Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

ダリア 色いろ

2022-11-30 | みんなの花図鑑
ダリアは夏から秋にかけて開花する、存在感と迫力抜群のキク科の多年草です。地下部が塊根になっている球根植物で、夏から秋にかけて花が開花します。花姿がボタンに似ており、和名は天竺牡丹(テンジクボタン)と名づけられています。

ダリアは白、橙、ピンク、赤、黄色、紫、複色などの色数が豊富で、咲き方のバリエーションも色々とあります。今回はあけぼの山農業公園で撮影したダリアのカラーバリエーションをご覧ください。ビーケンカンプ社(オランダ)の作出です。


<ダリア・イエロー> 


<ダリア・イエローブラッシュ


<ダリア・オレンジ>


<ダリア・オレンジバイカラー>


<ダリア・ピンク>


<ダリア・ダークピンク>


<ダリア・ディープピンク>


<ダリア・ディープレッド>


<ダリア・ディープローズ>


<ダリア・パープル>


<ダリア・ホワイト>


<ダリア・レッドホワイト>


<番外編 皇帝ダリア>  11/27 手賀沼湖畔


<番外編 皇帝ダリア>  11/27 手賀沼湖畔


<番外編 皇帝ダリア>  11/27 手賀沼湖畔


よろしければ、2021年11月6日投稿の「ダリアの話」も併せてご覧ください。
「ダリアの話」

サザンカ(山茶花)の季節

2022-11-26 | みんなの花図鑑
冬の花の代名詞と言えばサザンカが思いつきます。先日あけぼの山農業公園を訪れたらサザンカが満開でした。その時の写真をまとめて投稿します。

サザンカといえば、童謡の「たきび」の二番の歌詞に登場することでもよく知られています。懐かしい地方の冬の情景の歌のようですが、実は東京都中野区上高田の農家が発祥の地だそうです。

懐かしい童謡「たきび」を聴きながらサザンカの花をご覧ください。

たき火 歌:AIきりたん、AI謠子(歌詞付き)


古くから庭木や生け垣として利用されてきた日本特産の花木で、暖地の林内や林縁に自生します。佐賀県神崎郡の千石山にあるサザンカの純林は自生の北限とされ、国の天然記念物に指定されています。

<サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


サザンカは四国、九州の山中、沖縄諸島に野生し、白い花が咲きますが、本州のものは栽培品で、薄紅色を主に、さまざまな変化に富んだ色合いがあります。

<サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


サザンカという名前は、ツバキの漢名であるサンサカ(山茶花)が転訛したものです。当初は「さんざか」と呼ばれていました。

<サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


園芸品種が作られるようになった江戸時代初期以降は「サザンカ」として定着しました。中国名は「茶梅」で、学名も英名もサザンカ(sasanqua camellia)です。

<サザンカ(八重) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


江戸時代にはツバキほど注目されず、栽培品種は少なかったようですが、現在サザンカには300を超える品種があります。花弁の色は白、紅、桃、それらの中間色などで、絞りや斑模様の入るものがあります。

<サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


サザンカから作出された園芸品種群のほか、カンツバキを中心に作出された品種群、ツバキとサザンカの交雑種のハルサザンカから作出された品種群も合わせて、3つの園芸品種群として扱われています。

<サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


花期は10~12月で、枝先に花径5~8 cmの大きな5弁花をつけます。同じ科のツバキ(椿)によく似ていますが、ツバキの花は花全体が落下するのに対し、サザンカは花びらが一枚一枚散って行きます。

<サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


花首から落ちるツバキの散り際から「首が落ちるので縁起が悪い」と武士には嫌われていたというエピソードが有名です。

<サザンカ(八重) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


花の後にできる果実は直径1.5~2センチほどの球形で、ツバキよりも小さい。翌年の花が咲く10月頃に熟すと三つに裂け、中から黒褐色の種子が三粒ほど顔を出します。

<サザンカ・犬張子 ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


種皮を除いた種子から得られるサザンカ油はツバキ油と同様に、毛髪香油や軟膏基剤に用いられます。鹿児島、宮崎県地方では古くよりサザンカの新芽を製茶して飲み、香りがよいことから、香袋としています。

<サザンカ・犬張子 ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


葉は長さ3~9センチ、幅1~3センチの長楕円形でツバキより細長く、枝から互い違いに生じます。両端が尖って縁には浅いギザギザがあり、太陽にかざしても葉脈が透けて見えない点もツバキとは異なります。

<サザンカ・犬張子 ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


木の樹皮は滑らかで灰白色だが、若木ではやや赤みを帯びます。材木としての使用は稀ですが、楽器や折尺(折り畳み式の定規)などの器具に使われることもあります。

<サザンカ・翁衣 ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


サザンカ全般の花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」。赤いサザンカの花言葉は「謙譲」「あなたがもっとも美しい」。白いサザンカの花言葉は「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」。ピンクのサザンカの花言葉は「永遠の愛」。

<サザンカ・翁衣 ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


サザンカは千葉県船橋市、銚子市、東京都の江東区、杉並区、神奈川県横浜市、埼玉県川口市、桶川市をはじめ、全国で多くの市町村の花や木に制定されています。

<ユチャ(油茶) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


サザンカを題材にした楽曲では、童謡「たきび」以外に大川栄策「さざんかの宿」SEKAI NO OWARI「サザンカ」森進一「さざんか」などが良く知られています。

<ユチャ(油茶) ツバキ科ツバキ属> 11/9 あけぼの山農業公園


開花時期が10月~12月と冬の花の代名詞であるサザンカは、春先になると、開花時期が12月~4月のツバキに主役の座を譲ります。

紅葉(黄葉・褐葉)の季節

2022-11-22 | みんなの花図鑑
晩秋を迎え、各地の紅葉の名所から、鮮やかに色づいた紅葉の便りが届いています。私は今年も遠出は避けて、近場の公園の紅葉を探して写真に収めてきました。

<イロハモミジ ムクロジ科カエデ属> 11/18 柏の葉公園 日本庭園


子供時代、誰もが「どうしてモミジの葉は秋になると赤くなるのだろう?」と疑問に思ったことがあると思います。小学校の理科の授業や屋外学習で、紅葉について学んだ記憶は誰もがあると思います。

