Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

1月の花のアルバム 最終回

2023-02-28 | みんなの花図鑑
先回の続きです。1月の花のアルバム ③ 2023-02-22




常緑性の低木で熱帯アフリカに約10種類の仲間が知られています。主に春~秋にかけて花を咲かせますが、温室など一年を通して高い気温がキープできる温室では季節に関係なく花を咲かせます。



茎の頂点から花茎を伸ばして表面に細かい毛の生えた白い苞(ほう)と呼ばれるものがいつくか付き、その間から花の本体がにょっきりと伸び出てきます。花名はその真っ白な花の姿に由来しています。



<ホワイトキャンドル キツネノマゴ科ウィットフィルディア属> 
1/26 あけぼの山農業公園



サントリーフラワーズの商品名で、最大の特徴は、何と言っても花付きの良さ。 秋に植えれば、春には美しいドーム状にボリュームいっぱいに花が咲き誇ります。



​​生育が早く、寒さに強い品種なので、秋に植えてすぐに開花し、冬を越したあとの春にはより豪華に咲き誇ります。

<ボンザマーガレット・チェリー キク科アルギランセマム属> 
1/31 北柏ふるさと公園



スペイン領カナリア諸島原産の半耐寒性低木です。関東地方以西では霜に当てなければ戸外でも冬越しが可能で、冬から春まで長期間花を楽しむことができます。



花形は一重、丁字、八重、ポンポン咲きなど変化に富んでいます。基本的に香りはありませんが、ラベンダーに似た香りをもつ交配種もあります。

<マーガレット(木春菊) キク科 / モクシュンギク属(アルギランセマム属)
1/31 北柏ふるさと公園



原産地はオーストラリア。先住民族アボリジニの間ではブッシュ・タッカーとして、好んで食されていました。



日系アメリカ人のマモル・タキタニがマカダミアとチョコレートの相性が良いことに注目し、ナッツをチョコレートで包んだものを製品化してみると爆発的な人気を呼びました。



<マカダミアナッツ ヤマモガシ科マカダミア属> 1/26 あけぼの山農業公園



中国原産で、ヒイラギナンテンと台湾原産のマホニア・ロマリフォーリアを掛け合わせた品種です。黄色の芳香のある花穂が30cm以上伸びます。花の少ない11月頃から2月まで咲き続けます。




花名は9世紀のアメリカの植物学者「Mc.Mahon(マクマホン)さん」の名前に因みます。



<マホニア・チャリティー メギ科 ヒイラギナンテン属> 1/31 北柏ふるさと公園



西ヨーロッパで広く分布しており、ウェールズでは国花として制定されています。多年草の球根植物で垂直に伸びた花茎から3cmから5cmほどの黄色いや白の花を1輪咲かせます。



花の特徴としては、中心部に筒状の副花冠があり、トランペットのベルの形に似ている事から命名されたと言われています。



<ラッパズイセン(喇叭水仙) ヒガンバナ科スイセン属> 1/16 柏の葉公園



ルイラソウ属の植物は、熱帯アメリカを中心に世界に約250種が分布しています。一般にルイラソウまたは野生のペチュニアとして知られています。



花はラッパ状で、四季咲き性の種類が多いですが、冬から春にかけて開花するものもあります。



<ルエリア キツネノマゴ科ルイラソウ属(ルエリア属)> 
1/26 あけぼの山農業公園



中国原産の落葉低木。寒い季節に淡いクリーム色の花を咲かせます。花は香りが良く、花びらには厚みがあります。花の中心部が赤紫色をしています。



梅の花が咲く頃に香りの良い花を咲かせること、花が蝋を塗ったような質感であることから「梅」に例えられて、名が付いたと言われています。



<ロウバイ(蝋梅) クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属> 1/26 あけぼの山農業公園



北アフリカ、スペインに10種ほどが知られています。姿はマーガレットによく似ていますが、氷点下になると傷んでしまうマーガレットに比べて低温に強く、-10℃程度まで戸外で育てることができます。



黄色と茶褐色の花の中央部分(菅状花)と, 真っ白な花弁のコントラストが特徴的な品種で、茎が固く折れにくいのが特徴です。

<ローダンセマム・アフリカンアイズ キク科ローダンセマム属>
1/16 柏の葉公園



中国原産のスイカズラ科の落葉中木ですが、落葉性とは言っても完全に葉を落とすのではなく、地上近くの枝の葉は残っています。



1月には咲き始め、2月にかけてたくさん花を付けます。種小名のfragrantissimaは、「非常に香りのよい」という意味ですが、その名のとおり、なかなかよい香りを持っています。



