Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

12月の花のアルバム ⑧(最終回)

2024-01-31 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ⑥ 2024-1-26

12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもあり、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

花のサンフランシスコ (スコット・マッケンジー)

 

 

 

東北地方南部(福島県)以西の本州、四国、九州及び沖縄の山地や海辺の林内に自生するモチノキ科の常緑樹。

日本庭園には欠かせない植木であり、モッコク、モクセイと共に「庭木の三大名木」とされます。日本のほか朝鮮半島の南部や中国の暖地に分布します。

雌雄異株で、開花期の4月になると雌の木には雌しべ1つと退化した4つの雄しべを持つ雌花が咲きます。

秋(11~12月頃)になると直径1センチ程度の朱色の果実ができます。無味で食用になりませんが、ヒヨドリ、ツグミ、メジロ、ジョウビタキなど野鳥がこれを採食します。

 <モチノキ(黐の木) モチノキ科モチノキ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

北アメリカ中南部及び中米を原産地とするフウ科の落葉樹。正式にはアメリカフウという名前ですが、一般的には本種の名前で呼ばれ、公園や街路に使われます。

日本へ渡来したのは大正から昭和初期で、アメリカ庭園協会から寄贈されました。渡来したのはタイワンフウより遅いのです、これまでに植栽された数はタイワンフウを凌ぎます。 

紅葉の美しさは庭木の中でも際立ちます。紅葉が進むにつれ、緑→オレンジ→赤→紫などと葉色が変化していきます。

雌花の後にできるイガ状の果実は直径3~4センチでタイワンフウよりも大きく、棘があります。クリスマスリースの材料になるほか、小型エビの隠れ家になるとして熱帯魚愛好家に販売されています。

<モミジバフウ(紅葉葉楓) フウ科フウ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

荒れ地や道端に生える南アメリカ原産の多年生の帰化植物で、草丈が高く「三尺バーベナ」と別名がつけられていますが、三尺よりはるかに大きくなります。

旺盛な繁殖力を誇る本種は、環境省が2015年に発表した「我が国の生態系に影響を及ぼすおそれのある「外来種リスト」にもその名が記載されています。

細い葉をヤナギに、上部にまとまって咲く花を花笠にたとえたものが、名前の由来になっています。観賞用によく栽培されています。

<ヤナギハナガサ(柳花笠) クマツヅラ科クマツヅラ属>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

北海道から九州まで日本全国の丘陵や山地に広く自生するクワ科の落葉樹。最も普通に見られるクワの一種で、単にクワという場合は本種を示すことが多いようです。

果実は硬くて酸っぱいが、熟した実は柔らかくて甘みがあり、昔は子供のオヤツになりました。生食のほか、ジャムやアイスクリーム等に加工して利用できます。

葉はマグワと異なって先端が細く尖り、縁にはギザギザがあります。かつては中国産のマグワと共に養蚕のための重要な飼料として栽培され、「蚕が食う葉」から「クワ」と呼ばれます。

<ヤマグワ(山桑) クワ科クワ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北アメリカ東南部からメキシコ湾岸の湿地を原産とするスギ科ヌマスギ属の落葉高木。日本に来たのは明治時代で、よく似たメタセコイアと共に公園などに植栽されます。

花の後には球形の種子ができ、10~11月になると暗褐色に熟します。種子の大きさは直径2~3センチが普通だが、5センチ以上になるものもあれば、結実しない木もあるなど個体差が激しいようです。

名前は秋になると羽状の葉が枝ごと落下することに因みます。

<ラクウショウ(落羽松) ヒノキ科ヌマスギ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

ラクウショウは水湿地や沼地を好み、しばしば根元が水没するので、地中からこん棒のような気根(呼吸根)を突き立てます。それはまるで人の腕や地蔵様、妖怪のようにも見え、幻想的です。

ラクウショウが湿地に生えると、根が水に浸って酸素が不足します。土中の酸素が不足するため、地上の酸素を吸収しようとする工夫です。

日本国内ではこれほど気根が発達した木は大変珍しく、とても貴重な存在だそうです。

<ラクウショウ(落羽松)の気根 ヒノキ科ヌマスギ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

北アメリカ原産のキク科オオハンゴンソウ属の二年草、または短命な多年草です。ルドベキア・トリロバ種から作出された園芸品種です。

7月~10月の花期になると、多数分枝した茎の頂部に頭状花を1輪咲かせます。頭状花は、中心部分の小さな筒状花と、花弁のように見える舌状花からなる集合花で、径3~4㎝の大きさです。

 <ルドベキア・タカオ キク科オオハンゴンソウ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

12月の花のアルバム①~⑧ 全80品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「1月の花のアルバム」を2024年2月上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。

 

 

 


12月の花のアルバム ⑦

2024-01-28 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ⑥ 2024-1-23

12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもあり、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

緑黄色社会『花になって』Official Video / Ryokuoushoku Shakai – Be a flower

 

 

野生のスミレが交配されて生まれました。日本には明治時代末期に渡ってきたと言われています。

本来春に咲く植物ですが、品種改良が進んでいる今では、まだ暑さが残る初秋から春まで花を咲かせ、長い期間開花を楽しめるようになっています。

現在は品種改良が進み、何百種もの品種が存在していて、毎年新品種が出ています。色合いも豊富ですが、咲き方もフリル咲き、八重咲きなど、変わった咲きの品種なども流通するようになりました。

<パンジー( 三色菫) スミレ科スミレ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

草丈が3mほどに生長するイネ科の多年草です。雌雄異株で花穂が白っぽいのが雌花、茶色っぽいのが雄花として見分けることができます。

ススキに似てると言われることの多い植物ですが、日本のススキのような軽やかさはありません。夏の終わりから秋に、真直ぐに伸びた茎の先に魔女の箒のような穂を咲かせ、花穂だけでも50cmほどある姿は圧巻です。

<パンパスグラス(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

台湾、中国に分布する常緑性の低木です。日本に渡来したのは1681~1687年(天和・貞享年間)のこと。漢名を十大功労といいます。

初夏にでき始める果実は直径7~8ミリの球形で水分を含みます。秋にはブルーベリーのように黒紫色に熟し、表面に白い粉を吹きます。

遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、葉の縁にヒイラギのようなトゲがあることから、名前がつきました。

<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。5月~11月と長期間咲く草花です。

日本には江戸時代末期に入ってきましたが。栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからです。それまでは仏花として栽培される程度だったそうです。