<イロハモミジ ムクロジ科カエデ属> 11/18 柏の葉公園 日本庭園



今回は、私が近場の公園で撮りためた紅葉の写真を織り込みながら、小学校時代に学んだ紅葉の仕組みを復習してみたいと思います。

<ノムラモミジ ムクロジ科カエデ属> 11/18 柏の葉公園


<モミジの語源はもみず>
秋が深くなるとモミジを始めとしたカエデ属植物は紅葉(こうよう)します。もともと「モミジ」という意味の語源は平安時代の「もみづ:染色するという意味」から葉の色が染まる様子をもみじに当てはめて呼んでいたところからきています。

<ノムラモミジ ムクロジ科カエデ属> 11/18 柏の葉公園


<紅葉とは>
狭義には、赤色に変わるのを「紅葉(こうよう)」、黄色に変わるのを「黄葉(こうよう、おうよう)」、褐色に変わるのを「褐葉(かつよう)」と呼びます。

<イチョウ(銀杏) イチョウ科イチョウ属> 11/11 柏の葉公園


しかし、これらを厳密に区別するのが困難な場合も多く、いずれも「紅葉」として扱われることが多いようです。

<イチョウ(銀杏) イチョウ科イチョウ属> 11/11 柏の葉公園


<葉が緑に見えるもとはクロロフィル>
紅葉といえば、赤くなるモミジや黄色に変わるイチョウがよく知られています。これらの木々の葉も、春から夏にかけては緑色ですが、なぜ植物の葉は緑なのでしょう。

<イチョウ(銀杏) イチョウ科イチョウ属> 11/11 流山総合運動公園


葉の中には葉緑体があり、太陽の光と水、空気中の二酸化炭素を使って光合成を行い、酸素と養分を作っています。

<イチョウ(銀杏) イチョウ科イチョウ属> 11/11 流山総合運動公園


葉緑体には緑色の葉緑素(クロロフィル)、黄色の色素(カロチノイド)の2つの色素があります。葉緑素の緑色が濃いので、ふだん黄色は隠れて目立ちません。

<メタセコイア ヒノキ科メタセコイア属> 11/18 柏の葉テニスコート


<木は冬に向けて眠る準備を始める>
冬になると乾燥して水分量が減り、気温も下がるため木の活動は弱まり十分に活動できません。

<メタセコイア ヒノキ科メタセコイア属> 11/18 柏の葉テニスコート


そのとき葉を付けていると貴重な水分がさらに減ってしまうので、木は自身を守るために葉を落とすのです。

<メタセコイア ヒノキ科メタセコイア属> 11/9 あけぼの山農業公園


<葉が落ちる前に何がおこる>
木が葉を落とす前になると、葉に水や養分を運ぶ管の働きが弱まります。

<メタセコイア ヒノキ科メタセコイア属> 11/9 あけぼの山農業公園


葉と枝の間に壁を設け(離層)、葉が落ちた後に冬の厳しい寒さに耐え、葉が落ちた枝から病虫害が侵入するのを守ります。

<ケヤキ(欅) ニレ科ケヤキ属> 11/11 流山総合運動公園


<モミジは緑色から黄色へ>
木が枝と葉の間に壁(離層)をつくっているときには光合成が止まり、葉の中にあったデンプンやタンパク質が減るため、緑色のもとである葉緑素が分解されます。

<ケヤキ(欅) ニレ科ケヤキ属> 11/11 流山総合運動公園


葉緑素が消えると、緑色だったときには隠れて目立たなかった黄色の色素(カロチノイド)が見えて、まず黄色い葉になります。

<カシワ(柏) ブナ科コナラ属> 11/11 柏の葉公園


<モミジは黄色から赤に>
その後、光合成で葉に残されていた糖類が変化してアントシアンという赤い色素になります。赤の色が濃いので、また黄色は隠れて目立たなくなります。

<カシワ(柏) ブナ科コナラ属> 11/11 柏の葉公園


<紅葉が終わり落葉へ>
こうして、紅葉も終わりに近づくと木の枝と葉の間には壁(離層)ができあがり、葉は落ちます。

<サンシュユ(山茱萸) ミズキ科ミズキ属> 11/11 柏の葉公園


葉の色が変わっていくときは、冬に向けて葉を落とす前に木が準備をしているわけです。

<サンシュユ(山茱萸) ミズキ科ミズキ属> 11/11 柏の葉公園


<葉の種類によって色の変化は違う>
葉の種類によって、持つ色素は異なります。モミジのように緑~黄~赤と変化する葉もあれば、イチョウのように緑~黄と変化して散る葉もあります。

<トチノキ(栃の木)  ムクロジ科トチノキ属> 11/11 柏の葉公園


イチョウが黄色になるのは、モミジと同じく、葉緑素が消えて黄色(カロチノイド)が目立つことによる変化です。イチョウは赤(アントシアン)が作られないので、赤くならずに散ります。

<トチノキ(栃の木)  ムクロジ科トチノキ属> 11/11 柏の葉公園


太陽が当たりすぎて葉中の水分が少なくなり、夏に日焼けしているような赤を示す植物は概ね紅葉します。

<ナンキンハゼ(南京櫨) トウダイグサ科ナンキンハゼ属> 11/11 柏の葉公園


カエデ属植物の他にもブドウ科やバラ科の植物も紅葉しますが、カエデの紅葉は植物では群を抜いて美しいものです。

<ナンキンハゼ(南京櫨) トウダイグサ科ナンキンハゼ属> 11/11 柏の葉公園


また、茶色くなる葉は茶色の色素(フロバフェン)が作られることにより色が変化します。

<ハクモクレン(白木蓮) モクレン科モクレン属> 11/11 
流山総合運動公園


<紅葉には条件がある>
紅葉は秋に始まりますが、その時期には地域差がありますが、紅葉が始まるには条件があります。

<ハクモクレン(白木蓮) モクレン科モクレン属> 11/11 流山総合運動公園


目安として、最低気温が6~8度くらいまで下がり、日中は太陽の光(紫外線)にたくさんあたり気温が上がること。

<ラクウショウ(落羽松) ヒノキ科ヌマスギ属> 11/11 柏の葉公園


夜から明け方にかけて気温がぐっと下がり、昼と夜の寒暖の差が大きいこと。適度な湿気があることなどです。

<ラクウショウ(落羽松) ヒノキ科ヌマスギ属> 11/11 柏の葉公園


このような条件を満たす山間部や盆地などは、寒暖差が激しいため美しい紅葉を見ることができます。


「紅葉(黄葉・褐葉)の季節」を最後までご覧いただきありがとうございました。「ブログアップに耐えうる紅葉の写真を撮る」ことを目的に出かけましたが、実際に見ている景色はとても綺麗なのに、写真に撮るとイマイチの内容になってしまいました。まだまだ修行が足りないと、反省しきりです。




