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7月の花のアルバム(3)

2024-08-16 | みんなの花図鑑

7月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。7月は夏の花もピークを過ぎ、夏枯れ状態でした。しかし、つくば実験植物園の稀少植物を中心に約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

<本日のバラ イヴピアジェ> 2022/5 柏の葉公園
系統:HT(ハイブリッド ティー) 作出:2005年 メイアン(仏)

ローズ色の花はシャクヤク咲きで花弁の先端は切れ込みが入りまる。大輪で色も目を引き、香りも強香なゴージャスなバラです。


四国南部や九州西部を中心として台湾や中国南東部まで分布するユリです。鹿児島の甑島は群生地として有名です。

主な開花期は7月中旬~8月中旬で、日本に分布するユリの中ではやや遅めです。径10cmほどの花を下向きに咲かせます。
(まれに上や横向きに咲くものもあります)

<カノコユリ(鹿の子百合) ユリ科ユリ属>
7/9 つくば実験植物園


原産地である南アメリカから、コロンブスの新大陸発見とともに、ヨーロッパに伝わったのち、中国、カンボジアなどから日本へと順に伝わって来ました。

本種はスイカやヘチマ、キュウリなどと同じ黄色い花を咲かせます。花は大きめで、ズッキーニの花によく似ています。黄色い5枚の花びらが途中まで筒状にあわさった合弁花です。

飾ると可愛くて食べると栄養豊富で美味しい野菜。夏に収穫して秋~冬まで保存できることもあり、ハロウィンや冬至の定番になっています。

<カボチャ(南瓜) ウリ科カボチャ属>
7/3 近隣の畑


熱帯アメリカ原産。毎年花を咲かせる多年草で、日本には江戸時代前期に渡来し、現在では河原などで半野生化しているものが見られます。

現在の品種の多くは、1850年ごろからアメリカ、フランス、イタリアなどで、さまざまな原種間で交配を繰り返して作出された品種で、ハナカンナと呼ばれています。

春に球根を植え付けて夏~秋に花を楽しめ、花色は緋色、ピンク、オレンジ、黄色、白などがあり、葉に斑点や模様のはいるものも多く非常にカラフルです。

<カンナ(美人蕉) カンナ科ダンドク属(カンナ属)>
7/3 高野山公園

日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに広く分布する多年草です。日当たりのよい草原に見られますが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっています。

古来より美しい花が人々に愛され、万葉集のなかで秋の七草と歌われている朝貌と表記されています。

秋の七草の始まりは奈良時代、山上憶良が万葉集で詠んだ歌が由来とされます。

「秋の野に咲いている花を、指を折って数えてみれば、七種類の花がある」といった内容の和歌です。

<キキョウ(桔梗) キキョウ科キキョウ属>
7/9 つくば実験植物園


日本で育つ本種は草丈30~100cmほどで、一般的なコスモスより背が低くて、深い切れ込みと幅のきいた葉っぱが特徴です。

もともと、黄色とオレンジ色の花しかなかった本種ですが、1966年以降品種改良によって赤色の品種も流通するようになりました。

キク科に属する一年草で、コスモスの仲間であること、花の色が黄色やオレンジしかなかったことから本種の名前で呼ばれるようになりました。

花期が長く、害虫の被害も少ない上に、やせた土地でも育つ事から、園芸品種の一つとして広く栽培されています。

<キバナコスモス(黄花秋桜) キク科コスモス属>
7/3 北柏ふるさと公園


アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。

日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」とも呼ばれ国内外に多くの愛好家がいます。花の特徴は一日花であり、朝開いて夕方には萎れてしまいます。

名前の由来は、生長しかけの花茎の先端が、寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした擬宝珠(ギボシ)に似ていたからだそうです。