<ロニセラ スイカズラ科スイカズラ属> 1/26 あけぼの山農業公園



一つ一つの花は米粒サイズの小さな花ですが、4月~6月、無数にブルーの小花が開花している光景はとても素敵です。最近は、ブルーの他、ピンクや白もあります。



ドイツ名は「vergissmeinnicht(私を忘れないで)」。英名も「forget me not」と直訳された名前で呼ばれています。どこの言葉でも同じ意味の名前をもっている素敵な植物です。



<ワスレナグサ(勿忘草) ムラサキ科ワスレナグサ属> 1/13 自宅



1月の花のアルバム4回に渡り、最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も同様にアルバム形式で、出会った花木をご紹介する予定です。(2023年3月投稿予定)また、ご覧いただけると、とても嬉しいです。


1月の花のアルバム ③

2023-02-22 | みんなの花図鑑
先回の続きです。1月の花のアルバム ② 2023-02-17
https://blog.goo.ne.jp/ninbu/e/b60fe0727578ae86550d7e5a8e7ee1ab



絞り入りツバキは花弁の白や桃、紅色の地色に紅の模様が発現します。



絞りは下図のように5種に分類できますが、「小絞り」と「吹き掛け」が同時に発現するような場合もあります。



絞り入りツバキの品種は「蝦夷錦」「吹上絞り」「吾妻絞り」等々多くの品種があります。



ツバキの絞りを理解した上で観察すれば、多少なりとも、椿の品種の特徴が分かってくるようになるかもしれません。

<ツバキ(椿)「小絞り」 ツバキ科ツバキ属> 1/31 北柏ふるさと公園



ツバキの園芸品種の中でも特に 成長が遅く、一年で10㎝程度しか伸びないこともあります。花は小さく清楚な筒咲きの白花で、美しい花姿です。



茶花で「佗助椿」として使われてきましたが、品種統一の目的で日本椿協会から改名の要請があり、昭和46年9月に改名されました。



<ツバキ(椿)「細雪」 ツバキ科ツバキ属> 1/26 あけぼの山農業公園



別名:有楽椿(うらくつばき)と呼ばれ、侘助椿(ワビスケツバキ)の生みの親とされるツバキです。



紫を帯びた桃色、白斑も入る一重咲き、筒咲き、中輪です。茶花として大変人気の高い侘助椿です。



<ツバキ(椿)「太郎冠者」 ツバキ科ツバキ属> 1/26 あけぼの山農業公園



熱帯西アフリカ原産のキツネノマゴ科の常緑低木です。花付きもよく、次々と紫色の美しい花が咲きます。



花径4㎝ほどの紫色の花で、中心部(喉部)は濃黄色、筒の部分は白色で、三色のコントラストが美しい花です。白花もあります。



<ツンベルギア・エレクタ(木立ち矢筈葛) キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
1/26 あけぼの山農業公園



ベンケイソウ科に分類される多肉植物です。冬の鉢花としてよく見かけるカランコエの仲間で、南アフリカを原産としています。



厚みのある丸い葉っぱがバラのように幾重にも重なる姿が特徴。葉っぱの表面は、白い粉をふりかけたような銀色がかった色合いです。

<デザートローズ「唐印」 ベンケイソウ科カランコエ属> 1/16 柏の葉公園



本州中部~沖縄に分布するキジカクシ科の多年草。開花は夏で、細く伸びた花茎の先に、白い小花をまばらに咲かせます。花の直径は1~2センチで、花弁のような萼片はやや反り返って下向きに咲きます。



秋から冬にかけて実(タネ)がなります。最初は緑色で、緑 → 青 → 紺と徐々に変化していきます。「実」ではなく、「種」が正しいようです。



<ノシラン(熨斗蘭) キジカクシ科ジャノヒゲ属> 1/16 柏の葉公園



明治のはじめ頃にヨーロッパからやって来たと言われる外来種です。畑や田んぼのあぜ、道ばたにも普通に生えています。ボロギクに見た目が似ていて野に生えるので名前がつきました。