菊の季節

2022-11-19 | みんなの花図鑑
秋も終盤を迎え、方々から菊の花便りが届いています。残念なことに、私は今シーズンはまだ菊の花を見ていないので、投稿する素材がありません。昨年10月に投稿した「キク きく 菊」に加筆修正したものを、リメイクして再投稿させていただきます。

秋を代表する菊の花は、皇室の紋にも使われている日本を象徴する花のひとつです。
私が今までに撮りためた、菊の名の付く写真を織り交ぜて、菊について調べました。

<菊 キク科キク属 我孫子市民農園で撮影>



菊は竹、梅、蘭と並んで四君子と呼ばれ愛されてきました。四君子とは、竹、梅、菊、蘭の4種を草花のなかの君子と称えた言葉です。君子とは徳が高く品格のある人という意味。菊は四君子に含まれるほど、美しく尊い花として扱われていました。

<大輪菊 管物(くだもの) 山陽メディアフォーラムで撮影>



菊(キク)の花言葉は「高貴」「高尚」。
真直ぐに伸びた茎の先に凛として花を咲かせる姿は美しく高貴でもあります。

<風車ギク(洋菊) キク科キク属 山陽メディアフォーラムで撮影>



パスポートや五十円硬貨にも印字され、国会議員のバッジにも菊がモチーフとされていることなどからも、現在でも菊が日本人にとって重要な花として扱われていることがわかります。

<アスター(蝦夷菊) キク科エゾギク属 ジョイフルホンダで撮影>



観賞用の菊が中国から日本に伝わった平安時代以降、日本でも高貴な花として宮中から大衆へと菊の文化が広まり、江戸時代には盛んに品種改良が行われました。

<マーガレット(木春菊) キク科キク属 柏の葉公園で撮影>



菊は大きく分けると中国などから江戸時代に入ってきたキク「古典菊」と、欧米で生み出され日本に入ってきたキク「洋菊」に分かれます。

<ピンポンマム(洋菊)キク科・キク属(クリサンセマム属) 北総花の丘公園で撮影>



菊には沢山の種類があり、分類の仕方もいくつかありますが、大菊・古典菊・小菊・その他の菊に分かれます。

★大菊
花の直径が18cm以上のもので、花型によって「厚物」、「管物」、「広物」に分けます。

<大菊 厚物(あつもの) キク科・キク属 山陽メディアフォーラムで撮影>



★古典菊
江戸中期に各地の殿様の保護奨励によって地域独特の発展を遂げた菊の総称で、昔の地名で呼ばれています。
(嵯峨菊、伊勢菊、肥後菊、江戸菊、美濃菊、奥州菊)

<イソギク(磯ギク)キク科キク属 山陽メディアフォーラムで撮影>



★小菊(山菊)
山菊とも呼ばれる小輪の菊で、花型も丁字、平弁、サジ弁など変化が多く、花色も豊富で、極めて丈夫です。

<ノジギク(野路菊) キク科キク属 万葉植物園で撮影>



★ポットマム(洋菊)
ポットマムとは、1950年代にアメリカで矮性園芸品種として育成された鉢植えのキク(マム)を指します。
(ガーデンマム・スプレーマム・ピンポンマム・エクセレントマム)などがあります。

<スプレーマム(洋菊)キク科キク属 柏の葉公園で撮影>



菊の漢字は散らばった米を1ヶ所に集めるの意で、菊の花弁を米に見立てたものです。
菊は”究極、最終”を意味し、一年の一番終わりに咲くことから名づけられました。

◆キク科キク属でない菊
キク科だがキク属ではないのに「菊」の名が付いている花や、キク科でもないのに「菊」の名が付いている花も多くあります。菊以外の花が少なかった頃の日本人は輸入された花を見た目で「菊」と名付けやすい傾向があったことがわかります。

<ガザニア(勲章菊) キク科ガザニア属 自宅で撮影>
南アフリカ原産の草花で、鮮やかな花を春から秋まで咲かせます。和名は勲章菊で、花の色や形が勲章に似ていることに因みます。



<マツバギク(麗晃松葉菊) ハマミズナ科デロスペルマ属 大堀川畔で撮影>
松葉菊はキク型の花を初夏を中心に秋まで断続的に咲かせます。菊の名がついていますが、キク科の植物ではありません。



<ヤグルマギク(矢車菊) キク科 セントウレア属 北柏ふるさと公園で撮影>
花を「矢車」に見立ててこの名前があります。矢車は鯉のぼりのてっぺんでくるくる回っている車輪のような部分です。ヤグルマソウとも呼ばれます。



<デイジー(雛菊) キク科ヒナギク属 柏の葉公園で撮影>
デイジーを「雛菊」と呼びますが、キク属ではなくヒナギク属なので、普通の菊とは違うグループに含まれます。春に咲く花ですが、どうやら最近の園芸品種に季節は関係ないようです。



<シロタエギク(白妙菊)キク科/セネキオ属 あけぼの山農業公園で撮影>
花壇や寄せ植えで良く見かけるシロタエギク(白妙菊)はキク属ではなくセネキオ属です。別名「ダスティーミラー」とも呼ばれます。



<イトバハルシャギク(糸葉春車菊)キク科ハルシャギク属 北柏ふるさと公園で撮影>
コスモスの花を小さくしたような黄色のかわいらしい花を沢山咲かせます。葉が糸のように細いので、このような名前になっているようです。



<シュウメイギク(秋明菊)キンポウゲ科イチリンソウ属 あけぼの山農業公園で撮影>
いけばなで愛される「秋明菊(シュウメイギク)」はキク科でなくキンポウゲ科です。秋に、菊に似た花を咲かせるところからこの名前になったそうです。



<ダンギク(段菊) クマツヅラ科カリガネソウ属 あけぼの山農業公園で撮影>
晩夏から秋にかけて、菊に似た紫色の花が ”段々”になって咲くからこの名前になったそうです。



<ストケシア(瑠璃菊) キク科ストケシア属 あけぼの山農業公園で撮影>
初夏から秋にかけて可憐な花を咲かせる多年草です。和名は瑠璃菊で、瑠璃色の菊に似た花を咲かせるところから名づけられました。