初夏~晩秋にかけての長い期間、花を咲かせ続けるところから本種の名で呼ばれます。またジニアという名前でも流通しています。

ヒャクニチソウ(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

熱帯アメリカ原産のナス属の植物です。ナス属は世界の熱帯から温帯にかけて1700種ほどが分布しています。

春まき一年草として栽培され、秋に実る黄色の果実を観賞します。果実には大小数個の突起があり、その形がキツネの顔に似ていることから本種の名前で呼ばれます。

また、小鳥の一種であるカナリアの黄色い羽を連想するためか、「カナリアナス」の名前でも呼ばれます。

<フォックスフェイス ナス科  ナス属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

日本原産のつる性の落葉高木で、日本人には万葉の時代からなじみのある植物です。4~5月頃に蝶のような形をした紫色の小花を房状にぶら下げます。

総状花序の一つの花が、一つの豆果になるので、よく見ると花軸に豆果がぶら下がります。つまり多くの花があっても1~3個ほどしか結実しないことが分かります。

葉は、秋にはやや透明感のある黄色に変わりますが、観賞すべき期間は短いようです。

<フジ(藤) マメ科フジ属 (落葉つる性)>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ原産で、タンポポモドキという別名もあり、道路脇、空き地、牧場、草原、農耕地の周辺で自生しています。

日本には昭和初期に入り、日本全国の広い範囲に分布しています。空き地等に咲くたくさん咲く風景は、さながら黄色い絨毯を広げたような美しい光景です。

美しい花には似つかわしくない名前ですが、フランスでの俗名 Salade de porc(ブタのサラダ)を翻訳したものが由来となっています。

<ブタナ(豚菜) キク科エゾコウゾリナ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

観賞用トウガラシはトウガラシの仲間ですが、あくまでも観賞専門で食用にはできません。食用のトウガラシと同じくナス科の一年草です。

観賞期間は6月~12月と長く、最近は葉もの素材としても鑑賞価値が高い品種も多く、花壇や寄せ植えなど、様々な用途で利用されています。

本種は黒葉に紫の花が咲き、やがてその実は紫~黒紫~赤へ変化します。若葉(新芽)のときは緑色ですが徐々に美しい黒葉になります。

黒真珠のような輝きを放つ黒とも紺ともいえないきれいな実が、時間が経つにつれて対照的な赤い実に変化していく様がとっても魅力的です。

<ブラックパール(観賞用トウガラシ) ナス科トウガラシ属>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

道端、畑、空き地、土手、などによく自生しているのでよく見かける雑草です。開花時期は2月~5月頃ですが、近年は秋から冬にも咲ているようです。

花を囲むよう対生する葉の形が、仏の台座のように見えることから呼ばれるようになったという面白い形の草花です。葉が段々になることから「三界草」(さんがいぐさ)とも呼ばれます。

春の七草に含まれる同じ名前の植物とは別物で、道端に生えている本種は食用にはなりません。

<ホトケノザ(仏の座) シソ科オドリコソウ属>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

原産地は日本で、沖縄を除く日本各地の山野に分布する樹木で樹高は5m-10m、冬に落葉します。早春1月-3月を代表する花木のひとつで、庭木として広く親しまれています。

冬の名残のある野山などで、木々の芽吹きも始まらない季節に、黄色の花を咲かせ、いち早く春の訪れを告げる花木です。

寒冷地では秋の黄葉が美しく、秋の生け花に使われることもありますが、欧米に渡った本種は特に綺麗に黄葉するといいます。

<マンサク(満作) マンサク科マンサク属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

ノボタン科の熱帯性花木です。花が大変美しいことから「熱帯の宝石」とも呼ばれていて、植物園の温室では見かける機会の多い花です。

熱帯アジアなどに多くの種類が分布していますが、花が美しい種類は、フィリピン原産のマグニフィカとジャワ島原産のスペキオサです。

二つの違いは、花序に大きな苞があるのがマグニフィカで、スペキオサには苞がありません。この属は、1820年にマリアナ諸島の知事であるJ. デメディニラにちなんで命名されました。

<メディニラ(大葉の宿り野牡丹) メラストマ科メディニラ属>
12/13 柏の葉公園 

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム⑦」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ⑧(最終回)」に続きます。

 

 

 

 

 

 


東京都八王子市長選挙の結果に思う

2024-01-25 | 日記

私のブログは花を中心とした内容が主で、政治の話題は取り上げることは、まずありません。今回は特に関心があったので話題に取り上げたいと思います。未投稿の秋バラをご覧いただきながらお読みいただけると嬉しいです。

 

<クロシンジュ(黒真珠) 2023/10/25 柏の葉公園>

特に支持政党はなく、所謂「無党派層」に属する私ですが、国政、地方選挙には必ず出かけて投票しています。今回の東京都八王子市長選挙は、自民党の裏金事件を受けた渦中の選挙であり、元安倍派実力者の萩生田光一前政調会長のお膝元で、「帝国」とも呼ばれる保守の牙城でもあり、とても関心がありました。

 

<クンバヤ 2023/11/1 京成バラ園>

また、萩生田光一前政調会長と言えば、旧統一教会とはズブズブの関係があって、現在も裏で繋がっているのではないかと見られている政治家でもあり、民意がどう示されるか関心を持って見ていました。

 

<ケアフリーワンダー 2023/11/1 京成バラ園>

結果は約6万3,000票を獲得した自民、公明、維新推薦の初宿(しやけ)和夫氏が初当選しました。

有権者数 468,256人
投票数  181,027人
投票率   38.66%     

1.初宿 和夫    無所属 63,838人 35%(全有権者の14%)
2.滝田 やすひこ 無所属 57,193人 32%(全有権者の12%)
3.両角 みのる  無所属 44,913人 25%(全有権者の10%)

 

<コイコガレ(恋こがれ) 2023/11/1 京成バラ園>

この結果を見て、私が一番驚いたのが38.66%という投票率の低さです。一地方の市長選挙とはいえ、人口56万人を抱える、東京都多摩地域最大都市の有権者の関心の低さに愕然としました。

 

<コウキ(高貴) 2023/11/1 京成バラ園>

残念なのは、今の腐りきった政治を変えることのできる、最大の権利を行使しない28万人もの有権者がいるということです。不在者投票という制度もあるので、棄権するということは、現在の自公政権を信任することにも繋がります。

 

<コウサイ(光彩) 2023/10/25 柏の葉公園>

結局、全有権者の僅か14%の支持しか受けていない初宿(しやけ)和夫氏が当選するという、意外だったというか、予想通りというか、複雑な心境になる結果が出てしまいました。

