Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

美人さん揃いの野菜の花たち Part2

2023-04-28 | みんなの花図鑑
野菜は、生食はもちろん煮ても、焼いても、揚げてもよし。ヘルシーで栄養も豊富、健康のために欠かせない食材です。

<イチゴの花:カジイチゴ(梶苺)>


普段美味しく食べている野菜ですが、野菜にどんな花が咲くか見たことはあまりないと思います。

<イチゴの花:クサイチゴ(草苺)>


野菜栽培の農家さんや、家庭菜園で野菜を栽培している家庭は別として、私たちは野菜の花を見る機会は少ないと思います。

<イチゴの花:ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)>


野菜の花にも華やかな花色や、観賞用の花に負けない美しいものも沢山あるようです。

<イチゴの花:ニガイチゴ(苦苺)>





私が過去に撮り溜めた野菜の花26品種を整理して並べてみました。名前が一致するか試してみてください。品種名は一番最後にまとめて記載してあります。



<野菜の花1>
原産地はアフリカといわれています。切り口が星のような形をしていて、独特のぬめりと、とろろに似た風味が好まれ、健康食として人気の高い野菜です。



<野菜の花2>
日本で栽培される食用の苺はほとんどこの種とのことです。オランダで北米のバージニア苺 と、チリ産のチリ苺をかけあわせて誕生した苺が、江戸時代末期に日本に渡来しました。



<野菜の花3>
スプラウトの一種で、大根の種を発芽させたものです。 一般的な長さは10~12センチ程度で、双葉の形が二枚貝を開いたように見えることから名付けられたといわれます。



<野菜の花4>
チンゲン菜や白菜、菜の花、キャベツなどの仲間。「すずな」の呼び名は春の七草としても有名です。寒い時期ほど甘みが増しておいしくなります。



<野菜の花5>
ウリ科の蔓性植物になる果菜の総称です。日本には鉄砲と共にカンボジアから持ち込まれた物が伝わったとされています。名前は、その「カンボジア」が訛ったものとする説が有力です。



<野菜の花6>
原産地はインド、エジプトといわれています。わが国へは奈良時代に仏教とともに伝えられ、禅僧の精進料理として、とうふとともに利用されていたといいます。油の原料や懐石料理などに用いられています。



<野菜の花7>
大きく完熟すると黄色くなるウリを未熟なうちに収穫したもの。みずみずしく、さわやかな風味で、体を内側から冷やしてくれます。



<野菜の花8>
主成分がデンプンで、主食にもなる野菜として世界中で栽培されています。日本での代表的な品種は、男爵、キタアカリ、メークイーンです。



<野菜の花9>
江戸時代の終わりに京都府左京区聖護院に住む篤農家が採種したことが誕生のきっかけです。肉質が軟らかいダイコンで煮物に適しています。



<野菜の花10>
ダイズ、ラッカセイ、エンドウマメ、インゲンマメ、ヒヨコマメと共に6大食用豆と呼ばれています。名前の由来は実が空に向けて実るからという説が良く知られています。



<野菜の花11>
中国が原産の野菜で、日本にやってきたのは80年前頃といわれています。ぱっと見は小松菜や青梗菜、ほうれん草に似ており、主に茨城県、静岡県で栽培されています。



<野菜の花12>
ビタミンC、カリウムや消化を助け胃腸の働きを整えるジアスターゼを含み、栄養的に優れた野菜で、煮物や漬物、汁の実、サラダなど幅広い料理に使われ親しまれています。



<野菜の花13>
中国野菜の中では日本に最も定着した野菜で、結球しない小白菜の仲間です。中国料理に限らず、おひたし、汁ものの実などにも使われます。



<野菜の花14>
日本では明治時代、北海道開拓を機に本格的な栽培が始まりました。野菜としてはでんぷん質・糖質が多く、高カロリーで、甘くておいしいことから、子供の好きな野菜の上位に入っています。



<野菜の花15>
色や大きさも豊富で、栄養価も高く、市場の取扱金額トップの人気を誇る野菜です。近年は、赤だけでなく、黄色や緑、紫など様々な色の品種も店頭に並ぶようになり、ますます多彩です。



<野菜の花16>
インド原産で、淡色野菜として世界中で栽培されています。果実は黒紫色が多いが、色や形は様々で多数の品種があります。



<野菜の花17>
根や葉を食用とする野菜で、一般的に根の方を指します。代表的な緑黄色野菜で知られています。和洋中問わず、普段からよく使う食材の一つです。



<野菜の花18>
大麦には二種類あり、大麦と言うと食用の六条大麦のことを言います。この麦はビールの原料になる品種で、ビール麦とも呼ばれ、現在では焼酎の原料にもなっています。



<野菜の花19>
地中海沿岸原産の香味野菜。 シャンツァイ、コリアンダーなどとも呼ばれ、独特の強い香りが特徴です。スパイスの効いた料理には欠かせない存在です。



<野菜の花20>
砂糖は私たちの生活に欠かせない調味料ですが、この砂糖の原料となる植物です。元々は葉や根の部分を野菜として食べていました。甘さを持つとわかったのは18世紀のことです。



<野菜の花21>
地中海沿岸が原産とされるセリ科の植物です。独特の香りを持つことから、香味野菜としてスープやサラダ、ソースやドレッシングなどに加えることで風味付けに用いたり、煮込み料理でも使われます。



<野菜の花22>
アブラナ科アブラナ属の植物で花芽を食べる野菜です。ローマ時代から日常的に食べられていたという記録が残っています。日本へは明治時代になってカリフラワーと共に入ってきました。



<野菜の花23>
京都が原産と言われています。寒さに比較的強い性質から、特に野菜が不足しがちな冬場に収穫できるという事などもあり、古くから関西では親しまれてきた野菜の一つです。



<野菜の花24>
果実の大きさが5g~30g程の小さなものを総称しています。甘味が強く、栄養価も普通のトマトより高い傾向にあります。



<野菜の花25>
日本では古くから「チシャ」と呼びます。世界各国で栽培され食用とされています。そしてどの国でもほとんど生のままサラダとして食べる野菜として親しまれています。



<野菜の花26>
カリフラワーやブロッコリーの仲間で、花蕾を収穫する野菜です。 サンゴのような形をしたユニークな花蕾の形状は「世界一美しい野菜」とも称されるほどです。



『野菜の花の名前』
野菜1<オクラ(陸蓮根:おかれんこん) アオイ科アオイ属>
野菜2<オランダイチゴ(和蘭苺) バラ科オランダイチゴ属>
野菜3<カイワレダイコン(貝割れ大根) アブラナ科ダイコン属>
野菜4<カブ(蕪) アブラナ科アブラナ属>
野菜5<カボチャ(南瓜) ウリ科カボチャ属>
野菜6<ゴマ(胡麻) ゴマ科ゴマ属>
野菜7<キュウリ(胡瓜) ウリ科キュウリ属>
野菜8<ジャガイモ(馬鈴薯: ばれいしょ)  ナス科ナス属>
野菜9<ショウゴインダイコン(聖護院大根) アブラナ科ダイコン属>
野菜10<ソラマメ(空豆) ソラマメ属>
野菜11<タアサイ(如月菜:きさらぎな) アブラナ科アブラナ属>
野菜12<ダイコン(大根) アブラナ科ダイコン属>
野菜13<チンゲンサイ(青梗菜) アブラナ科アブラナ属>
野菜14<トウモロコシ(玉蜀黍) イネ科トウモロコシ>
野菜15<トマト(赤茄子:あかなす) ナス科ナス属>
野菜16<ナス(茄子) ナス科ナス属>
野菜17<ニンジン(人参) セリ科ニンジン属>
野菜18<ニジョウオオムギ(二条大麦) イネ科オオムギ属>
野菜19<パクチー(胡荽:こえんどろ) セリ科コエンドロ属>
野菜20<ビート(火焔菜(かえんさい) ヒユ科フダンソウ属>
野菜21<パセリ(和蘭芹:おらんだせり) セリ科オランダゼリ属>
野菜22<ブロッコリー(木立花椰菜:きだちはなやさい) アブラナ科アブラナ属>
野菜23<ミズナ(水菜) アブラナ科アブラナ属>
野菜24<ミニトマト(小金瓜:こがねうり) ナス科トマト属>
野菜25<レタス(萵苣:ちしゃ) キク科アキノノゲシ属>
野菜26<ロマネスコ(黄緑珊瑚:きみどりさんご)アブラナ科・アブラナ属>