<エキナセア(紫バレン菊)キク科ムラサキバレンギク属 あけぼの山農業公園で撮影>
花の中心部がクリのイガのように球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が放射状に広がります。



<シュッコンアスター(宿根アスター)キク科シオン属 北総花の丘公園で撮影>
宿根アスターの花期は品種によって異なりますが、6月~10月。一つ一つの花は小さく派手さはありませんが、野菊のようにどこか素朴で可憐な雰囲気を持つ植物です。




高貴な花として日本人に長く愛されてきた菊の花。和菊だけでなく洋菊も含めて様々な色や形の品種があり、花きの出荷量では人気ナンバー1の花です。

農水省 令和3年産花きの作付(収穫)面積及び出荷量(全国)より
<切り花類出荷量(千本・鉢)>

1位 きく      3,249,000(40%) 
2位 カーネーション  201,500(6.3%) 
3位 ばら       194,400(6.2%)
4位 りんどう      75,400(2.3%) 
5位 宿根かすみそう   50,800(1.6%)   

菊の季節を最後までご覧いただきありがとうございました。菊の花はお供え花として、家紋として、食用ギクとして私たちの生活に切り離せない花として重宝されています。機会があれば、菊についてもっと掘り下げて調べてみようと考えています。

10月の花のアルバム 最終回

2022-11-16 | みんなの花図鑑
先回の続きです。10月の花のアルバム ③ 2022-11-12



今回も、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回も私の最も苦手とする木の実や鳥がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。





キク科の非耐寒性一年草。暑さに強く寒さに弱い性質の、基本的に丈夫で育てやすい植物です。5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。



花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。


大きく分けて、フレンチとアフリカンの系統に分けられます。その他には、メキシカンの系統もあります

<マリーゴールド(孔雀草) キク科タゲテス属> 10/12 北柏ふるさと公園




花の少ない早春に咲く、ユニークな黄色いリボン状の花を観賞するため庭木として各地に植栽されます。名前の由来は諸説ありますが、早春の林内で他に先駆けて「まず咲く」ことによるという説が有名です。


果実は堅く、表面は毛に覆われる。9~10月になると黄褐色に熟し、音を立てて二つに裂け、光沢のある黒い種子二つを遠くまで弾き飛ばします。

<マンサク(万作) マンサク科マンサク属> 10/20 柏の葉公園




葉は形の変わったもの、斑入り葉・黄金葉などバリエーションが多彩です。とにかく丈夫なことが特徴です。花は小さめの星型でどの種も共通しています。園芸では学名のセダムで流通しています。



<マンネングサ(セダム) ベンケイソウ科マンネングサ属> 10/12 大堀川畔




果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれています。秋から冬になる赤い実は艶やかで美しく、鉢物として正月飾りに用いられます。



<マンリョウ(万両) サクラソウ科ヤブコウジ属> 10/28 柏の葉公園




日本の野山に自生し、古くから和紙の原料として利用されてきました。春早くにポンポンのような花が木の先端に咲く落葉樹です。



<ミツマタ(三又) ジンチョウゲ科ミツマタ属> 10/12 あけぼの山農業公園




美しい花を咲かせることから、17世紀には観賞用としてヨーロッパに導入されており、世界の広い地域で栽培されています。現在では、栽培を逸出したものが野生化し、各地で帰化植物として定着しています。



<ムラサキツユクサ(紫露草) ツユクサ科ムラサキツユクサ属> 
10/21 手賀沼湖畔




非常に強健で、暑い夏の盛りから秋まで花を咲かせてくれます。花色は濃い青から深い紫まであります。ガクが黒いのが特徴です。花の形を見ていると、なんだか恐竜の口元のようです。



<メドーセージ(サルビア・ガラニチカ) シソ科アキギリ属>
10/12 あけぼの山農業公園



※アブリルさんのアドバイスにより、「メマツヨイグサ」を「チョウジタデ」に訂正させていただきました。

湿地や水田などでみられる高さ15~100cmの一年草。葉は互生する単葉で、長さ1~10cm、幅0.4~2.5cmの披針形~長楕円状披針形となり、葉の縁が滑らかで、ぎざぎざがありません。


和名は花後の形が香辛料に使われるチョウジに似ていて、葉の形など全体がタデに似ることからきています。

<チョウジタデ(丁字蓼) アカバナ科チョウジタデ属> 10/21 手賀沼湖畔



メキシコから中央アメリカを中心に80種ほどが分布しています。夏から秋にかけて花を咲かせる春蒔き一年草で、数種の園芸品種が流通しています。こんもりと茂った株に、明るい黄色の小花を休みなく咲かせます。



<メランポジウム キク科メランポジウム> 10/20 柏の葉公園 




菊に似た白やピンクの花を咲かせる宿根草です。わが国へは古い時代に中国から入り、京都の貴船地方に野生化したものが見られます。この花は八重咲き品種です。



「貴船菊」、「秋牡丹」などの別名でも呼ばれ、欧米ではボーダーガーデンや日本風のガーデンには欠かせない植物となっています。



<ヤエザキシュウメイギク(八重咲秋明菊) キンポウゲ科イチリンソウ属>
10/12 あけぼの山農業公園




ヒマワリに良く似た形の小さめの花を株いっぱいにつけます。見た目は夏の花のような印象ですが、秋のだいぶ涼しくなった頃に花を咲かせます。



華やかで美しい花を咲かせることから世界で広く栽培されており、「ゴールデンピラミッド」という品種名だけで流通することも多々あります。

<ヤノギバヒマワリ(ゴールデンピラミッド) キク科ヒマワリ属> 
10/12 手賀沼湖畔




北海道から九州まで日本各地の山野に生える落葉半低木。秋に咲く淡い紅紫の花を観賞するため、庭園や公園、川岸などに植栽されます。



秋の七草の一つとして古くから日本人に親しまれるが、日本の固有種ではなく、アジア大陸東北部や朝鮮半島にも広く分布しています。

<ヤマハギ(山萩) マメ科ハギ属> 10/12 あけぼの山農業公園




田畑の畔や川べりなど、湿った場所を好んで育ちます。若菜には春菊のような香りがあり、山菜として人気が高い植物です。花の美しさを新妻に擬えて命名されました。



花の色合いや開花期間にちなんで、ゲンペイコギク(源平小菊)、ムキュウギク(無休菊)といった別名があります。



<ヨメナ(嫁菜) キク科ヨメナ属> 10/12 北柏ふるさと公園




繊細な切れ込みのシルバーグリーンの葉とラベンダー色の色合いが涼し気な雰囲気です。草姿がラベンダーのようにも見えることからサマーラベンダーの別名があります。



多年草のように扱われるシソ科の耐寒性低木です。セージと名前がついていますが、ペロブスキア属の植物でセージの仲間ではありません。

<ロシアンセージ シソ科ペロブスキア属> 10/12 北柏ふるさと公園


※さざんかさん、アブリルさんのアドバイスで、不明だった植物の名前が判明しましたので、追記いたしました。

枝が、車輪のスポークのように、一カ所から何本も出るのでついた名前です。果実は球形で、果実の頭に大きく柱頭の痕跡が残ります。初めは緑色で後に紅紫色になり、冬には藍黒色に熟します。