 

<ゴールデンボーダー 2023/11/1 京成バラ園>

平気で法律違反を犯した議員が多数いるにも拘わらず、“大山鳴動してネズミ2~3匹”に終わった今回の裏金疑惑事件。どれだけ悪いことをしても立件されなければ黙認して、自民党に投票するという6万人もの有権者がいることに驚くばかりです。

 

<ゴールデンメダイオン 2023/10/25 柏の葉公園>

所謂、自民・公明・維新から、「何らかの便宜を受けている人」たちや、根っからの極右系「岩盤支持層の人」たち、昔から知っている”おらが村の先生”の言うことを「無条件に信じるお年寄り」たちが、6万人もいるということです。

 

<ゴールドバニー 2023/10/25 柏の葉公園>

今年中には衆議院選挙が行われると思いますが、八王子市長選挙の結果を見て、これが日本人の平均的民意なのだということがよくわかりました。

 

<コルデスパーフェクタ 2023/11/1 京成バラ園>

結局、これからも平気で嘘をつき、自分の金儲けと選挙のことしか考えない、腐りきった政治屋たちの集団である、自民・公明・維新の独裁政権が、延々と今のまま続いていくのだろうと思います。

 

<コルデルデ 2020/10/25 柏の葉公園>

残りの人生が少なくなった私には、このような日本人の民意を見て、半ば諦めるしかありません。しかし、私の子供や孫たち次世代の人たちは、このような腐りきった自民、公明、維新の政治屋たちに、日本の舵取りを任せて後悔することがないのかとても心配です。

長々と駄文をお読みいただきありがとうございました。


12月の花のアルバム ⑥

2024-01-23 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ⑤ 2024-1-20

12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもあり、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

からたちの花(Maki Mori)

 

 

 


原産は日本で、本州(岩手県南部以南)、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国、台湾に分布します。海岸に自生しますが、生垣や公園に普通に植栽されています。

花は初夏に整った5弁の白花を咲かせます。果実は球形で、秋に灰褐色に熟して実が三つに裂け、粘着質の真っ赤な種が出てきます。

名前の由来は節分に魔よけのために枝を門扉に挿した「扉の木」が「トビラ」が「トベラ」になっていきました。

<トベラ(扉) トベラ科トベラ属>
12/8 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。

花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

南ヨーロッパ原産のアブラナ科の半耐冬性の二年草あるいは多年草ですが、普通は秋播き一年草として扱われています。

一般にはチェイランサスとよばれます。葉は長楕円形のへら状で多数重なり、春4月に40センチメートル前後の花茎を伸ばし、菜の花に似た十字花を穂状につけ、快い芳香を放ちます。

花径は1センチメートルくらいで、黄色のほか、園芸種には橙色、赤褐色があり、花の大きな八重咲きもあります。

<ニオイアラセイトウ アブラナ科エゾスズシロ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

キク科アザミ属の多年草で、本州、四国、九州の日当たりのよい場所に自生します。アザミはアザミ属の植物の総称で、単にアザミという名の種は存在しません。

日本には100種類近いアザミがあるそうですが、互いによく似ていて見分けは困難です。一番普通に見かけるのが本種です。深く切れ込んだ葉の縁には棘があり、花色は赤紫色や淡紅色のほか、白色もあります。

<ノアザミ(野薊) キク科アザミ属> 
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北アフリカ原産のキク科の一年草で、1970年前後に日本へ入ってきた草花です。

花はマーガレットによく似ていますが、マーガレットはモクシュンギク属で本種はフランスギク属です。草丈も花の大きさも小さめです。

花色は中心が黄色、花弁が白。はっきりとした濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花です。葉は丸みを帯びた形状ではなく、ギザギザとしたのこぎりのような形をしています。

<ノースポール キク科フランスギク属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

熱帯アジア、インド一帯に自生するヒユ科セロシア属の一年草。日本でも関東地方以西の暖地では野生化し荒地や休耕地一面を覆う光景などがみられます。

花色は淡いピンクから濃い赤紫色で、ロウソクの炎のような形をしています。園芸植物として主に観賞されてきたのは本種とケイトウの2種で、ともに高温と乾燥に強く荒れ地でもよく育つ丈夫な植物です。

園芸品種として「セロシア」という名称で鉢花や切り花として流通しています。

<ノゲイトウ(野鶏頭) ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパを原産地としており、現在は日本を含む世界各国に分布しています。

有史以前に中国から日本へ帰化した野草で、タンポポそっくりの花を咲かせます。

ハルノノゲシとも呼ばれています。葉っぱと名前がケシに似ていますがキク科の植物です。

<ノゲシ(野芥子) キク科ノゲシ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

日本在来種で、兵庫県から西日本の太平洋側に分布している野菊の一種。牧野富太郎博士が発見して命名しまた。

秋に咲く野菊の仲間で、葉は菊と同じような丸っこい葉をしています。野草としては美しく、白い花が沢山密集して咲きます。

兵庫県の県花であり2006年に兵庫県で開催された国民体育大会「のじぎく兵庫国体」の名称の由来はこの花にあります。

<ノジギク(野路菊) キク科キク属>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

栽培種のキクとイソギクの雑種で、海岸の崖地でみられる草丈20~60cmの多年草。

葉は互生する単葉で、倒披針形~倒卵形となり、厚みがあります。葉の縁は全縁または上部が浅く羽状に裂けます。

茎の上部に密な散房状の花序を出し、頭花を数多くつけます。頭花は黄色の管状花と、白または黄色の小さな舌状花からなります。

<ハナイソギク(花磯菊) キク科キク属>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

原産地の西ヨーロッパでは古くから野菜として扱われていました。和名の由来は美しくて立派な葉姿を牡丹の花に見立てたものです。

大和本草(1709年)に『オランダナ』の名前で登場する植物が本種とされ、その頃には日本に入ってきていたとされます。

品種の育成や選抜は主に東京の鹿骨で江戸時代から始められ、現在は大きく4つの系統に分けられています。①東京丸葉系②名古屋ちりめん系③大阪丸葉系④さんご系

<ハボタン(葉牡丹)アブラナ科 アブラナ属(ブラシカ属)>
12/20 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム⑥」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ⑦」に続きます。

 

 

 

 

 


12月の花のアルバム ⑤

2024-01-20 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ④ 2024-1-17

12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもあり、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

WANIMA「りんどう」OFFICIAL MUSIC VIDEO

 