野菜の花の名前、どの程度わかりましたでしょうか。野菜は食べるだけでなく、花も楽しめることがお分かりいただけたと思います。また、いつかの機会に「美人さん揃いの野菜の花たち Part3」を投稿したいと考えています。

最後までご覧いただきありがとうございました。














3月の花のアルバム 最終回

2023-04-25 | みんなの花図鑑
先回の続きです。3月の花のアルバム ③ 2023-04-20

今回も、3月の花のアルバム ①同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




日本では北海道から九州にかけて分布しており、渓流や小川、河川など、日当たりがよく湿り気のある土壌を好んで自生しています。



花穂が愛らしいピンク色になる品種です。花序がピンク色なのは花が咲くまでで、開花が始まると黄色い花粉を持つ雄蕊が現れます。



<ピンクネコヤナギ(ピンク猫柳) ヤナギ科 ヤナギ属> 
3/15 あけぼの山農業公園




北海道から本州の山野に多く見られる日本原産の多年草で、冬から春にかけてかわいらしいお椀型の花を咲かせます。山野の落葉樹の下などに自生しています。



「福を招く」というおめでたい名前から、お正月の鉢花としても人気が高く、園芸店のみならず年の瀬の夜店などで地掘り苗が売られています。



江戸時代から多数の園芸品種が作られるようになり、一般的な黄色以外に、赤や緑色の花を咲かせる品種もあります。



<フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科フクジュソウ属>  3/14 柏の葉公園



別名「ペパーホワイト」や「クリーム・ナルキッソス」等とも呼ばれる西アジアおよび東ヨーロッパ、北アフリカが原産の多年草です。



和名の由来のとおり、1つの花茎に房状に沢山の花を咲かせます。そのため花はボリュームがあり華やかな見た目をしています。



<フサザキスイセン(房咲き水仙) ヒガンバナ科スイセン属> 
3/8 あけぼの山農業公園




別名では「チェリー・プラム」や「ミロバラン・プラム」等とも呼ばれる東南ヨーロッパおよび西アジアが原産の落葉小高木です。



早春から春にかけて開花する美しい花を鑑賞したり、開花の途中から現れる赤紫色の美しい葉をカラーリーフとして楽しむことができます。



また、果実は甘みのある品種もあり生で食べられる事もありますが、一般的には酸味があるため砂糖等で煮てジャムなどにして食べられます。

<ベニバスモモ バラ科サクラ属> 3/14 柏の葉公園



早春から春に梅のような丸みのある花を咲かせ、春の訪れを知らせてくれる落葉低木です。



中国原産で、平安時代に日本に渡来して各地に広がりました。



品種は200種類以上あるとされており、花も一重や八重咲きなど様々です。



花色も鮮やかな朱色や赤、白、ピンク、まだらに色が入るタイプ、一本の株に紅と白の花をつけるものなどがあります。



果実は、西洋ナシに似た形で香りが良く、果実酒やジャムを作ることができます。

<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属> 3/14 柏の葉公園



春になると様々な場所から顔を出し咲く花ですが、最近では秋にも二度咲きするようです。



その葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるというのが名前の由来です。



春の七草に含まれる同じ名前の植物は別物です。

<ホトケノザ(仏の座) シソ科オドリコソウ属> 3/9 近所の路傍



2月頃から、はっとするような黄色い花を咲かせ、いち早く春の訪れを教えてくれる日本原産の落葉低木で、日本各地の山林にも自生しています。



山地に自生しますが、花の少ない早春に咲く黄色いリボン状の花を観賞するため、庭木としても各地に植栽されます。



名前は、早春の林内で他に先駆けて「まず咲く」(東北では「まんず咲く」)ことによるという説が有名です。



<マンサク(万作) マンサク科マンサク属> 3/14 柏の葉公園



日本の野山に自生し、古くから和紙の原料として利用されてきました。春早くにポンポンのような花が木の先端に咲く落葉樹です。



枝の先に花が咲き、その後に同じ場所から3本の枝が伸びます。そのため、枝は常に3本セットで先端が3つに枝分かれしています。この独特の枝ぶりから名がついたといわれています。



日常生活で使う紙幣も原料として使われているため、繰り返しの使用や、水濡れにも強い特徴があります。



<ミツマタ(三椏) ジンチョウゲ科のミツマタ属> 3/8 あけぼの山農業公園



全長24cm。全身は黒味のある褐色で、頭は灰色がかった黒褐色。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があります。



地上を歩いて餌を探すことが多く、その時にはくちばしを草株の間に入れて開くことで、地面や草株にひそむ虫を探しています。「リャー リャー」とか「キュリリッ」といった声を出します。