葉の形には,2タイプがあり下のように分ける場合もあるが,中間型もあり区別は難しいようです。
・タチシャリンバイ  葉が細く,ふち全体に鋸歯(きょし)がある。
・マルバシャリンバイ 葉が丸く,わずかに鋸歯(きょし)がある。

<シャリンバイ(車輪梅) バラ科シャリンバイ属> 10/21 手賀沼湖畔


10月の花のアルバム、4回に渡って72種類の花木をご覧いただきありがとうございました。11月も同様にアルバム形式で、出会った花木をご紹介する予定です。(12月投稿予定)また、ご覧いただけると、とても嬉しいです。

10月の花のアルバム ③

2022-11-12 | みんなの花図鑑
10月の花のアルバム ② 2022-11-10



今回も、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回も私の最も苦手とする木の実や鳥がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。





中国の中南部を原産地とし、江戸時代に種子から蝋を採る有用樹として長崎に渡来したものが、後に街路や公園に使われるようになりました。



秋(10~11月)に熟す果実は黒褐色の殻(種皮)に覆われているが、寒くなるにつれて殻が割れ、中からポップコーンのような三つの種子が飛び出します。


<ナンキンハゼ(南京櫨) トウダイグサ科ナンキンハゼ属>
10/12 北柏ふるさと公園




全長21cm。体形は横長で、尾が長いセキレイの仲間。頭から背は黒色か灰色で、腹と翼は広く白色。白い顔に目を通る細い黒線があります。「チチン チチン」と鳴きながら、波形に飛ぶのが特徴です。



海岸、河川、池沼など水辺の他に、農耕地、駐車場、道路、工場内の舗装地など他の鳥が利用しない無機質的な場所にも生息できています。



<ハクセキレイ(白鶺鴒)スズメ目セキレイ科> 10/21 手賀沼湖畔




伸ばした茎の先端に約1.5cmのとても小さな花を咲かせます。花は咲いてから3日ほどで散ってしまいますが、春から秋の長い期間、次から次に花を咲かせていくため、長い間観賞することができます。



<ハクチョウソウ(白蝶草) アカバナ科ガウラ属> 10/12 あけぼの山農業公園




アメリカヤマボウシという名前でも呼ばれます。樹皮はくすんだ色をしているのが特徴で見た目はコブシやモクレンに似ています。赤く表面がツヤツヤ果実は4~5個まとまってつくのが特徴です。



<ハナミズキ ミズキ科ミズキ属> 10/12 北柏ふるさと公園





浜辺で花の咲く姿が、仏事に使うボッス(払子)に似ていることから名付けられました。果皮は固く、熟すと先端に小さな穴があき、小さな種子を多数まき散らします。



<ハマボッス サクラソウ科オカトラノオ属> 10/27 万葉植物園




バーベナの名前で流通しています。和名は花の形が桜の花びらに似て、花の美しさを美女に例えたといわれます。花の色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫などさまざまです。



<ビジョザクラ(美女桜) クマツヅラ科 ビジョザクラ属>
10/12 北柏ふるさと公園




花は直径2cm程度、一重の菊のような花でよく見ると可愛らしい花です。河原や空地、駐車場、庭や、道路脇、時にはアスファルトの裂け目からも伸びているのを見かけます。



北アメリカ原産の外来種で、繁殖力が強く、根も深く抜き取りが困難なことから、厄介な雑草として扱われています。



<ヒメジョオン(姫女菀) キク科ムカシヨモギ属> 10/20 柏の葉公園




原産地はヒマラヤですが、日本でも半野生化するほどよく増えます。真夏を除き春から秋まで、ソバの花によく似た小花が多数集まった直径1cmほどのピンク色の花を咲かせます。



ピンクや白色の花が金平糖のように丸く愛らしく、地面を覆うように成長するのでグランドカバーにも最適な植物です。葉は緑色でV字形の茶色い模様が入り、秋になると紅葉します。



<ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦) タデ科イヌタデ属> 北柏ふるさと公園




夏から秋までの百日という長い間咲き続ける草花です。最近では苗は、5月ごろから流通するので、5月~11月と百日どころではない長い期間花が咲き続け、花壇や寄せ植えに大活躍の一年草です。



<ヒャクニチソウ(百日草) キク科ヒャクニチソウ属> 10/12 北柏ふるさと公園




生け垣や鉢植えとして栽培される常緑低木で、日本には明治時代に導入されましたが、果実が美しく、特別な管理をしなくてもよく育つため、広く普及しています。



春に開花する花は白色で観賞価値が高く、秋には美しい果実がたわわに実り、葉は濃緑色で光沢があるので、年間を通して観賞することができます。


<ピラカンサス バラ科トキワサンザシ属> 10/11 自宅




北アメリカ原産のマツヨイグサの仲間です。別名エノテラとも呼ばれ、草丈は30㎝程度、花径は3~5㎝程になります。



儚げな柔らかい花びらが、風にそよいでやさしい風景をつくりだします。昼だけではなく暗くなってからも咲いているので、夜の庭を明るく彩ってくれます。


<ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) アカバナ科マツヨイグサ属> 
10/12 北柏ふるさと公園




紫色の小さな花が穂状に集まったような花を咲かせます。甘い蜜をもつことから、蝶々やミツバチなどが集まる「バタフライブッシュ」とも呼ばれています。



紫色の小花をたくさん集めた花姿は「藤」を連想させ、葉が「空木(うつぎ)」に似ていることから「房藤空木」の名前がついたとされています。学名「ブッドレア」は、イギリスの植物学者 「Buddle(バドル)氏」の名前からつけられました。


