先回の続きです。 ⇒ 今年も変化朝顔 ③ 2023-08-05
朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。私は昨年初めて変化朝顔の栽培をしました。まだ、”出物”は出現していませんが、今年も挑戦することにしました。
以下は7月3回目(7/28~7/31)の変化朝顔の栽培記録です。
<7月28日>
本日は12輪咲きました。
曜の数が増える変異「多曜咲」が初めて1輪出現しました。花の模様に暈(ぼかし)が入る「暈覆輪」が初めて1輪出現しました。「八重咲」の「白花」が初めて1輪出現しました。
「桔梗咲」が1輪、「爪切咲」が1輪、「車咲」が2輪、「丸咲・爪覆輪」が2輪、「丸咲」が4輪咲きました。
「多曜咲」
「暈覆輪」
「八重・白花」
「桔梗咲」
「爪切咲」
「車咲」
「丸咲・爪覆輪」
江戸時代に育まれた園芸植物の中で、変化朝顔には特異な名称がつけられています。それは葉の色・模様・質・形、茎の形、花の色・模様・花弁・咲き方・花弁の重ねを順番に記述し、必要に応じて付加してゆく命名法で、現在の遺伝子から見ても非常に理にかなったものです。(国立民族学博物館HPより) 下記はその一例です。
<青水晶斑入弱渦柳葉淡藤爪覆輪采咲牡丹>
青(葉の色)水晶斑入(葉の模様)弱渦(葉の質)柳葉(葉の形)
淡藤(花の色)爪覆輪(花の模様)采咲牡丹(花の咲き方)
「丸咲」
<7月29日>
本日は8輪咲きました。
弁の形が切れている「切弁」が初めて3輪出現しました。
「爪切咲」が1輪、「切咲」が1輪、「桔梗咲」が2輪、「丸咲」が1輪咲きました。
「切弁」
「爪切咲」
「切咲」
「桔梗咲」
変化朝顔を展示している植物園や博物館が増えてきています。もし近くで展示されていたらぜひ出かけて実物に触れてみてください。
国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)、日比谷公園(東京都千代田区)、日本科学未来館(東京都江東区)、横浜市こども植物園(神奈川県横浜市)、京都府立植物館(京都府京都市)、広島市植物公園(広島県広島市)
「丸咲」
<7月30日>
本日は15輪咲きました。
「八重咲・紫」が初めて1輪出現しました。
「爪切咲・爪覆輪」が1輪、「丸咲・爪覆輪」が1輪、「丸咲・白」が1輪、「桔梗咲」が2輪、「車咲」が4輪、「丸咲」が6輪咲きました。
「八重咲・紫」
「爪切咲・爪覆輪」
「桔梗咲」
「車咲」
単純な変化朝顔は種苗会社(タキイ種苗、サカタのタネ)から市販されています。より本格的に栽培したい場合は愛好会(変化朝顔研究会)や大学(九州大学・アサガオHP)とコンタクトをとるか、展示会の時に尋ねてみるとよいでしょう。
「丸咲」
<7月31日>
本日は9輪咲きました。
「丸咲・爪覆輪」が2輪、「桔梗咲」が2輪、「車咲」が3輪、「丸咲・車絞」が2輪、「丸咲」が6輪咲きました。
「丸咲・爪覆輪」
「桔梗咲」
「車咲」
「丸咲・車絞」
「丸咲」
「今年も変化朝顔に挑戦(7月)」を3回に渡ってご覧いただきありがとうございました。次回「今年も変化朝顔の挑戦(8月)」に続きます。