<ムクドリ(椋鳥) スズメ目ムクドリ科 全長約24cm> 3/22 大堀川



原産地は南西アジアあるいは地中海沿岸地方で、地中海沿岸が分布の中心です。日本には1980年ごろから市場に出回り始めました。



草丈15cmくらいでブドウのような花を咲かせる春の球根植物です。球根は植えっぱなしで自然分球で増え、毎年開花します。



<ムスカリ(葡萄風信子:ブドウヒヤシンス) キジカクシ科ムスカリ属> 3/14 自宅



東アジアが原産の双子葉、越年草、草本です。葉茎の雰囲気がケマンソウに似ており、日本でも山野などのやや湿った場所に自生しています。



春から初夏に花びらの先が濃い紫色をした、ラッパ状の小さな花を房状に咲かせます。



<ムラサキケマン(紫華鬘) ケシ科キケマン属> 3/31 小貝川ふれあい公園



体長12cmほどでスズメよりも小さな鳥です。日本では北海道などの寒冷地を除いて日本全域に生息している留鳥です。



身体が緑色をしており、葉っぱが保護色となるため、外敵に見つけられにくい特性があります。



見た目に愛らしい鳥で野鳥を好む人の中でも人気がある鳥です。しかし、個人での飼育や保護は禁止されています。



目の周りが白く、縁取られていることが特徴です。オスとメスで色味に大きな違いはありませんが、オスの場合はお腹に黄色の線が入っています。



つがいでいることが多く、一度つがいになった鳥は相互で周囲を見張っています。



雑食で様々なものを食べますが、特に好んで食べるのが花の蜜です。細く尖った嘴があるため、花の蜜を吸いやすい形状をしています。



<メジロ(目白) 鳥綱スズメ目メジロ科メジロ属 全長約12 cm> 
3/14 柏の葉公園 



ユリ咲き&八重咲きの変わった咲き方のチューリップです。



もともとあった、「モンテカルロ」という八重の黄色のチューリップを品種改良してできたものらしいです。



<モンテスパイダー(八重咲き&ユリ咲きチューリップ) ユリ科チューリップ属>
3/29 あけぼの山農業公園




エドヒガン(江戸彼岸)の栽培品種で、江戸時代から栽培されています。春、葉が開く前に、下向きに垂れた枝にたくさんの濃桃色の八重咲きの花を咲かせます。



「エンドウザクラ(遠藤桜)」「センダイヤエシダレ(仙台八重枝垂)」「センダイコザクラ(仙台小桜)」「ヘイアンベニシダレ(平安紅枝垂)」とも呼ばれます。



<ヤエベニシダレザクラ(八重紅枝垂れ桜) バラ科サクラ属>
3/29 あけぼの山農業公園



春、枝垂れた枝先の長い穂に、たくさんの花を咲かせてひときわ目を引き、花壇や公園によく植えられている植物です。



和名は、葉がヤナギに似て、白い多数の花が、雪をかぶったように見えることからつけられました。



<ユキヤナギ(雪柳) バラ科シモツケ属> 3/14 柏の葉公園



中国原産で、早くから欧州へ紹介され広く普及している園芸的に重要な種です。日本への渡来は古く、『出雲国風土記』や『延喜式』にも名前が見られます。



実際に渡来した時期は定かではなく、江戸時代前期に栽培の記録があることから、江戸時代だという説もあります。



<レンギョウ(連翹) モクセイ科レンギョウ属> 3/14 柏の葉公園



蕾の時はピンク色ですが、開くと白い花になります。他のチューリップより一足先に咲いてくれるのも魅力です。



一般的なチューリップとの大きな違いは、地植えにすると2~3年は植えっぱなしでも花が開花するのが特徴です。



<レディジェーン(原種チューリップ) ユリ科チューリップ属>
3/29 あけぼの山農業公園



3月の花のアルバム4回に渡り、最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も同様にアルバム形式で、出会った花木をご紹介する予定です。(2023年5月投稿予定)また、ご覧いただけると、とても嬉しいです。












3月の花のアルバム ③

2023-04-22 | みんなの花図鑑
先回の続きです。3月の花のアルバム ② 2023-04-17

今回も、3月の花のアルバム ①同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




砂糖菓子のようなかわいい花が株を覆うように咲き、春の花壇を彩ります。スペインのイベリア地方に自生していることからイベリスという学名がつけられました。



4枚の花弁のうち、外側の2枚が大きくなるのが特徴で、小花が多数集まって大きな花房になります。



和名は常緑であり、太陽を向く性質が強くて花茎が曲がりやすいことに由来します。

<トキワマガリバナ(常磐屈曲花)  アブラナ科マガリバナ属>
3/15 あけぼの山農業公園




※この花の名前は自信がありません。間違っていればご指摘いただけると助かります。

※nakimoさんからアドバイスを頂きましたので、花名と説明文を訂正させていただきました。 ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫)⇒ タチツボスミレ(立壷菫)
 
ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られる多年草です。



葉は質が薄く、ハート形です。花は葉のつけ根に1輪ずつつき、直径1~2cmの薄紫色です。

<タチツボスミレ(立坪菫) スミレ科スミレ属> 自宅



土手や野原、荒地にもよく生えるため雑草のように扱われることもありますが、日本では昔から食用にされてきた歴史があります。



子供の遊び道具としても身近な草です。愛称あるいは通称として、ぺんぺん草が使われます。



名前の由来は、「愛でる草」という意味の「撫で菜」が変化してなったという説があります。他に、密集するように生えることから「馴染む菜」が転じてなったとも言われています。



<ナズナ(薺菜) アブラナ科ナズナ属> 2/21 手賀沼湖畔




早春に春を告げる暖かな黄色い花を咲かせます。在来種とセイヨウアブラナ、その交雑種や改良種が出回っています。



一般的にこの名前で呼ばれるのはアブラナが美しい花をつけたときの状態です。アブラナは、日本では古くから野菜として、また油を採取するために栽培されてきた作物です。



実はアブラナは、その成長過程で名前が変わるのです。食用、鑑賞用、灯油の原料として、昔から日本人の生活に密着していたといえます。

・若い葉を食用とするとき→アオナ
・花をつけているとき→ナノハナ
・花のあとに種子ができたとき→ナタネ



<ナノハナ(菜の花) アブラナ科アブラナ属> 3/15 手賀沼湖畔




熱帯アメリカ原産で、日本には明治時代末期に渡来し観賞用に栽培され「ブルンフェルシア」という名でも流通しています。



開花時期は4月~7月の温暖な気候の時期ですが、この気候と同等の温度を保っていれば次から次へとほぼ一年中花を咲かす周年開花をします。



花はその色が最も特徴で、咲きはじめは濃い紫、そして時間が経つにつれて、薄い紫、最終的には白い色に変色します。

<ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) ナス科ブルンフェルシア属>
3/14 柏の葉公園




カリフォルニ原産でムラサキ科ルリカラクサ属の耐寒性這性一年草です。春に這性の低い草丈に、浅い釣鐘が開いたような小さくて可愛い花を咲かせます。



この品種は白地の5弁花に1個づつ紫色の点が入るのが特徴です。



<ネモフィラ・マクラータ ムラサキ科ルリカラクサ属> 
3/15 あけぼの山農業公園




どこにでも普通に見られる二年草です。 道ばたや荒れ地などどこにでも生えます。花径2センチくらいのタンポポに似た花をつけます。



名前の由来は葉の形と、切り口から白い乳液を出すところがケシに似ているところからきています。

<ノゲシ(野芥子) キク科ノゲシ属> 3/17 近所の野原




明治のはじめ頃にヨーロッパからやって来たと言われています。畑や田んぼのあぜ、道ばたにも普通に生えています。



花の少ない冬から初春にかけて、あまり背の高くないシュンギクに似た葉をつけ、花びらのない黄色い花をつけます。



食べると下痢や吐き気をもよおし、家畜やペットにも有毒なようです。

<ノボロギク(野襤褸菊) キク科ノボロギク属> 3/17 近所の野原




オーストラリア原産の常緑つる性植物です。コチョウランを小さくしたような愛嬌のある花が、連なるように穂になって多数咲きます。



花色は紫が基本で、桃花、白花もあり、いくつかの品種が選抜育成され、「小町藤」の名前で流通します。

<ハーデンベルギア(小町藤:コマチフジ) マメ科ハーデンベルギア属>
3/14 柏の葉公園




中国東部に分布するユリ科の多年草です。中国では700年前から薬用植物として栽培されている、歴史のある植物です。



花期になると細く伸びた茎の葉の付け根に、花径3~4㎝程度の花を、下向きに咲かせます。花は鐘状で6枚の花弁を持ち、淡い緑色をしています。



花弁の内側には独特の網目模様があり、この模様が別名の「アミガサユリ」の名前の由来になっています。

<バイモ(貝母) ユリ科バイモ属(フリチラリア属)> 3/31 小貝川ふれあい公園




中国産のモクレン科の落葉樹です。蕾のときは銀色の毛で覆われ、3月から4月に白い美しい花を咲かせます。



一般的にモクレンというと紫色のモクレンを指すことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレンはこの名前で呼びます。



<ハクモクレン(白木蓮) モクレン科モクレン属> 3/17 近所の路傍




メキシコやアルゼンチンなど中南米が原産で、25種ほど存在します。日本へは明治時代に渡来しました。



道端や花壇に植えっぱなしにしておいても、春に藤青色からピンク、白の星形の花をよく咲かせる、非常に丈夫で手間いらずな植物です。



<ハナニラ(花韮) ネギ科ハナニラ属(イフェイオン属)> 3/22 大堀川




原産地は中国。花を観賞するために改良されたモモで、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用されます。



サクラの花の咲く時期に前後して開花の最盛期を迎え、あでやかなピンクや赤、白の花が春の庭を彩ります。



<ハナモモ(花桃) バラ科モモ属> 3/14 柏の葉公園




北アメリカ原産の帰化植物で、観賞用として大正時代の日本に持ち込まれましたが、強い繁殖力を持つため、今では春になると随所で見られます。



花名の由来は、同じキク科で春に咲くシオン(紫苑)にちなんで名前が付けられたと言われています。



別名の「貧乏草」は、根っこさえ残っていればまた元気に生えてくるというところからついたと言われています。

<ハルジオン(春紫菀) キク科ムカシヨモギ属> 3/22 大堀川




開花期は3〜4月頃です。花色は濃いピンク、淡いピンク、白などがあります。やや太い花茎を長く伸ばした頂部に、花径1〜3cmほどの5弁花を多数咲かせるのが特徴です。



寒さに強く、一年を通してみずみずしいエバーグリーンを保ちます。開花期は山野草のように可憐な風情で佇むのも魅力的です。一度根づけば毎年花を咲かせ、寿命が長いのも特徴の一つです。