ちなみに本家のボロギクは小さな花が集まって咲く様子が、ボロ切れが集まっているように見えるので付いた名前です。花が終わるとタンポポの綿毛のようになります。

<ノボロギク(野襤褸菊) キク科ノボロギク属> 1/26 あけぼの山農業公園



コチョウランを小さくしたような愛嬌のある花が、連なるように穂になって多数咲きます。花径は1cmくらいです。



花色は紫が基本で、桃花、白花もあり、いくつかの品種が選抜育成され、「小町藤」の名前で流通します。



<ハーデンベルギア(小町藤) マメ科ハーデンベルギア属>
1/16 柏の葉公園


原産地は南アフリカのケープ州を中心とする限られた地域で、岩の上や寒暖差のある砂漠に生えています。白いしましま模様が特徴の硬い葉を持つ「硬葉系」の種類です。



<ハオルチア・十二の巻 アロエ科・ハオルチア属> 1/16 柏の葉公園



熱帯アメリカに6種が分布する低木です。茎の先に花穂をつけ、苞の間から出る白色の花は目立たず短命ですが、美しい黄色の苞は長期間残ります。



周年開花性が強く、越冬の目安は5℃~8℃です。冬でも日当たりのよい室内で最低12℃以上保てば開花します。



<パキスタキス・ルテア(鬱金珊瑚) キツネノマゴ科パキスタキス属> 
1/26 あけぼの山農業公園



オーストラリア原産で、本来は砂漠地方に自生しているため乾いた場所を好み、高温多湿が苦手です。



小さな2枚の花びらと大きな3枚の花びらを持つ花(花径1~2㎝ほど)を可憐に咲かせる低木。花が咲く姿はまるで蝶が飛んでいるように見えます。

<ハツコイソウ(初恋草) クサトベラ科・レシュノルテッィア属>
1/16 柏の葉公園



ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産です。もともと一重の白色の花でしたが、改良が進んだ結果、さまざまな花色や花形のものが作出されています。



花期が長いことから、「長命菊」「時知らず」「延命菊」などの別名もあります。一般には英名のデイジーの名で呼ばれています。

<ヒナギク(雛菊) キク科ヒナギク属>  1/31 北柏ふるさと公園


ブロ友さんからご指摘があり、フランスギクをノースポールに訂正させていただきました。

マーガレットに比べて花は小さく、平均して直径3cm~5cmの花をつけます。花色は中心が黄色、花弁が白。はっきりとした濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花です。



特徴的なのは花だけではありません。その葉も特徴的です。草丈は20cm前後、四方に葉を茂らせます。葉は丸みを帯びた形状ではなく、ギザギザとしたのこぎりのような形を成します。



<ノースポール キク科フランスキク属> 1/31 北柏ふるさと公園



サカタのタネが長い年月をかけ開発したプリムラです。寒さに強く、丈夫でパンジー並みの耐寒性があり、真冬の寒さにも負けずに春まで咲き続けます。



<プリムラ・アラカルト シュシュ サクラソウ科プリムラ属>
1/16 柏の葉公園



プリムラ・ポリアンサというグループの中から交配で生み出された品種で、「サカタのタネ」が作り販売しています。早生種の「ココロン」は沢山の花を次々と咲かせます。



<プリムラ・ジュリアン ココロン サクラソウ科プリムラ属>
1/16 柏の葉公園



ヨーロッパのプリムラ野生種を人工的に交配して作られた園芸品種。現在はこの品種を改良されて作られた八重咲の花やフリル咲き、変わった色など、様々な花がある「ジュリアン」が主流です。



<プリムラ・ポリアンサ サクラソウ科プリムラ属>
1/16 柏の葉公園



中国の雲南省原産の一年草です。株全体に白い粉がつくことから、ケショウザクラ(化粧桜)という和名がつけられています。



<プリムラ・マラコイデス(化粧桜) サクラソウ科プリムラ属>
1/16 柏の葉公園


ヨーロッパを中心に自生する多年草植物です。プリムラには約300種類以上もの品種があり、その中でもこの品種は原種の一つです。



一重咲き品種で、3~4月頃に花を咲かせます。花径は2~4cm、草丈は約20~30cmで寒さに強い植物です。

<プリムラ・ブルガリス サクラソウ科プリムラ属> 1/16 柏の葉公園



900余りの原種と15000を超える交配種があります。世界中の環境に適応しているため、バリエーションが豊富です。



開花期が長く、品種によって様々ですが、気温が高く適度な日光があたる環境では一年中開花します。

<ベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属> 1/16 柏の葉公園



その葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるというのが名前の由来です。春の七草に含まれる同じ名前の植物は別物です。



