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1月の花のアルバム ⑧(最終回)

2024-02-24 | みんなの花図鑑

1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

湯島の白梅

 

 

メキシコの山地原産のユーフォルビア・プルケリマを改良してつくられました。学術上の標準和名はショウジョウボクですが、流通名である本種の名前が一般的です。

冬を代表する観葉植物の一つです。その美しい赤と緑のコントラストはクリスマスムードを高めることもあり、人気があります。

赤や白などに色づいた部分は花と間違えられがちですが、これは苞(ほう)と呼ばれ、本当の花のまわりにつくられます。花は苞の中心にある黄色い部分です。

野生種は軽い霜に当たっても枯れないぐらいの耐寒性がありますが、園芸品種は日本国内では沖縄以外で地植えはできません。

<ポインセチア (猩々木) トウダイグサ科トウダイグサ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


常緑性の低木で熱帯アフリカに約10種類の仲間が知られています。分類体系によっては、同じ科のルエリア属に入れられることもあります。

葉は深い緑色で表面に艶々とした光沢があります。茎の頂点から花茎を伸ばして表面に細かい毛の生えた白い苞(ほう)と呼ばれるものがいつくか付き、その間から花がにょっきりと伸び出てきます。

日本の自然環境下では主に春~秋にかけて花を咲かせますが、温室など一年を通して高い気温がキープできるところでは季節に関係なく花を咲かせます。

<ホワイトキャンドル キツネノマゴ科ウィットフィルディア属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


カナリア諸島が原産地で、17世紀末に欧州に渡りました。日本には明治時代末期に伝わり、大正時代から幅広く栽培されるようになりました。

園芸品種は様々な花色・花姿がありますが野生種は白か黄色の一重咲きです。園芸品種の花形は一重、丁字、八重、ポンポン咲きなど変化に富んでいます。

<マーガレット(木春菊)キク科モクシュンギク属(アルギランセマム属)>
1/11 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

日本では、冬鳥として北海道から南西諸島まで全国的に渡来します。湖沼、河川、海岸に生息し、群れを形成して生活します。

繁殖期のオスは黄色のくちばし、緑色の頭、白い首輪、灰白色と黒褐色の胴体とあざやかな体色をしています。

メスはくちばしが橙と黒で、ほぼ全身が黒褐色の地に黄褐色のふちどりがある羽毛におおわれています。

<マガモ(真鴨) カモ目カモ科 体長50-65cm>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

台湾、中国に分布する常緑性の低木です。日本に渡来したのは1681~1687年(天和・貞享年間)のこと。別名のヒイラギナンテンの名前の通り、尖った葉が特徴的です。

初夏にでき始める果実は直径7~8ミリの球形で水分を含みます。秋にはブルーベリーのように黒紫色に熟し、表面に白い粉を吹きます。

遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、葉の縁にヒイラギのようなトゲがあることから、和名がつきました。

<マホニアチャリティー(柊南天) メギ科メギ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

大きな赤い果実をつける本種は、果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として、千両(センリョウ)と並び庭木として愛されています。 

よく似た両者ですが、本種の方が実が大きいため、より額の多い名前が付けられました。江戸時代から実色が違ったり、葉に斑が入ったり縮れたりするものなど園芸化が進んだ古典園芸植物です。

<マンリョウ(万両) サクラソウ科ヤブコウジ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 


カトレアの中でも小型に品種改良された本種は、カトレアとその近縁属(ソフロニティス、レリア、ブラサボラ等)を交配し人工的に作り出された品種です。

本種は、温室がなくても、花を楽しむことができる品種です。花色もバラエティーに富み、香りも豊かなランです。不定期ですが、年に2回開花することがあります。

<ミニカトレア ラン科カトレア属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


本種の仲間は、モウセンゴケと同様、葉の表面から消化酵素を含む粘液を出し、その粘着力で獲物を捕らえるスミレに似た可愛らしい花が咲く食虫植物です。

寒地性、暖地性、熱帯高山性の3つのタイプがありますが、寒地性タイプは、暑さに弱く、栽培が難しいため、ほとんど流通していません。

ムシトリスミレ(虫取菫) タヌキモ科ムシトリスミレ属>

1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

日本原産の常緑低木で、本州の福島より南~沖縄まで広く分布します。ヨーロッパには1838年に入ってきたという記録が残っており、今では世界で広く栽培されています。

冬、球状にまとまった白っぽい花がたくさん咲き果実が付きます。果実は翌年5月頃に黒く熟します。

漢字で書くと「八つ手」です。ちなみに「八つ」は数を表しているのではなく「多い」という意味のようです。

<ヤツデ(八つ手) ウコギ科ヤツデ属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

ツバキ属の園芸品種は、主にヤブツバキ、ユキツバキ、サザンカ、トウツバキの種内変異および種間雑種から成立しています。

本種は昭和初期からサザンカとして扱われてきましたが、現在ではサザンカとは別種のユチャから生じた品種と考えられています。

花は白色の小輪で、11月に咲き、葉は極端に大型で表面に光沢がほとんどありません。園芸品種としてはサザンカの仲間とみなしますが、植物分類学的には別物のようです。

<ユチャ「田毎の月」 ツバキ科ツバキ属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

本種は、熱帯アジア地方に広く分布する着生ランです。株姿はバンダによく似ており、葉を左右に展開しながら上に向かって成長します。

バンダよりも肉厚で幅広の葉をもつものが多く、花は、多くが半下垂から下垂して咲きます。ブドウの房に似た蕾がつき、きつねの尻尾のようにふさふさと可愛い花をたくさん咲かせます。

<リンコスティリス・ギガンテア ラン科リンコスティリス属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

ブラジルが原産です。高さは45センチほどになります。葉は暗い緑色で、銀色の葉脈が目立ち、対生します。裏面は紫色です。

花は、茎上部の葉腋から出る花茎につき、 径10㎜程度の筒状花です。花色は白色~淡青色地に紫色の筋模様が入ります。本種の場合、花を観賞するためでは無く、観葉植物として栽培されます。

<ルエリア・デウォシアナ キツネノマゴ科ルイラソウ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


まるでロウ細工のような黄色い花を咲かせる中国原産の落葉低木です。中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれています。