南ヨーロッパ原産で、和名は「アラセイトウ(紫羅欄花)」と呼ばれている多年草の1種です。一重咲きと八重咲きがあり、花の色には多数の種類があります。

秋から春にかけて芳香のある花を咲かせ、切り花、花壇や鉢物に利用されています。草丈が20~80cmほどで、優しい香りのする花です。

花色も豊富で、すっとした直線的な花茎に穂状にたくさんの花が咲くので豪華な雰囲気です。枝分かれせずに咲くタイプと、スプレー咲きと言われる枝分かれした咲き方のものまで、バリエーションが豊富です。

人との関わりは古く、古代ギリシャでは薬草として栽培、利用されていました。開花期が長く、香りも同じように長く続きます。花は、一重咲きから八重咲きまであります。

日本には江戸時代初期に渡来し、大正時代末期には千葉県安房地域で、日本最初の切り花生産が開始されました。

<ストック(アラセイトウ:紫羅欄花) アブラナ科アラセイトウ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

原産はアフリカやマダガスカル、熱帯アジアの高山や森林で、イワタバコ科に属する植物です。現在では育種が進み、様々な花色があります。

同じイワタバコ科には室内鑑賞花の代表・セントポーリアがありますが、 本種も室内での栽培・鑑賞に適した花です。ラッパ状の花を次々と咲かせて部屋を明るくしてくれます。

一輪の花の寿命自体は短いが、次々と花芽を上げてくるため長期間花を楽しむことが可能です。濃い青紫から淡い青まで系統によって花色には差があります。

<ストレプトカーパス イワタバコ科ストレプトカーパス属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

熱帯アメリカ原産で、花後に枯れる一年草です。日本には江戸時代前期に渡来したとされます。

主な開花期は夏から秋で、花色は紫紅、白、ピンク、オレンジなどがあります。炎天下でもめげずに茎がよく枝分かれして茂り、球状の花を咲かせます。

花びらはもたず、色づいているのは苞葉(ほうよう)と呼ばれる花の付け根に付く葉っぱです。夏から秋まで長い間、紅色が色あせないことからこの名前になったそうです。

<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属(ゴンフレナ属)>
12/9 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

モチノキ科モチノキ属の常緑高木です。日本では関東地方以西、四国や九州に自生しています。あまり根を張らず、比較的乾燥している場所でも育ちます。

光沢のあるグリーンの葉と赤い果実が美しいのが特徴です。果実には2~4cmの長い柄があり、葉の間からぶら下がるように実っている姿はさくらんぼのような可愛らしさがあります。

和名の由来は、風によってさわさわと葉擦れの音を立てることから「(風に)そよぐ」が変化したとされています。

<ソヨゴ(冬青) モチノキ科モチノキ属>
12/9 自宅

 

 

 

 

 

南アフリカを中心におよそ30種が知られる球根植物です。花びらの表面がラメをちりばめたように、キラキラと輝く姿から名前が付きました。

花の見た目や開花時に葉っぱがない(ことが多い)姿などが、なんとなくリコリス(ヒガンバナ)に似ていますが、別の植物です。

日本には大正時代に入ってきましたが、ヒガンバナのような姿が敬遠されて、当時は普及しなかったと言われています。

<ダイヤモンドリリー(ネリネ) ヒガンバナ科ネリネ属>
12/1 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

台湾ではごく普通にみられるホトトギスですが、日本での自生地は南西諸島の一部に限られ、絶滅危惧1類Aに指定されています。

ただ、多くの庭で栽培されるため、絶滅危惧種なのですが目にする頻度は高い品種です。ホトトギスは、交配による品種改良がさかんで、いくつもの園芸品種が生まれています。

一般には、本種とホトトギスとの交配種も「ホトトギス」として売られています。多く流通しているのは、丈夫な本種とその交配種です。

<タイワンホトトギス ユリ科ホトトギス属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

日本には全国に冬鳥として渡来し、積雪のない地方の背の低い草地にすんでいます。日本へ着くと群れを解いて、田畑や低い山の林に散らばって生息、3月なかばごろになると再び群れて北へ帰ります。

冬鳥なので日本ではさえずりをしません。そこで冬には口をつぐんでいる、それでこの名前で呼ばれるようになったといわれています。

<ツグミ(鶇) スズメ目ヒタキ科ツグミ属 全長24cm>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本や中国など北半球の温帯に多くの種類が自生しています。花が大きく、色鮮やかで美しいので、たくさんの品種が作出されています。

3月後半~5月にかけて咲く花ですが、晩秋なのにあけぼの山農業公園で咲いていました。

春と秋に咲く四季咲き種もありますが、花の数が2輪だけなのでそうでもないようで、狂い咲きなのでしょう。

<ツツジ(躑躅) ツツジ科ツツジ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

11月の声を聞く頃から咲き始める白い小さなツバキです。ひっそりとした佇まいに近づく冬を感じさせます。早咲きで花付きが良く、冬の間も花を咲かせ続けてくれます。

小輪の猪口咲き品種で、雄しべの筒は退化して葯が無く、子房には毛が生えるのが特徴。その控えめな花容から茶花として愛される椿の代表格です。

ヤブツバキとチャの交雑種といわれていますが起源ははっきりしません。江戸時代からある品種で、雄しべの葯(やく)が退化して変形したワビスケ形が特徴です。

<ツバキ「白侘助」 ツバキ科ツバキ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

原産地は日本で、本州の東北南部より南、四国、九州、沖縄に分布する毎年花を咲かせる多年草です。

秋から冬に地際から長く花茎を伸ばして、キクに似た一重の黄色い花をまとめて咲かせます。長い軸を持った葉っぱはフキに似ており、その表面はワックスを塗ったような光沢があります。

「ツヤのあるフキ(蕗)→ツヤブキ」が転じて「ツワブキ」となったと言われます。冬から春にかけて、若葉をつみとって塩ゆでにすると美味しいようです。

<ツワブキ「石蕗」 キク科ツワブキ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム⑤」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ⑥」に続きます。

 


12月の花のアルバム ④

2024-01-17 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ③ 2024-1-14

12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもあり、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として6回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

寒 椿 森 昌子 1984   Masako Mori   Kantsubaki

 

 


サザンカは、自生種に近い「サザンカ群」、本種の実生またはその後代と考えられている「カンツバキ群」、サザンカとツバキの間で自然にできた雑種またはその後代と考えられている「ハルサザンカ群」の3グループに大別されます。