<ヒマラヤユキノシタ(大岩軍配) ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属>
3/14 柏の葉公園




明治年間に帰化したヨーロッパ原産の植物です。同属に、日本にもともと自生種がありますが、葉、花、高さともにずっと大型なことから、小さいを意味する「姫」が付けられました。



スペード形の葉が密に詰まってつき、その間から花が顔をのぞかせるような感じの花が、野原、畑地、道端によく群生しています。



<ヒメオドリコソウ(姫踊子草) シソ科 オドリコソウ属> 3/17 近所の路傍




※この花の名前は自信がありません。間違っていればご指摘いただけると助かります。

庭の隅や木陰、植え込みの中、石垣のすき間など、日当たりが悪くやや湿り気のある場所を好む多年草です。



花も濃紫色でスミレに似ていますが、全体にやや小さく、葉葉は花期には長さ2〜4cmのほこ形で、左右に張りだした部分の鋸歯が目立ちます。



<ヒメスミレ(姫菫) スミレ科スミレ属> 3/31 小貝川ふれあい公園




チューリップやスイセンなどと並んで、春の花壇を彩るポピュラーな秋植え球根です。ギリシャ神話にも登場し、古くから観賞されて数多くの品種がつくり出されてきました。



日本では、10品種ほどが栽培されています。野生種の花は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富です。とても香りが良いのが特徴の秋植え春咲き球根です。



<ヒヤシンス(風信子) キジカクシ科ヒヤシンス属> 
3/15 あけぼの山農業公園




近畿北部及び北陸の日本海岸沿いを原産とするマンサク科の落葉低木。自生は少ないが、可憐で美しい花や秋の黄葉に観賞価値があるため庭園等に栽培品が植栽されています。



原産地が日向の国(宮崎県)だとして名付けられましたが、実際の原産地は近畿北部及び北陸の日本海岸沿いであり、命名は誤解に基づくようです。



植物学者の牧野富太郎博士は、小さなトサミズキを意味する「ヒメミズキ」が転訛したとものとしています。



<ヒュウガミズキ(日向水木) マンサク科トサミズキ属>
3/14 柏の葉公園




全長27.5cm。全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。



東京では1970年頃までは10月に渡来し、4月に渡り去る冬鳥でした。それが、留鳥として一年中棲むようになりました。より南にすんでいた留鳥が北上してきたものと考えられています。



<ヒヨドリ スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属> 3/22 大堀川



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「3月の花のアルバム ②」に続きます。



3月の花のアルバム ②

2023-04-20 | みんなの花図鑑
先回の続きです。 ⇒ 3月の花のアルバム ① 2023-04-17

今回も、3月の花のアルバム ①同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。




オーストラリアからパプアニューギニアにかけて分布しているヤマモガシ科の常緑低木です。



小さな花がたくさん集まって、一つの花のように見えます。花弁のように見えるのは総苞で花弁はないそうです。



花姿がクモを連想させるような形をしていているので、別名は「スパイダーフラワー」とも呼ばれます。


<グレビレア・ロビンゴードン ヤマモガシ科グレビレア属>
3/29 あけぼの山農業公園




一般的に知られているチューリップとは違い、野生種やそれに近いもののことを言います。「ミニチューリップ」、「ワイルドチューリップ」と呼ばれることもあります。



最近は種類もとても増えて、園芸種だけでも100以上の種類があります。



一般的なチューリップとの大きな違いは、地植えにすると2~3年は植えっぱなしでも花が開花するのが特徴です。

<ゲンシュチューリップ(原種チューリップ:鬱金香) ユリ科チューリップ属>
3/29 あけぼの山農業公園



日本固有種で、サクラ(桜)の落葉中高木です。富山県の天然記念物とされ富山県城端町に自生地があります。



大木となり花は葉が出る前に咲きます。淡紅色の花弁はエドヒガンより大きいです。開花は3月中旬~4月下旬です。



<コシノヒガンザクラ(越の彼岸桜) バラ科サクラ属>
3/29 手賀沼親水公園




北海道から九州まで日本全国の山林や日の当たる原野に自生するモクレン科の落葉広葉樹です。早春に白い花を咲かせ、春の訪れを告げる代表的な里山の花木です。



名前の由来はゴツゴツした果実の形が握り拳に似ることによりますが、むしろ蕾の方が拳に似ており、蕾を名前の由来とする説もあります。



<コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属> 3/14 柏の葉公園




朝鮮半島及び中国を原産とするミズキ科の落葉樹です。春に咲く黄色い花や、秋にできる赤い果実を観賞するため、江戸時代から庭木として各地に植栽されています。



花は黄色い小花が30個ほど集まり、直径2~3cmほどの小さな花房(散形花序)をつくって開花します。



<サンシュユ(山茱萸) ミズキ科ミズキ属> 3/14 柏の葉公園




日本の固有種で、岐阜県、愛知県、三重県のごく限られた地域の低地・低湿地にしか自生していません。2006-2007年発表のレッドリスト第2次見直しの結果、準絶滅危惧種に指定されています。



花は美しく、3月から4月の春の開花時期には、ピンク色や白色に紅色をおびた、花弁の多い花が目をひきます。



同じモクレン科のコブシやタムシバと比較して、花被弁が9-25枚と多いのが特徴です。

<シデコブシ モクレン科モクレン属> 3/14 柏の葉公園




中国中部を原産とするマンサク科の落葉樹で、マンサクの仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽されています。



開花期は1~3月で、他の花木に先駆けて「まず咲く」ことを語源とするマンサクよりも、さらに早く咲きます。



<シナマンサク(支那万作) マンサク科マンサク属> 3/8 あけぼの山農業公園




早春に黄色い四弁花を咲かせる中国原産のシソ目モクセイ科の落葉低木です。



レンギョウには幾つか種類があり、代表品種にはこの他にチョウセンレンギョウ、レンギョウがあります。



<シナレンギョウ(支那連翹) モクセイ科レンギョウ属> 3/14 柏の葉公園




中国が原産とされ、日本にも古くから帰化していました。人里近くの森などやや湿った薄暗い場所に自生し、根茎を伸ばして広がります。



アヤメによく似た白い花を咲かせます。すらっとした姿の葉が魅力で、冬でも枯れない丈夫な性質をしています。



<シャガ(著莪) アヤメ科アヤメ属> 3/29 あけぼの山農業公園




別名スノーポピーとも呼ばれる、中国東部原産の耐寒性多年草で、中国東部の山地に自生しているケシ科の植物です。



春に長い花茎を伸ばして4弁の白い花を咲かせます。花茎5cmほどの花の中心部に黄色の雄しべをつけている姿はケシを想起させます。



<シラユキゲシ(白雪芥子)  ケシ科エオメコン属> 3/29 あけぼの山農業公園




北半球と南アフリカにおよそ200~300種が分布します。一年で枯れる一年草、毎年咲く多年草、大きく生長して低木状になるものなど、種によって形態は様々です。



その中で主に草花として園芸で親しまれているのはムシトリナデシコとフクロナデシコの2種です。



いずれも春から初夏に書けてサクラソウに似た可愛らしい花を咲かせます。

<シレネ ナデシコ科マンテマ属(シレネ属)> 3/15 あけぼの山農業公園




1912年に日本からアメリカのワシントンDCに寄贈された「ソメイヨシノ」と、別種の桜がアメリカで交雑してできた実生の桜に米名「akebono」という品種があります。



