本日の記事に入る前に、前回のキッチンハイターの使用に関して少し付け加えさせていただきます。
スポンジにキッチンハイターを使用する場合、濃度を規定量以下に調整して、あまり長時間漬けっ放し
にしないようしてください。
あまり濃度が濃いとスポンジが劣化する可能性がありますので。
私の場合、規定量で一晩漬けるだけです。使用法を守っている限りは特に問題はありません。
さて…昔、ホビーストの間でディスカス飼育関連のホームページが花盛りだったころの話ですが…
今のブログのように頻繁に更新しやすい手軽なSNSは存在せず、私はまだまだ情報、知識、経験が
少ない初心者でした。
その頃は一人で情報を集めながら、よく先輩方のホームページを飼育の参考にさせてもらいました。
今となっては使う人もほとんど居なくなったホルマリンや燐酸、コンバントリンなどもその頃は普通に
使われていて、私もホームページを参考に印鑑持って薬局に行ったりしてましたね。
その頃、いくつかのホームページで見かけた飼育説明で「外部濾過はディスカス飼育に不向き」
あるいは「外部濾過はディスカスで使うとすぐにゴミ箱になってしまう」というような記述を目にした
事があります。
当時は初心者だったこともあり、先達の教えに忠実に外部濾過を避けていたのですが…
本当に外部フィルターはディスカス飼育に不向きなフィルターなのでしょうか?
実は3年くらい前に一時期、外部フィルターのみで飼育をしていた時期があります。
その経験から言えば「外部濾過はディスカスで使うとすぐにゴミ箱になってしまう」…この表現は
ある意味で当たっていると言え、本筋では間違っているとも言えます。
外部フィルターの長所として、静粛性があります。上部やオーバーフローのような水の落水音
が無く、モーターもフィルターヘッド内に内蔵されていて動いている事を忘れてしまいそうなくらい静か
です。フィルター自体を水槽台の中に入れてしまえば外観スッキリ、水槽内もシンプル…
リビングなどで鑑賞を楽しむには最高のフィルターとも言えます。
ただ…外部フィルターをディスカス用として使いこなすには、ちょっとした工夫が必要になります。
まず、構造的に落水などで空気を巻き込む部分が無いため、上部やオーバーフローよりも
エアレーションが重要になってきます。高めの水温で飼育するディスカスにとって溶存酸素は重要で
好気性バクテリアの活動にも大きく影響します。
次に、物理濾過と生物濾過をしっかり分けて考える必要があります。
ディスカス飼育では上部濾過の吸い込み口に、物理濾過としてテトラのP2フィルターをセットするのが
定番ですが、外部の場合、P2だけでは足りないと思います。
P2だけでは細かいフンや食べカスをシャットしきれず、通過したゴミは外部フィルター内に澱(おり)の
ように溜まって行き、早ければひと月ほどで水質悪化、濾過の崩壊を招きます。
これが「外部濾過はディスカスで使うとすぐにゴミ箱になってしまう」と言われる由縁です。
では、どうすれば外部フィルターをディスカス向きに使用できるのか?
鍵は徹底した物理濾過にあります。
私がエーハイムの外部(クラシック)を使っていた時はサブストラットプロを入れた本体の前に
スポンジブロックを詰めたサブフィルターを連結させ、物理濾過を徹底させていました。
サブフィルターのみ週に一回徹底して洗浄する事でメインフィルターは半年以上ノーメンテで
何の問題も無しでした。
エアレーションと物理濾過の徹底…この2点を工夫するだけで外部フィルターに対する評価は
まったく違ってくるはずです。
物理濾過、生物濾過の考え方で私が強く共感できる方がいらっしゃいます…
アクアショップesの入江さんです。
入江さんのこと濾過に関する考え方は、道理に適っていて説得力があります。
私は理解できない、納得できない飼育法は決して取り入れることは無いのですが(ポリシー?)
だからこそ、入江さんの考え方は今も参考にさせていただいています。
濾過で参考になる入江さんのブログ記事
水槽環境における物理濾過 エーハイム スポンジブロック
外部や上部フィルターの物理濾過
勝手に引用してスミマセン…
外部フィルターは使い方次第でディスカス飼育にマッチさせる事ができます。
最初のアクアマイスターコンテストで3位に入った見事な個体は、出品された方に話を聞けば
外部フィルターで飼育されてきた魚でした。
何事も先入観に囚われていては本質を見失ってしまう…仕事でも趣味でも大切なポイントですね。
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多数のディスカスを飼育しようと思うと水槽が過密になり
ろ過、エアレーションを考えさせられますよね。
SOLOMONノ場合は90cmメイン水槽ではW/D方式が
中心ですが、一部、水草水槽の名残で底面噴き上げ式や
外部フィルターを使用してます。因みに外部フィルターで飼育しているのはワイルドグリーンですが特に問題なく飼育できてます。スポンジフィルター含めて長所短所を考えながら自分が扱いやすいのを探すのが大事ですかね?どうでしょう?