花はサザンカ群が10~12月、カンツバキ群が11~3月、ハルサザンカ群が12~4月と、グループごとに10月中頃から翌年4月にかけて順に咲いていきます。

本種はサザンカ群に入る品種です。開花期は10~12月。生態・形態的に、サザンカの自生種に近いグループで、一重か二重の花を咲かせます。花色は、白、桃、紅、紅色の覆輪ぼかしがあり、香りが強い種類です。

<サザンカ「花自慢」 ツバキ科ツバキ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アメリカ南東部、北アメリカ原産のシソ科の多年草。サルビアの中では一番草丈が高くなる種類で大株になります。

サルビアは、初夏から秋の花です。一年草扱いのスプレンデンスやブルーサルビアは、初夏から晩秋まで長く咲き続けます。本種は開花時期が晩夏~秋にかけて咲くサルビアです。

学名のazurea(空色)にちなみ、透明感のある空色の花が穂状にびっしりと咲く姿がとても美しく目を引きます。

<サルビア・アズレア シソ科アキギリ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南アメリカに分布するシソ科アキギリ属の多年草です。非常に強健で、暑い夏の盛りから秋まで花を咲かせてくれます。

最大の特徴は非常に濃い花色と、大きく口を開いた様な個性的な花の形(唇形)にあり個々の小花は長さが5cmと大きい所も魅力です。

日本ではメドーセージという名前で流通していますが、本来はサルビア・プラテンシスの英名であり、名前が間違ったまま国内に出回ってしまい定着したものと思われます。

<サルビア・ガラニチカ(メドーセージ) シソ科アキギリ属>
12/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

アメリカ南部・メキシコに分布する低木性のサルビアで、近縁種のサルビア・グレッギーとまとめて、チェリーセージと呼ばれることが多いです。 

茎の先端から花穂を伸ばして、ちらほらと花を付けます。1度に咲く花数は少ないですが、茂ってくるとたくさんの花穂を出し、初夏~秋まで咲き続けます。

一般的な花色は赤ですが、白、紫、ピンクなどの品種も出回っています。草丈は30㎝~1mほどです。

<サルビア・ミクロフィラ シソ科サルビア属>
12/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

冬になると園芸店やホームセンターに並ぶ、サクラソウ科の球根植物です。カラーバリエーションや花の咲き方がさまざまで、鉢植えだけでなくガーデニングとしても楽しめます。

地中海沿岸地方やヨーロッパ中部に約20種〜30種ほどが分布しています。種類は「原種」「ガーデン」「ミニ」の3つに分類され、それぞれ栽培方法や温度管理が異なります。

日本ではシクラメンは「死」や「苦」を連想させるという理由でお見舞いには向かない花とされていますし、プレゼントするにも少し気を遣う花です。

日本はマナーや常識を重んじる国ですから、マナーや常識に引っかかることを強く記憶して避けるのは仕方のないことだと言えます。

<シクラメン サクラソウ科シクラメン属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

原産地がよくわかっていない園芸品種で、関西では本種の名で呼ばれ、古くからよく栽培されています。

本種は、サザンカとツバキとの交雑によって生まれたとする説が有力で、最近では本種の形質を受け継いだ品種群をまとめてカンツバキと呼ぶことが多いようです。

真冬(11~3月)に次々に花を咲かせる常緑の低木です。花弁と雄蘂とが合着しているというツバキの特徴と、花弁が一枚ずつ散り落ちるというサザンカの特徴を併せ持っています。

<シシガシラ(獅子頭) ツバキ科ツバキ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南アフリカのケープ州原産の多肉植物、ハオルチアの一種です。ハオルチアは、新しい園芸品種を作るための交配が盛んに行われているため、とにかくたくさんの種類があります。

ハオルチアには、とがった硬い葉っぱを付ける「硬葉系ハオルチア」と、葉っぱに半透明の窓をもっていて柔らかい「軟葉系ハオルチア」がありますが、本種は、ゼブラ柄で先のとがった硬い葉っぱを放射状に伸ばす、硬葉系ハオルチアです。

本種は比較的ゆっくりとしたスピードで成長し、品種にもよりますが、通常は高さ15センチ程度まで育ちます。

<ジュウニノマキ(十二の巻) ツルボラン科ハオルチア属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国が原産となる帰化植物で野山に多く自生しています。秋に白やピンクの花が開花するキンポウゲ科の宿根草です。名前に菊とありますが、学名からもわかるように菊ではありません。


 
花弁に見える部分はがくが花弁化したもので実際には花弁はありません。華道の素材としてや秋の茶花としても親しまれ、切り花として流通しています。

濃いピンク色の花は別名で京都の貴船地方に多いことから「貴船菊(きぶねぎく)」とも呼ばれます。

<シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科イチリンソウ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。

果実は、果皮に黒い光沢があります。果実は痩果(そうか)で、4個が集まってつき、9~10月に熟します。痩果(そうか)とは、薄くて硬い果皮の中に一つの種子が包まれている果実のことだそうです。

<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

ユリ科ユリ属に分類される球根植物です。日本が原産で、中部地方よりも北の海岸や崖などに自生しています。

自生している環境にちなんで、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれます。ユリの多くは下向きに咲きますが、本種は上向きに咲くのが大きな特徴です。

本種の開花時期は6~8月ですが、地域によって異なります。太平洋側に分布しているものは7~8月、日本海側は5~6月に咲きます。

草丈は20〜60cmほど。花色はさまざまで、オレンジや白、黄色、赤、ピンクなどがあります。ユリの仲間は香りが強いものが多いですが、本種には香りがないのが特徴です。

花弁の付け根部分が細くなっていて、花の基部が透けて見えます。これが本種名前の由来になっています。

<スカシユリ(透百合) ユリ科ユリ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム④」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ⑤」に続きます。

 

 

 

 

 


12月の花のアルバム ③

2024-01-14 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ② 2024-1-11

12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもありましたが、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として6回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

七つの水仙 / ブラザーズ・フォー

 

 

ヤブツバキの突然変異種を園芸種として創出したもので、葉の先が3つに割れ、金魚の尾ひれのように見えます。江戸時代にすでに存在していたことがわかっています。

 

花は筒咲き~平開咲きの中輪です。ツバキ類は常緑なのに一部の葉が紅葉することがあります。かといって落葉はせず、暖かくなるとまた緑色に戻るようです。

<キンギョバツバキ(金魚葉椿) ツバキ科ツバキ属>
12/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南ヨーロッパにおよそ15種類が分布する草花で、日本には17世紀の中頃に渡来したとされます。古くから供花・仏花として広く利用されているからか、なんとなく仏壇のイメージがある花です。

