Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

ヒヨドリと緋寒桜

2022-03-31 | みんなの花図鑑
3月23日にあけぼの山農業公園に緋寒桜を見に行ってきました。
緋寒桜はちょうど満開でしたが、花の中からヒーヨヒーヨという鳥の声がします。

よく見るとヒヨドリが夢中で蜜を吸っているではありませんか。私も花はそっちのけにして、夢中でヒヨドリの蜜を吸う姿を撮影しました。


<ヒヨドリは、スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>
ヒヨドリは、「ヒーヨ、ヒーヨ」という鳴き方をします。ヒヨドリの名前は、この鳴き声が由来だそうです。



特に甘いものが好きなようで、柿、びわ、みかんなどの果実はもちろん、桜の花の蜜なども大好きです。このように、花を咲かせている植物や、果実をつけている植物の近くでは、ヒヨドリがよく集まります。



ヒヨドリは食欲旺盛で独占欲が強いため。他の鳥が花の蜜を吸っていたりすると、すっ飛んできて他の鳥を追い払ってしまいます。そのせいでしょうか、この日、緋寒桜ではヒヨドリ以外の鳥は見つけることができませんでした。



ヒヨドリは顔を花の中に突っ込んでいる姿をよく見ます。花の中に顔を入れて夢中で蜜を吸った結果、顔が花粉で染まっていることもあります。このように、ヒヨドリは植物たちにとっては花粉を運んでくれるありがたい存在なのです。



スズメなどは、桜を「盗蜜」します。盗蜜とは、花をちぎって蜜だけを奪う食べ方。これをされると植物は花粉の媒介をされず、"食べられ損"になってしまうのです。



日本ではとっても身近な鳥のヒヨドリですが、世界的に見ると、なかなか見られない野鳥でもあります。彼らの分布は日本を中心に、朝鮮半島や、東南アジアの一部くらいなのです。



ヒヨドリの話はこのくらいにして、本題の緋寒桜に話を戻します。ちょうどこの日が満開の見頃でした。しかし、天気は薄曇りで、時々晴れ間が見える程度だったのが残念です。

<ヒカンザクラ(緋寒桜)バラ科サクラ属>
ヒカンザクラは、沖縄県で多く見られるサクラの種類の1つです。台湾や中国から伝わり、日本で一番早く沖縄県で開花するサクラとしても知られています。



沖縄県でサクラというと、ヒカンザクラのことを指すことが多いようです。沖縄では1〜2月頃に開花し、関東では2〜3月頃に見頃を迎えます。



寒い時期に花びらが緋色(ひいろ)に染まることから、「緋寒桜(ヒカンザクラ)」と名付けられましたが、「ヒガンザクラ(彼岸桜)」と名前を間違えやすいため、カンヒザクラ(寒緋桜)と呼ばれることもあります。



ヒカンザクラを品種改良して作られたカワヅザクラ(河津桜)は、今や日本全国の各地で花見や観光の名所となっています。

カワヅザクラもそろそろ終わりに近づいていましたが、まだ元気に咲いている花も残っていました。

<カワヅザクラ(河津桜)バラ科サクラ属>
ヒカンザクラとオオシマザクラが自然交雑して生まれた日本原産の品種で、濃い花の色をしたヒカンザクラに由来して、カワヅザクラも紫紅色です。



カワヅザクラは一重咲きで八重桜などと比べると地味な印象かもしれませんが、集まって咲く大輪のピンクの花はとても美しいです。花の大きさは4~5センチで、花弁が大きいためとても豪華に見えます。



首都圏ではソメイヨシノの満開も終わりそうな時期に、緋寒桜や河津桜の話題で恐縮です。週2回のブログ投稿サイクルを維持しようとすると、どうしてもこのような賞味期限切れの話題になってしまうことをお詫びします。

花がいっぱい!(柏の葉公園)②

2022-03-28 | みんなの花図鑑
花がいっぱい!(柏の葉公園)2022-03-25の続きです。

<ナルキッスス・ブルボコディウム(ペチコート水仙)ヒガンバナ科スイセン属>
日本水仙など、現在の数ある水仙はこれらの原種から育種されたものです。一般的に水仙は冬から早春に咲きますが、この花は暖かくなってから満開になります。



花茎の先に1つずつ、ユニークな形の、淡い黄色から濃い黄色の花を横向きに付けます。流通名をペチコート水仙とも言います。

<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)>
バーベナはバーベナ属の園芸品種の総称でビジョザクラ(美女桜)ともいいます。Verbenaは宗教上の神聖な草花をさす言葉がその由来のようです。



這うようにして広がるサクラソウのような姿の小花がかたまってボール状に付きます。花色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫などがあります。

<ハクモクレン モクレン科モクレン属>
モクレン・ハクモクレンを代表とするモクレン類は世界でもポピュラーな花木の一つです。一般的に「モクレン」というと「シモクレン」のことを指すことが多いようです。



シモクレンは大きくなっても5m程度の低木なのに対して、ハクモクレンは高さ15mにもなる高木です。シモクレンの花は常に半開きなのに対して、ハクモクレンは日が当たると開き、暗くなると閉じます。

<ジンチョウゲ(沈丁花)ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属>
中国南部からヒマラヤを原産とする常緑性の低木です。日本には室町時代の中期以降に入ってきました。沈丁花は花びらを持たない花で、十字型で花びらに見えるものは肉厚のがくです。



