツツピン ツツピン」と鳴いて、鳥の中でもいち早く春を告げ、市街地でもおなじみの鳥です。

2022/2/18 柏の葉公園


体重15g前後で虫を主食としており、日本の研究例では、1日に使うエネルギーの量を約15kcalとして、これを2cmの虫にすると約200匹相当になるそうです。

2022/2/18 柏の葉公園


<シジュウカラ(四十雀) スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属 全長 14cm>



冬鳥で、大きさや体型、動作は近縁のツグミに似ているが、腹は白っぽい(ツグミは斑模様がある)ことから、この鳥の名前の由来になっています。

2022/3/11 柏の葉公園


くちばしを左右に振り、落ち葉をどけてその下の木の実や虫などを食べます。かつて「木の葉返し」という呼び名もありました。

2022/3/11 柏の葉公園


<シロハラ(白腹) スズメ目ヒタキ科 全長約24cm>


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「野鳥撮りの1年半 最終回」に続きます。






野鳥撮りの1年半 ①

2023-03-04 | 野鳥
冬鳥が北に旅立つ時期になりました。秋に北方から日本へと渡来してそのまま越冬し、春が来ると繁殖のために、再び北へと戻ります。

私は野鳥と言えばハト、スズメ、ツバメ、カラスくらいしか知りませんでした。そんな私が、"70の手習い"で、2021年10月から野鳥の写真撮影にチャレンジしています。


生まれて初めての一眼レフカメラでの撮影で、この程度の写真しか撮れていません。
当時は鳥の名前がわからず、ブロ友のなつみかんさんに教えていただきました。

<私が初めて撮影したカルガモ> 2021/10/26 手賀沼 


私はフィルム式カメラ、使い捨てカメラ、デジカメ、スマホと、ず~っとオートでしか写真を撮っていません。いわゆるオートフォーカスカメラ一筋です。ですから、絞り、シャッタースピード、ISO感度などをマニュアル設定して撮影した経験は皆無です。

<私が初めて撮影したカルガモ> 2021/10/26 手賀沼 


今回、今までに出会った鳥の写真の整理をしましたが、1年半で17種類の鳥の撮影しかできていないことがわかり、とても野鳥撮影をしているとは、言える立場でないことがよくわかりました。

<私が初めて撮影したコブハクチョウ> 2021/10/26 手賀沼


「現存する鳥類は約1万種であり(これまでの各分類に基づき、8600種や、9000種などとしているものもある)(Wikipediaより)」
私が1年半の間に撮影した野鳥の種類が、いかに少ないかがよくわかります。

当時は鳥の名前がわからず、ブロ友のhanahanaさんに教えていただきました。
<私が初めて撮影したダイサギ> 2021/10/26 手賀沼 


野鳥の撮影の大変さがよ~くわかり、私のようなカメラ音痴には無謀な冒険でした。楽をして野鳥の写真を撮ろうなどと言う、軽い気持ちでは野鳥撮影家の皆さんから甘すぎると叱られますね。

<私が初めて撮影したダイサギ> 2021/10/26 手賀沼 


今回は私の鳥撮り1年半を振り返り、今まで撮ってきた野鳥の写真をまとめてみました。お見苦しい野鳥の写真ばかりですが、アドバイスなどをいただければ嬉しいです。

<私が初めて撮影したダイサギ> 2021/10/26 手賀沼 


以下、過去に撮影した野鳥の写真を50音順に並べてみました。今回も、花のアルバム同様、野鳥の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、野鳥の名前を考えていただけるようにしました。



私が初めて出会ったサギの仲間です。ブロ友のなつみかんさんの表現をお借りすると、太ももに股引きかスパッツを履いているようです。

2022/6/1 北柏ふるさと公園


古代ヨーロッパではフェニックスの由来となる鳥・ベヌウとされていて、神のように崇拝されていたことから、見ると縁起が良いと言われています。

2023/2/8 北柏ふるさと公園


<アオサギ ペリカン目サギ科アオサギ属 全長 84-100cm> 



綿を丸めたようなからだに長い尾羽がついた、かわいらしいシジュウカラに近い仲間です。残念ながら後ろ姿しか撮らせてもらえませんでした。



平地にも山地にもすみ、繁殖期にはコケを集めて木の枝に球形の巣をつくり、外側にクモの糸でウメノキゴケを貼りつけ、内部には鳥の羽兎の毛などを敷くという凝りようです。



<エナガ 鳥綱スズメ目エナガ科エナガ属 全長13.5cm> 2022/1/29 手賀沼



ブロ友のshuさんに教えていただいた飛来地で、私が初めて出会ったハクチョウの仲間です。翼を広げると225cmにもなります。全身白色で、くちばしは黒色と黄色で、足は黒色です。



シベリアからやってくる代表的な冬鳥です。主に北海道と東北地方北部で越冬しています。家族のきずなが固く、群れになって集まり、他のカモたちと一緒になって春を待っています。



<オオハクチョウ 鳥綱カモ目カモ科ハクチョウ属 全長140cm> 
2023/2/21 七次川調整池(千葉県白井市)


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「野鳥撮りの1年半 ②」に続きます。