年々種類が豊富になり、オレンジ黄色系、シックな色あいなど色幅が豊富です。また、一重咲きのほか八重咲き種も流通しています。

別名はカレンデュラ、ポットマリーゴールドで、和名の由来は花の姿が金の盃に似ていることから付けられました。

<キンセンカ(金盞花) キク科キンセンカ属>
12/20 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ブナ科コナラ属の落葉高木で、山地などに生え、雑木林の景観をつくり出す代表的な樹種としても知られています。

葉は先端の尖った細長い楕円形。縁はノコギリ状にギザギザしていますが、クリとは違ってギザギザした部分が白くなっています。環境が良ければ秋になると綺麗に黄葉します。

樹皮からしみ出す樹液にはカブトムシなどの昆虫がよく集まり、実はドングリとよばれ、材は薪や家具、シイタケ栽培の原木など様々に利用されてきました。

<クヌギ(橡) ブナ科コナラ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

メキシコや中米を原産とするキク科の球根植物です。一般的なダリアは生長しても1m程度にしかなりませんが、本種は5m程度の草丈にまでなります。

その貫禄ある花姿から、「ダリアの王様」と呼ばれることも。他の花々を見下ろすように咲き乱れる姿は、圧倒的な存在感があります。

花色は、ピンクや紫色で、直径20cmの大輪の花が茎の頂上に咲きます。その花姿はダリアの王様にふさわしい気高さがあります。

ダリアの花言葉には「移り気」「裏切り」といった一見ネガティブな印象の花言葉がついていますが、本種の花言葉には「乙女の真心」「乙女の純潔」と、そういった花言葉はありません。

<コウテイダリア(皇帝ダリア) キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

全長61cm、翼を広げると98cmほどで、首が長く、脚、くちばしも長いサギの仲間です。全身白色で、繁殖期には2本の長い飾り羽を頭に持ちます。

海岸、河川、池沼、水田など浅い水辺で餌をさがします。水に囲まれた林を最も好み、集団になって繁殖します。「グワァー」などと聞こえる太い声を出します。

白いサギ類では最も数が多いとされてきた本種ですが、繁殖地が減ってしまい、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。

<コサギ(小鷺) 鳥綱ペリカン目サギ科コサギ属>
12/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

メキシコを中心に約20の野生種が知られています。野生種はメキシコの高原が故郷、夜が長くなると花芽を作る「短日植物」で秋以降に花を咲かせます。

夏咲き品種の場合は3月から4月前後に種まきすることで、7月から8月に花を咲かせられます。 秋咲き品種の場合は6月から7月前後に種まきをすると10月から11月に開花します。

近年は、それほど日の長さに影響されずに開花する早生品種が主流になり、春にタネをまいて夏から開花を楽しむケースがふえています。

<コスモス(秋桜) キク科コスモス属>
12/13 北柏ふるさと公園 

 

 

 

 

 

セージはサルビアとも呼ばれ、地中海を原産とするシソ科のハーブの一種です。セージは宿根草から1年草まであり、本種を含むさまざまな色が存在することが特徴です。

本種はコバルトブルーの美しい花を夏の終わりから秋にかけて咲かせる宿根草のサルビアです。冬は地上部分が無くなりますが、春に芽吹き、大きく育てると1m以上になります。

株は大きくなりますが、花のひとつひとつは小さいのと葉が細いので、繊細な雰囲気もあります。性質が強いため、環境に合えば植えっぱなしで毎年開花する丈夫な宿根草です。

<コバルトセージ シソ科サルビア属>
12/13 北柏ふるさと公園 

 

 

 

 

 

主として葉を観賞する東南アジア原産のシソ科の植物で、日本では園芸的には一年草扱いとされます。暑さに強く観賞期間が長いこと、群植すると特に見栄えがするので公共花壇などによく利用されます。

葉形や葉色、葉の大きさ、色合いなど様々な品種があり、園芸品種は100を超えています。生長期は、4月~6月と9月~10月で、花に負けない華やかな株姿で、鮮やかな色彩の葉を楽しめます。

<コリウス(金襴紫蘇) シソ科コリウス属>
12/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

高原や山地のやや湿った草原や開けた森林、河川敷の草原に見られる多年草です。伝統園芸植物の一つで、江戸時代の元禄年間から栽培の記録が見られ、現在は300品種を超えるまでに至っています。

春に芽を出し、浅く切れ込みの入った長楕円形の葉を根元から数枚広げます。4月から5月に、中央から1本の花茎を出して、花径2~5cmの数輪の花を咲かせます。6月ごろには葉が黄ばんで枯れ、夏から秋は休眠しています。

<サクラソウ(桜草) サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)>
12/27 自宅

 

 

 

 

 

古くから関東地方で栽培されてきたサザンカ系園芸品種です。木は立ち性で非常に花つきが良いのが特徴です。

濃いピンク色で大輪系の半八重咲き。少し上向きにカップのように咲きます。四国や九州に自生するサザンカから生まれた品種群です。

<サザンカ「七福神」 ツバキ科ツバキ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム③」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ④」に続きます。

 


12月の花のアルバム ②

2024-01-11 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 12月の花のアルバム ① 2024-1-6


12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもありますが、木の実や紅葉などを中心に、84品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として6回に分けて投稿しています。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

枯れ葉  岸 洋子

 

 

カエデは世界のカエデ類約150種の総称である一方、一般には本種(イロハモミジ・タカオカエデともいう)を指します。

葉が対生して手の平のように5~7つに深く裂け、裂片に不規則なギザギザ(鋸歯)があって、先が長く伸びるというのが大きな特徴です。

カエデは葉の形を「カエルの手」に例えたもので、イロハはこの裂片をイロハニホと数える子供の遊びから来たものだとされます。カエデはまたモミジと呼ばれるように、紅葉の代表的品種です。

秋の紅葉の代表とも言える「モミジ」と「カエデ」。モミジのことを「カエデ」と言ったり、カエデのことを「モミジ」と言ったり同じ意味に使われる場合も多いようです。何か違いがあるのでしょうか。

実はモミジもカエデも、どちらもムクロジ科カエデ属の広葉樹(落葉高木)の総称で、植物の分類上は同じです。しかし、「モミジ」と「カエデ」は別の意味を持った名称で、それぞれに由来があります。

モミジは、秋に草木が黄色や赤色に変わることを意味する動詞「もみず」に由来し、それが名詞化して「もみじ」になり、それから転じて、特に目立って色を変えるカエデの仲間を「モミジ」と呼ぶようになりました。