果実は梅のような香りは無く、また、果肉もなく食用にはなりません。また、強い毒性を示す「カリカンチン」と呼ばれるアルカイド系の毒があるといいます。

名前は中国名「臘梅(ラーメイ)」を日本語読みしたものです。

<ロウバイ(蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属> 
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

1月の花のアルバム①~⑧ 全86品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「2月の花のアルバム」を2024年3月上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。

 


1月の花のアルバム ⑦

2024-02-21 | みんなの花図鑑

1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

タンポポ - たんぽぽ

 

 

 

 

アオイ科の非耐寒性常緑低木。世界の熱帯~亜熱帯地方で広く栽培され、暖かい地域では庭木としても利用されています。

5月~10月頃に華やかな花が咲き、花色は赤、黄、白、ピンク、オレンジ、紫、複色などバリエーションも豊富で、花の大きさも小さいものから大きいものまであり、その品種数は数えきれないほどです。

花は、通常、朝開いて夜に閉じてしまう1日花です。最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くものも出てきています。

本種は、在来系(オールド系)、大輪系(ハワイアン系)、コーラル系の3つの系統に分けることができます。

<ハイビスカス(仏桑華) アオイ科フヨウ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

南アフリカ西ケープ州の小カルー地帯が原産で、本種の和名どおり、扇を広げたような多肉肉質の葉を持っています。

自生地では砂漠のような場所に自生しているため、葉の大部分は砂や小石の中に埋もれています。そこで葉の先端のレンズになっている部分だけ地上に出し、その窓から光を取り込み光合成します。

また、地面に埋もれることによって草食動物の食害から身を守ることもできるそうです。本種は学名で呼ばれることはまずなく、和名の「ぎょくせん」で呼ばれています。

<ハオルチア「玉扇」 ツルボラン科(ユリ科)ハオルチア属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

メキシコからペルー原産のキツネノマゴ科の低木です。茎の先に花穂をつけ、苞の間から出る白色の花は目立たず短命ですが、美しい黄色の苞は長期間残ります。

本種は熱帯アメリカに6種が分布します。その中で最も栽培されているのはペルー原産のルテアで、主に鉢花として利用されます。

<パキスタキス(鬱金珊瑚) キツネノマゴ科ベニサンゴバナ属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


トウダイグサ科ユーフォルビア属のマダガスカル原産の植物です。幹や枝には長いトゲがあり、若いうちは比較的柔らかく、次第に硬くなっていきます。

花に見える部分は苞で、実際の花は中心部分にあります。開花期が長く、生長期の期間中はほぼ毎日開花していることがあります。

本種は種類が多く、よく見かけるものは「スプレンデンス」と呼ばれる品種です。赤、ピンク、白、黄、緑などカラーバリエーションが豊富です。また斑入り品種や大型の品種もあります。

<ハナキリン(花麒麟) トウダイグサ科ユーフォルビア属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

タイ北部が主な原産地で、バンダの基本ともいえる原種で、中輪の薄い青紫色の花を咲かせます。

ほとんどの紫色の大輪花は、この種が交配親に使われており、株は比較的コンパクトです。名前の由来は、サンスクリット語で「まとわりつく」という意味の「Vandaka」が由来になっています。

<バンダ・セルレア(翡翠蘭) ラン科ヒスイラン属(バンダ属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

樹木に着生しているシダの仲間で、アフリカやマダガスカル、アジア、太平洋諸島、オーストラリア、南アメリカの熱帯に18種があります。

本種は、鹿の角のような特徴的な葉が伸びるシダ植物です。葉の姿が名前の由来となっていますが、広がる葉がコウモリの羽にも似ているからコウモリランとも呼ばれています。

2タイプの葉をもつことが特徴で、一つは株元に張りつくように出た「外套葉」、もう一つは、シカの角のような形で、先端に胞子嚢(ほうしのう)群をつける「胞子葉」です。

<ビカクシダ(麋角羊歯) ウラボシ科ビカクシダ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


南米原産のオシロイバナ科の低木、あるいはツル性植物で同属は18種の原種が知られています。丈夫で長期間開花することから、熱帯各地で親しまれているつる性の熱帯花木です。

花びらのように見えるのは苞(ほう)で葉が変化したものです。一重咲きの場合、3枚の苞が一組になっており、1枚の苞に花は一つで苞中央部の脈上に長さ1~2cm程度の細長い筒状の萼があります。

<ブーゲンビリア(筏葛) オシロイバナ科ブーゲンビリア属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


 

カトレア属は中南米に自生している着生ランの仲間で、約50の原種が知られています。

本種はラン科の異属間交配によって作出されているハイブリッド種です。草丈は20㎝前後程度となります。秋~冬にかけて開花し、花径は5㎝程度で、5~8個の花をつけます。

園芸界ではミディカトレアとして分類されています。花は桃色の花弁に、唇弁は等しく桃色ですが、紅色の斑点模様が入ります。

<ブラソカトレヤ・マイカイ 'マユミ' ラン科ブラソカトレア属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

中国の南西部・ブータン・ミャンマー・インド・ネパールの原産で、標高800-2000mの山林に生育する常緑低木。温帯地域の温室や熱帯の諸国で観賞用に植栽されます。

赤紫色の筒状の細長い花が対生の枝に垂れ下がるように咲きます。赤紫色の花は、繊維の様に縦と横の筋の様な管(花脈)が沢山通っています。

樹高は0.5-1.5m。茎は直立し、よく分枝します。葉は対生し、長さ5-19cm、幅2-8.5cmの先が尖った卵形で、鋸歯があります。

<フリワケサンゴバナ(振分珊瑚花) キツネノマゴ科イセハナビ属(ストロビランテス属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


