先回の続きです。⇒
5月の花のアルバム ④ 2023-06-18
今回も、5月の花のアルバム ④ 同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
原産地は南アフリカで、50種ほどが自生しているとされています。カラフルな花色が魅力の一年草で、古くから春を彩る花として親しまれてきました。
一年草と宿根草があります。最近は宿根草に様々な色の新品種が作出され、濃い紫や複色など、従来はなかった花色や大きさの品種が登場しています。
<ネメシア(海蘭擬) ゴマノハグサ科ネメシア属> 5/17 あけぼの山農業公園
キク科アザミ属の多年草で、本州、四国、九州の日当たりのよい場所に自生します。アザミはアザミ属の植物の総称で、単にアザミという名の種は存在しません。
日本には100種類近いアザミがあるそうですが、互いによく似ていて見分けは困難です。一番普通に見かけるのが本種です。深く切れ込んだ葉の縁には棘があり、花色は赤紫色や淡紅色のほか、白色もあります。
<ノアザミ(野薊) キク科アザミ属>
5/17 北柏ふるさと公園
沖縄以外の日本各地の山野に多く自生し、枝に鋭いトゲがあります。5月から6月ごろ、枝先に円錐花序をだし、芳香のある白い花を咲かせます。
果実のように見えるのは偽果で秋に赤く熟します。赤い果実は利尿や便秘の治療に薬用されます。別名で「のいばら(野茨)」とも呼ばれます。
<ノバラ(野薔薇) バラ科バラ属> 5/2 坂野ガーデン
北海道から九州の河川敷や湿地に生育する高さ30 - 50センチメートルほどの多年草。名前の由来は、茎葉に傷をつけるとウルシに似た白乳液が出ることからきています。
黄色く花のように見えるのは総包と呼ばれる葉の変化したもので、その上に小さな花序を付けます。花弁や萼片はなく、雄花はその中にある数本と、中央から1本の雌花を出します。
絶滅危惧種に指定されている貴重な植物です。
<ノウルシ(野漆) トウダイグサ科トウダイグサ属> 5/2 坂野ガーデン
キク科フランスギク属の半耐寒性多年草です。マーガレットによく似た花をつけますが、マーガレットに比べて花は小さく、平均して直径3cm~5cmの花をつけます。
花色は中心が黄色、花弁が白で、濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花です。カンシロギクという和名を持ちますが、サカタのタネの商品名が一般名として定着しています。
<ノースポール(寒白菊) キク科フランスキク属> 5/12 Mさん宅
日本各地に野生化しているビロードモウズイカの仲間で、地中海沿岸地方から中央アジアに300種ほどがあり、大型のものから小型のもの、多年草や二年草などさまざまです。
園芸品種の本種は黄、橙、サーモンピンクなど、パステル調の花色の混合品種で。開花期が長いという特徴があります。
<バーバスカム サザンチャーム ゴマノハグサ科ゴモウズイカ属(バーバスカム属)>
5/2 坂野ガーデン
約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ1種が自生しています。品種によって、1年草・多年草(宿根草)、匍匐性・立性と、生育のリズムや生長の仕方がまったく違います。
本種の名前は園芸品種の総称で、別名ビジョザクラ(美女桜)ともいいます。桜形の小花をこんもりとした花を花笠状に咲かせます。
<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属> 5/2 坂野ガーデン
中国、台湾、インドシナ、沖縄等を原産とするアカネ科の常緑低木。初夏(5~7月頃)になると、緑の葉の上に雪が降ったように小さな花を咲かせます。
熊野川や四万十川流域に自生する同じアカネ科の落葉低木で、紫色の花を咲かせる「シチョウゲ(紫丁花・イワハギ)」に対するものとして、名付けられました。
「丁」は花の形のことで「ラッパ型」を表します。つまり、「白い丁型の花が咲く」ことが命名の由来です。白鳥とは関係がないようです。
<ハクチョウゲ(白丁花) アカネ科ハクチョウゲ属> 5/11 近隣の路傍
日本に分布するタニウツギ科タニウツギ属の落葉性低木です。北海道南部から九州にかけて広がっており、主に海岸近くの日当たりの良い場所に自生しています。
花期になると、上部の枝の先端、または葉の付け根から花序を出し、花径2~3㎝程度の花を1~3個咲かせます。花は、咲き始めは白で咲き進むと紅色へと変化します。