これを逆輸入して日本の神代植物園で接ぎ木して育てたうちのひとつが、「akebono」と異なった特徴をもっていました。



「ソメイヨシノ」より木が少し小さく、開花が1~2日早く、ピンク色が少し濃い色をしています。花により濃淡があり、花色が自然なグラデーションになるのも特徴です。

<ジンダイアケボノ(神代曙) バラ科サクラ属> 3/29 あけぼの山農業公園




原産は中国と言われており、室町時代にはすでに栽培されていたという記述があります。樹高は1m~1.5mほどで、枝が良く分岐するので特に剪定をしなくても丸くこんもりとした樹形を保ちます。



香り高い花を咲かせる春の代表的な樹木で、夏のクチナシ、秋のキンモクセイを合わせて三大香木と称されます。



<ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属>
3/15 あけぼの山農業公園




地中海沿岸原産の多年草(一年草)です。小花がたくさん咲き、花束のようにこんもりと生い茂る姿が何とも愛らしい植物です。



控えめで愛らしい花で、ピンク、白、紫、オレンジと様々な色があり、自分の好みや庭、プランターの雰囲気に合わせて選ぶことができます。



<スイートアリッサム(庭薺:ニワナズナ) アブラナ科ニワナズナ属(ロブラリア属)>
3/14 柏の葉公園




水仙に似た葉を持ち、3月~4月に鈴蘭のようなベル形の花を下向きに咲かせる球根植物です。



白い花弁の先端は小さく6つに裂けていて、その先端一つ一つに、緑色のドット模様が付いているのが特徴的です。



葉が水仙に似ていて、花が鈴蘭に似ていることから鈴蘭水仙とも呼ばれています。

<スノーフレーク(鈴蘭水仙) ヒガンバナ科スノーフレーク属(レウコユム属)>
3/31 小貝川ふれあい公園




明治期にヨーロッパから入ってきた外来種で日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。これは季節と関係なく花をつけるため繁殖力が強く、野原で見られるタンポポの多くはこの花です。



別名「食用タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいのでサラダなどにして食べることができます。



<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科タンポポ属> 3/22 大堀川畔




日本には北海道から沖縄に至るまで全国の野山に自生していて、ワラビと並び山菜として古くから親しまれてきた食材です。



幼葉を渦巻状に巻いた状態で伸びてきます。この幼葉がワタ状の繊維で覆われているのが大きな特徴です。



成長するにしたがいこの綿毛が落ち、青い葉が広がり始めます。食用とするのは、この綿毛が残っている若い芽です。

<ゼンマイ ゼンマイ科ゼンマイ属> 3/29 あけぼの山農業公園




江戸時代後期に「エドヒガンザクラ」と「オオシマザクラ」が交雑してできた園芸品種です。



日本には200種以上の桜の品種がありますが、桜の名所と呼ばれる場所に植えられている桜のほとんどがこの桜です。



ただ桜といえば、それはこの桜を指すくらい、日本人には馴染みの深い桜です。傘のように広がった枝先に葉が出るより前に花が咲きます。



しかも木が若いうちからよく花を咲かせるので、戦後に好んで公共施設に植えられました。



単一品種が大量に植えられたので、春になると一斉に花開き、日本の春を代表する景色をつくってきたのが、この桜です。

<ソメイヨシノ(染井吉野) バラ科サクラ属>




花も葉もシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。これまでに数えられないほどの品種が誕生しています。



現在の品種リストには5000を超える品種が登録され、およそ1000品種が世界中で育てられています。



品種は、開花期の早生、中生、晩生そして原種の4つに大別され、さらに来歴、花形と草姿などによって15系統に分類されています。





<チューリップ(鬱金香:うこんこう) ユリ科チューリップ属>
3/29 あけぼの山農業公園




常緑多年草のつる性植物で、株元から多数の茎をのばして生長します。3月~5月頃に咲く淡い紫色の花は筒状で花びらが五つに分かれています。



一斉に咲くわけではなく、長い期間次から次へと花が咲きます。性質は非常に強健で、寒さや乾燥にも耐え、半日陰でもよく育ち、繁殖も株分けで容易にできます。



この花を身に付けると繁栄と幸福をもたらしてくれる、という古くからの言い伝えがあるそうです。

<ツルニチニチソウ(蔓日々草) キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属>
3/14 柏の葉公園


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「3月の花のアルバム ③」に続きます。


3月の花のアルバム ①

2023-04-17 | みんなの花図鑑
3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月も中旬を過ぎて、桜の花も終わり、新緑の季節を迎えようとしています。賞味期限切れかもしれませんが、毎月恒例の記録として投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。





19世紀初頭に、ベルギーを中心としたヨーロッパで、日本や東アジアのツツジを元に、様々なツツジを交配した常緑性ツツジの総称です。



性質や姿はツツジによく似ていますが、花が豪華でやや耐寒性に劣るといった特徴があります。



冬季~早春に出回る開花株は促成栽培されたもので、本来の花期は春から初夏です。

<アザレア(西洋ツツジ) ツツジ科ツツジ属> 3/14 柏の葉公園




木全体に毒性があって他の動植物を寄せ付けないため、この植物だらけの景色を作り、奈良の春日大社、奈良公園、箱根、天城山などは名所として知られます。



万葉集にもその名が登場するほど古くから親しまれ、春に咲くスズランのような小花を観賞するため、庭木や盆栽としても普及しています。



<アセビ(馬酔木) ツツジ科アセビ属> 3/14 柏の葉公園




花の見かけはごく小さなチューリップそのものです。晴れた日には花がよく開きますが、曇りの日には閉じてしまいます。



新春に葉を伸ばし、それから花が咲くと、葉は夏頃まで残り、周囲の草丈が高くなると埋もれてしまいます。いわゆるスプリング・エフェメラルの型に入る植物です。



<アマナ(甘菜) ユリ科アマナ属> 3/31 小貝川ふれあい公園




北米東部原産で、明治時代以降に園芸品として輸入されたものだそうです。地上茎が無い無茎性のスミレで、草丈は5-15 cmです。



雪解けのころ群がって芽を出し、葉の広がる前に淡紫色の花を咲かせます。 葉は心臓形で、ウスバサイシンに似るのでこの名があります。



<アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛) スミレ科スミレ属> 
3/31 小貝川ふれあい公園




観賞用に栽培されるカタバミの仲間を総称してオキザリスと言います。同じ仲間のムラサキカタバミとともに古くから栽培されるオキザリスのひとつです。



春から秋にかけて、直径1.5センチメートルほどの赤紫色の花を多数咲かせます。ムラサキカタバミに似ていますが、花の中心は濃い赤紫色です。



<イモカタバミ(芋傍食) カタバミ科カタバミ属> 3/29 自宅近隣の路傍




江戸時代から関東地方中心に栽培されていた実梅の品種です。花は白の一重の大輪花で、観賞価値があります。



果実は大粒で皮が厚く果肉がしっかりしていて、梅酒・梅干しどちらにも向きます。



<ウメ「白加賀」(しらかが) バラ科サクラ属> 
3/8 あけぼの山農業公園




枝垂れの花梅です。その名の通り、白い花が滝のように溢れ、こぼれ落ちるかのような樹形で、気品を感じます。



八重にしては清楚な花が、溢れるように枝垂れます。野梅性の花ですが、枝垂れ方が見事です。



<ウメ(梅)「白滝枝垂」(しらたきしだれ)」 バラ科サクラ属> 
3/8 あけぼの山農業公園



 
蕾はピンクで、開くと白という花梅です。 こういう花色を「移り白」というようです。



豊後系・豊後性の白い一重咲きの大輪で、花径は30から40ミリ。花弁は丸く、少し波打つのが特徴です。



<ウメ(梅)「滄溟の月(そうめいのつき)」 バラ科サクラ属> 
3/8 あけぼの山農業公園




中国原産の落葉樹で、日本には江戸時代に入ってきたとされます。ウメではなく、ジャスミンの仲間です。



中国名「迎春花」、英名「ウインター・ジャスミン」、どちらも早春から開花するところにちなみます。



主な開花期は2月~4月、葉が出る前に径3cmほどの黄色い花を咲かせます。

<オウバイ(黄梅) キク類モクセイ科ソケイ(ジャスミン)属> 
3/15 あけぼの山農業公園




日本全国に生育する多年生の草本で、水田の畦などに群生します。春にタンポポとよく似た花を咲かせ、遠目には区別が付きにくいこともあります。



茎は地を這いながら、節々から根を下ろして広がっていきます。和名はは、この姿が地面を縛りつけているように見えることにちなみます。



<オオジシバリ(大地縛り) キク科ノニガナ属> 3/2 手賀沼湖畔




伊豆七島、伊豆半島、三浦半島及び房総半島を原産とするバラ科サクラ属の落葉高木です。数多くの園芸品種の原種としてサクラ類の台木に多用されます。



開花は3~4月で、葉と一緒に展開するため花期に遠目から見ると木全体が黄緑色に見えます。



<オオシマザクラ(大島桜) バラ科サクラ属> 3/29 あけぼの山農業公園




日本で江戸時代に品種改良されたツバキ科の双子葉、高木、常緑樹の植物です。その性質と誰からも好まれる可憐で美しい姿から、公園や庭園、生垣などによく植栽されています。