ベゴニアは世界の熱帯から亜熱帯に2000種以上が分布すると言われています。姿や生態は様々な形をとり、花壇や鉢花そして観葉植物など種によって扱いは異なります。

通常のベゴニアに比べて大きな花と鮮やかな赤と黄色のコントラストが美しい品種です。花びらが強く成長旺盛で、花保ちも良く、美しい花を長期間楽しめるのも魅力です。

<ベゴニア・ヴァレンチーノ シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

ベゴニアは世界の熱帯から亜熱帯に2000種以上が分布すると言われています。姿や生態は様々な形をとり、花壇や鉢花そして観葉植物など種によって扱いは異なります。

本種はメキシコ原産のロンギペス種の変種です。茎は太くて丈夫で、大きな「ブドウ」に似た葉がつきます。茎頂の大きな集散花序に小さな白い花を咲かせます。

<ベゴニア・ペチオラータ シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


インドのベンガル地方に分布するキツネノマゴ科のつる性常緑多年草です。温暖な気候を好み、霜が強い地域では冬越しが難しくなります。園芸品種に白花もあります。

葉はハート型で長さ15~20㎝、幅10~15㎝、細かい毛が密生し縁にはギザギザがあります。つるは長く伸びて木質化します。

花茎は葉腋から出て房状に8~10個の花が垂れ下がり、直径5~8㎝ほどの淡い青紫色の花を次々と咲かせます。花筒部は釣り鐘形、花びらの部分は5つに分かれます。

周年開花性がありますが、冬は寒さで少なくなります。インドのベンガル地方が原産地で矢筈のような形をした葉を持つことが名前の由来です。

<ベンガルヤハルカズラ(ベンガル矢筈葛) キツネノマゴ科ツンベルギア属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


インドや東南アジアの熱帯地域を原産とする観葉植物です。くるくるとカールした葉の形状が特徴です。

その魅力は、なんといっても葉がすべてくるくるカールしている、ユニークでキュートな姿にあります。葉色は濃い緑ですが、新芽はライトグリーンです。


「ベンジャミン」「ベンジャミンゴムの木」などとも呼ばれる、定番の観葉植物です。

<ベンジャミン・バロック  クワ科フィカス属>
1/23 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「1月の花のアルバム⑦」13品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム⑧(最終回)」に続きます。

 

 

 


1月の花のアルバム ⑥

2024-02-18 | みんなの花図鑑

1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

TUBE クリスマスローズ

 

 

 

原産地は日本で、本州の東北南部より南、四国、九州、沖縄に分布する、毎年花を咲かせる多年草です。

秋から冬に地際から長く花茎を伸ばして、キクに似た一重の黄色い花をまとめて咲かせます。長い軸を持った葉っぱはフキに似ており、その表面はワックスを塗ったような光沢があります。

「ツヤのあるフキ(蕗)→ツヤブキ」が転じて「ツワブキ」となったと言われます。冬から春にかけて、若葉をつみとって塩ゆでにすると美味しいようです。

<ツワブキ「石蕗」 キク科ツワブキ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

春に咲く花ですが、どうやら最近の園芸品種に季節は関係ないようです。

自生地のヨーロッパではごく当たり前に見られる野草で芝生の雑草扱いです。

本種の名前は「Day's eys(太陽の目)」が転訛したと言われています。属名のベリスはラテン語で「美しい」を意味する「ベリエス」に由来します。

<デージー(雛菊)キク科ベリス属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


現在日本での品種改良が世界のトップレベルを誇るランです。節のある茎状のバルブをほぼ直立に伸ばして生育します。

毎年、数本のバルブを伸ばし、節々に花芽をつけ開花します。ノビルという原種をもとに交雑育種が行われたので、ノビル系(ノビルタイプ)と呼ばれます。

<デンドロビウム・ノビル ラン科セッコク属(デンドロビウム属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

デンドロビウムは東南アジアを中心に1000種以上が分布するランの仲間です。その中でも、ファレノプシス種を中心として改良された園芸品種です。

オーストラリアやニューギニアに分布し、樹木などに根を張り付かせて生活する着生ランで淡い紫紅色の花を咲かせます。ちなみにファレノプシスとは「蛾のような」という意味で、花の形に由来します。

<デンドロビウム・ファレノプシス(デンファレ) ラン科セッコク属(デンドロビウム属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

インドやタイの高温地帯に自生する「フォーモサム」と、山岳地帯に自生する「インファンディブラム」の交配種です。

比較的寒さに強い洋らんで開花時期は4~7月頃、白い清楚な花を香りと共に楽しむことができます。デンドロビュームの中では一輪の花が大きく、花だけ見ればカトレアと見間違うほどです。

<デンドロビューム・フォーミディブル ラン科セッコク属(デンドロビウム属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

地中海沿岸が原産で、わが国には弥生時代に中国から渡来したといわれます。春になると畑一面に広がる黄色の花色は遠くからでもよく目立ち、産地の広大な畑は観光資源にもなっています。

春によく見かける黄色い花の総称として使われることが多く、ふつう見かけるのはセイヨウアブラナが多いようです。

また、秋になると見かけるのは同じ仲間のキカラシで、緑肥用作物として土にすき込むために栽培されます。同じく畑一面が美しい黄色に染まり、景観植物とも言われます。

<ナノハナ(菜の花) アブラナ科アブラナ属>
1/11 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


スイセンの仲間はおよそ30種の野生種があり、スペイン、ポルトガルから北アフリカなど地中海沿岸に分布します。 単に「スイセン」というと、古来より日本で野生化している本種を指すことが多かったようです。

しかし、今では他の種や園芸品種もひっくるめたスイセン属の総称として使われています。

スイセンの名前の由来は、古代中国では、水辺を好んで繁茂する清らかな植物を「水の仙人」と呼んだといいます。 この植物が繁殖することによって、「水の仙人」から「スイセン(水仙)」と呼ばれました。

<ニホンスイセン(日本水仙)ヒガンバナ科ナルキッソス属>
1/11 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


北アフリカ原産のキク科の一年草で、1970年前後に日本へ入ってきた草花です。

花はマーガレットによく似ていますが、マーガレットはモクシュンギク属で本種はフランスギク属です。草丈も花の大きさも小さめです。

<ノースポール キク科フランスギク属>
1/11 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

日本~韓国済州島原産で、クサスギカズラ科の耐陰性常緑多年草です。長さ25~75cmの花茎が立ち、長さ7~13cmの総状花序を出します。花序の1つの節ごとに3~8個、淡紫色~白色の6弁花を下向きにつけます。

