▲ 夏ドラマを総括する!その5 実に丁寧に制作された「とと姉ちゃん」
おはようございます。
東京自由が丘のセレクトショップ、ブティック自由が丘101の新沼健です。
ブティック自由が丘101とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
夏ドラマを総括する!その5は、NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」です。
2クールに亘る長期ドラマなので、正確には春・夏ドラマと呼ぶべきなのでしょうが、昨日最終回を迎えた「とと姉ちゃん」を総括します。
前シリーズの「あさが来た」はとても良かった。
実在の実業家・広岡浅子をモデルにした主人公、白岡あさの人生の切り開き方がとても力強くてダイナミック、正に偉人伝を読むような面白さがありました。
対して「とと姉ちゃん」の主人公は、早逝した父の代わりに家族を守ると誓った雑誌社の創業者でしたので、ドラマ視聴前は、前作に比べると相当平坦な(見所に欠ける)ドラマになるのか、という危惧がありました。
実際、男勝りの女傑、白岡あさのように、ピストルを懐に鉱山に乗り込むようなことも明治の元勲と渡り合うこともありません。
しかし、主人公小橋常子は現代の日本女性が失ってしまったかに見える、古き良き大和撫子のたおやかさを体現して、私はなにか懐かしささえ感じましたし、うちに秘める静かな、しかし断固とした決意と情熱を小橋常子役の高畑充希が、実に自然かつ見事に演じきりました。
見所に欠ける、などということも一切なく、毎週毎週の見どころで我々視聴者を引きつけ、最後まで離しませんでした。視聴率も良かったというのも納得できます。
個人的に驚かされたのが作り込まれた小道具たちです。
特に洗濯機の実験編では、昭和30年代風の新品の電気洗濯機を何種類も揃えて、水流まで回してみせました。わずか数秒のシーンにどれほど手間隙掛けているのか、私には想像もつきません。
屋外に設置されて劣化するプラスチック部品などというのも、ドラマに深いリアリティーを与えていました。
出演者も、主演高畑充希をはじめ、編集長花山役の唐沢寿明などとても見どころのある好演でした。
佐藤仁美演じるカフェー「浪漫」の元女給が再婚して「新沼康恵」になったのに親しみを感じました。旦那さんはきっと東北の生まれなのでしょう、「金は持っている」とのことだったので、東京で一生懸命頑張ったに違いありません。
全156回の放送からベスト回を選ぶすると60回の星野との別離、154回の花山編集長の最後の挨拶編でしょうか。
▲ 60回 星野との別離編
▲ 有働さんが泣いてしまった花山最後の挨拶編
出演者及びスタッフの皆さん、お疲れ様でした。次回の東京制作編を期待しています。
さて、来週からは大阪制作編、主演は芳根京子の「べっぴんさん」がはじまります。こちらも期待大です。
▲ 芳根京子主演 「べっぴんさん」
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