<ギボウシ(擬宝珠) キジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属>
7/29 自宅

アフリカ原産のイネ科チカラシバ科の宿根草。日本のチカラシバに近い種類のようです。

夏から秋にかけて伸び上がるふんわりと柔らかい白い穂が大変美しく涼しげな品種です。白い穂は25cm程と大きくなり、日に当たってキラキラと輝きます。

白いキツネのしっぽを連想させるネーミングも納得の、大変に美しい穂が楽しめるグラスです。

<ギンギツネ(銀狐) イネ科ペニセタム(チカラシバ)属>
7/18 あけぼの山農業公園


原産地は北アメリカで、宿根フロックスやフロックス・パニュクラータの名前でも流通している6~7月頃に咲く多年草です。

花は小さく2センチほどの合弁花がまとまって咲きます。花の色はピンクが多いですが、他にも青紫や白、紫などがあります。

本種はキョウチクトウに葉や草の形が似ていることからその名がつけられました。

<クサキョウチクトウ(草夾竹桃)  ハナシノブ科クサキョウチクトウ属>
7/9 つくば実験植物園

マレー半島~太平洋諸島が原産の常緑低木で、葉の模様に富んでいます。現在観葉植物として流通している本種は園芸品種がほとんどです。

鮮やかなグリーン色をした葉に、ライトグリーンや赤色の模様が映える、コントラストが美しい植物です。

本種は「クロトンノキ」という和名や、「変葉木(ヘンヨウボク)」といった流通名など、さまざまな呼び方があります。

<クロトン(クロトンノキ) トウダイグサ科クロトンノキ属>
7/3 あけぼの山農業公園


地中海地方などに分布するグロブラリア科の低木です。グロブラリアとはラテン語で「小さく丸い頭」を意味します。別名「ルリカンザシ」とも呼ばれています。

本種はマデイラ諸島やカナリア諸島などの列島に生息するサリチナという低木です。

高山植物のイメージがあるグロブラリアの中では特殊な存在です。どちらかといえば「南国の浜辺の花木」のようなトロピカルな雰囲気があります。

<グロブラリア・コルディフォリア ‘ブルーアイ’ オオバコ科グロブラリア属>
7/9 つくば実験植物園


ニューギニア島に分布するラン科の多年草です。概して明るい草地に自生が見られます。日本では沖縄が自生地の北限です。

総状花序は偽球茎の下部から出て、長さ50~75cm、密に多数の花をつけ、鮮やかな紅紫色の花を数個ずつ順次咲かせます。

熱帯地域での開花期は周年ということです。花そのものは、一日または数日で萎んでしまいます。

和名は、台湾南東沖の蘭嶼(らんしょ)の旧名、紅頭嶼(こうとうしょ)に因んでいます。

<コウトウシラン(紅頭紫蘭) ラン科コウトウシラン属>
7/9 つくば実験植物園


中国北部からシベリア、朝鮮半島に自生するシソ科の植物。日本では薬草や観賞用として栽培されています。

享保11年(1726年)に朝鮮半島より種子を取り寄せたとの記録が残されています。

これは八代将軍の徳川吉宗(1684―1751)が実施した生薬の国産化の一環によるものです。

植物名は花の色ではなく、根の内部の色が淡黄色であるところから名づけられました。

<コガネバナ(黄金花) シソ科タツナミソウ属>
7/9 つくば実験植物園


熱帯西・南アフリカ原産の栽培植物です。世界各地で観賞用のものが逸出し、道端や空地、林縁地などで帰化しています。

本州では園芸種として流通していますが、沖縄や南西諸島に帰化している熱帯性の植物です。

樹高は2m程度で、花弁が濃い青紫色または紫色で、中央部は黄色味を帯びます。本種は、節間が短いので鉢植えに適していると言われています。

ヤハズ(矢筈)とは弓のつるに矢をかけるためにV字型に切りこんだ部分の名前で、和名は花を挟む2枚の苞がをこの形に似ることから。

<コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛) キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
7/3 あけぼの山農業公園

高山に可憐に咲くコマクサは、「高山植物の女王」と称され、人気の高い花です。可憐な姿の一方で、その生き方は力強いものがあります。

環境の厳しい高山帯でも特に厳しく、ほかの高山植物が生えることができないような稜線の砂礫地を好んで生える、孤高の花です。

北アルプスの白馬岳や八ヶ岳、東北の秋田駒ヶ岳、北海道の大雪山などが大きな自生地です。

「高山植物の女王」と称される、小さくも美しい高山植物。漢字では駒草。駒とは馬のことで、花が細く馬のようだ、ということで名付けられました。

<コマクサ(駒草) ケシ科ケマンソウ亜科コマクサ属>
7/3 あけぼの山農業公園


一般的な種子系サルビア・ファリナセア品種に比べ旺盛な生育力があり、暑い夏にも成長しながら咲き続け、霜の降りる頃まで長期間楽しめる強健品種です。

力強く、夏の暑さにもへたれず、年末の霜が降りるまで次々に花を咲かせます。さわやかなスカイブルーの花色です。

寒さが苦手で霜にあたると枯れてしまうので、基本的に一年草扱いですが、暖地では越冬可能です。

庭植えにすれば大きな株に育ち、開花草丈は35~45cm程度に成長します。

<サルビア・サリーファン シソ科アキギリ属>
7/3 あけぼの山農業公園

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「7月の花のアルバム(3)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「7月の花のアルバム(4)」に続きます。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なつみかん)
2024-08-16 07:56:27
おはようございます。
今日から仕事ですが、出社しても誰も来ないのでのんびりブログ拝見してました。
今日は最初の方はサクサクわかったので「楽勝か」と思ったのですが、後半で惨敗。
わかったのもヒントのおかげという情けなさです。
それにしても、白いコマクサがあるのですね!
コガネバナは宇治市植物公園にあって、紫なのになんで黄金?と思ったので覚えてました。

オフィスが涼しくて快適です。
そろそろ仕事しなくては、なので失礼します。
返信する
Unknown (necydalis_major)
2024-08-16 12:40:20
だんちょう

こんにちは。
カノコユリ
初めて見ましたが
模様が可愛らしいですね。
鹿の子の斑点模様が由来なのでしょうね😅😅😆😆
返信する
並び順 のいたずら (ninbu)
2024-08-16 17:38:07
>なつみかん さんへ
>おはようございます。... への返信

なつみかんさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

今日からお仕事なのですね。でも、一日出るとまた土日のお休みな
ので、いっそのこと連休にしてしまえばと、勝手に思っています。

確かに前半はお馴染みの花が多く、後半は稀少な花でした。並び順
のいたずらで、このような構成になったようです。

コマクサは私も初めて見た高山植物です。コマクサは淡い紅色や深
い赤と記載されていましたが、反り返った花びらは白く抜けている
とも書いてありました。

こちらは台風7号の直撃で、これから夜にかけて大きな影響を受け
そうで、警戒をしています。
返信する
絶滅危惧種に指定されているそうです (ninbu)
2024-08-16 17:39:07
>necydalis_major さんへ
>だんちょう... への返信

だんちょうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

カノコユリは下向きに咲く可憐なユリですね。自生種は数が少なく
なり、絶滅危惧種に指定されているそうです。

名前の由来はだんちょうさんが言われるように、小鹿の背中の柄に
似た模様があることから名づけられたそうです。
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