Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

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7月の花のアルバム ④(最終回)

2023-08-24 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 7月の花のアルバム ③ 2023-08-19


今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

 


世界に200~300種があり、直立する高性種から這い性のものまでバラエティに富み、日本には帰化植物を含めて20種ほどが自生しています。

ルリトラノオなどの仲間で、縦のラインが美しく、スマートな草姿とさわやかな花色が魅力の花です。

英名の「スピードウェル」は、グッドバイの意味があり、花がすぐに散ることに由来しますが、花数が多く、わき芽が咲くものも多いので、長い期間観賞できます。

<ベロニカ(瑠璃虎の尾) オオバコ科クワガタソウ属(ベロニカ属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

中国南部原産で冬に葉を落とす落葉性の低木です。日本でも暖地や平地で野生化したものがよく見られます。

花がきれいなので、庭木や鉢植えとして利用されます。草丈は1m~大きくなると2mほどになります。地下茎から芽を出して広い範囲に茂ります。

梅雨時から夏にかけて、ピンク色の小花がボール状にまとまって咲きます。その花姿は遠目から見るとアジサイっぽいかもしれません。花にはかすかな芳香があります。

葉っぱは大きな丸形で、先端が少しとがります。色は濃い緑色で、もんだりこすったりすると一種独特なニオイがします。葉っぱに斑の入る園芸品種があります。

<ボタンクサギ(牡丹臭木) クマツヅラ(シソ)科>
7/19 太平自然植物園

 

 

原産はアメリカ東海岸の中北部地帯です。マイナス30℃くらいまでは耐寒性があるので、国内のほとんどの地域で栽培可能です。古くは明治時代に導入されたものもあります。

英名をカスタードアップルといい、バナナとマンゴーをミックスさせたような、濃厚な香りと甘みをもっています。5月下旬~6月上旬に咲く、チョコレート色のシックな花も魅力です。

食べる時には、半分に切ってスプーンですくうと食べやすいでしょう。また、アイスクリームの上に載せて一緒に食べると絶品。おすすめの食べ方です。

<ポポー バンレイシ科ポポー属>
7/19 太平自然植物園

 

 

葉と花の形から名前が付きました。同じ仲間(属)のポーチュラカも広く出回り、夏花壇や鉢植えに広く利用されています。

一重もしくは八重咲きの花を咲かせます。花びらは、日中に咲いて、夜にはしぼむのが特徴です。



炎天下にもよく花を咲かせるので「ヒデリグサ(日照草)」、茎を切って土に挿しておくと簡単に根が出てふえるので「ツメキリソウ(爪切り草)」の別名があります。

<マツバボタン(松葉牡丹) スベリヒユ科スベリヒユ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

メキシコ原産のキク科植物から品種改良された花です。品種は大きくフレンチ種とアフリカン種に分かれています。

5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。

名前は、聖母マリアに由来します。聖母マリアの祝日に咲いていることから、「マリア様の黄金の花」と呼ばれるようになりました。

<マリーゴールド キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

日本や朝鮮半島を原産とする、宿根性の多年草です。日本全土の湿地や田んぼの畦など、日当たりがよく湿り気の多い場所に自生しています。

お墓やご仏壇に供える盆花として知られている植物です。すっと長く伸びた茎の先に、サルスベリを思わせる紅紫色のフリルがきいた可憐な花を咲かせます。

本種はお盆に作る精霊棚のごはんの横に配置されます。これは、お盆で供養する餓鬼は、のどが狭くごはんが食べられないことから、水とのどの渇きを抑える作用のある本種を添えておくためです。

<ミソハギ(禊萩) ミソハギ科ミソハギ属>
7/5 手賀沼

 

 

原産地は中国で、平安時代に日本に渡来しました。韓国の国花としても知られています。

初夏~秋までの長期間に次から次へと涼やかで優しい大輪の一日花を咲かせます。ハイビスカスの仲間であるフヨウ(芙蓉)とよく似ています。

本種とフヨウの違いは葉を比べるとわかります。
フヨウの葉は花と同じぐらいの大きさで薄い緑色です。葉形は掌状に浅い切れ込みがあります。

本種の葉は花より小さくて濃い緑色です。葉形は卵型で葉縁に荒い切れ込み(鋸歯)があります。

<ムクゲ(槿) アオイ科フヨウ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

南アメリカ原産で、江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に広く帰化しています。環境省により要注意外来生物に指定されています。

良く似た「イモカタバミ」は葯が黄色、「ベニカタバミ」は、葉が直径約2cmと小さく、小葉は切れ込みの浅い倒心形。花を2〜3個着けます。

<ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科カタバミ属>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

ツユクサによく似て、少し花が大きく、花弁の白い淵のフリルがとても可憐な品種です。

ツユクサと同じように良く分枝し縁から根を出して増える1年草です。

毀れ種から良く増えて、抜くのが間に合わないくらいの生命力で、とても可憐だが増えすぎて困る植物でもあります。

<メガネツユクサ(眼鏡露草) ツユクサ科ツユクサ属>
7/13 自宅

 

 

北アメリカ原産で、明治中期に観賞用に渡来しました。繁殖力が強いため、しばしば大群生して、背の高い草やぶを作り、もともと生えていた植物の生息場所を奪ってしまう可能性があります。