漢字では「沈丁花」と書き、花の香りが沈香、花姿が丁字に似ているところに由来するとされます。特徴はなんと言っても、上品な甘い香りを放つ花です。

<オクナ・セルラータ(ミッキーマウスの木) オクナ科オクナ属>
ミッキーマウスの木に花が咲いていました。花の咲き方は枝に一列になって黄色の花が下向きに咲きます。



実の形から英名をミッキーマウス・プラントといいます。そこから日本では「ミッキーマウスの木」という名で流通しています。確かに実の形はミッキーマウスに似ていますね。下の写真は2021年8月21日に投稿したものです。



<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属>
中国原産の落葉低木で、春の花木として親しまれています。3月~4月頃(秋咲き種は11月~12月)にウメに似た丸っこい花を咲かせます。



漢字では「木瓜」と書き「もっけ」「もけ」と読みました。それが訛って「ぼけ」になったと言われています。「木瓜」はもともと漢名で、ウリのような実のなる木という意味です。

<ユキヤナギ(雪柳) バラ科シモツケ属>
公園などにあるユキヤナギは株元から枝をたくさん出してわさわさと茂ります。緩やかなアールを描きながら、長くしなやかに枝垂れる枝と株を被うほど咲く白い花が特長です。



枝が弓状に湾曲して真っ白い花を咲かせるのでユキヤナギ(雪柳)の名前があります。ヤナギのように枝が枝垂れると言うだけで、ヤナギの仲間ではありません。

<アセビ(馬酔木) ツツジ科アセビ属>
春にスズランのようなつぼ形の花を房状にたくさん付け、満開時期は花穂が樹を覆うように咲き誇ります。万葉集にも10首が読まれており、古くから日本で親しまれている花木だと言うことがわかります。



漢字で「馬酔木(あせび)」と書くのはアセボトキシンという有毒成分をもち、馬が食べると神経が麻痺し酔ったような状態になるところに由来します。

最後は本館展示室とグリーンルーム(温室)に行ってみました。ここでも花がいっぱい咲いていました。

<クンシラン「君子蘭」ヒガンバナ科クンシラン属(クリビア属)>
南アフリカ・ナタールに分布する、毎年花を咲かせる多年草です。日本には明治時代に入ってきました。



ランと名前は付きますが、ラン科の植物ではありません。春になると葉の間からやや厚みのある帯状の花茎を長く伸ばして、その先端に10数輪の花を咲かせます。

<デンドロビウム ラン科デンドロビウム属>
デンドロビウムは熱帯アジア中心を原産地とするラン科の多年草です。品種がとても多く、アジア一帯の亜熱帯から温帯にかけて1600種類ほどが自生しており、日本にもセッコクが自生しています。



花色は白やオレンジ・ピンク・紫・黄色など。ラン科の花らしい鮮やかな色彩が魅力的です。また、香りが強いので、開花時には芳しい香りがあたりに漂います。

<ジゴペタラム ラン科ジゴペタラム属>
ジゴペタラムは常緑性の洋ランです。原産地はブラジルで、中南米に約20種類ほどが分布しています。



ジゴペタラムは比較的育てやすいタイプの洋ランです。洋ランらしい素敵な見た目に加え、非常に香りが良いのも特徴です。開花時期は11~4月頃と、寒い時期に花を見せてくれます。

<ブーゲンビリア(ブーゲンビレア) オシロイバナ科ブーゲンビリア属>
ブーゲンビリアは常緑のつる性低木。日中温度が20~25度以上でつぼみをつけるため、年2回ほど開花。温室ならほぼ1年を通じて花を楽しむことができます。



1786年、ルイ15世の命により世界一周の旅に挑んでいたフランスの探検家ルイ・アントワーヌ・ブーガンビルがブラジルでこの植物を発見。彼の名にちなんでブーゲンビリアと命名されました。

<セアノサス(カリフォルニアライラック)クロウメモドキ科セアノサス属>
春から初夏にかけて美しい青紫やピンク等の花穂をつけます。植物には少ない鮮やかなブルーの小花が集まり、突き出た雄しべが黄色い星のように散りばめられます。



花のつき方がライラックに似ているところから別名カリフォニア・ライラックとも呼ばれています。温暖な環境が原産地なので、暑さ・寒さには少々弱めです。

<コエビソウ(小海老草)別名:ベロペロネ キツネノマゴ科キツネノマゴ属>
コエビソウは常緑の低木状になる多年草で、周年開花の性質が強く、冬に暖かい場所で管理すればほぼ一年中咲き続けます。花期自体もとても長いです。



微妙に折れ曲がった花(苞)がまるで茹でたエビのようです。重なったようにみえる苞の先端から白い花を咲かせます。苞の色は赤が普通ですが、黄色の品種も出回ります。

<ツリージャーマンダー(巻き貝) シソ科ニガクサ属>
原産は地中海沿岸西部で、木丈は約1.5mから2mの高さの株立ちにまで成長し、葉は楕円形で灰緑色となるシルバーリーフと呼ばれているのが最大の特徴です。



その薄紫色の小さな花は、流氷の天使と名高い”巻き貝”の一種に形が似ているために、別名にこの”巻き貝”の名が付けられています。

2回に渡り柏の葉公園の春の花たちを、ご覧いただきありがとうございました。




花がいっぱい!(柏の葉公園)

2022-03-25 | みんなの花図鑑
3月に入り暖かい日が続いたので、春の花を探しに出かけました。(3月11日&24日)先回(2月18日)はウメ、ロウバイ、パンジーなどの花だけしか見つからず寂しい公園でした。しかし、今回はたくさんの花に出会えたので、楽しく散策ができました。2回に分けてご紹介します。