僕は水槽内にスポンジブロックをセパレーターの様に設置、ブロックを通過した水の上澄みを外部が取り込む方式でした(^-^)/
檻はスポンジを通過した部分の床に溜まるのでそれを毎日吸い出すので、手入れも比較的に簡単でした(^-^)/
通過した部分には、まぁ、それでもパイプにたまに汚れが付着するので洗ってはいましたが、、、
通過した部分には浮草設置して、アンモニア吸収して、オー(≧∇≦)これって淡水版エコシステム?なんて、、、~_~;
外部は嫌気性バクテリアもいたのか、水の調子も良かったと思います
また、外部には色々なものがいれる事ができるのも良いと思います
僕みたいな水交換をあまりしない人にはPHとミネラルコントロールは比較的に重要と考え、濾過に牡蠣殻ペレット入れて飼育してました
何だか、良いと聞いて変更したスポンジですが、スポンジを洗う事には変わり無く、ミネラルは常置から液体添加に代わっただけで、結果は同じで、飼育する人の環境とライフスタイル、こだわりに合わせて取り組めば良いと感じます
とはいえ、初めて飼育する人にとっては何が良いのかはわからず、一巡するのでしょうし、そうする事が楽しみにの一つなのでしょうが、、、(^-^)/
長文お許しください
どうやら、説明の通りの方法をしていた様です
入江さんの解説通り、問題は無かったですよ(^-^)/
こんばんは。
少数飼育で問題なかった水槽環境でも、過密になると
まるで状況は変わってきますよね。
ウェットドライの上部は120水槽で私も使っていました。
サイフォン方式の水位が上下するタイプでしたが、濾材が空気に触れるおかげで
バクテリアの活動が活発になるようで調子良かったですね。
微細孔にバクテリアを定着させ、そこに通水させる事で濾過を行わせる…
方式の違いはあっても原理は同じ。
そう考えると濾過器は正しく使えば自分に合った物を探せば良い…という事になりそうですね。
エーハイムのスポンジブロックって良いですよね?
何度洗っても耐久性は問題無く使用できる上にゴミもかなりシャットしてくれて。
入江さんが奨めるのも判ります。
工夫次第で用途も広がりますし、外部の汎用性と合わせてアイデア次第でオリジナルの濾過システムが組めます。
自分も繊維ピートを入れたり、殺菌灯を繋いだりと楽しみながら使っていました。
スポンジフィルターも外部フィルターも長所があれば短所もあり、結局は使う人次第ということでしょうか。
今回の内容を見て、自分の中の違和感が晴れたような気がします(≧∇≦)
物理濾過と生物濾過を分ける事の必要性、今のスポンジフィルターはそれがまとまってしまっているので、少し違和感があったんですよね(≧∇≦)
再度、濾過に関して考えさせられました
ありがとうございました(^-^)/
スポンジフィルターは生物濾過主体なのにゴミが表面に付着してしまいますね。
外部や上部で物理濾過を分ければ、物理濾過だけの掃除ができる…
メンテは楽ですが、過密な状態ではスポンジは複数必要になってきます。
自分も濾過についてはまだ進化する余地があるように思います。
将に その通りで 物理濾過をどうするかって点
私は 餌やりで クリアーしとります^^
濾過器に取り込まれる物で一番やっかいなのがハンバーグのカス…
エサやりの工夫も立派な使いこなし術。ぜひ、知らない人にも外部の良さを伝えちゃってください。
やはり、物理と生物濾過を分けたいと思います(≧∇≦)
また、アルカリ飼育と弱酸飼育を魚の成長に合わせて変えたく思い、導入を決めまたした
アルカリ飼育にはカルシウムペレットが必要で、外部がカルシウムリアクターとして活用する事で、KHが上がり、PHも高く維持できます
硝酸イオンの問題もありますが、換水で何とかしたいと思います
今回はこちらでもご紹介あった通りサブフィルターで分けたいと思います
まぁ、外部は立ち上げに時間がかかるので、しばらくは併用になると思いますが(≧∇≦)
長文お許しください