秋から冬にかけて実(タネ)がなります。最初は緑色で、緑 → 青 → 紺と徐々に変化す秋から冬にかけて徐々に変化する様子が面白いです。「実」ではなく「タネ」が正しいようです。

<ノシラン(熨斗蘭) ユリ科ジャノヒゲ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

フロリダ半島、カリブ海周辺地域、ベネズエラなどが原産のクマツヅラ科キタレクシルム属の非耐寒性の落葉高木です。この木でバイオリンの弓を作ったことが名前の由来と言われています。

8月下旬頃に枝先につぼみが見え始め、開花は9月になります。花が一面に咲くということはありませんが、花はとてもよい香りをもっています。

<バイオリンの木 クマツヅラ科キタレクシルム属>
1/23 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「1月の花のアルバム⑥」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム⑦」に続きます。

 

 


1月の花のアルバム ⑤

2024-02-15 | みんなの花図鑑

1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

TUBE ナデシコ

 

 

 

シソ科アキギリ属には900以上の種があり、多くは宿根草ですが、二年草や低木となるものもあります。

宿根草タイプは薬用サルビアとも呼ばれるコモンセージをはじめ、数多くの種があり、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。世界各地に分布し、日本にもアキギリなど9種が自生しています。

宿根草タイプは大きく育つものが多く、一株でも見ごたえのある存在になります。

<シュッコンサルビア(宿根サルビア) シソ科アキギリ属(サルビア属)>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

白色のウメです。青空に映えて綺麗です。ウメの紅梅、白梅は花の色で区別しているのでは無いそうです。

紅梅は、枝の内部が赤っぽく、白梅は白っぽい色をしています。

つまり、材木にした時、赤い(茶色が濃い)材が採れるのが紅梅、白い材が採れるのが白梅ということになります。

<シラウメ(白梅) バラ科サクラ属> 
2/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

洋ランの中ではコチョウランと並んで最もポピュラーなグループで、冬から春の鉢花として親しまれています。

東南アジア、ヒマラヤに分布する花が大きくて美しい種を中心に作られた交配種を、園芸では一般的に本種の名前で呼び、洋ランのひとつに含めています。

名前はギリシア語のキンベ(舟)とエイドス(形)の2語に由来し、花の一部がボートのような形になることにちなみます。

<シンビジウム ラン科シンビジウム属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


本種は、スイートアリッサムにとって難しい、厳しい暑さの時期でも開花するように改良された開花期間が長い画期的なスイートアリッサムです。

真夏や真冬は花が少なくなることがありますが、ほぼ一年中小さな手まりのような花を株いっぱいに咲かせ、一年中花が途切れない花壇を作ることができるようになりました。

カラーバリエーションが豊富なことと花期が長いこともあり、人気のある花で、花壇や鉢植え、寄せ植え、グランドカバーに利用されるのが特徴です。

<スーパーアリッサム アブラナ科ニワナズナ属>
1/11 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

人家周辺にしかいないので、山や森で道に迷っても本種を見たらあきらめてはいけません。本種がいるということは、近くに人の暮らしがあることの証になるからです。

短くて太めで、草の種子を食べるくちばしをしています。日本中に分布していて、市街地、住宅地などにいる他、人家のある集落には生息しています。

留鳥で渡りはしないと考えられていますが、新潟県から岡山県、愛知県、関東地方などへ移動するものはいます。人間にとっていちばん身近な、そのくせいちばん人間にいじめられてきたのが本種です。

<スズメ(雀) スズメ目スズメ科 全長約14.5cm>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

メキシコ原産のベンケイソウ科マンネングサ属の多肉植物で、セダム・パルメリと呼ばれることもあります。

丈夫で、比較的耐寒性もあり、春になると黄色の花が枝先から、垂れ下がるようにたくさん咲きます。セダムの中でもよく栽培されています。

園芸界や、多肉植物愛好家の間では、本種の名で流通をしていますが。葉の表面に薄く白粉を吹いたような様子から命名されたと推測されます。

<セダム「薄化粧」 ベンケイソウ科マンネングサ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

本種は、ロウバイの変種です。ロウバイは内側の花被片が濃い紫色になりますが、本種は花被片全体が黄色くなります。

基本種のロウバイよりは花期が早く、園芸種だけに形も大きくて美しいと言えます。茎にはスポンジ状の白い芯があり、これが名前の由来です。

果実(偽果)は長さ3~5センチの不均整な楕円形で、先端に萎れた雄しべが残り、遠目からはミノムシが枝先にぶら下がっているように見えます。

<ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 



本州中部以西に分布するモチノキ科の常緑樹。山地の林内に自生する高木で、大きくて艶のある葉と秋に稔る赤い果実を特徴とし、各地の庭園や公園、街路にも植栽されます。

郵便局の木とされ郵便局前に植栽されることもあります。ハガキ(葉書)の語源になったという説もあり、現代でも定形外郵便としてハガキに利用できます。

10月~12月になると雌木には同科同属のモチノキと似たような赤い球形の果実ができます。直径8mmほどで鈴なりにできますが、結実するのは2~~3年おきであるのが一般的です。

インドで経文を書くのに使われた「タラヨウジュ」という、ヤシ科の植物の葉を短冊状にしたものにちなんで、本種が命名されたようです。

<タラヨウ(多羅葉) モチノキ科モチノキ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


紅地に白斑の入る、菊のような花型の椿です。 華やかな紅地に白斑が入る菊冬至は、江戸時代から愛でられてきた誠に美しい椿のひとつでもあります。10月中旬~4月上旬頃まで咲きます。

秋より咲く希少な八重咲品種で、寒暖差が大きくなると花色が藤色から紫色っぽくなり椿とは思えないような艶やかな花姿となります。

本種は名付けられた当初は菊が咲き終わる(閉じる)頃に咲き始める椿であることから「菊閉じ」と呼ばれていたそうです。しかし、いつしか「菊冬至」と呼ばれるようになり、読みも「きくとじ」から「きくとうじ」に変わっています。

