6月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。6月はアジサイを始めとして、夏の花が咲き揃う季節でもあります。6月は約130品種ほどの花木や鳥の撮影ができました。毎月恒例の記録として約8~9回に分けて投稿します。
<本日のバラ アイズフォーユー>
系統:FL 作出:2009年 ピーター J. ジェームズ(英)
この色彩は、今までのハイブリッド系には見られない新奇性が高い花色で、発売と同時に世界中から高い評価を得ています。
早咲き性で、繰り返し開花します。花は数輪から大きめの房咲きになり、花付きがとても良く、スパイス系の心地良い香りがあります。
チリを中心にブラジル、ペルー、アルゼンチンなど南米に60~100の野生種が分布します。
原産地とその花姿から「ペルーのユリ」「インカ帝国のユリ」などの異名があります。
外側は大きく丸みを帯びた花びら、外側よりも一回り小さな花びらが内側に3枚あり、花びらにはまだら模様、縞模様がついているのが特徴です。
<アルストロメリア(百合水仙) ユリズイセン科ユリズイセン属>
6/12 北柏ふるさと公園
中央アメリカから南アメリカの熱帯から亜熱帯に約30種が分布する多年草。日本では戸外で冬越しが難しいので、一年草として扱われます。
開花時期は主に夏を中心として初夏~秋、茎の上部、葉の付け根に次々とつぼみを付けます。
花色は白、紫、ピンク、紫がかったブルーなどで、白と紫のツートンカラーになるものなどもあります。
エンジェルラベンダーの商品名で流通しているものもありますが、ラベンダーの仲間ではありません。
<アンゲロニア(細葉アンゲロン草) オオバコ科アンゲロニア属>
6/5 アンデルセン公園
北米東部原産で、キク科の耐寒性多年草です。
元々、北アメリカ先住民が薬草として利用していたことから、インディアンのハーブとも言われています。
日本には昭和の初めごろ(1926年)渡来しました。ハーブとして利用され、ハーブティでは風邪に効果があると言われています。
花の中心部がクリのイガのように球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が放射状に広がります。
<エキナセア(紫馬簾菊) キク科ムラサキバレンギク属(エキナセア属>
6/12 あけぼの山農業公園
東南アジアや北アメリカ、南アメリカに自生するヒルガオ科の一年草(多年草)です。葉腋に花径2~3cmほどの濃い青色の花を咲かせます。
日本ではアメリカン・ブルーの名前で呼ばれ、広く販売されています。初夏から開花する可愛らしい丸い青花が好まれます。
本来は本種の呼び名ですが、1980年代の初輸入時には種が分からなかったため、アメリカから来たブルーの花という安直な名前で定着してしまいました。
横に這うように生育することから、ハンギング・バスケットなどにも使われます。最近は、白花の品種も販売されるようになりました。
<エボルブルス ヒルガオ科アサガオガラクサ属(エボルブルス属)>
6/5 柏の葉公園
ヨーロッパ、西アジア、北アフリカに自生する低木または小高木樹。日本ではセイヨウニワトコとも呼ばれます。
6~7月にクリーム色の花を咲かせた後、秋に黒みがかった紫色の実がつきます。花は、20センチほどの円形になる散房花序で強い香りがあります。
木は大きいものは数メートルになり、初夏の1ヶ月だけクリーム色の可憐な花をたくさん咲かせるという特徴があります。
ヨーロッパでは、昔から本種を使って、コーディアルシロップを作るなど、料理やお菓子などに利用されてきました。
<エルダーフラワー(西洋接骨木:セイヨウニワトコ) レンプクソウ科ニワトコ属>
6/5 アンデルセン公園
中南米原産の水生植物で、6~10月頃に直径4cm程度の黄色い花を咲かせます。
葉や茎の切れ端からでも再生するほどの驚異的な繁殖力を持っており、水面を覆い尽くし、他の生物の生息や漁業の障害となるなど、生態系や人の暮らしに大きな影響を与えています。
平成26年には「外来生物法」に基づく「特定外来生物」に指定され、栽培や保管、運搬などが禁止されるとともに、駆除の対象とされています。
<オオバナミズキンバイ(大花水金梅) アカバナ科チョウジタデ属>
6/12 北柏ふるさと公園
日本を原産とするヤマユリやカノコユリなどの、森林のユリを交配して作られた八重咲品種です。
花期は7月頃で、花弁は少なくとも12枚、多くて36枚あります。八重咲きユリは、花びらの枚数が多く、無花粉のモノが多いです。
また、花の色の種類も幅広くなっています。ピンクや白色に加え、黄色やオレンジ、そしてこれらの色を組み合わせたものもあります。
<オリエンタルリリー「ウェブライダー」 ユリ科ユリ属>
6/5 アンデルセン公園
地中海ヨーロッパ原産のセリ科の花植物です。園芸的にも観賞価値の高い草花でありながら、日本に本格的に導入され始めたのは1990年代後半です。