花期は早春から春で、花色は赤色、ピンク色、薄紅色、白色などです。ヤブツバキから品種改良された植物で、八重咲の華やかな椿です。



<オトメツバキ(乙女椿) ツバキ科ツバキ属> 3/14 柏の葉公園




7~8年ほどかけて種が球根となり、3月になると球根から葉っぱを出します。6月ごろまでには葉が枯れてしまうので「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」とも呼ばれています。



春に芽を出し、紫紅色の小さなユリのような美しい花を開き、実を結び、地上部が枯れるまでわずか2か月です。



あと10か月は地中でゆっくり休養する変わった習性があります。平均寿命は40~ 50年ほどと推定されています。



多くの都道府県で絶滅危惧種に指定され、大切に保護されています。最近では人工的に増殖した上で野山に植えられて、観光名所になっている所が多数あります。



<カタクリ(片栗)ユリ科 カタクリ属> 3/15 あけぼの山農業公園




標準和名はヤハズエンドウで、学術的にはこちらで統一されているようです。日本では本州以南でよく見られ、畑や道端、空き地などでもよく見られます。



野に生えるエンドウで、果実が熟すと真っ黒になるところから名が付けられました。



土地に窒素を供給する、虫の生態系を豊かにする、土を守るなど、生態系が豊かになることに一役買っています。

< カラスノエンドウ(烏野豌豆) マメ科ソラマメ属> 3/29 自宅近隣路傍




ベンケイソウ科の多肉植物で、原産地は主に、南アフリカ・東アフリカ・東南アジアです。



開花時期は12月から6月の間で、花の色にはピンクやオレンジ、赤など色鮮やかなものが多いです。



<カランコエ ベンケイソウ科カランコエ属> 3/14 柏の葉公園




日本固有種のオオシマザクラ とカンヒザクラ の自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種の桜です。



静岡県賀茂郡河津町で毎年3月上旬に満開になるピンク色の桜です。この桜は染井吉野のようにパーッと咲いてパーッと散るって感じの桜ではありません。



伊豆の温暖な気候と早咲きの特色を生かし、毎年2月上旬から開花しはじめ約1ヶ月を経て満開になります。

<カワヅザクラ(河津桜) バラ科サクラ属> 3/8 道の駅しょうなん




地中海地域に分布するアヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。岩場や丘陵、森林の開けた場所などに自生しています。



名前の通り、花期は1月~3月で冬の寒い時期に花を咲かせる珍しいアヤメです。



<カンザキアヤメ(寒咲き菖蒲) アヤメ科アヤメ属> 2/9 柏の葉公園




サクラの原種の一つ。旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラ(元日桜)と呼ばれることもあります。



主に沖縄県で野生化し、沖縄で「桜」と言えばこのサクラを指します。早咲きで有名なカワヅザクラ(河津桜)の片親です。



和名の緋寒桜(ヒカンザクラ)は花色が緋色に染まることからつけられました。この名前が彼岸桜(ヒガンザクラ)と紛らわしいので、この名前で呼ぶことが多いようです。

<カンヒザクラ(寒緋桜) バラ科サクラ属> 3/15 あけぼの山農業公園




ニホンズイセンに少し遅れて咲き出しますが、色が違うだけでとても似ています。黄色とオレンジの房咲き。花つきがよく、上品な香りを放ちます。



フランス、スペイン原産の水仙で、大正時代に日本に渡来してきたといわれています。



<キブサスイセン(黄房水仙) ヒガンバナ科スイセン属> 
3/15 あけぼの山農業公園




オーストラリア南東部を原産とするマメ科の常緑樹。原産地であるオーストラリアでは国花にも指定され、「ゴールデン・ワトル」とも呼ばれて、日本の桜のような存在として多くの国民に愛されています。



花の少ない早春に咲く花を観賞するため、暖地の庭木や街路樹として植栽されるほか、切花や生け花に栽培されます。



和名の由来は葉の色が銀色を帯びていることから。別名「ミモザ」です。

<ギンヨウアカシア(銀葉金合歓) マメ目マメ科ネムノキ亜科アカシア属>
3/8 あけぼの山農業公園




最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「3月の花のアルバム ②」に続きます。

サクラ咲く春を惜しむ 最終回

2023-04-14 | みんなの花図鑑
サクラ咲く春を惜しむ 最終回
先回の続きです。 サクラ咲く春を惜しむ ④ 2023-04-08

今年もたくさん撮り溜めた桜の写真を整理して、記録に残してみました。同じような桜の写真ばかりですが、撮影スポット別に並べてみました。5回に分けて投稿しますので、ご覧いただけると嬉しいです。