各地の道ばたや荒地、河原などに野生化しています。花は夕方から咲き始め、朝にはしぼむ1日花です。夏の夜に咲かせる花は、幽玄な美を感じます。

花の直径は2センチメートルから5センチメートルほどです。季節が進んで気温が下がってくると日中も開いたままになります。

新芽や花、蕾は茹でて和え物にしたり、天ぷらにしたりと山菜にして食べられます。荒れ地に生育する傾向が高いことから、アレチマツヨイグサの異名もあります。

<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属>
7/19 あけぼの山農業公園

 

 

「庭木の王様」と呼ばれているように、風格のある樹形に育ち、樹高は平均6mほどに成長します。常緑樹なので、冬でも緑色の葉を保ってくれます。

美しい樹形と光沢のある葉、香る花、赤く色づく実と新芽。四季折々いくつもの表情を見せてくれるところも人気の要因です。

江戸時代には「江戸五木」(本種、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ)として親しまれてききただけでなく「三大庭木」(本種、モチノキ、モクセイ)の一つでもあり、まさに「庭木の王様」と呼ばれるのに相応しい樹木です。

<モッコク(木斛) モッコク科モッコク属>
7/5 高野山公園

 

 

福島及び新潟県以南の各地に見られる多年草で、薄暗い暗い林や藪に生え、葉の色や形がミョウガ(ショウガ科)に似るため命名されました。

夏から秋にかけて花茎が伸び、直径6ミリほどの小さな白い花が、茎の上部に段々に集まって咲きます。

花には両性花と雄花がありますが、いづれも一日しか持たない「一日花」です。しかし、タイミングをずらして次々に咲くため、花期は1か月間ほど続きます。

実も花と同じようにタイミングをずらしながら次々に熟し、その青藍色が美しいことから観賞用に植栽されます。直径5ミリほどと小さいものの、多数がまとまってできるため人目を惹きます。

<ヤブミョウガ(薮茗荷) ツユクサ科ヤブミョウガ属>
7/19 太平自然植物園

 

 

北海道から九州まで日本各地の山野に生えるマメ科の落葉低木。秋に咲く淡い紅紫の花を観賞するため、庭園や公園、川岸などに植栽され、「草」ではないが「秋の七草」に数えられます。

ハギの仲間は北半球に約60種ありますが、日本には本種に代表され、木として扱われる8種と、メドハギに代表される、草のハギ4種が分布します。

ハギという植物はありませんが、本種が最も一般的であるため、単にハギという場合は本種を示すことが多いようです。

開花は8~10月。花は直径1センチ程度の小さな蝶形。派手さのないところが昔から好まれる所以ですが、花期は長く、満開がはっきりしないまま咲き続け、いつの間にか花が消えます。

<ヤマハギ(山萩) マメ科ハギ属>
7/5 高野山公園

 

 

北アメリカ原産の帰化植物です。山野や街中、庭や花壇の植え込み、アスファルトの割れ目まで、あらゆるところで力強く生息しています。

ゴボウの仲間ではありませんが、根がゴボウのように長いことから、この名前がつきました。夏になると濃いピンク色の枝の先に、小さな花穂を咲かせます。

夏に咲いた花は、秋に紫色のブルーベリーのような房状の果実をつけ、熟すと黒くなります。全草に毒性があり、特に根の誤食と種子を口にしないよう注意が必要です。

<ヨウシュヤマゴボウ (洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属>
7/19 太平自然植物園

 

 

 

北米に30種ほどが分布しているキク科オオハンゴウソウ属の一・二年草、または多年草です。

<オフィーリア>

多年草のラシニアタはオオハンゴンソウと呼ばれ、特定外来生物に指定されて駆除の対象になっています。

<カーラ>

暑さに強くて花つきがよく、次から次へとつぼみをつけて夏から秋まで元気いっぱいに咲き続けます。

<カロリーナ>

生命力旺盛な性質で、病害虫に強く手間がかからない育てやすい植物です。

<サラ>

花色は、黄色、オレンジ、チョコレート色、黄色い花弁の中央に赤がのる複色などがあります。

<ジュリアナ>

花のサイズは種類によって小輪、中輪、大輪と多様で、花姿も一重咲きもあれば八重咲きもあります。

<パウリナ>

種類によって草丈に幅があり、40〜50cmで収まるものもあれば、150cmにも達するものもあります。

<ビクトリア>

花名は、スウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネ氏が、ウプサラ大学で学んだ際に師事したオロフ・ルドベック氏に捧げるとして、名付けられました。

<マヤ>

一年草の品種ではヒルタ種が代表的です。宿根草はフルギタ種、ラキニアタ種、トリロバ種があります。

<ミア>

園芸品種で人気なのは、スタンダードな花姿のタカオです。

<ラウラ>

他にプレーリー・サン、マヤ、トト・ラスティック、プレーリーグロー、チェリーブランデー、グリーンウィザードなどがあります。

<ルシア>


<ルドベキア キク科オオハンゴウソウ属(ルドベキア属)>
7/5 あけぼの山農業公園

 

 

7月の花のアルバム①~④ 全59品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「8月の花のアルバム」を9月上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。