春になると様々な場所から顔を出し咲く花ですが、最近では秋にも二度咲きするようです。

<ホトケノザ(仏の座) シソ科オドリコソウ属> 1/21 手賀沼湖畔


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「1月の花のアルバム 最終回」に続きます。


1月の花のアルバム ②

2023-02-17 | みんなの花図鑑
先回の続きです。1月の花のアルバム ① 2023-02-10

今回も、1月の花のアルバム ① 同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにこの名前で呼びますが、本来はクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。



他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。



<クリスマスローズ(寒芍薬) キンポウゲ科ヘレボルス属> 
1/29 自宅



中国原産の冬に花を楽しめる常緑のクレマチスです。開花期は12月~1月で、耐寒性も強く丈夫です。うつむきがちに咲く花のほか、蕾も実のような雰囲気で愛らしい姿をしています。



4~5cmほどの白い花で釣鐘状の形をしているところから、「ウィンターベル」という名で流通している場合もあります。



<クレマチス・アンスンエンシス キンポウゲ科センニンソウ属>
1/16 柏の葉公園


サイネリアの原種と交配させて、寒さ暑さに強く品種改良された園芸品種です。



耐寒性が0度ぐらいと寒さに比較的強く、木立性でサイネリアより樹形が大きく豪華に見えます。

<コダチセイセネシオ(宿根サイネリア) キク科・ペリカリス属>
1/16 柏の葉公園



地下に球根や根茎をつくらず、茎が立ち上がるベゴニアで、何段にも枝分かれしたシャンデリアのような花房が、葉の間からいくつも垂れ下がって咲き、花と葉の調和が美しい鉢花です。



<コダチセイベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)>
1/16 柏の葉公園



新葉が紅赤色で、徐々に濃赤紫色になる縁の赤いコルディリネです。愛知県で育種、生産された品種でそれが品種名になっています。



茎から根が出て挿し木で増やせます。 一年中鑑賞でき赤い葉色が室内のアクセントになるので人気の観葉植物です。

<コルディリネ・アイチアカ(愛知赤) リュウゼツラン科コルディリネ属>
1/16 柏の葉公園



11月~翌年5月にかけて花を咲かせる、華やかな花姿と花色が美しい花です。オレンジ以外のほとんどの花色があり、覆輪の花模様など種類も豊富です。



始めは「シネラリア」と呼ばれていましたが縁起が良くないとされて現在の名前に変わり、一般化されました。



<サイネリア(富貴菊)  キク科ペリカリス属> 1/16 柏の葉公園



高原や山地のやや湿った草原や開けた森林、河川敷の草原に見られる多年草です。伝統園芸植物の一つで、江戸時代の元禄年間から栽培の記録が見られ、現在は300品種を超えるまでに至っています。



白やピンク色の花で、ハート形のような花びらを5枚、桜の花のように咲かせます。園芸店に良く出回っているプリムラ・マラコイデスやプリムラ・オブコニカなどは当品種ではありません。



<サクラソウ(桜草) サクラソウ科サクラソウ属> 1/16 自宅


葉に縞や黄色の外斑が入り、昭和の初めから「虎の尾」の名で親しまれてきました。葉の姿や模様がおもしろく、主に観葉植物として親しまれています。



マイナスイオンを多く発生し、空気を浄化する作用があるといわれています。

<サンスベリア・ローレンティ(虎の尾) サンスベリア属>
1/16 柏の葉公園



茎はまるでシバのように広がり、春にサクラに似たかわいい花を咲かせます。一面に花を咲かせる様子は、花の絨毯のようで圧巻です。



卒業式や入学式のとき、通路を飾るために使われるおめでたい花でもあります。



<シバザクラ(芝桜) ハナシノブ科フロックス属> 1/30 北柏ふるさと公園



南アメリカやニュージーランド、ニューギニアに自生しており、イネ科に分類される植物です。ススキに似た姿で、草丈は1〜2mほどになります。英名からパンパスグラスとも呼ばれます。