<あけぼの山農業公園> 3/29訪問

あけぼの山農業公園は、柏市の北東部に位置しています。JR柏駅からはバスで約30分程度、JR我孫子駅からはバスで約20分程度でアクセスすることができます。

春は梅やビオラ、桜、菜の花、レンゲ、入梅頃はハナショウブ、夏はひまわり、秋はヒガンバナやコスモス。いつも花がいっぱいの公園です。

【あけぼの山農業公園】四季
あけぼの山農業公園HPより
 1分15秒


いつも花がいっぱいのこの公園には、バーベキューガーデン、郷土資料館、日本庭園など楽しい施設がそろっています。

ソメイヨシノ(染井吉野) 2023/3/29 撮影


あけぼの山農業公園は17haの面積を有し本館、温室、加工実習館、バーベキューガーデン、資料館、売店、体験農園、花畑、風車等々があります。



4月に行われる「チューリップフェスティバル」には15万本のチューリップが植えられます。

カンヒザクラ(寒緋桜) 2023/3/14 撮影


県内だけでなく東京からも観光客が訪れる柏市の有名なイベントの一つです。

カンヒザクラ(寒緋桜) 2023/3/14 撮影


近くには関東3大弁天の一つと呼ばれる布施弁天もあります。

ソメイヨシノ(染井吉野)・布施弁天 2023/3/29 撮影


シンボルの風車周辺には、桜、ツツジ、チューリップ、梅、コスモスなど四季折々の草花が植えられています。

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ) 2023/3/29 撮影


5.8haの桜山では、約200本のソメイヨシノを楽しむことができます。

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ) 2023/3/29 撮影


小高い丘となっている桜山は柏市きっての桜の名所で、春先には花見客でにぎわいます。

ソメイヨシノ(染井吉野) 2023/3/29 撮影


その他に日本庭園の中心には本格的な茶室「柏泉亭(はくせんてい)」があります。

ソメイヨシノ(染井吉野) 2023/3/29 撮影


日本庭園隣にはハナショウブが咲く水生植物園もあります。

ソメイヨシノ(染井吉野) 2023/3/29 撮影


2月中旬から3月中旬にかけて、「白加賀」「小梅」など10品種約100本が咲き、梅の甘い香りで春の訪れを感じられます。

オオシマザクラ(大島桜) 2023/3/29 撮影


4月中旬には、あけぼの山農業公園のシンボルである風車前花畑に、16万球のチューリップが見ごろを迎えます。

オオシマザクラ(大島桜) 2023/3/29 撮影


風車前の池ではピンクの清楚なスイレンやハスの花が7月~8月に見頃を迎えます。

ソメイヨシノ(染井吉野) 2023/3/29 撮影


1.2ヘクタールのひまわり畑には約8万本のひまわりが咲き、見頃を迎える時期に合わせて『ひまわりウィーク』が開催されます。

ソメイヨシノ(染井吉野) 2023/3/29 撮影


また8月中旬には、葉がカミソリに似ている「キツネノカミソリ」が可憐な花を咲かせます。

ジンダイアケボノ(神代曙) 2023/3/29 撮影


公園のシンボルである風車付近の花畑(2.2ヘクタール/約100万本)で、色とりどりのコスモスを鑑賞することができます。

ジンダイアケボノ(神代曙) 2023/3/29 撮影


秋には紅葉を楽しむことができ、冬のイルミネーションや雪景色もきれいです。


5回に渡り「サクラ咲く春を惜しむ」をご覧いただきありがとうございました。

来年の桜咲く季節に、千葉県柏市の近くにお越しの機会があれば、今回ご紹介した桜の観光スポットにもぜひお立ち寄りください。


サクラ咲く春を惜しむ ④

2023-04-11 | みんなの花図鑑
先回の続きです。 サクラ咲く春を惜しむ ③ 2023-04-08

今年もたくさん撮り溜めた桜の写真を整理して、記録に残してみました。同じような桜の写真ばかりですが、撮影スポット別に並べてみました。5回に分けて投稿しますので、ご覧いただけると嬉しいです。

<小貝川ふれあい公園> 3/31

茨城県下妻市の小貝川に沿って整備されている細長い公園です。


川沿いに続く約3.2万㎡のお花畑。春には3百万本の花が色とりどりに咲き乱れ「小貝川フラワーフェスティバル」の舞台となります。

<ポピー畑と筑波山> 下妻市観光協会HPより


小貝川河川敷を利用した「小貝川ふれあい公園」は、花いっぱい楽しさいっぱいの公園です。

<ソメイヨシノ(染井吉野)と筑波山> 2023/3/31撮影


秋にはコスモスが涼しげに揺れて、再びあたり一面を花のじゅうたんに変えます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)と筑波山> 2023/3/31撮影


園内は大きく「自然観察ゾーン」「スポーツゾーン」「ネイチャーセンター」「フラワーゾーン」と、4つのゾーンに分かれています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 2023/3/31撮影 


他にも気軽に楽しめるパークゴルフやバーベキュー広場、こども広場など家族みんなで一日中楽しめる施設が盛りだくさんです。

<ソメイヨシノ(染井吉野)と菜の花> 2023/3/31撮影


ネイチャーセンターは、国蝶オオムラサキを型どったユニークな建物。側面にはイモムシの絵が描かれています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 2023/3/31撮影 


ギャラリー1では特別展示を、ギャラリー2ではミニミニ水族館などの常設展示を行っています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 2023/3/31撮影 


ミニミニ水族館には小貝川に生息する魚や生き物がいっぱい。円型水槽では、じかに魚たちを触ったり、観察することもできます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 2023/3/31撮影 



中でも、オオムラサキの一生がわかる世界一のデルビジョンや、めずらしい世界の淡水魚が見られるマジックビジョンなど、充実した映像設備が人気を集めています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 2023/3/31撮影 


小貝川ふれあい公園・自然観察ゾーンにある「オオムラサキの森」は、オオムラサキの貴重な生息地です。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 2023/3/31撮影 


日本の国蝶オオムラサキは、羽の内側が美しい紫色をしたタテハチョウ科のチョウです。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 2023/3/31撮影 


一般の人が森に入れるのは観察会の時だけですが、きっとたくさんのオオムラサキの乱舞する姿が見られることでしょう。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 2023/3/31撮影



最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「サクラ咲く春を惜しむ 最終回」に続きます。

サクラ咲く春を惜しむ ③

2023-04-08 | みんなの花図鑑
先回の続きです。 サクラ咲く春を惜しむ ① 2023-04-03

今年もたくさん撮り溜めた桜の写真を整理して、記録に残してみました。同じような桜の写真ばかりですが、撮影スポット別に並べてみました。5回に分けて投稿しますので、ご覧いただけると嬉しいです。



<手賀沼の桜> 3/29

手賀沼は、千葉県の北西部、東京から約20kmの位置にあり、柏市、我孫子市、白井市、印西市にまたがる利根川水系の湖沼です。



手賀沼は面積約6.5平方Km(東京ディズニーリゾートの約6.5倍)、周囲約38Kmの豊かな自然に恵まれた湖沼です。

手賀大橋とコブハクチョウ(2017/5撮影)


手賀沼には大堀川、大津川、染井入落などの河川が注ぎ、手賀沼から手賀川を経て利根川に流れます。

手賀大橋より手賀沼を臨む(2016/8撮影)


自然豊かな水辺には野鳥が飛来し、変化に富んだ風景や史跡、花木等々を観察できる素晴らしいスポットです。

ソメイヨシノと水の館(2023/3/29撮影)


手賀沼公園から手賀沼沿いに手賀沼遊歩道(約5.3km)には、ソメイヨシノなどの代表的な桜のほか、梅護寺数珠掛桜や御車返しなど約二十種類の桜があり、4月下旬頃まで桜の観賞を楽しむことができます。

手賀大橋より水の館を臨む(2023/3/29撮影)


手賀沼は近世初期に利根川が銚子で太平洋に注ぐ流路に変えられたため逆流した土砂が堆積し、香取海(かとりうみ)の入口が埋められて沼となりました。

ソメイヨシノ(2023/3/29撮影)


「手賀沼」という名前の由来には、いくつか説がありますが、香取鳥見神社(布瀬)には、アイヌ語の鷲という意味の 「tekka」が「てが」に変化していったという説が書かれた石碑があります。

ソメイヨシノ(2023/3/29撮影)


柏・我孫子の観光スポットは何といっても手賀沼で、周辺にはさまざまな公園が多くあり一日を楽しく過ごすことができます。

ソメイヨシノと河童像(2023/3/29撮影)


手賀沼畔は風光明媚な場所として、明治から大正にかけて多くの文化人が居宅や別荘を構え、景観保護運動を展開しました。

ソメイヨシノ(2023/3/29撮影)


大正時代には志賀直哉や武者小路実篤などの白樺派の文人が住み、北の鎌倉と称され多くの旧宅や史跡が遺され、おすすめの観光スポットとなっています。

ソメイヨシノと河童像(2023/3/29撮影)


毎年8月には柏・我孫子両市共催による手賀沼花火大会が行われ、40万人もの人々が訪れます。

ソメイヨシノ(2023/3/29撮影)


手賀沼のほとりにある手賀沼公園は広い芝生があり、市民に親しまれる公園です。園内には子供用の遊具もあり、休日にはミニSLが走り、子供たちの人気の的になっています。

ソメイヨシノ(2023/3/29撮影)


道の駅しょうなんは手賀沼大橋のたもとに建つ道の駅で、手賀沼周辺を観光する際の拠点として利用できます。

カワヅザクラ(河津桜)・道の駅しょうなん (2023/3/29撮影)


レンタサイクルがあり自転車を走らせれば、涼風を頬に感じリフレッシュすることができます。

ソメイヨシノ(2023/3/29撮影)


手賀沼のほとりにある手賀沼親水広場は、鳥の博物館に隣接し作られた公園です。敷地内にはミニ手賀沼があり、水の広場やジャブジャブ池では水遊びを楽しめます。

ソメイヨシノ(2023/3/29撮影)