<本館前花壇>


最初に本館前の花壇の花たちが出迎えてくれました。

<クロッカス(ハナサフラン) アヤメ科クロッカス属>
クロッカスは、地中海沿岸から小アジアの広い地域に、約80種類が分布しているとされる球根植物です。直径4cmほどの小さな球根は、秋に植えると早春に紫や白、黄色の花を咲かせます。



園芸的には、春咲きで観賞用のものを「クロッカス」、秋咲きで食用のものを「サフラン」としています。

<スノーフレーク(鈴蘭水仙)ヒガンバナ科スノーフレーク属>
オーストリア、ハンガリーなどに分布する球根植物です。原産地では主に夏に開花し、「サマー・スノーフレーク」の英名があります。



釣鐘状の花がスズラン、幅がある細長い葉っぱがスイセンに似ているところから、スズランズイセンとも呼ばれます。白い花弁の先端に緑色の斑点があり愛らしいです。

<ヒマラヤユキノシタ (大岩団扇 オオイワウチワ) ユキノシタ科ベルゲニア属>
ヒマラヤ山脈周辺の地域に約10種が分布する常緑性多年草です。日本へは明治時代に渡来し、早春を彩る花として広く普及しています。



和名は、現在では交雑種を含むベルゲニア属の植物全般のことを「ヒマラヤユキノシタ」と呼ぶことが多くなっています。

<ムスカリ(グループヒアシンス) ユリ(キジカクシ)科ムスカリ属>
地中海沿岸-南西アジアにおよそ40種が分布する球根植物で、ヒヤシンスとは非常近縁の植物です。



丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲く様子も愛嬌があります。色は青紫、白、黄、黄緑などがあり、斜め下-下向きに付きます。

<チューリップ ユリ科チューリップ属>
チューリップは花も葉もシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。現在の品種リストには5000を超える品種が登録され、およそ1000品種が世界中で育てられています。



チューリップが日本に紹介されたのは江戸時代末期です。本格的に生産が始まったのは1919年(大正8年)新潟県の新津市小合地区(当時は小合村)とされています。国内では富山県が生産量第一位、第二位が新潟県で両県ともチューリップが県花だそうです。

次に行ったのは日本庭園です。入口を入るとサンシュユが迎えてくれました。また、サクラの花が満開状態でした。サクラはソメイヨシノではないと思いますが、品種はわかりません。

<サンシュユ「山茱萸」(春黄金花)ミズキ科ミズキ属>
葉が芽吹く前に5mmほどの黄色い小花を枝いっぱいに咲かせ、満開の花が黄金色に輝くように咲く姿から「ハルコガネバナ」の別名があります。



元々は、薬用植物として江戸時代中期に朝鮮から果実が持ち込まれたのが、はじめとされます。現在では春を告げる花木のひとつとして切り花や庭木、公園樹として親しまれています。

<サクラ(桜) バラ科サクラ属> 
サクラは主として北半球の温帯に広く分布していますが、美しい花の咲く種類はアジアに多く、しかも日本列島が中心で、多くの種類が集中しています。



日本にはヤマザクラ、オオシマザクラなど9種を基本にして、変種をあわせると100以上のサクラが自生しており、沖縄には野生化した(といわれるカンヒザクラ)があります。また、これらから育成された園芸品種は200以上もあります。



日本には数多くの桜並木やお花見の名所がありますが、その中でも福島にある「三春滝桜」、山梨の「山高神代桜」、岐阜の「根尾谷淡墨桜」は、日本の「三大桜」といわれています。



<ハナニラ「西洋甘菜(せいようあまな)」 ユリ科イフェイオン属>
ハナニラは球根性の多年草です。メキシコやアルゼンチンなど中南米が原産で、日本へは明治時代に渡来しました。



花色は白や淡いブルーなどやさしい色合いのものが多く、甘い香りを放ちます。ただ、葉っぱや茎に傷が付くと、ニラのようなにおいがします。

この後は次回に続きます。

北帰行の季節

2022-03-21 | みんなの花図鑑
冬鳥が北に旅立つ時期になりました。 秋に北方から日本へと渡来してそのまま越冬し 春が来ると繁殖のために再び北へと戻ります。

コガモ、マガモ、ヨシガモ、オナガガガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモなど、もうすぐ見られなくカモたちを見るために、柏の葉公園に行ってきました。(3月11日)

<ボート池>


今回見た鳥たちは、例によってGoogleレンズにご指導を仰いでおり、間違いがあるかもしれません。間違いをご指摘いただけると助かります。

さっそくカモたちがいるボート池に行ってみました。
やはり先回(2月18日)と比べると、カモの姿が少なくなっていました。最初に出会ったのはオオバンです。


<オオバン ツル目クイナ科オオバン属 全長39cm>

オオバンは一度に産む卵の数は13個までで、産卵は年に2~3回行います。オスメスが交代で抱卵し、抱卵期間は3週間程度です。年に2回以上繁殖するため、最初に生まれた幼鳥が次に生まれたヒナを育てることもあります。



ヒナを育てるのもオスとメスで一緒に行います。ヒナは生後1ヶ月ほどで自力で餌をとり、2ヶ月もすれば自立して飛ぶことができるようになります。



次に出会えたのはマガモの雌でしょうか。残念ながら雄の姿を見つけることができませんでした。

ブロ友さんから「嘴の色や緑色の光沢のある頭はマガモの特徴ですが、背が黒いところはマガモとは違うようで、マガモと別のカモとの雑種のように思います」とのご指摘を頂きましたので、追記させていただきます。