<シロガネヨシ(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属> 1/26 あけぼの山農業公園



香りのよい花を早春に咲かせる常緑の花木です。外側が紅紫色で内側が純白の肉厚な花は、濃い緑色の葉とよく合います。(この写真は蕾です)



室町時代以前に中国から日本に渡来したといわれています。日本にある株は雄株が多く実がつかないのが普通です。

<ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属> 
1/26 あけぼの山農業公園


ヒマラヤからインドネシアやボルネオ、さらにオーストラリア大陸までの広い地域に約60~70種類が分布しています。



東南アジアから日本にかけて自生する原種を交雑育種してできてきた洋ランです。花が豪華で開花期が長いことから、胡蝶蘭(コチョウラン)と同様に贈答用としても人気があります。

<シンビジウム ラン科シュンラン属(シンビジウム属)>
1/16 柏の葉公園



秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、「すすきみみずく」などの郷土玩具などに見られます。



かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれる採集するための場所がありました。



<ススキ(薄) イネ科ススキ属> 1/26 あけぼの山農業公園



可憐な草姿に白い下向きの花を1輪咲かせ、春を告げる花として人気があります。球根には強い毒性を持つ物質が含まれているので、注意が必要です。



日が当たると花が開き、夜になると花びらが閉じます。2月~3月頃のまだ寒い時期に花を咲かせるので、昼の間に吸収したあたたかい空気をためこむためのようです。



<スノードロップ(待雪草) ヒガンバナ科ガランサス属> 
1/26 あけぼの山農業公園


北アメリカ原産の外来種でおなじみの雑草で、都会の空き地でもよく見かけます。すさまじい勢いで生えてきて、厄介者といったイメージがあります。(写真は花後です)



しかし、花はハーブとして利用されているそうです。体内の毒を排出してくれる作用があるため、肌にもよくて、アトピー性皮膚炎を改善するといわれています。



<セイタカアワダチソウ(背高泡立草) キク科アキノキリンソウ属>
1/26 あけぼの山農業公園



明治期にヨーロッパから入ってきた外来種で日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。これは季節と関係なく花をつけるため繁殖力が強く、野原で見られるタンポポの多くはこの花です。



別名「食用タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいのでサラダなどにして食べることができます。



<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科タンポポ属> 1/31 手賀沼湖畔


中国中部を原産とするロウバイの一品種。日本へ渡来したのは明治時代で、各地の庭園や公園に広く植栽されています。



原種のロウバイは花の中央部が暗い紫色になるが、本種は中央部も含めて花全体が黄色くなる特徴を持っています。



<ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属> 1/26 あけぼの山農業公園



日本で普通に見られるヤブツバキより木の高さがかなり高くなり、葉も大きいという特徴があります。秋から冬にかけて、真っ白い花を順次咲かせます。



ツバキ科ですが属が異なり、属名のゴードニアを英語風に読んだゴードニアという通称で呼ばれることもあります。



<タイワンツバキ(台湾椿) ツバキ科タイワンツバキ属> 1/16 柏の葉公園



別名「ホスタ・プランタギネア」や「香りギボウシ」とも呼ばれる中国原産の多年草(宿根草)です。日本には江戸時代の中頃に伝来した言われています。



夏になると1mほどの長い花茎が伸びて大きな白い花が咲きます。花には芳香があり、夕方に開花して朝にはしぼみます。



<タマノカンザシ(玉の簪) キジカクシ科ギボウシ属> 1/26 あけぼの山農業公園



赤い実が鞠のように群れを成し、冬の季節によく目立ちます。葉は常緑で細長く20cm位。この葉の裏側に釘や爪先などで文字や絵をかくと、すぐにその跡が黒く変色します。



戦国時代の頃、武士がこの木の葉に文を書いて送り、「葉書」の語源になったとも言われています。筆もペンも不要、葉だけあればよいのです。現代では差し詰め天然のメモ帳といったところでしょうか。



<タラヨウ(多羅葉) モチノキ科モチノキ属> 1/16 柏の葉公園



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「1月の花のアルバム ③」に続きます。




1月の花のアルバム ①

2023-02-10 | みんなの花図鑑
1月に出会った植物の花や実と、鳥の写真を整理してみました。よく知られている花や鳥ばかりですが、その数が70品種近くあります。4回に分けて投稿しますので、お時間が許せばご覧いただけると嬉しいです。

