Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

7月の花のアルバム ②

2023-08-13 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 7月の花のアルバム ① 2023-08-10

 

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

 

 

アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。

非常にたくさんの園芸品種があります。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富でキリがありません。

日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」とも呼ばれ国内外に愛好家が多くいます。花の特徴は一日花であり、朝開いて夕方には萎れてしまいます。

名前の由来は、生長しかけの花茎の先端が、寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした擬宝珠(ギボシ)に似ていたからだそうです。

<ギボウシ(擬宝珠) キジカクシ科ギボウシ属(ホスタ属)>
7/19 太平自然植物園 7/21 自宅

 

 

 

インド原産で、日本には中国経由で18世紀、江戸時代に入ってきました。強い日射しと澄んだ空が似合う、夏を代表する花木のひとつです。

樹高は3〜6mに達します。一つひとつの花は小さいのですが、開花期には株を覆うほどにたわわに咲くので、大変見応えがあります。

栽培で注意したいのは、毒を持っている特性についてです。葉、茎、根、花、種子のすべてに、命に関わるほどの有毒成分を含んでいます。

キョウチクトウ(夾竹桃) キョウチクトウ科キョウチクトウ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

北半球の亜寒帯や高山地帯、日本では北海道、本州中部以北の標高3000mの高山帯にも自生しています。耐暑性もあるので、平地でも庭園樹として古くから利用されています。

ウメに似た黄色い花を咲かせ、シンプルでふくよかな花形と、明るい花色が人目を引きつけます。小さな葉が密生し、よく枝分かれして、花が株全体に散らばるように咲きます。

<キンロバイ(金露梅) バラ科キンロバイ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

昭和45年頃、岩国市の佐藤誠氏と土浦市の八島八郎氏の共同開発で世に出されたハスです。このハスの茎や蓮根から糸がとれるそうです。

花弁が108~148枚と多いこと、花弁の色が赤くあでやかなこと等が特徴です。地下茎を延ばし、先の方に次々に蕾立ちをして花を咲かせます。

藕糸(グウシ)とは、蓮の茎や蓮根からとれる糸のことで、昔はこの糸で布を織ったようです。40キログラムの茎から、わずか2グラムくらいしか取れない希少な糸だそうです。

<グウシレン(藕糸蓮) ハス科ハス属>
7/20 手賀沼

 

 

 

チョウ目アゲハチョウ科チョウ属に分類されるチョウの一種。 成虫の前翅長は45 - 70 mmほどです。

樹木が茂ったところなど、やや暗い場所をフワフワゆったりと飛びます。街なかから山地まで、黒いアゲハの中では一番普通に見られるチョウです。

翅の表裏とも黒色で、裏面には後翅外縁に赤斑が並び、日本産のものには尾状突起があります。 オスには後翅前縁に白い帯が見られます。

<クロアゲハ(黒揚羽) チョウ目アゲハチョウ科>
7/19 太平自然植物園

 

 

 

メキシコを中心に約20の野生種が知られています。野生種はメキシコの高原が故郷、夜が長くなると花芽を作る「短日植物」で秋以降に花を咲かせます。

近年は、それほど日の長さに影響されずに開花する早生品種が主流になり、春にタネをまいて夏から開花を楽しむケースがふえています。

<コスモス(秋桜) キク科コスモス属>
7/5 手賀沼

 

 

 

ジャマイカ、グアテマラ、キューバ、メキシコ原産の多年生球根植物です。ゼフィランサスという名前でも流通しています。

花は6月〜9月頃に開花します。ピンク色になり、径6cm〜8cm程で上向きに咲き、花被は6裂し、花被片の基部は淡い緑色を帯びます。

和名は薬用植物として知られる「サフラン」に似ていたことにちなみます。

<サフランモドキ(サフラン擬き) ヒガンバナ科タマスダレ属>
7/31 自宅

 

 

 

原産地の北アメリカでは宿根草ですが、耐寒性がないため、日本では一年草として分類されています。

ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を、長期間咲かせることからブルーサルビアとも呼ばれます。花色は青紫が一般的ですが白花品種もあります。

花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。

<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科サルビア属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

サントリーが開発した、多年草のスカエボラ(ブルーファンフラワー)の園芸品種です。暑さにとても強く、真夏でも満開が続く特徴を持っています。

花弁が5つの羽・翼に見えることから、フランス語の「5(cinq・サンク)」と翼・羽「ailes(エール)」を組み合わせて名付けられました。

<サンクエール クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

もっともなじみ深いトンボのひとつです。本種は、成熟して水色になったオスにつけられた名前で、茶色いメスは俗にムギワラトンボと呼ばれます。

山地から住宅地に至るまでの、池、湿地、水田、溝、水たまりなど、あらゆる環境で発生し、各地に普通に見られます。

<シオカラトンボ(塩辛蜻蛉) トンボ目トンボ科シオカラトンボ属>
7/19 太平自然植物園

 

 

 


植物学的にはピーマンと同種。中南米原産で、ヨーロッパ人のアメリカ大陸発見後、南米からヨーロッパに入り、その後世界に広がりました。

ナス科トウガラシ属に属するトウガラシの甘味種、また、その果実です。シシトウや甘とうと呼ばれます。

ピーマンは実が大きく辛味がなく、本種は実が細長く辛みがあります。本種は血液をきれいにし、免疫を高め、肌の健康によいといわれています。 

<シシトウガラシ(獅子唐辛子) ナス科トウガラシ属>
7/29 自宅

 

 

 

春に香りの良い花を咲かせるフジの一種です。花を立派につけるようになるまでに最大20年かかります。非常に寿命が長く、樹齢1000年の老木もあると言われます。

日本へは原産地の中国から昭和初期に伝わりました。日本固有種のフジが美しいこともあってわが国ではあまり普及していません。

本種のツルは反時計回り(野生の藤と同様)に育ちます。一方日本の藤のツルは時計回りに育ちます。

<シナフジ(支那藤) マメ科マメ亜科フジ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

江戸時代に中国から渡来した帰化植物です。林床などの湿り気のある半日陰でよく繁茂します。

耐寒性は強く、日本の戸外で楽々と冬越しできる数少ないベゴニアです。秋になると葉腋にムカゴができ、あたりに自然に落下して繁殖します。

バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を秋に咲かせていることから、本種の名がつきました。

<シュウカイドウ(秋海棠 )シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)>
7/19 太平自然植物園

 

 

 

地中海沿岸部原産の常緑多年草で、現在ではヨーロッパの広域、北米、オセアニアなどで帰化しています。日本には明治時代末期に渡来しました。

細かい毛が密集した、切れ込みのある葉が美しい植物で。花壇や寄せ植えでよく見かけるシルバーリーフの代表選手です。別名「ダスティーミラー」とも呼ばれます。

<シロタエギク(白妙菊)  キク科セネキオ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

 

多年生の水生植物で世界の熱帯、亜熱帯に約40種類が分布しています。古くからエジプトでは神聖な花として扱われてきました。

花色は白、黄色、ピンク、赤、紫、青紫、青と豊富です。ハスの花と同様、日中に花びらが開き午後になると閉じます。これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。

ハスとよく似ていますが、見分け方は、ハスは葉や花が水面から立ち上がり、本種は葉も花も水面に浮かんだままという点が違います。

性質上耐寒性のある温帯スイレンと耐寒性のない熱帯スイレンがあります。

<スイレン(睡蓮) スイレン科スイレン属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

7月の花のアルバム ② 15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム ③」に続きます。