<マガモ カモ目カモ科 全長59cm>

マガモの寿命は5~10年といわれています。野鳥の中では長く生きると言っていいでしょう。マガモが長生きするのは生息環境に捕食者が少ない、子供と親が一緒に行動することが理由と考えられます。



また人間がいる環境で過ごす場合も多いですから外敵が攻撃するチャンスも減っているかもしれません。



今回カモに出会えたのはオオバンとマガモだけでした。他の野鳥を探して公園内を歩いていると、シロハラが虫を探して落ち葉をどけている姿を見かけました。

<シロハラ スズメ目ヒタキ科 全長約24cm>

冬鳥で、大きさや体型、動作は近縁のツグミに似ているが、腹は白っぽい(ツグミは斑模様がある)ので、シロハラという名前の由来になっています。



くちばしを左右に振り、落ち葉をどけてその下の木の実や虫などを食べます。かつて「木の葉返し」という呼び名もありました。



次に出会えたのがツグミです。跳ねては止まって胸張って"だるまさんが転んだ!"をしているように見えます。

<ツグミ スズメ目ヒタキ科ツグミ属 全長24cm>

10月ごろ、シベリアから大群で渡ってくる冬鳥の代表です。日本へ着くと群れを解いて、田畑や低い山の林に散らばって生息、3月なかばごろになると再び群れて北へ帰ります。



冬鳥なので日本ではさえずりをしません。そこで冬には口をつぐんでいる、それでツグミと呼ばれるようになったといわれています。



さらに林の中を歩いていくと、鳥の鳴き声がします。上を見上げると木の枝にヒヨドリが止まっていました。

<ヒヨドリ スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>

ボサボサ頭に茶色いほっぺ「ヒーヨヒーヨ」と名を名乗る。日本ではどこでも見られ、一般的なヒヨドリですが、世界的にみると分布は日本周辺に限られています。



ヒヨドリは舌を使って蜜をのどの奥まで運んでいます。くちばしを花粉で黄色に染めているヒヨドリを見ればわかるように、蜜を求める鳥は花の受粉に貢献しています。



最後に出会ったのが人間にとっていちばん身近なスズメ。そのくせいちばん人間にいじめられてきたのがスズメです。スズメの警戒心をなくすことですが、スズメはまだ、人を見ると逃げます。

<スズメ スズメ目スズメ科スズメ属 14.5cm>

ロンドンのハイド・パークやパリのモンマルトルなどでは、人を見るとスズメが近づいてきます。人はいつもポケットにパン屑やエサを持って与えています。日本のスズメがこうなるのはいつのことでしょう。



スズメはひなを巣立たせるまでの2週間に、親鳥は4千回以上も虫を捕らえて運びます。近年、スズメが減ったのは、子育てに欠かせない虫が減ったことも影響していると考えられます。



これからの季節、冬鳥が北に旅立ち、ツバメなど夏鳥がやってきます。でも、木々には葉が生い茂り、鳥撮り初心者の私には鳥の写真を撮る機会が減るのが寂しくなります。来シーズンに備え、少し野鳥撮影の基本知識を増やそうと考えています。
次回は今回出会った鳥以外の花たちをご紹介します。
























華やかになった花壇(あけぼの山農業公園)

2022-03-18 | みんなの花図鑑
3月8日、テニスの帰りにあけぼの山農業公園に立ち寄りました。
本館前の花壇、先回まではパンジーやビオラだけだったのが、暖かい日が続いたせいか、花の種類が増えていました。


<クリスマスローズ キンポウゲ科 ヘレボラス属>
クリスマスローズは株分けで大量に増やすことはできません。そのため種で増やしています。しかし、種で増やしても花色、花形、花の模様が安定せず同じ花が咲きません。



同じ花が咲かないからこそ、好みの花を見つけて、育て、新しく交配する楽しみができることがクリスマスローズの魅力の一つとなっています。



<カンシロギク「寒白菊」(ノースポール) キク科 フランスキク属>
カンシロギクは一般的に「ノースポール」という名前で流通しています。ノースポールという名前は「サカタのタネ」の商品名ですが、日本では一般名として定着しています。



カンシロギクの名前の由来は、花付がよく株全体を真っ白に覆うように見えるところが北極を連想させることによります。



<ネモフィラ(瑠璃唐草) ハゼリソウ科ネモフィラ属>
ネモフィラは、春にかわいい小さな青い花をブルーのカーペットのように咲かせる一年草。ネモフィラは種からでも苗からでも簡単に育てることができる春の草花です。



ネモフィラと言えば、茨城県の国営ひたち海浜公園が有名です。その美しい景色を一目見ようと、毎年、海外からの観光客も含め、多くの人が訪れる人気スポットです。



<シナマンサク(支那万作) マンサク科マンサク属>
中国産のマンサクであるためシナマンサクと名付けられました。マンサクの仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽されています。



シナマンサクの開花期は1~3月。他の花木に先駆けて「まず咲く」ことを語源とするマンサクよりも、さらに早く咲きます。



<シバザクラ(花詰草、花爪草) ハナシノブ科フロックス属>
北アメリカ西部原産の毎年咲く多年草です。茎は立ち上がらずに横に這うように広がって4~5月に花を咲かせます。



満開時の地表を埋め尽くさんばかりの花の絨毯は見応えがあります。(写真は昨年4月に近所のお宅の庭で撮影したものです)



<ミツマタ(三椏) ジンチョウゲ科ミツマタ属>
ミツマタは葉の展開に先立って花をつけます。沈丁花(ジンチョウゲ)と同じように花には花弁がなく、花弁のように見えるのは萼片です。