今回も、12月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




アメリカ南部、メキシコなど中央アメリカ、南アメリカ大陸などに分布し、乾燥した場所に自生しています。



多肉質な葉の先端には、鋭いとげのあるものが多く、古くから庭園用に普及しています。花はセンチュリーフラワーといわれるように、まれにしか咲きません。

<アガベ(竜舌蘭) キジカクシ科リュウゼツラン属> 1/16 柏の葉公園



日本や東アジアのツツジを元に、欧米で様々なツツジを交配した園芸品種です。



性質や姿はツツジによく似ていますが、花が豪華でやや耐寒性に劣るといった特徴があります。



<アザレア(西洋躑躅)ツツジ科ツツジ属> 1/16 柏の葉公園



葉や茎には、有毒のアセトポキシンが含まれているため、馬が食べると毒にあたって酔ったようにふらふらとした足取りになることから名前が付きました。



万葉集にもその名が登場するほど古くから親しまれ、春に咲くスズランのような小花を観賞するため、庭木や盆栽としても普及しています。



<アセビ(馬酔木) ツツジ科アセビ属> 1/31 手賀沼湖畔



本州から九州まで栽培される帰化植物であり、地方によっては逸出して野生化し、大きい集落を作っていることがあります。



古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきた作物です。別名としてナノハナ、ナタネなどがあり、江戸時代には胡菜または蕓薹と呼ばれました。



<アブラナ(油菜) アブラナ科アブラナ属> 1/10 近隣の畑 



地中海沿岸原産の多年草(一年草)です。小花がたくさん咲き、花束のようにこんもりと生い茂る姿が何とも愛らしい植物です。



花は夜によい匂いを放つものが多く、暗いところで目立つ白系の花が多いことなどからも夜行性の昆虫類が花粉の媒介をしていると考えられています。



<アリッサム(ニワナズナ:庭薺) アブラナ科ロブラリア属> 1/16 柏の葉公園



日本に分布するキク科キク属の多年草です。日本固有種の野生菊で、分布域は千葉県犬吠崎から静岡県の御前崎にあり、海岸の崖や岩場などに自生しています。



栽培は江戸時代から始まっており、現在では逸出したものが自生地以外でも野生化しています。花期は10月~12月上旬で、伸びた茎の頂部に、小さな頭花(トウカ)を散房状に多数咲かせます。



<イソギク(磯菊) キク科キク属> 1/16 柏の葉公園



名前は、スペインの昔の国名イベリアに由来し、この地域に多く自生していることからつけられました。



中国名では屈曲花(マガリバナ)と呼ばれ、これは太陽を向く性質が強くて花茎が曲がりやすいことに由来します。



<イベリス(マガリバナ:屈曲花) アブラナ科マガリバナ属> 1/16 柏の葉公園



中国原産の花木で、朝鮮半島を経由して日本に渡ってきたといわれています。『万葉集』では100首を超える歌が詠まれていることから、奈良時代にはすでに栽培されていたようです。



観賞価値の高い花を咲かせる「花ウメ」と薬や食品加工用に向く良質の実をつける「実ウメ」に分けられ、目的の違いにより剪定方法や肥培管理など栽培方法が異なります。



<ウメ(梅) バラ科サクラ属> 1/26 あけぼの山農業公園



緋梅系・紅梅性の早咲き品種です。花は桃色の中大輪で一重咲きで、開花期は1月中旬~2月下旬です。



栽培が容易で、木の寿命が長く、古木になるほど味わいが出ます。



<ウメ「大盃(オオサカズキ)」 バラ科サクラ属> 1/26 あけぼの山農業公園



紅色の花弁に赤い筋が入り、花弁先端がぼかしとなる中輪八重咲き種です。



開花は2月上旬で花柄が長く、概して花は下向きに咲きます。別名のカラウメはロウバイの別名としても用いられています。



<ウメ「唐梅(トウバイ)」 バラ科サクラ属> 1/26 あけぼの山農業公園



野梅性(やばいしょう)、八重、抱え咲き、紅色、中輪、早咲き、1月中旬~下旬開花。 雄蕊は短く、蕾は鮮紅色で開花すると薄紅色になります。



花名の由来には諸説ありますが、早春に枝に多数付く鮮紅色の蕾が殊の外に美しく、開花前(未開)でも開花中の(花が咲いている)ように美しい、を意味しているからと言われています。



