短刀 長舩経家


短刀 長舩経家大永二年
天正より四十年ほど古い大永頃の備前長舩鍛冶経家の短刀。刃長五寸ほどで少し小振りに造り込んでいるが、刃長の割りに茎が長いのは手持ちを考慮したものか、同じ戦国時代の備前物でも、少し時代が上がるとこのような造り込みが多く、天正頃まで時代が降るとがっしりとした短刀姿になる。刃長は三寸ほどあれば充分に刃物、武器としての役目を果たす。小振りに仕立てて具足の腰に帯びたものであろう。地鉄は備前肌。刃文が湾れ、互の目、飛焼、湯走り、帽子も乱れ込んで先は掃き掛けて返る。沸が強く砂流し金線も強く入り、相州振りが窺える備前の短刀である。



短刀 長舩経家大永二年
天正より四十年ほど古い大永頃の備前長舩鍛冶経家の短刀。刃長五寸ほどで少し小振りに造り込んでいるが、刃長の割りに茎が長いのは手持ちを考慮したものか、同じ戦国時代の備前物でも、少し時代が上がるとこのような造り込みが多く、天正頃まで時代が降るとがっしりとした短刀姿になる。刃長は三寸ほどあれば充分に刃物、武器としての役目を果たす。小振りに仕立てて具足の腰に帯びたものであろう。地鉄は備前肌。刃文が湾れ、互の目、飛焼、湯走り、帽子も乱れ込んで先は掃き掛けて返る。沸が強く砂流し金線も強く入り、相州振りが窺える備前の短刀である。