<フサウツギ(房藤空木) ゴマノハグサ科フジウツギ属>
10/12 北柏ふるさと公園




「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。夏の終わりから秋の初め、茎の先端に直径5mmほどの小さな花を、長さ10cm前後の房状に多数咲かせます。



川沿いの湿った草原やまばらな林に見られ、密生した群落になるのが普通ですが、現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため激減し、絶滅危惧種となっています。


<フジバカマ(藤袴) キク科ヒヨドリバナ属> 10/21 柏の葉公園


付けられた下品な名は、花や実を揉んだり、葉を傷つけたりするとカメムシのような不快な匂いが生じることに由来します。万葉の頃には糞葛だったが、時代と共にその悪臭が強調され、現在の名前になったと言われます。



花の美しさにちなんだ「サオトメカズラ(五月女葛)」や、花の色形に由来する「ヤイトバナ」という別名もあります。


<ヘクソカズラ(屁糞葛) アカネ科ヘクソカズラ属> 10/20 柏の葉公園




原産は中国で日本には自生していません。属名のコトネアスターという名前でも知られています。葉も実も小さく、盆栽に向いている樹種です。淡紅色の花は小さく目立ちませんが、実成りがよく、秋には赤い果実が鈴なりにつきます。



<ベニシタン(紅紫檀) バラ科シャリントウ(コトネアスター)属>
10/20 柏の葉公園




主に大輪の花の色や模様を鑑賞する大輪朝顔に対して、とても朝顔とは思えないような奇態をしめす花や葉を鑑賞するアサガオの突然変異系統を言います。



<ヘンカアサガオ(変化朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
10/12 自宅 




星型の花は直径1センチに満たないような小輪ですが、傘状に30~40輪咲くのでよく目立ち華やかです。サンタンカに似ていることから別名をクササンタンカといいます。花色は桃色、白、紫紅、紅色など多彩です。



<ペンタス アカネ科ペンタス属> 10/20 柏の葉公園




その葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるというのが名前の由来です。春の七草に含まれる同じ名前の植物は別物です。春になると様々な場所から顔を出し咲く花ですが、最近では秋にも二度咲きするようです。




<ホトケノザ(仏の座) シソ科オドリコソウ属> 10/21 手賀沼湖畔




日本の特産種で主に太平洋側に自生する多年草です。日陰のやや湿った斜面や崖、岩場に見られ、葉のわきに、直径2~3cmで紫色の斑点のある花を1~3輪上向きに咲かせます。



花の開花期間は長く、夏から晩秋まで咲き続けます。その花が長く咲いている姿にちなんで、「永遠にあなたのもの」「秘めた意思」という花言葉がつけられたとされています。



<ホトトギス(杜鵑) ユリ科ホトトギス属> 10/20 柏の葉公園




沖縄を除く日本全国に分布するニシキギ科の落葉樹。山地や丘陵の林縁に自生するが、紅葉や個性的な果実を観賞するため、古くから庭木あるいは盆栽として親しまれてきました。



秋(10~11月)になるとサイコロステーキのような四角い薄紅色の実が鈴なりになり、熟すと自然に四つに裂けて中から暗い紅色の仮種皮に包まれた種子が顔を出します。



<マユミ(檀) ニシキギ科ニシキギ属> 10/20 柏の葉公園




最後までご覧いただきありがとうございました。次回10月の花のアルバム最終回に続きます。

10月の花のアルバム ②

2022-11-10 | みんなの花図鑑
先回の続きです。 10月の花のアルバム ① 2022-11-06

今回も、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回も私の最も苦手とする木の実や鳥がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




日本でサルビアというと、多くの人が朱赤色のサルビアを思い浮かべます。もっともポピュラーでたくさん栽培されているのがこの品種です。原産地は、南アメリアのブラジルです。



アキギリ属(サルビア属)には約900種の植物が分類されていますが、単に「サルビア」というと、本種を指すのが一般的です。

<サルビア・スプレンデンス(緋衣草) シソ科アキギリ属(サルビア属)>
10/12 北柏ふるさと公園



宿根アスターの仲間で日本原産のとても丈夫な花です。観賞用として平安時代から長く栽培されている植物ですが、自生しているものは激減してしまっています。



シオン(紫苑)の花びらの姿から「星の花」と言われていたため、ギリシャ語で星を意味する「Aster」が語源となっています。



<シオン(紫菀) キク科シオン属> 10/12 北柏ふるさと公園




6月~7月に真白な花を咲かせ、秋に白い実を多数つけます。紫の実が鮮やかなムラサキシキブの白実種で、花が咲いてから実がなるまで、長い間観賞できます。



<シロシキブ(白式部) クマツヅラ科ムラサキシキブ属> 10/6 柏の葉公園




東北地方中部(宮城及び山形)以南の本州、四国、九州及び沖縄に分布するクスノキ科の常緑樹です。クスノキの仲間であり、葉をちぎるとクスノキ科に特有の樟脳の香りがあります。



山野や道端の藪で普通に見掛ける木ですが、赤い果実に観賞価値があるとして神社仏閣を中心に自生のものを庭木として用いることがあります。

<シロダモ(白櫤) クスノキ科シロダモ属> 10/21 手賀沼湖畔




コムラサキの白花品種。花が白色で、果実も白色。ムラサキシキブの白花品種をシロシキブと呼びますが、この実もシロシキブと呼ばれることがあります。



<シロミノコムラサキ(白実小紫)クマツヅラ科ムラサキシキブ属> 
10/12 あけぼの山農業公園




春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。



<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属> 10/20 柏の葉公園




秋から冬にかけて、真珠くらいの大きさの白やピンクのかわいい実をつけるスイカズラ科の落葉低木です。 初夏にすずらんの形に似たうつむきがちの小さな花が開花します。



秋にとてもかわいらしい実をつけます。花より実の状態の方が人目を引くため、実の状態が切り花として流通しています。

<シンフォリカルボス(雪晃木) スイカズラ科シンフォリカルポス(セッコウボク)属
10/20 柏の葉公園




中国の中部を原産とするフヨウの園芸品種。性質はフヨウと同じですが、時間帯によって花色の変わる様を、酔客の顔色になぞらえて名前が付きました。



花はフヨウと同じ一日花で、午前中は白色だが、日が暮れるに従って赤みを増し、夜には完全な紅色になります。夜に赤くなった花は翌朝、元気なく萎んでおり、その様も酔っ払いのそれを彷彿させます。