花はボンボンのように密集しているが、よく見ると4枚の萼片を持つ花の集まりです。三椏(ミツマタ)という和名の由来は、枝が3つに分かれるところからきています。



<キンセンカ「金盞花」(カレンジュラ)キク科 キンセンカ属>
キンセンカの花色は、花びらに光沢のあるオレンジや黄色で、お日様とともに開花する性質があります。最近ではシックな花色や八重咲きの種類も出てきました。



キンセンカの本来の開花時期は春ですが、最近は冬のうちから花苗が出回るため、冬から春まで長く楽しめる花となっています。一番たくさんの花が楽しめるのは春になってからです。



<ミモザアカシア(ギンヨウアカシア)マメ科 アカシア属>
銀色がかった色の葉と、枝垂れた枝いっぱいに咲かせる丸くて小さな小花が特長です。花の盛りの時期には樹全体が黄色に染まり、周囲の雰囲気を明るくしてくれます。



アカシアの仲間は南半球の熱帯から亜熱帯に1200種が分布します。ミモザアカシアはその中の1種で高さ6m~10mに生長する常緑性小高木~高木です。



梅の花が見ごろを迎えていました。






<番外編>
今回は鳥に出会えることがありませんでしたが、最後に出会ったモズを番外編として挿入します。ボケボケの写真でお見苦しいとは思いますが、鳥撮り初心者が撮った、この日に撮れた唯一の鳥の写真の記録です。


<モズ スズメ目モズ科 全長約20cm>

モズは百舌(もず)とも書くように他の鳥の鳴き声がとっても上手
モズは生け垣などのとがった小枝や、有刺鉄線のトゲなどに、バッタやカエルなどのえものを串ざしにする変わった習性があることで知られ、日本ではこれを「モズのはやにえ」と呼んで有名です。



川辺の鳥たち(大堀川畔)

2022-03-14 | みんなの花図鑑
野に咲く花たち(大堀川畔)2022-03-07の続編です。

3月4日に大堀川の川辺を歩いて、川辺の鳥たちを探してみました。

<大堀川>


今回見た鳥たちは、例によってGoogleレンズにご指導を仰いでおり、間違いがあるかもしれません。間違いをご指摘いただけると助かります。

この時期、カモたちはほとんどが北に帰ったのでしょうか。渡りをしないカルガモたちが沢山いました。

<カルガモ カモ目カモ科 全長約61cm>
渡りをせずにいつも身近にいるカモ。オス、メス同色
カモの仲間は日本で30種を越えるが、ほとんどが「冬鳥」なので春夏にはいなくなります。春夏もいて普通に繁殖するのはカルガモだけです。



くちばしの先が黄色いのも特徴です。ひなは「ピヨピヨ」と鳴くが、成鳥はアヒルに似たしわがれ声です。くちばし以外でカルガモを見分けるには、腰の部分に見える白い三日月模様がポイントです。



次に見たのは、私にとっては初めての出会い、マガモの夫婦がまだ残っていました。

<マガモ カモ目カモ科 全長59cm>
カモと言えばこのカモ、オスは青首とも呼ばれるアヒルの祖先
カモの仲間の代表種で冬鳥として湖沼に飛来します。メスは地味な褐色系で、大きさが近いカルガモと似ています。秋冬のオスは緑や紫に輝く頭部が美しいが、夏の羽色はメスに似ます。声はアヒル同様のしわがれ声で「グェッグェッ」と鳴きます。



一羽だけ黒っぽい鳥が現れたので、カメラを向けるとあっという間に去り、ボケボケの写真しか撮れませんでした。オオバンでした。

<オオバン ツル目クイナ科 全長約39cm>
頭をフリフリ泳ぐ真っ黒い鳥で白い額がトレードマーク
全長39cm。全体は灰黒色で額とくちばしは白色です。足は緑青色。「キュイッ」と聞こえる声を出します。陸上を歩くこともありますが、水上生活が多く、すばやく水上へ逃げていきます。



目の前に白い鳥が現れたので、カメラを向けるとポーズをとってくれました。気分を良くして次を撮ろうとしたら、スタコラと逃げてしまいました。コサギでしょうか。(^^;)

<コサギ ペリカン目サギ科 全長約61cm>
黄色い靴下を履いて餌探し
日本では本州―九州で繁殖する夏鳥ですが、本州以南で冬を越しているものも少なくありません。多くの白いサギは黒いくちばしが秋冬に黄色くなるが、コサギだけは1年中黒いのが特徴です。



活発に動き、浅い水辺では足をふるわせるようにして魚をとることがあり、時々グアーとしわがれ声を出します。白いサギ類では最も数が多いとされてきたコサギですが、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。



次に出会ったのが、私にはお馴染みのハクセキレイです。とにかくチョコマカと良く動くので、私にとって写真を撮るのが難しい鳥です。

<ハクセキレイ スズメ目セキレイ科 全長約21cm>
最も身近なセキレイの仲間
体形は横長で、尾が長いセキレイの仲間。頭から背は黒色か灰色で、腹と翼は広く白色。「チチン チチン」と鳴きながら、波形に飛ぶのはセキレイ類の特徴です。



主に海岸や河川などの水辺に生息しています。駐車場や道路などにも生息しているようで、私たちの生活している場でもよく見ることができます。



最後はスズメ同様、身近でよく見かけるムクドリにも出会えました。この鳥も近づくとすぐ飛び立つので、ボケボケの写真しか撮らせてくれません。

<ムクドリ スズメ目ムクドリ科 全長約24cm>
大群でねぐら入りする様は魚群のよう
全身は黒味のある褐色で、頭は灰色がかった黒褐色。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があります。この白斑は個体によって違っていることが普通です。くちばし、足は黄色です。



平地から低山地の人家や人家近くの林で繁殖し、農耕地、公園の芝生、草地などでよく見られます。繁殖が終わると群になり、多い場合は数万羽の群になることもあります。



駅前のロータリーや街路樹並木を塒(とや:鳥の巣)にして、人に嫌われることも多いですが、農耕地や草原で虫をとるプロフェッショナルですから、畑や芝生のグランドキーパーの役目をしてくれています。

スマホで撮った花だって美しい!