<ツバキ「菊冬至」 ツバキ科ツバキ属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

桃色系侘助椿を代表する有名な品種であり、日本各地に大樹や古木が存在しています。

また、侘助系統の中でも最も育てやすく花をたくさん咲かせても弱る事がない強健種です。

「有楽・うらく」「淡侘助・うすわびすけ」「本種」など、地方や地域により呼び名が違うが異名同種です。

<ツバキ「太郎冠者」 ツバキ科ツバキ属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「1月の花のアルバム⑤」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム ⑥」に続きます。

 

 

 


1月の花のアルバム ④

2024-02-12 | みんなの花図鑑

1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

 

中島美嘉 - 雪の華 / THE FIRST TAKE

 

 

 


本種は世界にたくさんの野生種、原種があり、これらの交配によって、多くの品種が生まれています。英国ではつる性植物の女王として位置づけられ、バラのパートナープランツとして親しまれています。

テッセンと呼ばれることもありますが、じつはテッセンとは、中国に自生している、6枚の乳白色の花弁をもち、雄しべが花弁化している一つの原種のことです。

1年に1回、スポット的に開花する一季咲きのグループのほかに、長期間にわたって花が次々と咲いたり、剪定すると繰り返し咲く四季咲きのグループがあります。

<クレマチス キンポウゲ科 センニンソウ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

インドからスリランカ原産で、印象的な鮮やかなオレンジの花穂とつやのある濃い緑の葉が夏らしさを演出する常緑低木です。

花だけでなく濃い緑色で光沢感のある葉も美しく、室内鉢花としてや花が咲いていないときも観葉植物としてよく使われています。

夏に炎のようなオレンジ色の花を咲かせることから、サマーキャンドル(夏のろうそく)という英名がつけられています。

また、独特の漏斗(じょうご、ろうと)のような形の花姿から、別名「漏斗花(ジョウゴバナ)」とも呼ばれます。

<クロッサンドラ キツネノマゴ科ヘリトリオシベ属(クロッサンドラ属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


花は15~20弁くらいで、一重咲きと八重咲きがあります。色は薄い紅色で、一重咲きの方はやや薄い紅色となります。

「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると本種がもてはやされました。万葉集では百首以上が詠まれており、植物ではハギ(萩)に次いで多い植物です。

本種か白梅を花の色で区別しているわけではありません。 木の幹を切って、その断面が赤いか白いかによって区別されているそうです。 

<コウバイ(紅梅) バラ科サクラ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

常緑の低木状になる多年草で、周年開花の性質が強く、冬に暖かい場所で管理すればほぼ一年中咲き続けます。

朱色の苞が重なったユニークな形がエビのように見えて美しいですが、その間から出る白い花はあまり目立ちません。苞が黄色の‘イエロー・クイーン’があるほか、葉に斑が入った品種もあります。

<コエビソウ(小海老草) キツネノマゴ科キツネノマゴ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


熱帯アフリカやマダガスカル島、マスカリン諸島に約100種が自生しています。最も一般的な種類はアラビアコーヒーで、コーヒーの原料となるコーヒー豆を収穫するために、世界中の熱帯圏で栽培されています。

アラビアコーヒーはエチオピア原産で、高さ4~7mになる常緑低木です。日陰でも育ち、葉は光沢のある濃緑色で、観葉植物としても栽培されています。葉は10cmほどの間隔で対生し、この葉のつけ根に香りのある白い花をつけます。

果実は、緑色から赤くなり、熟すと赤紫色になります。これがチェリービーンズと呼ばれ、果肉は食べると甘みがあっておいしいです。その中に半球形のタネ、コーヒー豆が2粒入っています。


<コーヒーノキ(コーヒーの木) アカネ科コーヒーノキ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

もっとも身近なキツツキとして庭や公園にもいますが、世界的には日本周辺しか分布していません。

大きさはスズメほどしかなく、褐色系で幹にいることが多いので見過ごされやすいが、「ギー」という声は独特でわかりやすい鳥です。

葉が茂っていると見えにくいが、スズメほど人を警戒しません。こちらが先に気づいて脅かさないようにすれば、近くでも観察できます。

<コゲラ(小啄木鳥) キツツキ目キツツキ科 全長約15cm>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


11月~翌年5月にかけて花を咲かせるキク科ペリカリス属の植物で、華やかな花姿と花色が美しく、秋から翌春まで楽しめるので、鉢植えや地植えで楽しむガーデニングの花として定番の花の一つです。

本種の名前の語源は、英語名の「Florists Cineraria」から来ています。始めは「シネラリア」と呼ばれていましたが縁起が良くないとされて、現在は本種の名前が一般化されました。

<サイネリア キク科ペリカリス属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


サントリーフラワーズが開発したサイネリアの園芸品種で、冬と春に2度咲くキク科ペリカリス属の耐寒性1年草です。 

従来のサイネリアより花茎が長く、花径は5.5~6.5cm位です。 赤紫と青紫の花を咲かせ、美しいコントラストを醸し出します。

<サイネリア・セネッティ キク科ペリカリス属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


北アメリカ原産の食虫植物で、筒状の葉がお酒を入れる瓶子(へいし)に似ることからヘイシソウ(瓶子草)の和名があります。

春と秋に伸びる筒状の捕虫葉(瓶子葉)の表面には蜜腺があり、昆虫などをおびき寄せます。

筒の内側はすべりやすく、しかも毛が下向きに逆立って生えていて、一度筒に入った獲物は上って出られないような仕組みになっています。

<サラセニア(瓶子草) サラセニア科ヘイシソウ属(サラセニア属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

原産地がよくわかっていない園芸品種で、関西では本種の名で呼ばれ、古くからよく栽培されています。

本種は、サザンカとツバキとの交雑によって生まれたとする説が有力で、最近では本種の形質を受け継いだ品種群をまとめてカンツバキと呼ぶことが多いようです。



真冬(11~3月)に次々に花を咲かせる常緑の低木です。花弁と雄蘂とが合着しているというツバキの特徴と、花弁が一枚ずつ散り落ちるというサザンカの特徴を併せ持っています。

<シシガシラ(獅子頭) ツバキ科ツバキ属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北アメリカ西部原産の毎年咲く多年草です。茎は立ち上がらずに横に這うように広がって4~5月に花を咲かせます。