<ウメ「未開紅(ミカイコウ)」 バラ科サクラ属> 1/26 あけぼの山農業公園



紅梅性の八重の梅です。ほっくりとした感じがめでたい紅梅です。花弁が外を向かないので、まとまりのある花に見えます。



花弁の裏側が紅色で、咲き始めは、全体が紅色の花ですが、時間と共に薄いピンクに変化します。



<ウメ「蓮久(レンキュウ) バラ科サクラ属> 1/26 あけぼの山農業公園



公園や空き地、駐車場の脇など身近な場所で見かけます。見た目のかわいらしさに反するような強健な野草で、アスファルトの隙間からも力強く生えてきます。



漢字で書くと「狗尾草」。狗というのは犬のことで、狗尾草とは犬の尻尾のような草という意味です。名前は、ふわふわとした花穂が犬の尻尾に似ていることに由来します。

<エノコログサ(狗尾草) イネ科エノコログサ属> 1/10 近隣の畑



葉が一年中緑で、長い年月緑を保つので、漢字では万年青と書かれます。常緑で長く育って赤い実をつける縁起物で、庭の鬼門(北東)に植えられたり贈り物にされ、古典園芸植物として昔から多くの品種が開発されてきました。



<オモト(万年青) キジカクシ科オモト属> 1/16 柏の葉公園



中南米原産のラン科植物の1つの属、あるいはその近縁属との交配品種を含む1群の植物です。美しい花を咲かせることからよく栽培され、最も有名な洋ランで、洋ランの女王とも言われます。



名前はこの属の最初の収集者で最初に栽培で花を咲かせたWilliam Cattleyにちなみます。国花としている国はコスタリカです。

<カトレア ラン科カトレア属> 1/16 柏の葉公園



原産地は主に、南アフリカ・東アフリカ・東南アジアで、ベンケイソウ科の多肉植物です。その種類は200以上もあると言われています。



赤やピンク、オレンジや黄色などの大きな美しい花を咲かせることで人気です。また、葉が上品で、さまざまな姿を見せて楽しませてくれます。



<カランコエ ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属> 1/16 柏の葉公園



地中海沿岸地域を中心に20種ほどの原種があり、このうち、トウキンセンカとも呼ばれるオフィシナリス種が最も多く栽培されています。



性質が強く育てやすいことから、花壇やコンテナに広く利用され、冬の彩りとして重宝されています。また、薬用や料理の着色料としても利用され、ポット・マリーゴールドの名前でも呼ばれています。



<カレンデュラ(金盞花) キク科キンセンカ属> 1/16 柏の葉公園



花は12月〜翌6月頃と開花期間が長く、茎先に3cm程の頭状花を単生させます。舌状花は白色で、中心部の筒状花は黄色になり「マーガレット」によく似ています。



名前の由来は、花付がよく株全体を真っ白に覆うように見えるところが北極を連想させることによります。一般的に「ノースポール」(サカタのタネ」の商品名)という名前で流通しています。

<カンシロギク(寒白菊) キク科フランスギク属> 1/16 柏の葉公園



オーストラリア南東部を原産とするマメ科の常緑樹。原産地であるオーストラリアでは国花にも指定され、「ゴールデン・ワトル」とも呼ばれて、日本の桜のような存在として多くの国民に愛されています。



花の少ない早春に咲く花を観賞するため、暖地の庭木や街路樹として植栽されるほか、切花や生け花に栽培されます。和名の由来は葉の色が銀色を帯びていることから。別名「ミモザ」です。



<ギンヨウアカシア(銀葉金合歓) マメ目マメ科ネムノキ亜科アカシア属>
1/26 あけぼの山農業公園



メキシコ原産の常緑小低木で、小さな可愛い花を長い間咲かせてくれます。小型で、剪定してもよく萌芽するので、低めの生け垣や小型の鉢物、花壇植えなどで楽しむことができます。