<スイフヨウ(酔芙蓉) アオイ科フヨウ属> 10/12 あけぼの山農業公園




秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、「すすきみみずく」などの郷土玩具などに見られます。



かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれる採集するための場所がありました。

<ススキ(薄) イネ科ススキ属> 10/20 柏の葉公園




草刈りをしたことがある人なら、おなじみの雑草です。都会の空き地でもよく見かけます。すさまじい勢いで生えてくる厄介者といったイメージのこの草、実はすごく使える薬草だったのです。



北アメリカ原産の外来種で、花はハーブとして利用されているそうです。体内の毒を排出してくれる作用があるため、肌にもよくて、アトピー性皮膚炎を改善するといわれています。



<セイタカアワダチソウ(背高泡立草) キク科アキノキリンソウ属>
10/20 柏の葉公園




ヨーロッパ原産の帰化植物で、環境省指定要注意外来生物です。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。



別名「ショクヨウ(食用)タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいのでサラダなどにして食べることができます。

<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科タンポポ属> 
10/12 あけぼの山農業公園




全長89cm。全身は白色、くちばしは繁殖羽では黒色、非繁殖期は黄色をしています。脚も黒っぽい。日本には夏鳥として渡来し、本州~九州では繁殖しています。近年は本州以南で越冬するものも増えています。



大きな木のある林に集団で営巣します。河川、池沼、水田、干潟など水辺に生息し、魚類をはじめザリガニ、カエルなど水辺の小動物を食べています。

トリミングすると


<ダイサギ(大鷺) ペリカン目サギ科> 自宅近くの田んぼ




ホトトギス に似ているが、葉腋に1〜3個の花を上向きにつけるところが違います。葉腋(ようえき)とは、葉と葉のついている茎との股になった部分で「葉の付け根」のことです。



<タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)ユリ科ホトトギス属> 10/12 北柏ふるさと公園




細長い葉と、真っ白な6枚の花びらが上を向いて一斉に咲く姿が美しい、夏から秋にかけて開花する常緑の球根植物です。とても丈夫で育てやすく、日本でも半野生化している姿を見られます。



<タマスダレ(玉簾) ヒガンバナ科タマスダレ属> 10/20 柏の葉公園




土手の斜面や道端に二枚貝にも似た、可憐な青紫色の花を咲かせて群生します。花は朝に咲き、昼にはしぼみます。開花の季節は6月~9月ですが、10月になっても咲いていました。



<ツユクサ(露草) ツユクサ科ツユクサ属> 10/12 北柏ふるさと公園




中国中部及び西部を原産とするモクセイ科の常緑樹。都市部の劣悪な環境に耐えることから、戦後の高度成長期には手軽に緑化できる便利な樹木として、公園や高速道路などに多用されました。



しかしあまりに繁殖力が高いため、現在では要注意外来生物リスト(環境省)に掲載されています。



<トウネズミモチ(唐女貞) モクセイ科イボタノキ属> 10/21 手賀沼湖畔




田圃の畦道や湿った草原・畑などに生育します。花期は、長く3月から11月まで開花します。和名の由来は1年中花が見られて、実がはぜることからきています。



日本の各地で見ることができるとても身近な植物で、繁殖力もあることから雑草として扱われます。



<トキワハゼ(常磐爆) サギゴケ科サギゴケ属> 10/16 自宅




日本には三十種ほど自生しています。花の色は紫色を中心に、白色、黄色、ピンク色などがあるが、いずれも美しいものばかりです。しかし、猛毒の毒草で、植物界では最強の有毒植物と言えます。



<トリカブト(鳥兜) キンポウゲ科トリカブト属> 10/20 柏の葉公園




熱帯地域原産なので生育適温が15℃~30℃で暑さに強く、夏から秋の花壇に適した開花期の長い一年草から多年草です。



花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

<トレニア(夏菫) アゼナ科ツルウリクサ属> 10/20 柏の葉公園




中国及びチベットを原産のつる性で、初夏から秋まで長期間、白い花をまるで雪のように株いっぱいに咲かせます。



開花は7~10月で、上の方にある葉の付け根付近から多数の花柄を伸ばし、直径1センチほどの花が穂状に集まって咲きます。



<ナツユキカズラ(夏雪葛) タデ科ソバカズラ属> 10/12 北柏ふるさと公園



最後までご覧いただきありがとうございました。次回10月の花のアルバム③に続きます。



10月の花のアルバム ①

2022-11-06 | みんなの花図鑑
10月に出会った植物の花や実と、鳥の写真を整理してみました。よく知られている花や鳥ばかりですが、その数が70種類近くあります。4回に分けて投稿しますので、お時間が許せばご覧いただけると嬉しいです。

今回も、9月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回も私の最も苦手とする木の実や鳥がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




ベトナム(東南アジア熱帯雨林気候区)原産です。陰湿地に生える多年草で美しい湿地生の水辺の植物です。葉にアルミニウム塗料を塗ったような銀白色の斑があることからアルミニウムプランツとも呼ばれます。



<アサバソウ(ピレア) イラクサ科ミズ属> 10/20 柏の葉公園




アジサイ科の落葉低木で、アジサイの仲間です。その名の通り北アメリカ東部を原産地とし、日本ではやや珍しい花で、その花後の姿です。園芸用改良品種の「アナベル」が有名です。



<アメリカノリノキ アジサイ科アジサイ属> 10/12 柏の葉公園




赤やピンク、オレンジなど、色鮮やかな花をたくさん咲かせます。初夏から秋までと開花期間が長く、多くの草花が苦手とする半日陰の場所でも育てられます。日本では、ワレリアナ種が、インパチェンスとして流通しています。



<アフリカホウセンカ ツリフネソウ科ツリフネソウ属> 10/12 柏の葉公園




メキシコから中米原産の多年草です。庭植えでも鉢植えでも育てられます。薬効のあるセージではないので、主に観賞目的で植えられます。



シルバーグリーンの葉と晩夏から秋にかけて咲く紫色の花が美しい植物です。正しくは、ベルベットのような質感の部分は花ではなくガクで、花はガクから突き出すように咲きます。花色は白や紫、ピンクがあります。



<アメジストセージ(サルビア・レウカンサ) シソ科サルビア属>
10/16 自宅




ブラジル原産のマメ科センナ属の常緑低木。頑健で本来は2メートルほどになります。黄色くて繊細な花を咲かせ、葉っぱは夜になると閉じます。この名前の商品名で流通していますが、正確にはハナセンナです。