一方、カエデは、葉の形がカエル(蛙)の手に似ているので、「かへるで」、後に「カエデ」と呼ばれるようになりました。昔は、カエデの仲間で、葉が手のひらのように切れ込んだものをすべて「かへるで」と呼びました。

「モミジ」も手のひらの形をしているので「かへるで」と呼んだようです。そのため、今も「モミジ」と「カエデ」は同じ意味のように使われているようです。例えば「イロハモミジ」のことを「イロハカエデ」と呼ぶこともあります。

モミジとカエデの違いは、葉の見た目で使い分けています。葉の切れ込みが深いカエデを「○○○モミジ」、葉の切れ込みが浅いカエデを「○○○カエデ」と呼んでいます。例えば「イロハモミジ」「ハウチワカエデ」です。

<イロハカエデ(イロハモミジ) ムクロジ科カエデ属>
12/8 本土寺

 

 

 

 

北海道を除く日本各地に自生するアサ科の落葉樹。山地や雑木林の縁、川沿いなどで普通に見られる木です。

大きな木陰を作るため、エアコンのない江戸時代、各地の一里塚や神社仏閣に植栽され、その巨木が今日でも見られます。

たくさんの花を咲かせますが、それは小さく、また花被片が淡褐色のため目立ちません。秋に橙色の実をたくさんつけ、実は甘いので鳥がよく食べます。

本種の名前の由来は諸説ありますが、「縁の木」に通じることから、縁結び、あるいは「縁退き」の意味で縁切りの木としても知られています。

<エノキ(榎) アサ科エノキ属>
12/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

東南アジアや北アメリカ、南アメリカに自生するヒルガオ科の一年草(多年草)です。葉腋に花径2~3cmほどの濃い青色の花を咲かせます。

日本ではアメリカン・ブルーの名前で呼ばれ、広く販売されています。初夏から開花する可愛らしい丸い青花が好まれます。

横に這うように生育することから、ハンギング・バスケットなどにも使われます。最近は、白花の品種も販売されるようになりました。 

<エボルブルス(アメリカンブルー) ヒルガオ科アサガオガラクサ属(エボルブルス属)>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

頭をフリフリ泳ぐ真っ黒い鳥で、白い額がトレードマークです。全長39cm。全体は灰黒色で額とくちばしは白色です。

足は緑青色。「キュイッ」と聞こえる声を出します。陸上を歩くこともありますが、水上生活が多く、すばやく水上へ逃げていきます。

「水鶏(すいけい)」と書いてクイナと読みますが、名の通り、その種類の多くは水辺の草やアシの中にすんでいます。本種も、クイナの仲間ではいちばん大きく太っています。

西洋では、白い頭部の連想から、英語で「額がハゲあがっている」ことをas bald as a coot(オオバン)といいます。

<オオバン ツル目クイナ科 全長約39cm>
11/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

ブラジル原産のアリノトウグサ科フサモ属の抽水植物(水を吸って生きる植物)です。葉は白っぽい緑色をしていて夕方はたれます。熱帯魚店などで「パロットフェザー」という名前で売られていました。

河川、水路、水田の浅水中に生育し、繁茂して在来種との競合、水質の悪化、水流の阻害が報告されており、外来生物法により「特定外来生物」に指定されています。

拡散を防ぐため、栽培、保管・運搬、譲渡、放出等が禁止されています。ただし、死んだ(枯れた)個体は規制対象外となります。

<オオフサモ アリノトウグサ科フサモ属>
12/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

北アメリカのテキサス、ルイジアナ原産の草花で、毎年花を咲かせる多年草です。日本へは明治時代中ごろに入ったといわれています。

蝶が羽を広げたような美しい姿の花を咲かせます。花は咲いてから3日ほどで散ってしまいますが、春から秋の長い期間、次から次に花を咲かせていくため、長い間観賞することができます。 

花の大きさは1.5cm、細長い花茎に小さな蝶が舞っているように見え、その花のかたちから「ハクチョウソウ(白蝶草)」の別名があります。

<ガウラ(白蝶草) アカバナ科ガウラ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

原産地は日本や東アジアです。日本では、東北南部以南から四国、九州、沖縄に分布しています。湿り気のある照葉樹林内や海岸近くによく見られる樹木です。

3~5ヶ所に切れ込みの入った、やや大きめな葉を蓑に見立てています。成木になると葉の切れこみが目立たなくなります。


縁起がよいとされ、庭木としても人気のある樹木です。実は花の後すぐ9月からもう膨らんでいますが、黒っぽく熟してくるのは10月下旬ないし11月以降です。

<カクレミノ(隠蓑) ウコギ科カクレミノ属>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アメリカ原産のアゲラタムで、現在ではアメリカ南東部の他、アフリカやアジアなど世界の広い地域で帰化状態にあります。日本でも沖縄で帰化植物として定着しています。

5月~10月の花期になると、ふわふわとした質感の青や紫のアザミに似た花を咲かせます。仲間は約40種あり、花色はブルー系が一般的ですが、白やピンクの花が咲くタイプもあります。

和名は、葉っぱのかたちが薬草のカッコウ(シソ科の多年草)に似ていて、アザミのような花が咲くことから付けられました。

<カッコウアザミ(霍香薊)  キク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)>
12/1 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ツバキ科ツバキ属の常緑小高木で、サザンカとツバキの交雑種(異論もあり)のうち、背丈が高くなりにくく、八重咲きあるいは半八重咲きになる品種群の総称です。

開花は12月~2月。花弁は紅色、ピンク、白などでその先端は浅く裂け、縁は波打つようになります。花が落ちる様子はサザンカと同様で、花弁はバラバラになります。

代表的な品種は「獅子頭」「勘次郎」であり、関西では古来、シシガシラと呼ぶことが多いようです。

<カンツバキ(寒椿) ツバキ科ツバキ属>
12/13 柏の葉公園

 

 

 

 

 

地中海原産の宿根草ですが、夏の暑さに弱いため日本では半耐寒性の一年草として扱います。草丈は20cm~1m程まで品種によって異なります。

古くからヨーロッパで品種改良が進み、最近ではペンステモン咲きや八重咲きの品種も人気があります。花色は白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあります。

花穂を大きく伸ばして金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることから名前がつきました。

<キンギョソウ(金魚草) ゴマノハグサ科キンギョソウ属(アンティリナム属)>
12/20 アンデルセン公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム②」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ③」に続きます。