周年開花する性質があり、冬でも暖房の入る部屋の窓際で管理すれば開花します。霜が降りない暖地では戸外でもよく冬越しします。



<クフェア「フローリー グローリー」 ミソハギ科タバコソウ属>
1/26 あけぼの山農業公園



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「1月の花のアルバム ②」に続きます。


首都圏に残る昭和の風情/流鉄流山線 乗車記 リメイク版

2023-02-04 | 日記
この内容は2017年10月に投稿したものに、最新の情報を加えて修正、加筆したリメイク版です。

私がいつも利用する、テニスコートのある流山市を走る流鉄線に乗ってきました。かねてより一度は乗ってみたいと思っていた、昭和のノスタルジアを感じるローカル電車です。

千葉県流山市の流山駅から、千葉県松戸市の馬橋駅まで全長6キロ足らずのミニ路線です。


<一日フリーキップ>
嬉しいことに、2023年2月現在、5年前と500円の料金は変わっていません。


東京から30分ほどの場所にありながら、路線全体で6駅しかなく、スイカやパスモも使えません。人口48万人超(2022年)の松戸市と人口21万人(2022年)と急増中の流山市を結ぶ鉄道とはとても思えません。

昭和時代を彷彿させる、のどかな風情が残るローカルムードいっぱいの路線です。

<流山線路線図>


沿線はのどかな住宅地が広がりますが、通勤電車としてそこそこ利用客があるようです。朝夕のラッシュ時間帯は通勤電車として、12~15分の間隔で運行されています。

<小金城址駅高架より馬橋方面を臨む>


流山市は人口21万人を数える都市ですが、市役所そばにある流山駅は中心駅としてはかなり寂しい雰囲気です。

実は、つくばエクスプレス開業後、「流山おおたかの森駅」に中心駅の座を実質奪われています。

流山駅は「関東の駅百選」に選ばれ、「東京近郊にありながらローカル色のある駅」が選定理由だそうです。

<流山駅(始発駅)>


現在、名実ともに流山市の中心駅となった流山おおたかの森駅。首都圏新都市鉄道のつくばエクスプレスと東武鉄道の野田線、両路線の接続駅となっています。

因みに千葉県流山市は、全国の市の中で6年連続人口増加率1位(2022年)となっているそうです。

<流山市役所>



流山おおたかの森駅の2021年度の一日平均乗降客数は32,529人で、つくばエクスプレスの駅では秋葉原駅、北千住駅に次ぐ第3位です。(因みに流鉄流山駅の一日の乗降客数は2,047人)

<流山おおたかの森駅>


首都圏近郊にありながら、流山線はICカード(スイカ、パスモ)非対応です。券売機には図入りでスイカやパスモが使えない旨が書いてあります。今後も導入予定はないそうで、その頑固さに感動してしまいます。(笑)

<切符自動販売機>


全駅に駅員が終日配置されており、今でも駅員が切符を回収します(乗車時の入鋏は省略)。今時、不便に感じますが、切符を手渡すシーンは人と人とのふれあいを感じる光景です。(^^)

<馬橋駅改札口>


車両には「流馬」「流星」「あかぎ」「若葉」「なの花」といった、異なる愛称がついています。なお「流馬」編成については2017年7月30日をもって引退しました。

しかし、2018年春、新しい色の新しい車両で再登場しました。(また、2022年12月1日より若葉号がデザインを一新して運行開始しました)

<あかぎ号>


<運賃>
運賃は初乗り130円、始発の流山から終点の馬橋まで乗っても200円とやたら安いのです。(2023年1月現在)私が心配する問題ではないが、本当にこれで採算がとれるのだろうかと思ってしまいます。


昔懐かしい、座席の区分線が付いていないベンチ型座席です。通勤時間帯ではないので、一車両(二両編成)に乗っている人も、私を含め10人未満と少ないようです。

<車内の様子>


つくばエクスプレス線が開業して以来、乗客数の減少が続いており、将来廃線の可能性もあると聞きます。

東京近郊にも、このようなノスタルジアを感じるローカル線があることは、とても素晴らしいことです。2016年、開業100年を迎えた流鉄株式会社、ぜひ頑張っていつまでも存続してほしいと願うばかりです。

 

昭和の風情が色濃く残る、ローカル線の流鉄流山線乗車記、いかがでしたでしょうか。

最後に、流山駅を中心とした、流鉄の概要を紹介した「たまには ノンビリ ぶらり旅」(2分32秒)。お時間があればご覧ください。(2008年8月制作で会社名も現在は流鉄株式会社に変更されています)