▲「MIU404」最終第１１話が今ひとつでとても残念！
自由が丘大人の音楽教室 新沼健です。
今季春ドラマで「半沢２」と並んで物凄く期待していた「MIU404」が先週最終回を迎えました。
最終第１１話はオンタイムで視聴したものの、どうも納得がいかず、昨日まで毎日復習の為見直しましたが、やはり、とても残念な出来だった、としか思えません、これが正直な感想です。
第６話から第１０話まで尻上がりに調子を上げて、最高潮でバトンを最終第１１話に渡す事が出来たものの、私の期待が大きく膨らみ、ハードルがどんどん高くなってしまったせいもあるのか、最終第１１話は極めて残念な出来となってしまいました。
最終第１１話は、最終話の今になってコンビ不和エピソードをやるの？とか、序盤から中盤にかけて、事件解決後のエピローグでちょっと触れればいいじゃないか、と思われるような、第１０話までの登場人物のその後の顛末を、良く言えば丁寧に、悪く言えば、クドクド冗漫に描いたことで、第１０話から引き継いだ素晴らしいスピード感がすっかり失われてしまいました。
菅田将暉の手がかりは似顔絵しか無いのに、何をグズグズしているのだと思えば、「特派員REC（渡邊圭祐、私はこのドラマで初見でしたが、W主演二人の彼方上を行く、かなりの二枚目です）」の協力であっさり菅田将暉の所在を特定。
綾野剛が菅田将暉をひっ捕らえに行くものの返り討ちにあい監禁される、そこにバディの星野源が登場するもこれまた返り討ちにあいバディ共々監禁される。
監禁されていたクルーザーから脱出して、菅田将暉を逆襲し最終的には逮捕する、という結末でしたが、菅田将暉の所在を特定してからの展開がとてもお粗末！そう感じてしまいました。
進行する屋形船から橋経由で脱出する菅田将暉など、それなりに面白い場面はあったものの、総じてスピード感ある展開というよりはご都合主義も極まれり、としか思えませんでした。
また、クルーザー脱出前に描かれた誰のものかわからない妄想（星野源が撃たれ、綾野剛が菅田将暉を射殺）も企図不明で良くわかりません。
第６話から第１０話まで出色の出来で、しっかりバトンをつないだはずの最終話でまさかの大失速、残念でなりません。
ネットニュースによると、脚本の野木亜希子は「MIU404」全11話を1人で書き上げたそうですが、最終話でのまさかの大失速を見てしまうと、次回作では脚本の分業制・チーム制を導入して、ご本人の負担をもう少し軽くしてあげる知恵が必要なのかもしれません。
最終話はとても残念でしたが、第６話から第１０話まで正しく出色の出来で、やはり野木亜希子はやれば出来る子でした。
制作スタッフは丸投げするのではなく、野木亜希子の才能を、最高の形で発揮できるように制作体制を整えた上で、次回作に臨んで欲しいと思います。（「アンナチュラル2」でも「MIU404 2」でも全くの新作でも可ですから）
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