Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

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6月の花のアルバム(8)

2024-07-27 | みんなの花図鑑

6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約140品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約10回に分けて投稿します。

<本日のバラ アンジェラ> 2023/10 千葉市緑化植物園
系統:CL:クライミングローズ 作出:1984年 コルデス社(独)

ピンクから淡いピンクに微妙に花色が変化します。丸弁カップ咲きのかわいい花が絶え間なく、咲き続けます。

主につるバラとしての需要が多く、低いフェンスからアーチまでさまざまに誘引出来、春には一面を花で覆い尽くします。その姿は圧巻です。


オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから本種の名前で呼ばれていました。花期がとても長く、5月から10月の間、長く花が咲き続けます。

その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。花は手を広げたような形の小さな花が沢山咲き、紫や白、桃色の花もあります。

スカエボラという名前でも流通しています。園芸品種ではサントリーが開発した「サンク・エール」がよく知られています。

<ブルーファンフラワー(末広草) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
6/5 アンデルセン公園


中南米、カリブ海諸国の原産で、300種類が確認されています。キョウチクトウ同様に樹液には毒性があり、目や皮膚に悪いようです。

丈夫で周年開花性があるため、熱帯花木を代表する種類として世界中の熱帯地域で広く植えられています。

ハイビスカスと並びハワイの人々に愛されている花です。公園や街路など、多くの場所で見ることができます。花には芳香がありレイにも使われます。

また髪飾りとしても使われていて、既婚者は左側、未婚者は右につけるのがルールだそうです。

<プルメリア キョウチクトウ科インドソケイ属(プルメリア属)>
6/8 京成バラ園


南アメリカに自生する原種をもとに、ヨーロッパやアメリカで品種改良が進み、多様な品種がつくり出されました。

初夏から秋にかけて咲く草花で、夏の花壇には欠かせない植物の一つです。品種改良も多く、500種以上の園芸品種があります。

日本は特に品種改良が盛んで、最先端の研究が現在もされているまさに本種の大国です。

ガーデニングブームの火付け役となったサフィニアも仲間で、日本人が品種改良した品種です。

<ペチュニア(衝羽根朝顔) ナス科ペチュニア属>
6/5 アンデルセン公園

オーストラリア原産で、自生地では低木のようになる多年草ですが、日本の園芸上は一年草として扱われます。

頂部にある総苞片が魚の鱗状で薄く花弁のように見えます。花色は赤、ピンク、橙、黄、白などたくさんの色があります。

花は固くてカサカサした触感で光沢があるのが特徴です。

別名であるムギワラギクや帝王貝細工は、硬い花弁がそれぞれ乾燥した麦藁(むぎわら)・貝細工に見えることから名付けられたようです。

本種の名は、ギリシャ語の太陽と金を意味する言葉に由来し、頭花の色にちなんでいます。

<ヘリクリサム(麦藁菊・帝王貝細工) キク科ヘリクリサム属 >
6/5 アンデルセン公園

アフリカ大陸の東部やアラビア半島南部、マダガスカルなどの熱帯が原産です。

五つの花弁を持ち、星型の愛らしい花をつけます。色はピンクや赤、白、紫などさまざまです。

花の時期が長いのも特徴で、初夏から秋まで次々と小さな花を咲かせます。

「サンタンカ」は熱帯原産の花で、姿形が似ていることから、本種が「クササンタンカ」と称されるようになりました。

<ペンタス(草山丹花) アカネ科ペンタス属>
6/5 アンデルセン公園

花が終わると、先端のくぼみに扁球形の果実が実ります。この形から、オオイノヌフグリと呼ばれていますが、名付け親は牧野富太郎博士です。

この植物にはもうひとつ素敵な名前が付けられています。「オオイヌノフグリを千葉県柏市あたりでは本種の名前でよぶ方言がある」(日本植物方言集成)。

命名者は柏市中央公民館長を務め、柏市の自然に精通した斎藤吉永氏が名称を報告したと思われます。しかし、当時の状況を記録している資料は見つかっていません。

<ホシノヒトミ(星の瞳) オオバコ科クワガタソウ属>
6/1 近隣の路傍

ギボウシ属は世界の温帯地域で栽培されている多年草です。野生種は東アジアの特産で、最も多くの種が分布する日本列島では各地に普通に見られます。

本種もギボウシも同じ植物を示していますが、本種は学名です。ギボウシ属は北東アジアに約40種ほどの原種が分布しているそうです。

それが西洋に渡って品種改良された園芸品種を日本では本種の名前で呼ぶ習慣があり、日本に元々ある種類をギボウシと呼ぶことが多いという事です。

花茎は多くのものでまっすぐに、あるいは斜めに伸びて高さ15~200cmになり、白から淡紫色の花を多数咲かせます。