「桜」の名がついていることが示すように、花の形や色などはサクラに似ています。ただ、サクラはバラ科であるのに対し、本種はハナシノブ科の植物である点が異なります。

満開時の地表を埋め尽くさんばかりの花の絨毯は見応えがあります。本種の名前は芝のように茎がほふくし、桜のような花を咲かせるところに由来します。

<シバザクラ(花詰草) ハナシノブ科フロックス属>
1/11 北柏ふるさと公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「1月の花のアルバム④」11品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム ⑤」に続きます。

 


1月の花のアルバム ③

2024-02-09 | みんなの花図鑑

1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

森山直太朗 - 花 / にっぽん百歌【花屋】

 




南アフリカを原産で、世界中に分布するベンケイソウ科に属する丈夫な植物で、和名はフチベニベンケイ(縁紅弁慶)ですが、もっぱら本種、またはカゲツ(花月)として流通しています。

葉は緑一色のものから、白やピンク、紅色の斑入り品種、葉が巻いたり細くなったりする品種があります。株が小さく幼いうちは花は咲きません。 樹高が30cmを超えてくると冬〜早春にかけて花を咲かせ始めます。

新芽が小さいうちに、5円玉の穴に通しておき、そのまま成長させて、5円玉が抜けない状態にし、枝にお金がなったように仕立てたものが、名前の由来です。

<カネノナルキ(金のなる木) ベンケイソウ科クラッスラ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


多肉植物であるカランコエの種類の一つです。原産地はマダガスカルで、冬には葉っぱの間から花茎をのばして、ベルのような形をした特徴的な赤い花を咲かせてくれます。

深緑に染まった肉厚の葉っぱはギザギザとしていて、それをロゼッタ状に茂らせていく特徴を持っています。楽器のような形を見せる姿は、目を楽しませてくれる観葉植物として楽しめます。

「幸福を告げる」という花言葉は、そのベル型の花が、幸せを告げるベルを連想させるということからつけられたものです。

<カランコエ「胡蝶の舞」 ベンケイソウ科カランコエ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

カランコエの仲間で、冬に小さな花を咲かせることから鉢花としても流通している、別名デザートローズとも呼ばれる南アフリカを原産地とする寒さに弱い品種です。

長い間育てていくと50cmにもなる植物で、秋には葉っぱが赤く紅葉します。その紅葉が園芸愛好家の中では絶賛されています。葉っぱの表面には、白い粉がかかっているように見えて、銀色に輝きます。

茎をどんどんと上に伸ばし、頂点付近に沢山の蕾をつけます。2月〜3月が満開の時期で、白っぽい黄色の花を咲かせます。

<カランコエ「唐印」 ベンケイソウ科カランコエ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


ラクウショウは水湿地や沼地を好み、しばしば根元が水没するので、地中からこん棒のような呼吸根を突き立てます。それはまるで人の腕や地蔵様、妖怪のようにも見え、幻想的です。

ラクウショウが湿地に生えると、根が水に浸って酸素が不足します。土中の酸素が不足するため、地上の酸素を吸収しようとする工夫です。

日本国内ではこれほど気根が発達した木は大変珍しく、とても貴重な存在だそうです。

<キコン(気根:落羽松) ヒノキ科ヌマスギ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

北米西南部~メキシコ西海岸を原産とする常緑低木。日本へ渡来したのは明治時代の中期で、高くそびえ立つ優雅な花を観賞するため、主に洋風の庭園や公園等に植栽されます。

開花時期は、5~6月と10~11月の年2回で、夕方から夜にかけて開花します。葉の中心部から伸びる太い花茎は1~2mにもなり、そこに大きな卵形の花が数十輪、円錐状に並んで下向きに咲きます。 

名前は、花の咲いた様が、いかにも「栄える時」のようだということで、国歌の「君が代」に由来すると言われています。昭和時代までは多用されましたが、性質が丈夫過ぎるため、時に駆除の対象とされることもあります。 

<キミガヨラン(君ヶ代蘭) リュウゼツラン科イトラン属(ユッカ属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 



南ヨーロッパにおよそ15種類が分布する草花で、日本には17世紀の中頃に渡来したとされます。古くから供花・仏花として広く利用されているからか、なんとなく仏壇のイメージがある花です。

年々種類が豊富になり、オレンジ黄色系、シックな色あいなど色幅が豊富です。また、一重咲きのほか八重咲き種も流通しています。別名はカレンデュラ、ポットマリーゴールドで、和名の由来は花の姿が金の盃に似ていることから付けられました。

<キンセンカ(金盞花) キク科キンセンカ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

冬には多くの木々が葉を落としますが、その中で目立つのが本種の緑です。積雪が少ない場所や、風の道にあたる所では、葉の緑が白く変色し、隈取ができ、美しいコントラストを見せます。

イネ科の常緑竹ですが、材質は木に近く、よく繁茂しますが、花が咲くと枯死するため、「木でも花でもない特異植物」といえます。

生薬としての特徴は、防湿、防臭、殺菌作用があることです。寿司に生の本種が使用されるのは、お寿司の乾燥を防ぎ、ネタの匂いが他に移らないようにするためです。

<クマザサ(隈笹) イネ科ササ属>
1/11 あけぼの山農業公園 

 

 

 

 


ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で鉢植えで観葉植物として広く出回るカネノナルキの一種です。「宇宙の木」の名前でも知られます。

葉は棒状で先端がお皿のようにへこんでおり、その周りが赤く縁取られます。葉の表面にはワックスを塗ったような光沢があります。

生長スピードはゆっくり、大きくなると草丈50cmほどになります。大株に育ったものはどこかしら風格があり、まれに淡いピンク色の花を咲かせることがあります。

<クラッスラ・ゴーラム ベンケイソウ科クラッスラ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

アッサム、ヒマラヤ原産のシソ科(旧クマツヅラ科)クレロデンドルム属の常緑小低木です。基部からよく分枝し株立ち状に直立しますが、枝の先は垂れ気味になり、高さ1~2mになります。