12月の花のアルバム ①

2024-01-06 | みんなの花図鑑

本日よりブログを再開いたします。本年も昨年同様よろしくお願い致します。

新年早々、能登半島地震と羽田空港衝突事故の、信じられない映像が立て続けにニュースで流れ、とても悲しくて辛い思いをして迎えた正月です。

亡くなられた方々のご冥福を悼むとともに、被災した地域の皆様のご無事と復興を心からお祈り申し上げます。

【合唱】花は咲く(混声三部)


12月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。12月は花が少なくなる季節でもありましたが、木の実や紅葉などを中心に、80品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として6回に分けて投稿させていただきます。

今回も、11月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

英国で大山桜(オオヤマザクラ)と小彼岸桜(コヒガンザクラ)の交配により育成された品種です。

英国での開花期は春とされていますが、日本では環境条件によるものか、秋は9~11月頃開花する二季咲きとなっています。

十月桜に比べ花が大輪で花色もやや濃色の美しい品種です。花は淡紅色の大輪で半八重咲きです。

特に春先は濃く美しい花を咲かせます。花弁は10~15枚くらいのハート形です。

<アーコレード バラ科サクラ属>
12/1 あけぼの山農業公園

4~5月に楽しむ春の代表的な花ですが、冬から早春の屋外で楽しむことができると今注目を集めている花です。

冬は気温が低いので、花持ちがよく開花時期が長くなるのが特徴です。

最近では有名な公園を始め、さまざまな公共施設への植栽が広がりつつあります。

一度球根をポットの土に植え付けて根を成長させた後、そのポットごと大きな冷蔵施設に長期間入れます。

その後、冷蔵施設から取り出し、自然の温度環境にすることで、「春が来た!」と勘違いをさせて、花を咲かせます。

<アイスチューリップ ユリ科チューリップ属>
12/20 アンデルセン公園

日本では北海道から本州、佐渡、四国、九州、対馬などで繁殖しています。

日本で繁殖するサギの仲間としては最大で、背が高く脚も長いのが特徴です。

飛行姿は長い首をZ字型に曲げ、後方へ脚を伸ばし、大きな翼をゆっくりはばたいて飛びます。

青みがかった灰色の羽毛で被われているから名前が付きました。

<アオサギ(青鷺) ペリカン目サギ科アオサギ属 体長:84–100 cm>
12/20 アンデルセン公園


東南アジアの山地に見られるトウダイグサ科の落葉樹。

山野のどこにでも生えていて食用、薬用になる有用樹です。薬効は胃潰瘍、胃酸過多、胆石症などです。

秋に冷え込みが強いと鮮やかに黄葉しますが、通常はあまり目立ちません。

カシワと同様に、葉を食物をのせるのに使い、新葉が赤いことが名前の由来です。

<アカメガシワ(赤芽柏) トウダイグサ科アカメガシワ属>
12/1 あけぼの山農業公園


ベトナム(東南アジア熱帯雨林気候区)原産で、陰湿地に生える多年草で美しい湿地生の水辺の植物です。

草長15~30cmになります。多肉質の茎は株元から分岐し、群生状になります。葉の長さは5~7cmぐらいで、葉に光沢があり濃緑色で銀白色の斑が入ります。

葉にアルミニウム塗料を塗ったような銀白色の斑があることからアルミニウムプランツとも呼ばれます。

<アサバソウ イラクサ科ミズ属>
12/13 柏の葉公園

高知県足摺岬から愛媛県佐田岬にかけて分布するとされ、海岸沿いの傾斜地に生えるノジギクの変種。

葉は羽状に3~5中裂し、裂片には鋸歯があり、葉の縁は白く縁取られており、裏面には灰白色の毛が密生してるのが特徴です。

花は茎の先に3cmほどの頭花を散房状に多数つけます。中央には黄色の筒状花が集まり、その周りには白色、稀に淡い紅色や淡い黄色の舌状花が一列に並んでいます。

<アシズリノジギク(足摺野路菊) キク科キク属>
12/1 北柏ふるさと公園

メキシコや中央アメリカを原産とするシソ科のハーブです。夏から秋にかけて「紫」や「白」の花が咲き、主に観賞用のハーブとして親しまれています。

花に見えるベルベットのような肌触りの部分はガクで、花はガクから突き出すように咲き、色は白や紫、ピンクなどがあります。

学名はサルビア・レウカンサですが、本種の名前で流通しています。また、メキシカンセージという流通名でも知られています。

<アメジストセージ(サルビア・レウカンサ) シソ科アキギリ属>
12/20 アンデルセン公園


南ヨーロッパが原産です。古くギリシャ時代から栽培され、薬草として利用されていたそうです。

野生のものは一重咲きでしたが、現在では八重咲きが主流で、ピンク色や緋紅色、紫色、白色など多彩です。

和名の謂れは、葉がラセイタ(ポルトガル語の羅紗)に似ているところから「葉ラセイタ」と呼ばれ、それが転訛したものといわれています。

<アラセイトウ(紫羅欄花) アブラナ科アラセイトウ属>
12/20 アンデルセン公園

本州、四国、九州及び沖縄の山地に自生するヤナギ科(イイギリ科)イイギリ属の落葉広葉樹。葉が大きくて成長が早いため、夏に木陰を作る目的で人が集まる公園などで多く使われます。

開花は4~5月。雌雄異株で、雌の木には雌花が、雄の木には雄花を咲かせますが、雌雄が多少混ざって開花する性質を持ちます。


秋(10~11月ころ)になると雌の木にはブドウのような直径1センチほどの赤い実が垂れ下がります。

木の姿がキリ科のキリに似ていること、大きな葉が昔、食器代わりに飯(おこわ)を包むのに使われたことから、名付けられました。

<イイギリ(飯桐) ヤナギ科イイギリ属>
12/20 アンデルセン公園


千葉県~愛知県の海岸沿いの崖や岩場に自生するキク科の植物で、葉っぱに白っぽいエッジがあるのと、花弁のないポンポンとした丸い黄色の小花が特徴です。

ぱっと見はやや地味ですが、やや肉厚の葉っぱの整った形と、くっきりとした白っぽいエッジが美しく文様のようです。白っぽく見える部分は、葉裏の銀葉がまわりこんで見えるもので、美しい縁取りとなっています。

海辺の荒れた斜面などに分布するため本種の名前が付きました。日本に育つ野生のキクの一つで、海辺の厳しい環境に適応するため、花や葉の様子は他のキク類と大きく異なります。

<イソギク(磯菊) キク科キク属>
12/1 北柏ふるさと公園

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「12月の花のアルバム①」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「12月の花のアルバム ②」に続きます。