水の館では手賀沼に生息する生物や手賀沼の水を守る展示や学習コーナーがあります。ほかにレストランや農産物の直売所・プラネタリウムなどもあり一日を楽しく過ごすことができます。

ソメイヨシノ(2023/3/29撮影)



最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「サクラ咲く春を惜しむ ④」に続きます。








サクラ咲く春を惜しむ ②

2023-04-06 | みんなの花図鑑
先回の続きです。 サクラ咲く春を惜しむ ① 2023-04-03

今年もたくさん撮り溜めた桜の写真を整理して、記録に残してみました。同じような桜の写真ばかりですが、撮影スポット別に並べてみました。3回に分けて投稿しますので、ご覧いただけると嬉しいです。


<今井の桜(千葉県白井市)> 3/29

私の住む千葉県柏市に隣接する、白井市北部の今井地区に「金山落(かなやまおとし)」と呼ばれる用水路があります。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


ここは知る人ぞ知る「桜の名所」であり、春になると菜の花と桜のコラボや、水路に映りこむ桜が美しい穴場的スポットとして訪れる人が増えています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


水路の両側に約280本の桜の木が植えられており、春には2キロメートルの桜並木を楽しむことができ、のんびり歩いて観賞すれば、往復2時間ほどの行程です。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


もちろん、ここには駐車場もトイレもコンビニなどのお店もありません。無粋な花見客のブルーシートや喧騒とはまったく無縁の、静かにマイペースでお花見ができます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


普段は殺風景ともいえる何の変哲もない田園地帯に、川面を覆うように伸びた満開の桜は、澄み切った青空によく似合い、素晴らしい景色を楽しませてくれます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


遥か彼方までのびるピンク色の帯のような「さくら並木」、菜の花の黄色、農道に生える野草たちの新緑、そして晴れた大空のブルーに思わず感動を覚えます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


ハラハラと散り始める桜の花びら、時折届くヒバリやウグイスのさえずりに、新たな春を感じながら「満開の桜」を愛でれば、日本に生まれたことを本当によかったと思えます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


この水路は、江戸時代に度重なる手賀沼の氾濫に対し、享保12年(1727年)に沼の開発が行われ、「名内川」を灌漑用水路として整備されたものです。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


その後、戦後の土地改良により、昭和32年から10年かけて桜の名所「金山落の今井の桜」が生まれました。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


こちらの用水路は今でも護岸工事がなされておらず、昔ながらの川岸の風情が残されています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


この「今井の桜」は、地域の景観を保つため、緑の羽根の還元資金により名内橋から手賀沼まで約2Kmの河川堤に、ソメイヨシノや八重桜を150本ほど植えられたことが始まりです。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


そして、昭和58年には千葉県の「美しいふるさとづくり運動」の一環として指定を受け、地域環境保全のために手賀沼土地改良区白井支部に管理されています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>






<流山総合運動公園(千葉県流山市)> 3/24

流山市内でもっとも広い公園です。園内あちこちに桜の木が植えられていて、桜を見ながらテニスやアスレチックを楽しめます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


夜間照明付の軟式のテニスコート4面と硬式のテニスコートが4面があり、私も週3回利用しています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)とテニスコート>


また、蒸気機関車D51号を見たり、ピクニック気分でゆっくりと休日を楽しむのに最適です。

<ソメイヨシノ(染井吉野)とD51>


17.9ヘクタールの広い敷地内に、体育館、軟式野球場、陸上競技場、テニスコート、ミニアスレチックコースや湿生植物園、日本庭園、ピクニック広場などがあります。

<ソメイヨシノ(染井吉野)と体育館>






<柏の葉公園(千葉県柏市)> 3/14

ソメイヨシノ、オオシマザクラ、カンヒザクラなどが約400本、アカマツ約40本などの高木が周囲にあり、憩いの広場として利用されています。

<サクラ(桜:品種不明)>


「柏の葉公園」には「桜の広場」など綺麗な植物を楽しむことができる場所のほかにも、スワンボートを楽しむことができる「ボートハウス」や大型遊具が揃う「冒険のトリデ」など遊び場が充実しています。

<サクラ(桜:品種不明)>


さらに、スポーツ施設が整備されており、「総合競技場」、「コミュニティ体育館」、野球場、テニスコート、サッカーコートなどさまざまなスポーツを楽しむことができるのも「柏の葉公園」の魅力です。

<ヨウコウサクラ(陽光桜)>


テニスコートは砂入り人工芝コート8面と更衣室・シャワー室を完備したクラブハウス、練習用コート、芝生観覧席があります。私も月に2回ほど利用しています。





最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「サクラ咲く春を惜しむ ③」に続きます。



サクラ咲く春を惜しむ ①

2023-04-03 | みんなの花図鑑
しばらくブログをお休みしていましたが、本日より再開しますのでよろしくお願いします。また、ブロ友の皆様の所へもご無沙汰していましたが、訪問を再開させていただきたくよろしくお願いします。

3月は全国的に気温が高く、記録的な暖かさとなりました。桜の生長が早く、開花、満開ともに過去最も早い記録となった所が続出しました。



特に東京では3月14日に開花前線がスタートし、3月22日に全国で最初の満開が観測されました。

<カワヅザクラ(河津桜)> 3/8 道の駅しょうなん(千葉県柏市)


今年こそは少し遠出をして、桜の名所に行ってみようと考えていましたが、桜の開花が予想以上に早く、近場の桜を見るだけに終わってしまいました。

<カワヅザクラ(河津桜)> 3/8 道の駅しょうなん(千葉県柏市)


直近に私が桜を見に訪れた小貝川ふるさと公園では、訪れた人が散り始めた桜を名残惜しそうに眺めたり、写真に収めたりしていました。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 3/31 小貝川ふるさと公園(茨城県下妻市)


毎年春になると同じ場所で同じように咲く桜、それでも私は桜には特別な思い入れがあり、どうしても写真をたくさん撮ってしまいます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 3/31 小貝川ふるさと公園(茨城県下妻市)


今年もたくさん撮り溜めた写真を整理して、記録に残してみました。同じような桜の写真ばかりですが、撮影スポット別に並べてみました。3回に分けて投稿しますので、ご覧いただけると嬉しいです。


<大堀川リバーサイドパーク(千葉県柏市)> 3/22

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


市民が「さくらの里親」になって植樹されたソメイヨシノが、大堀川に沿って約3キロメートルに渡り咲き誇ります。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


大堀川リバーサイドパークは柏の青葉橋から北柏橋までの3770mの長い公園です。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


この公園は、大堀川の土手沿いに伸びる遊歩道兼サイクリングロードとして市民に利用されています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


約3キロメートルも続く桜並木は、散歩やジョギングをしながら楽しめます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


早朝からウォーキングを楽しむ市民や、近くにある県立高校の学生の通学する姿が見られます。

<サクラ(品種不明)>


川辺ではカワセミやカモ、シラサギなどといった様々な水鳥たちの姿を見ることができます。また、春になるとキジの鳴き声が聞こえてきます。

<サクラ(品種不明)>



<手賀沼ふれあいライン(千葉県我孫子市)> 3/29 

市道手賀沼ふれあいライン沿いでは、菜の花畑と桜並木が、鮮やかな黄色と薄桃色のコントラストを描いています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


菜の花と桜の競演が楽しめるのは、JR我孫子駅から徒歩三十分ほどの手賀沼北岸の道路沿いです。また、約一キロ東には桜名所の手賀沼公園があります。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>



<手賀の丘公園(千葉県柏市)> 3/29

自然そのままの森林を生かした公園です。園内には簡単なものから難易度の高いものまで、15のフィールドアスレチックがあります。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>



桜の有名なスポットではないかもしれませんが、春の桜は実に見事です。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


また、バーベキュー場やキャンプ場も利用でき、家族でアウトドアを楽しむことができます。市営のテニスコート6面も併設されています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)>


最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「サクラ咲く春を惜しむ ②」に続きます。