花は緑白色で、枝先に垂れ下がる長さ20~35㎝の花房にまばらに10~20花をつけ、蝶が舞っているかのように見えて美しい。開花期は11~12月頃です。

<クラリンドウ(垂茉莉) シソ科(旧クマツヅラ科)クレロデンドルム属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物です。本種は、冬の花が少ない時期に花を咲かせる常緑の植物です。グリーンの葉を低く繁らせた中から茎を長く伸ばす有茎種と、茎の低い無茎種があります。

日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにこの名前で呼びますが、本来はクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。

他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。

<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属>
1/23 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「1月の花のアルバム③」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム ④」に続きます。

 


1月の花のアルバム ②

2024-02-06 | みんなの花図鑑

1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

忘れな草をあなたに 倍賞千恵子

 

 

頭をフリフリ泳ぐ真っ黒い鳥で、白い額がトレードマークです。全長39cm。全体は灰黒色で額とくちばしは白色です。

足は緑青色。「キュイッ」と聞こえる声を出します。陸上を歩くこともありますが、水上生活が多く、すばやく水上へ逃げていきます。

「水鶏(すいけい)」と書いてクイナと読みますが、名の通り、その種類の多くは水辺の草やアシの中にすんでいます。本種も、クイナの仲間ではいちばん大きく太っています。

西洋では、白い頭部の連想から、英語で「額がハゲあがっている」ことをas bald as a coot(オオバン)といいます。

<オオバン ツル目クイナ科 全長約39cm>
1/11 北柏ふるさと公園

 

 

 

 



ユーラシア大陸、北アメリカ大陸の北部ツンドラ地帯で繁殖し、冬にはそれぞれが温帯域へ渡ります。日本では冬鳥で、本州以南は冬期に見られ、北海道では春秋の渡り時期に通過します。

湖沼、河川、干潟など広い水面に生息し、草の種子、水草の葉・根、底生生物などを食べています。他のカモ類より首が長いので、逆立ちして水底の餌を探す姿をよく見ます。

警戒しているときは「シィー シィー」という声を出すほか、「プルッ、ピルッ」という声を出すこともありますが、あまり人間を恐れません。

<オナガガモ カモ目カモ科 全長75cm(オス)、53cm(メス)>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


透明感のあるチョコレートのような色合いと白色のコントラストが美しく、垂れ下がるような花姿がエレガントです。

甘い香りのする花はたくさんありますが、その中でも本種は、チョコレートっぽい香りがするランです。は赤茶系で花の大きさは一般的なオンシジウムと変わりませんが若干丈の長さが短いものが多いです。

<オンシジューム・シャーリーベイビー ラン科オンシジューム属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

黄色の小花を枝いっぱいに咲かせる、オンシジウムの仲間です。キラキラと輝くダイヤモンドダストのように美しい花は、濃厚な甘い香りを漂わせます。

温室などの特別な設備がなくても室内で手軽に栽培でき、毎年花を咲かせます。1つのバルブから2~3本の花茎を立ち上げ、小さな花をいっぱいに咲かせます。

冬咲きで、家庭の環境下では12月半ば~2月頃に開花します。開花しはじめからバニラのような甘い香りが楽しめます。

<オンシジューム・トゥインクル ラン科オンシジューム属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

中央アメリカから南アメリカの熱帯地域が原産。その樹になる実の中にある豆がチョコレートやココアになります。

樹は高さ6~7mほどになり、苗から育てた場合は3~4年目くらいから実がなります。実はラグビーボールのような形をしていて、1個が250~1kgという重さ。その実が1本の樹に年間で10~40個ほどなります。

<カカオ(加加阿) アオイ科カカオ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

3~5ヶ所に切れ込みの入った、やや大きめな葉を蓑に見立てています。成木になると葉の切れこみが目立たなくなります。

秋に紅葉しますが暖地ではあまり綺麗になりません。とても丈夫で日陰にも強いため条件のやや悪い場所や、塀に近い位置の目隠しによく用いられます。

<カクレミノ(隠れ蓑) ウコギ科カクレミノ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 



南アフリカが原産の多年草で根茎をもちます。鮮やかな色彩とさまざまな花色が魅力の草花で花期が春から秋までと長く、グランドカバーにも使用されます。

草丈30センチほどで長い花柄をだして直径5~15センチほどの花を咲かせます。花は光があたると開く性質があるため朝に開き夜には閉じてしまいます。また曇りの日にも花が開かないことがあります。

他種との交雑によって黄、オレンジだけでなくピンクや赤、白、複色など花色は豊富にあります。また照り葉や銀葉の品種もあり葉の美しさも特徴です。

<ガザニア(勲章菊) キク科ガザニア属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


本種はウラボシ科の常緑シダで自然では石や樹木に着生しています。原産地の日本や台湾の広い地域での森林樹木や岩上に着生するシダです。台湾ではやや普通に見られますが、日本では絶滅危惧種とされています。

根茎は太く、短く、横走し、鱗片は褐色~赤褐色で密生します。葉の長さは1~1.5m程度となる。葉身は一回羽状に深裂しています。

<カザリシダ(飾り羊歯) ウラボシ科カザリシダ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


中南米原産の、肉厚の葉とバルブと呼ばれるやや太った茎をもつ洋ランです。毎年新芽を伸ばし、その芽に花をつけます。

ランの中では最もメジャーなもののひとつで、気品と派手さをもつ美しい花が多くの人を魅了します。花の色が鮮やかで、香りもよいものがたくさんあります。

<カトレア ラン科カトレア属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


原産地はブラジル南部からアルゼンチンにかけての広範囲に及ぶ海岸線森林に生育していますが、ボリビアやパラグアイの内陸部でも一部生育しています。

特徴は扁平なバルブとコインのような平べったい葉で、ラテン語で「前かがみ」という名の通り、這うように成長していきます。そして葉元から2〜8輪程の花を咲かせ、花色は赤・朱色が標準色です。

<カトレア・セルヌア ラン科カトレア属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

<追記>

昨日、私の住む千葉県北部にも大雪警報が出され、今シーズン初めての積雪がありました。記録としてわが家の積雪状況を追記しておきます。

わが家にも8cmほどの積雪がありました。雪国にお住まいの方から見ると笑われるかもしれませんが、わが家にとって8cmの積雪は大事件です。

自宅近くの道路にも積雪があり、冬用タイヤ、タイヤチェーンも無いわが家は車で動くことが出来ないので、一日中家籠りでした。

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「1月の花のアルバム②」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム ③」に続きます。