<ホスタ(擬宝珠) キジカクシ科ギボウシ属(ホスタ属)>
6/8 京成バラ園


中国原産の多年草で、日本でも山野などに自生している植物です。別名釣鐘草と呼ばれ、釣鐘型の花を下向きに咲かせる植物です。

立ち上がった花茎から各節に釣り下がった花を2~5輪程度咲かせます。改良交雑品種があり花色が赤紫~白から、紫~青紫まで揃います。

花の形は変わっていますが、全体をみると野草の雰囲気があり素朴な雰囲気の花です。

控えめな印象の可愛い花が古くから親しまれてきました。昔この筒状の花に子供がホタルを入れて遊んでいたことから、この名前になったと言われています。

<ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科ホタルブクロ属>
6/4 柏の葉公園


北アメリカ原産のアオイ科の耐寒性多年草。名前のとおりケシ科の花を思わせる、造花のようなひらひらした印象の花を咲かせます。

毎年5~6月頃にかけ開花します。花は2~3cmでカップ状に開花し、輝くようなパープルローズ色の花は、ワインカップとも呼ばれています。

花はよく目立つ美しい赤紫色で、大きさは中ぐらい。葉は手のひら状になり、茎やつぼみに毛が多いです。

<ポピーマロウ(カリホー) アオイ科カリロエ属>
6/8 京成バラ園

カナリア諸島を原産とするキク科モクシュンギク属の多年草です。

本種はサントリーフラワーズのブランドです。世界で評価されているマーガレットです。剪定なしでコンパクトにまとまり、花付きバツグンな品種です。

開花時期は春と秋で2回開花時期を迎える花です。花の色や形、香りの違う品種が多く存在します。品種改良が盛んで、新しい色も続々登場しています。

<ボンザマーガレット キク科アルギランセマム属>
6/5 アンデルセン公園

マーガレットはもともとは、固有生物種の宝庫として知られる西アフリカのカナリア諸島およびマデイラ諸島原産のキク科の植物です。

歴史は古く、17世紀に欧州に渡り、おもにフランスで品種改良されました。日本には明治末期頃に導入され、フランス菊、木春菊などの名前で親しまれてきました。

本種は中輪の八重咲きで、豪華で可愛らしい花姿が魅力的です。コンパクトな草姿で分枝性がよく枝数が多いので、たくさんの花が咲きます。

<マーガレット・スマッシュローズ キク科キク属>
6/5 アンデルセン公園

メキシコ原産のキク科植物から品種改良された花です。品種は大きくフレンチ種とアフリカン種に分かれています。

5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。

名前は、聖母マリアに由来します。聖母マリアの祝日に咲いていることから、「マリア様の黄金の花」マリーゴールドと呼ばれるようになりました。

<マリーゴールド キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)>
6/12 あけぼの山農業公園

南アメリカ原産で、江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に広く帰化しています。

紫色のかわいらしい花とクローバーのような葉をつけるのが特徴で、5月~7月ごろになると花を咲かせ始めます。

見た目は可憐ですが繁殖力が非常に強く、駆除がやっかいな雑草です。環境省により要注意外来生物に指定されています。


良く似た「イモカタバミ」は葯が黄色、「ベニカタバミ」は、葉が直径約2cmと小さく、小葉は切れ込みの浅い倒心形。花を2〜3個着けます。

<ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科カタバミ属>
6/4 柏の葉公園


平地や低山に見られ、田の周辺や河川敷の肥沃な土がたまった明るい草地に生えています。

長いほふく枝を伸ばして、その先端に新しい株をつけ、マット状の群落をつくります。

花は直径1.5cm前後で、外見はイワチドリに似ていますが、花弁はつながっていて構造的にはキンギョソウに似ています。

黄色と紫色の斑点がありますが、この斑点の入り方は個体によって異なります。

<ムラサキサギゴケ(紫鷺苔) ハエドクソウ科サギゴケ属>
6/12北柏ふるさと公園

秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。

花はいずれも淡い紫色です。きれいな色彩ですが、熟した果実に比べると目立たずやっぱり見劣りしてしまいます。開花時期は6月~7月頃です。

葉の色は実がなりだす初秋は緑、秋が深まってくると徐々に黄色く色づき、紫色の実との色合いがとても美しい光景です。

その美しい実から英名ではJapanese beautyberryとも言われています。

<ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属>
6/5 アンデルセン公園


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「6月の花のアルバム(8)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(9)最終回」に続きます。