2022-03-10 | みんなの花図鑑
私のブログタイトルは”Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!”です。
2015年にみんなの花図鑑に投稿以来、ずっとスマホで花の写真を撮ってきました。

画像品質では一眼レフには遠く及びませんが、携帯性と操作性に優れ、外出先で偶然見かけた花を撮影したいときなどは、スマホはとても便利です。今回はそのようにして撮りためたスマホ写真を大放出します。(笑)



昨年11月より私も一眼レフカメラを使うようになり、主に野鳥や花の撮影を始めました。確かに野鳥の撮影には望遠レンズは必須で、高品質な写真撮影を目的として使うには優れたカメラです。

でも、まだマニュアル撮影は私には無理で、相変わらずオート撮影専門です。やはり花などの写真は、今でも状況に合わせて、便利で簡単なスマホを愛用しています。



ここからは、すべてスマホで撮影した写真です。

<ミモザアカシア(ギンヨウアカシア)マメ科 アカシア属>

3/3 自宅で撮影

近所の方からミモザアカシアの切り花をいただいたので、自宅の部屋の花瓶に活けたものです。部屋の中で観賞するミモザアカシアも風情があって良いものです。

銀色がかった色の葉と、枝垂れた枝いっぱいに咲かせる丸くて小さな小花が特長です。花の盛りの時期には樹全体が黄色に染まり、周囲の雰囲気を明るくしてくれます。



<ユキワリソウ「雪割草」(ミスミソウ) キンポウゲ科 ミスミソウ属>

3/7 近隣のホームセンターで撮影
日本での栽培の歴史は古く、江戸時代にはすでに優秀花の選別品種の記録などが残っています。

雪の残っているころに雪を割るようにして咲き出すのが名前の由来だそうです。また、ミスミソウ(三角草)の名前は葉っぱが三角形になる種類があるところから名付けられました。



<フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科フクジュソウ属>  

2/17 近隣のホームセンターで撮影
名前もめでたい「福寿(幸福と長寿)」の草の意味があり、お正月用の寄せ植え材料として冬に多く出回ります。

地面からにょっきりと花茎を出して、その先端に径3cmほどの丸い花を1~数輪、真上に向いて咲きます。



<ハツコイソウ「初恋草」 クサトベラ科 レシュノルテッィア属>

1/19 近隣のホームセンターで撮影
豊富な花色が揃い、まるで蝶が飛んでいるような可憐な花と、やや灰色がかった細かい繊細な葉が魅力的です。

鉢植えで育てることが多く、花名はレシュノルテッィアですが、主にハツコイソウ(初恋草)の名前で出回ります。




<オオジシバリ(大地縛り)キク科タカサゴソウ属>

3/1 手賀沼湖畔で撮影
春にタンポポとよく似た花が咲きます。遠目には区別が付きにくいこともありますが、花びらが少なく、葉の形も全く異なります。和名は「地面を縛る」との意味からきています。



<スノーフレーク(鈴蘭水仙)ヒガンバナ科スノーフレーク属>

3/1 手賀沼湖畔で撮影
釣鐘状の花がスズラン、幅がある細長い葉っぱがスイセンに似ているところから、スズランズイセンとも呼ばれます。白い花弁の先端に緑色の斑点があり愛らしいです。



<チンゲンサイ(青梗菜)の花 アブラナ科アブラナ属>

2/2 近所の畑で撮影
一見、菜の花にそっくりで見分けがつかないチンゲンサイの花です。蕾から黄みを帯びているうちは蕾付近から数センチとって食べます。

このチンゲンサイは成長しすぎて花が咲いたので、食べられなくはないでしょうが、美味しくないと思います。タダでもらっても私は絶対に食べません。(笑)




<ハナナ(菜の花) アブラナ科アブラナ属 >

2/2 近所の畑で撮影
春を代表する花のひとつで、菜の花の名前で広く親しまれています。千葉県の房総半島の各地で野菜として栽培されているハナナ。

何と、日本での生産トップは千葉県です。花のツボミが膨らみ始めた頃に、先端を摘み取り出荷します。花が開いてしまうと、食用にはなりません。




<プリムラ(西洋サクラソウ)サクラソウ科 サクラソウ(プリムラ)属>

1/20 近隣の公園で撮影
冬から春にかけてかわいい花を見せてくれるのがプリムラです。プリムラは世界で約600品種あり、種類によって違う花言葉を持っています。

私はどの品種を見ても違いがよく判らないのですが、代表的な品種と花言葉を紹介しますので、花のイメージを味わってください。

プリムラ・ジュリアンの花言葉:青春の喜びと悲しみ(写真1)


プリムラ・ポリアンサの花言葉:可憐/富貴/無言の愛(写真2)


プリムラ・マラコイデスの花言葉:気取らない愛/素朴(写真3)