 


1月の花のアルバム ①

2024-02-03 | みんなの花図鑑

1月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。1月は一年で最も花の少なくなる時期です。今回は温室植物などを中心に90品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿させていただきます。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

(松坂慶子) 愛の水中花

 


英国で大山桜(オオヤマザクラ)と小彼岸桜(コヒガンザクラ)の交配により育成された品種です。英国での開花期は春とされていますが、日本では環境条件によるものか、秋は9~11月頃開花する二季咲きとなっています。

十月桜に比べ花が大輪で花色もやや濃色の美しい品種です。花は淡紅色の大輪で半八重咲きで、特に春先は濃く美しい花を咲かせます。花弁は10~15枚くらいのハート形です。

名前は「称賛(しょうさん)」という意味の英語「Accolade」に由来してます。

<アーコレード バラ科サクラ属>
1/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


本種は、冬型の多肉植物の代表ともいえる、アエオニウムの中で最もポピュラーな品種です。冬に生長し夏は休眠します。

本種は、茎の上部にロゼット状の葉っぱを付け、まるで花が咲いているような株立ちで上に伸びて生長していきます。光沢のある黒紫の葉は特徴的で、そのフォルムがとても人気のある多肉植物です。

本種の名前は、葉が黒紫のように見える姿から由来していると言われています。

<アエオニウム「黒法師」 ベンケイソウ科アエオニウム属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

 

日本では北海道から本州、佐渡、四国、九州、対馬などで繁殖しています。

日本で繁殖するサギの仲間としては最大で、背が高く脚も長いのが特徴です。

飛行姿は長い首をZ字型に曲げ、後方へ脚を伸ばし、大きな翼をゆっくりはばたいて飛びます。

青みがかった灰色の羽毛で被われているから名前が付きました。

<アオサギ(青鷺) ペリカン目サギ科アオサギ属 体長:84–100 cm>
1/11 手賀沼

 

 

 

 

 

色鮮やかな大輪の八重咲きのものなどが多く、とても華やかなのが特徴的です。本来の開花時期は春なのですが、室内観賞用として育てられたものが秋から冬にかけて出回ります。

交配親となった日本のヤマツツジは江戸末期から明治時代にイギリスに渡って、オランダを中心に大規模な交配がなされ、本種が誕生しました。

<アザレア(西洋ツツジ)ツツジ科ツツジ属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 



熱帯アメリカ~西インド諸島原産のトロピカルな雰囲気を醸し出す観葉植物です。

熱帯アメリカに600種類以上があると言われ、色々な仏炎苞や葉の形をしたものがあります。

赤やピンク色のハート型の、お皿のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴的です。

これは花ではなく、ここから細い尾のように出てきた黄色い突起が花になります。

<アンスリウム サトイモ科アンスリウム属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 

静岡県以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するマンサク科の常緑高木。関西以西の常緑樹林では普通に見られ、九州南部では森林を作る主要な樹種となってます。

非常に硬いのが特徴で、その強度から床柱として用いられたり、家具や杖などに加工されたりもしています。その丈夫さから、木材として古くから多くの人々に愛されてきました。

開花は3~5月で、葉の付け根から伸びた花茎の上方に両性花、下方に雄花を10輪前後咲かせます。花が終わると晩夏から秋にかけて直径1センチ大で先の尖った卵形の果実ができます。

<イスノキ(柞の木) マンサク科イスノキ属(デスティリウム属)>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 


アジアやアフリカに500種以上が分布しています。日本で流通しているのは、ワレリアナ種で、その交雑種も含まれています。

日本ではアフリカホウセンカの名前で呼ばれる一年草です。初夏から秋まで長い期間、赤やピンク、オレンジなど、色鮮やかな花をたくさん咲かせます。

19世紀にヨーロッパに渡り、オランダを中心にヨーロッパ、アメリカなどで品種改良が進んで、園芸品種として人気が高まりました。現在では、その品種は2,000を超すといわれています。

和名は、アフリカ鳳仙花といい、「アフリカからもたらされた鳳仙花」という意味でつけられました。

<インパチェンス(アフリカ鳳仙花) ツリフネソウ科ツリフネソウ属(インパチェンス属)>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


南アメリカ南部原産のアオイ科イチビ属(アブチロン属)の半つる性低木です。熱帯原産の植物ですが、比較的耐寒性があり、-6℃以上の気温であれば戸外での冬越しが可能です。

葉の脇から長い花柄を垂れ下がらせて、赤い筒状の萼が目立ち、ランプをぶら下げたような形の色の花を咲かせます。 そのため、チロリアンランプという流通名で知られています。

<ウキツリボク(浮釣木) アオイ科イチビ属(アブチロン属)>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

食中植物の一種です。見た目は普通の観葉植物とは異なり、壺のような形状をしたものがぶら下がっていて奇妙な見た目です。

壺のように見えるものは葉が変形したもので中は空洞になっており、その中の消化液を含んだ液体で虫を捕食できる補虫袋です。

6月~7月頃にうまくいけば開花します。全長1cm以下の小さな黄色い花です。「甘い罠」「油断」「絡みつく視線」といった花言葉があります。

<ウツボカズラ(靫葛)(ネペンテス) ウツボカズラ科ウツボカズラ属>
1/16 市川鑑賞植物園

 

 

 

 


熱帯アメリカに約180~250種が分布しているパイナップル科の植物です。ほとんどは着生植物で、自然界では樹木などに掴まり、木の根の暗い日陰や樹冠の下など直射日光が当たらない場所で生育しま
す。

この属の植物は見応えのあるエキゾチックな花苞をつけることでも知られています。開花期は長く、適した環境下で管理すれば半年程度は美しい花苞を鑑賞できます。

属名のAechmea(エクメア)はギリシャ語で槍を意味するaichmeに由来し、葉先や苞の先が尖っていることを指しているそうです。

<エクメア パイナップル科サンゴアナナス属>
1/23 柏の葉公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「1月の花のアルバム①」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「1月の花のアルバム ②」に続きます。