ハコネウツギ(箱根空木) スイカズラ科タニウツギ属>
5/24 手賀沼
6月から7月にかけて咲く多年草です。日本でもさまざまな品種が育てられてきました。草丈は50cm~100cmで、大きく華やかな花を咲かせます。
主な品種は、江戸系や伊勢系、肥後系などに分けられます。異なるタイプを交配させてつくられた品種もあります。
よく似た花にアヤメやカキツバタ、ショウブなどがあり、簡単な見分け方のポイントもあるようです。
<ハナショウブ(花菖蒲) アヤメ科アヤメ属> 5/24 手賀沼
別名、カリフォルニアポピーで、カリフォルニア州の州花です。 明治時代に渡来し、家紋の花菱に似ているために、この名があります。同属植物は10種以上存在し、いずれも北米地域に分布しています。
太陽とともに花が開き、夕方には花が閉じる性質です。つぼみの時点では、花の形からは想像できないとんがり帽子のような形のつぼみをしていて、開花する瞬間に傘が取れて開花します。
<ハナビシソウ(花菱草) ケシ科ハナビシソウ属> 5/2 坂野ガーデン
道端や畑などに見られる小型の草で、全体が白い綿毛に包まれていて白っぽく見え、葉は細いへら形で、春から初夏に細かい黄色い花を密に咲かせます。
春の七草の一つに数えられており、有名な四辻左大臣の歌で「ごぎょう」あるいは「おぎょう」と詠まれています。(ごぎょう、おぎょうは本種の古名)
<ハハコグサ(母子草) キク科ハハコグサ属> 5/11 近隣の路傍
中国(台湾やヒマラヤ周辺含む)原産のメギ科の常緑低木。遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、葉の縁にヒイラギのようなトゲがあることから、命名されました。
ナンテンもヒイラギも縁起の良い木として知られ、両方を併せ持つ本種はさらに縁起がいいとして普及しました。
初夏にでき始める果実は直径7~8ミリの球形で水分を含む。秋にはブルーベリーのように黒紫色に熟し、表面に白い粉を吹かせます。
<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属> 5/17 あけぼの山農業公園
ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産です。イタリアの国花。日本には明治時代初期に渡来し、北海道などの冷涼な地域を中心に定着しています。
多くの品種があり、花は赤色や赤紫色、ピンク色、白色など多彩です。別名はデージー、デイジー、チョウメイギク(長命菊)、エンメイギク(延命菊)などです。
<ヒナギク(雛菊) キク科ヒナギク属> 5/12 Mさん宅
中国原産のキンシバイの園芸種で、大輪金糸梅とも呼ばれるオトギリソウ科の半常緑低木です。キンシバイより大輪の黄色い花が初夏に株一面に開花します。
同じ季節に咲く花に、背丈や花の大きがが似ているビヨウヤナギがあります。ビヨウヤナギの花は、長めの雄しべが上を向いていますが、本種は短めの雄しべが丸くついています。
花弁の形はビヨウヤナギの方のが細長く、本種の方が丸めの形です。
<ヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅) オトギリソウ科オトギリソウ属>
5/11 近隣の路傍
中国原産の花木で、古くから観賞用に栽培されてきました。黄金色の花が上向きに咲き、多数の雄しべが突き出すのが特徴です。
枝先がやや垂れ下がり葉がヤナギに似ているので、本種の名前がつきましたが、ヤナギの仲間ではありません。
<ビヨウヤナギ(美容柳) オトギリソウ科オトギリソウ属>
5/24 柏の葉公園
北アメリカ原産のマツヨイグサの仲間です。草丈は30㎝程度、花径は3~5㎝程の少し角ばった広釣鐘型で、ピンクと白の混じったような花を、初夏から長期間咲かせます。
マツヨイグサの仲間にはめずらしく昼間に開花するのでこの名がつきました。花色は白花の色以外にピンクのものもあります。
<ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草) アカバナ科マツヨイグサ属>
5/2 坂野ガーデン
朝鮮半島、中国北部に分布するオオベニウツギの園芸品種です。アメリカで種間交雑によって改良されたものです。
樹形はややコンパクトで葉に斑が入っています。花は濃いピンクで次第に白く変化します。
<フイリオオベニウツギ ( 斑入り大紅空木 ) スイカズラ科タニウツギ属>
5/2 坂野ガーデン