プリムラ・オブコニカの花言葉:初恋/しとやかな人(写真4)


<マンサク([満作) マンサク科 マンサク属>

2/17 近隣の公園で撮影
マンサクの名前は花が枝いっぱいに咲くので「満作」という説と、早春に「真っ先に咲く」がなまったという説があります。

色がめずらしいので園芸用に改良された品種が多いのですが、元々は日本の山地に自生しているそうです。



<クリスマスローズ キンポウゲ科 ヘレボラス属>

2/26 近所の友人宅で撮影
クリスマスローズは近年の品種改良により、美しい花色や八重咲品種が登場し、早春の花として日本でも定着した人気があります。

日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、本来のクリスマスローズはクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。


クリスマスローズ・ゴールド


クリスマスローズ・スノーホワイト


スマホで撮影した花を一挙大放出しましたが、これからもスマホでの花の撮影は継続するつもりです。時々は今回のようにスマホで撮影した写真を大放出する予定です。







野に咲く花たち(大堀川畔)

2022-03-07 | みんなの花図鑑
私がブログに投稿する花は、主に公園などで見る園芸種が中心です。
ブロ友さんの投稿で山野草がよく登場しますが、まだまだ知らない植物ばかりです。今回は、テニスの帰り道、大堀川の川辺を歩いて野に咲く花たちを探してみました。

<大堀川>


今回見た花たちは、例によってGoogleレンズにご指導を仰いでおり、間違いがあるかもしれません。間違いをご指摘いただけると助かります。

<オオイヌノフグリ(星の瞳・瑠璃唐草)オオバコ科クワガタソウ属>

オオイヌノフグリは春の風物詩、立春が過ぎた頃、陽だまりや暖かい風が地を撫でた時に明るい水色の小さな花を咲かせ、春の訪れを一番にお知らせしてくれます。その可愛らしさにはホッと和んでしまう姿をみせてくれます。



小さな青い瞳が覗いているように見える事からも別名「星の瞳」と言われています。和名の瑠璃唐草も風情を感じる素敵な名前ですね。



オオイヌノフグリの名前の由来は、日本に古来よりある植物のイヌノフグリによく似ていてイヌノフグリより大きいことから、その名で呼ばれるようになりました。

<ホトケノザ(仏の座) シソ科 オドリコソウ属>

陽ざしに春を感じる頃、野山や田畑、河原などに姿を見せてくれる植物です。姿は茎から段々に傘を広げたように葉を広げ、葉の根元から赤紫色の小さな1cm程の花がピョンと飛び出る様に咲いています。



花の形は筒状で花は舌をだして大きな口で笑っているような明るい様子です。この季節に咲く「ホトケノザ」は、春の七草の「ホトケノザ」とは違う種類です。



<ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) シソ科 オドリコソウ属>

花の形が,笠をかぶった踊り子の姿を思わせることから付いた名前。関東一帯に見られるヨーロッパからの帰化植物で葉が茎の先端になるほど紫色がかるのが特徴です。



茎は四角い断面で茎の節に唇形の小さな赤紫色の花が輪生します。同科同属のホトケノザ(仏の座)より草丈、花径などが半分程度の大きさです。



<ネコヤナギ(猫柳) ヤナギ科 ヤナギ属>

ネコヤナギは落葉性の樹木で、日本全国の川辺に自生しています。樹高は1~3mほどに生長し、早春を告げるように猫のしっぽのようなかわいらしい花穂を付けます。



華道の花材として利用されることの多いネコヤナギ。生けた枝をそのまま土に挿しても発根するほど生命力が強く、育てやすい樹木です。手入れも簡単で、剪定も大きな手間になりません。



<キレハイヌガラシ アブラナ科 イヌガラシ属>

大正時代末からの帰化植物とされているが、従来は北日本の寒冷地に分布が偏っており、北方型の植物のイメージがありました。しかし近年では地球温暖化に逆行するかのように関東地方でも普通に見られるようになりました。



仲間であるイヌガラシやスカシタゴボウは一応食用になるようなので、本種も食べられるかも知れません。しかし食べられる=美味しいということではなく、せいぜい毒はないという程度でしょう。



<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科 タンポポ属>

セイヨウタンポポはヨーロッパ原産の帰化植物。花は花弁が多く、豪華に見えるので、典型的なものは遠方から見てもセイヨウタンポポであることがわかります。



セイヨウタンポポは別名「ショクヨウ(食用)タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいのでサラダなどにして食べることができます。



<ノゲシ(野芥子) キク科 ノゲシ属>

雑草として扱われることが多く、ケシアザミ、ハルノノゲシとも呼ばれます。日本のいたるところで見ることができ、道端や空き地に自生します。



花の見た目はタンポポにとても似ていますが、タンポポよりも背が高くすらっとしているという特徴があります。また、タンポポと同じく綿毛をつけますが、タンポポのそれと比べるとふんわりとはしていません。ノゲシの葉にはトゲがあり、こちらもタンポポに似ています。



ノゲシという名前からケシ科の植物と思われる方もいるかと思いますが、これはまったく別の植物。いつの間にか庭に生えることがありますが、ケシのように一気に繁殖するほどではないので、安心してください。

<ナズナ(ぺんぺん草) アブラナ科 ナズナ属>

ナズナといえば春の七草を想像する方は多いですよね。古くから邪気を払い1年を健康に過ごせるようにと願いが込められてきたナズナは普段から見かけることもあるので、身近に感じると思います。