比較的新しい花ですが、繊細な花姿からは想像できないほどの丈夫さで、こぼれダネからでも増えることから、あっという間に広く見かけるようになりました。
高さ90cmまで成長するこの多枝の一年生植物は、分かれたシダのような葉と、夏の長い期間にわたって純白の花を平らな円錐花序に咲かせます。
<オルラヤ・グランディフロラ セリ科オルラヤ属>
6/8 京成バラ園
古来より日本にある植物で、江戸時代前半から観賞用に多くの品種が改良された古典園芸植物です。
5月~6月頃に、浅い水辺から50cm~70cmの丈を伸ばし深みのある鮮やかな青色の花を咲かせます。
本種とアヤメの2つの植物は比べられるようになり、選ぶのに迷うほどよく似ています。本種は水辺で茎を出し花を咲かせ、アヤメ(菖蒲)は乾燥した土から茎を出し花を咲かせています。
<カキツバタ(杜若) アヤメ科アヤメ属>
6/5 アンデルセン公園
南アフリカが原産の多年草で根茎をもちます。鮮やかな色彩とさまざまな花色が魅力の草花で花期が春から秋までと長いのが特徴です。
草丈30センチほどで長い花柄をだして直径5~15センチほどの花を咲かせます。
花は光があたると開く性質があるため朝に開き夜には閉じてしまいます。また曇りの日にも花が開かないことがあります。
他種との交雑によって黄、オレンジだけでなくピンクや赤、白、複色など花色は豊富にあります。
和名は「勲章菊(クンショウギク)」といいます。 本種の花姿が勲章に似ていることから勲章菊と名付けられました。
<ガザニア(勲章菊) キク科ガザニア属>
6/5 アンデルセン公園
北アメリカ東部原産のアジサイの仲間です。アジサイ属の野生種は、アジア東部と南アメリカに約30種が分布しています。
カシワに似た形の5~7つに深く裂けた葉、円錐形の花房が特徴的なのが、本種です。
花だけではなく、秋になると深いボルドー色に美しく色づきます。葉の形も大きくて印象的な形なので、紅葉も見どころのある植物です。
<カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
6/4 柏の葉公園
1990年にペチュニア属から分かれて独立した新しい属で、1994年にサントリーが「ミリオンベル」というブランド名をつけて販売したのが始まりです。
花もペチュニアによく似ています。園芸植物としての歴史は浅いものの、短期間のうちに急激に品種改良が進んでいます。
ペチュニアに比べ花が小さめで可愛い、花色がより豊富でカラフル、花がベトベトしないのが特徴です。
花殻摘みが不要なので手間いらずで乾燥に強いなどの特徴を備えています。
<カリブラコア(舞春花) ナス科カリブラコア属>
6/5 アンデルセン公園
南ヨーロッパ原産のハーブとして知られ、カレーのような芳香があります。
カレー粉の原料としてではなく、料理の風味付けやポプリとして使われたり、イモーテルやヘリクリサムという名の精油として流通しています。
夏に黄色い小さな花が咲き、ドライフラワーとしても使われます。本種は、ドライフラワーにしても長い間色あせず、形も崩れません。
その特徴から「永遠の」という意味をもつ「エバーラスティング」と呼ばれたり、「不滅の」という意味をもつ「イモーテル」と呼ばれることがあります。
<カレープラント キク科ムギワラギク属>
6/8 京成バラ園
日本に自生する多年草で、万葉集にも歌われている秋の七草の1つであるナデシコ(撫子)は本種のことを指します。
自生地の開発などによる環境の変化で、減少している地域もあります。埼玉県、沖縄県では絶滅危惧種、鹿児島県では準絶滅危惧種の指定を受けています。
和名の由来は、河原に生えて可憐な花を「撫子(なでしこ)」と言うことに由来します。
<カワラナデシコ(河原撫子) ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)>
6/5 アンデルセン公園
日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに広く分布する多年草です。日当たりのよい草原に見られますが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっています。
古来より美しい花が人々に愛され、万葉集のなかで秋の七草と歌われている朝貌と表記されています。秋の七草はの始まりは奈良時代、山上憶良が万葉集で詠んだ歌が由来とされます。
「秋の野に咲いている花を、指を折って数えてみれば、七種類の花がある」といった内容の和歌です。
<キキョウ(桔梗) キキョウ科キキョウ属>
6/4 柏の葉公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「6月の花のアルバム(2)」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「6月の花のアルバム(3)」に続きます。