<アンデスノオトメ(カッシア) [アンデスの乙女] マメ科センナ属>
10/12 北柏ふるさと公園



河川敷や荒れ地などに生え、草木の間に絡まるようにしてのびていきます。花後、花弁は大きく膨らんでタネを包みます。



タネは花弁に包まれるようにして成熟していきますが、成熟の具合によってピンク、赤紫色、青紫色、青色と変化し、その色彩の変化は美しいものです。



<イシミカワ(石実皮) タデ科イヌタデ属> 10/12 北柏ふるさと公園




日本全土の道ばたや畑、荒れ地などにごくふつうに生えます。茎先に長さ1センチから5センチの穂状花序を出し、紅色の小花をたくさんつけます。



和名はヤナギタデに対し、葉に辛味がなくて役に立たないという意味で付けられました。また赤い小さな花や果実を赤飯に見立て、別名アカノマンマともよばれます。



<イヌタデ(犬蓼) タデ科イヌタデ属> 
10/12 北柏ふるさと公園




北海道から沖縄まで各地に自生します。光沢のある濃緑の葉が上品な雰囲気を持ち、芽を出す力も強いため、庭木、垣根、盆栽などに多用されます。果実は割れずに黒く熟します。



<イヌツゲ(犬黄楊) モチノキ科モチノキ属> 10/12 北柏ふるさと公園




北半球の温帯から亜寒帯に分布し、日当たりのよい湿地や小川のそば、山地の水がしみ出るような斜面に見られる多年草です。秋に、花径2~3cmで白いウメのような花を茎の先端に1輪咲かせます。



<ウメバチソウ(梅鉢草) ニシキギ科ウメバチソウ属> 10/12 北柏ふるさと公園




秋の七草の1つとして古くから愛されてきた多年草。日当たりの良い草地に群生します。茎は直立していて、花色は黄色です。茎の上の方が枝分かれしてその先に小さな花が集まって房状に咲きます。



花の名前は女性の美しさが負けてしまうほど美しい花(女性を圧倒するほど美しい花)という意味が込められています。



<オミナエシ(女郎花) オミナエシ科オミナエシ属> 10/20 柏の葉公園




花期は5~10月。直径8mmほどの黄色い花を長く咲かせ続けます。よく見ると、雑草と言ってしまうのは惜しい美しさです。



名前の由来は、夜に葉が閉じて、半分になったように見えるからとされます。葉が夜に閉じるのは、水分の蒸発を防ぐためと考えられます。


<カタバミ(片喰) カタバミ科カタバミ属> 10/21 手賀沼湖畔




さわやかな青や紫を中心に、アザミに似たつつましく、1~1.5㎝程の可憐な花を咲かせる熱帯アメリカ原産の、非耐寒性の多年草です。



花期が長く、花つきもよく使い勝手のよさが特長なので、園芸品種が多数あります。観賞用に栽培されたものが、逸出しています。



<カッコウアザミ(アゲラタム) キク科カッコウアザミ属> 
10/12 あけぼの山農業公園




全長60cm。カモの仲間。全体に黒褐色で、顔は白っぽく、二本の黒褐色線があります。くちばしは黒く、先端部は黄色で、よく目立ちます。



大きさはほぼ一緒ですがマガモよりもやや体重が軽く、それが名前の由来になったという説や、万葉集に歌われた「軽ケ池」に由来するという説があります。



<カルガモ(軽鴨)、鳥綱カモ目カモ科マガモ属>  10/12 北柏ふるさと公園




菊の花に似た黄色い花を咲かせることと、根の部分が芋のように膨らんでいることから、名前がつけられました。食用となるのは、膨らんだ根の部分です。



江戸時代末期には家畜の飼料として、すでに輸入されていました。第二次世界大戦中には、食用として持ち込まれるようになり、定着したとされています。

<キクイモ(菊芋) キク科ヒマワリ属> 10/12 手賀沼




庭園樹や街路樹として植栽に使われます。秋に橙黄色の花を咲かせて甘い香りを放ち、ジンチョウゲ、クチナシと合わせて、日本の三大芳香木のひとつに数えられています。



9月にいったん花が咲き終えた後、10月に新しい花が開花して下旬まで楽しむことができる二度咲きする樹もあります。わが家では今年も9月中旬と10月中旬に2回の開花がありました。



<キンモクセイ(金木犀) モクセイ科モクセイ属> 10/16 自宅




暖地に野生するほか、古くから神社などに植えられています。樹高は普通20mくらいになるが、ときに40mを超える大木もあります。実は10~11月頃に黒く熟し、小鳥の好物で、種が遠くに運ばれます。



<クスノキ(楠)の実 クスノキ科ニッケイ属> 
10/12 柏の葉公園




熱帯アメリカ原産で、関東地方以西の空き地や河原でみられる、高さ50~110cmほどの一年草です。秋になると枝先にアザミの花を小さくしたような形の黄色い花を咲かせます。



この花が枯れて種になる頃の緑色の実は「引っ付き虫」などと呼ばれ昔は子供の遊び道具にも利用されました。外来生物法によって要注意外来生物に指定されています。

<コセンダングサ(小栴檀草) キク科センダングサ属> 10/12 北柏ふるさと公園





夏から秋まで長く開花する落葉樹です。地域によっては秋に美しい紅葉を見ることもできます。栽培しやすい樹木なので一般家庭に植えられる他、公園や街路樹でも多くみられます。



花名の由来は樹皮がツルツルして、猿が登ろうとしても滑ってしまいそうなことからきています。実は
楕円形で、蒴果(さくか)と言われる乾燥して裂けて種子を放出するタイプの果実です。

<サルスベリ(千日紅) ミソハギ科サルスベリ属> 10/20 柏の葉公園



最後までご覧いただきありがとうございました。次回10月の花のアルバム②に続きます。

秋バラの季節 最終回

2022-11-02 | みんなの花図鑑
先回の続きです。秋バラの季節 ② 2022-10-29

久しぶりに秋晴れに恵まれた10月20日、柏市にある柏の葉公園バラ園に行ってきました。ウイークデーでもあり、比較的人も少なくゆっくりと観賞と撮影ができました。

バラの花の説明は名札に記載されていますので、併せて参照頂ければと思います。(手抜きで申し訳ありません。m(__)m






































































































秋バラの季節、3回に渡ってご覧いただきありがとうございました。次は10月に出会った花木を、アルバム形式でご紹介する予定です。また、ご覧いただけると、とても嬉しいです。