ナズナの開花時期は2月から6月で、葉が三味線のバチに似ていることから別名の三味線草(シャミセンソウ)がつけられました。



<ヤエザキスイセン(八重咲きスイセン) ヒガンバナ科 スイセン属>

八重咲きスイセンは副花冠がいくつも重なって咲く、ボリューミーな花姿が楽しめるスイセンです。とくにヨーロッパでは最近人気の花姿になっており、いくつもの園芸品種が生み出されています。



咲き始めは全体に黄色を帯び、次第に中央が橙色の美しい白色花へと変化する豪華な八重咲き。副冠・雄しべ・雌しべなどが花弁に変化した、ボリュームある花姿が魅力的です。



今回は大堀川で見つけた野に咲く花を紹介しましたが、次回は大堀川の水辺で出会った鳥たちをご紹介します。






柏の葉公園で出会った鳥と花たち

2022-03-04 | みんなの花図鑑
今回も相変わらず鳥の話題で恐縮です。<m(__)m>
2月18日、テニスの帰りに柏の葉公園に立ち寄り、鳥と花たちを探してきました。

<千葉県立柏の葉公園>



いつものとおり、林の中を歩いていると、私にとってはお馴染みのシジュウカラに出会いました。私のような野鳥撮影初心者にとって、人をあまり警戒しないシジュウカラは最高の素材です。(^.^)

<シジュウカラ スズメ目シジュウカラ科 全長約14.5cm>

木の穴に巣を作りますが、人工的な狭い穴にもよく作ります。「ツツピン ツツピン」と鳴いて、鳥の中でもいち早く春を告げるシジュウカラは、市街地でもおなじみの鳥です。



四十の雀と書いてシジュウカラ。たくさん群れるから、という説や、スズメ40羽分の価値があったことから名付けられたという説もあります。



シジュウカラは体重15g前後で虫を主食としており、日本の研究例では、シジュウカラが1日に使うエネルギーの量を約15kcalとして、これを2cmの虫にすると約200匹相当になるそうです。

木の上から鳥の鳴き声が聞こえたので見上げると、ヒヨドリでした。私が柏の葉公園で出会うのは2度目です。

<ヒヨドリ(鵯、白頭鳥) スズメ目 ヒヨドリ科 ヒヨドリ属>

ボサボサ頭に茶色いほっぺ「ヒーヨヒーヨ」と名を名乗る
ちょっと、性格は激しいですが優しい鳥です。5~9月の繁殖期になるとヒヨドリはつがいになって、木の枝の上に10~20cm程のお椀型の巣を作ります。



果実や花の蜜を好むので、餌台に切ったミカンやリンゴを置いておくと、喜んでやって来たりします。ただ、ミカンやイチゴなどの畑を荒らすことも多いため、農家では害鳥とされ狩猟鳥の指定を受けています。



ヒヨドリが海を越えて渡るときには、しばしばハヤブサに狙われます。そこで、ヒヨドリたちは海面に飛び出すや否や、落ちるように高度を下げ、海面すれすれの低空をキープして飛び続けます。



ハヤブサの狩りは、時速300kmにも及ぶ急降下をするので、海面近くを飛ばれると、自分自身が海に突っ込んでしまうリスクが高まり、狩りが難しくなるのです。

ヒヨドリが飛び立つ姿を撮影しましたが、オートでは無理ですね。シャッタースピードをマニュアルでセットしないとうまく撮れないのでしょうね。まだまだカメラを使いこなせないninbuです。(;_:)



ボート池畔の梅林の梅が見ごろを迎えていました。

<ハクバイ(白梅) バラ科 サクラ属>




<コウバイ(紅梅) バラ科 サクラ属>




<プリムラ・マラコイデス(化粧桜)サクラソウ科 サクラソウ属(プリムラ属)>

さざんかさん、リナリアさんからご指摘があり、スイートアリッサムをプリムラ・マラコイデスに訂正いたしました。

プリムラ マラコイデスは、ロゼット状の株から花茎を伸ばし花を咲かせます。花は小さいですが、よく見ると一つ一つの花はしっかりした形をしています。花色が豊富でたくさんの花が咲くことから、花壇や寄せ植えに、とても人気のある草花です。



他に花が無いかと、探しましたが、ロウバイやパンジー、ビオラしか見つからず、グリーンルーム(温室)に立ち寄ってみました。

<ハーデンベルギア(小町藤)マメ科 ハーデンベルギア属>

ハーデンベルギアは、オーストラリア原産の常緑つる性植物です。つるは細く丈夫で草丈3mほどにもなります。葉は先の尖った楕円形、もしくは丸みを帯びた三角形ともいえる形で、光沢のある濃い緑です。



ハーデンベルギアの花色は紫が有名ですが、白や淡いピンク色もあります。耐寒性もあり、東京以西では戸外で越冬可能です。



<シンビジウム ラン科 シュンラン属>

シンビジウムは、東南アジアやオーストラリアに自生する原種をかけあわせて作られたランの仲間です。カトレア、パフィオペディルム、デンドロビウムとともに4大洋ランといわれています。



日本にはじめて紹介された洋ランで、1859年にトーマス・グラバーによって持ち込まれました。その後、盛んに品種改良が行われ、今も胡蝶蘭の次に生産量が多い、人気の花です。



<デンドロビウム・キンギアナム ラン科 セッコク属>

オーストラリアを原産とするランの仲間、デンドロビウム・キンギアナムは、温室がなくても育てることができ、一般のガーデナーでも栽培しやすいランです。



キンギアナムの花色は白が中心ですが、ピンク系もあり、最近では黄色い花を咲かせる交配種も登場しているそうです。