ニホンオオカミの正体!

1905年に絶滅したはずなのに、生き残りの噂が絶えないニホンオオカミのことについて考えます。

解明に繋がるか?

2011-02-17 17:06:29 | ニホンオオカミ
犬科のミトコンドリアDNAで分けられた系統図です。下へいくほど、オオカミ(ハイイロオオカミ)からは遠いことになります。まずは1番下から、ホッキョクギツネ、アカギツネ、リカオン、ドール、ヨコスジジャッカル、セグロジャッカル、エチオピアオオカミ(アビシニアジャッカル)、コヨーテ、ゴールデンジャッカル、ヒマラヤオオカミ、エジプトジャッカル(どうやらオオカミだったらしい)、インドオオカミ、ハイイロオオカミとなります。私は学者ではないので、はっきりしたことはわかりませんが、オオカミを一くくりにしているなかには古いタイプが含まれている可能性があります。(インドオオカミ、エジプトジャッカル、ヒマラヤオオカミ)ここで出てくるエジプトジャッカルについて説明があります。元来、アフリカにはオオカミは生息していなくて、ゴールデンジャッカル以外のジャッカルはアフリカに生息、ゴールデンジャッカルのみが、アジアとアフリカに生息するというのが定説でした。このうちアフリカに生息するゴールデンジャッカルのうち、エジプトとエチオピアに住むものは、形態がジャッカルらしくないということで調べてみると、ジャッカルよりも古いタイプのオオカミだといわれているインドオオカミやヒマラヤオオカミに近いという結果がでたそうです。私が考えるにニホンオオカミとハイイロオオカミのDNAが一致しなかった結果について、ニホンオオカミはこの系統図の中で、ハイイロオオカミを除く3種に近いか、ヒマラヤオオカミとゴールデンジャッカルの間に入るかも?と考えます。研究がもっと進んで、はっきりしたことが判るといいですね。もう1つ驚いたのは、コヨーテがハイイロオオカミからは少し遠い位置にあったことです。アメリカアカオオカミがコヨーテとハイイロオオカミの雑種だとか、古いタイプのオオカミだとかいわれていますが、この辺に秘密があるのかもと思います。
このブログでニホンオオカミとハイイロオオカミのDNAが一致しないのはニホンオオカミが古いタイプであるためだ。しかしそれを証明する動物が陸続きであったはずのアジア大陸にいないではないか!という意見に抵抗できる要素が1つ出てきたかもしれません。少し前に書いたクローンでニホンオオカミを復活できたら証明できるかもしれないなあと思っています。


最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
参考までに (三太郎)
2011-02-25 00:23:01
日本にいて大陸にいないもの、の代表格としてはタヌキが挙げられます。中国の一部にいるとのうわさもありますが、まあ、日本特産と言っていいでょう。江戸時代には、今のタヌキに加えて別種が数種類生存していたらしいですら、もう日本はタヌキ王国です。なぜあのようなドンくさい動物が過酷な生存競争に打ち勝ったのか。それは日本人の多神教的な世界観ではないでしょうか。やつらにはやつらの世界があるから、無暗にタヌキ汁にするのはよそう、と。同じようにオオカミに対しても、隣の住人くらいに思っていたのかもしれませんね。・・・・そう考えると日本オオカミは、日本特産のもっとも原始的な種だったのかもしれませんね。
返信する
タヌキは (銀狼)
2011-02-25 08:36:34
三太郎さん、タヌキは大陸にもいるそうです。でも日本に近い東の方、の狭い範囲にだけ生息しているそうです。タヌキは古い犬科動物ですから、もっと広範囲にいてもいいと思うのですが、行動範囲がオオカミなどと比べて狭い、生存競争に負けた等で、早くに大陸から切り離された日本では隆盛をほこっているのかも。ニホンオオカミにも同じ現象が起こったのかも!
返信する
はじめまして (やまいぬビリーバー)
2011-02-26 10:55:29
昨年の夏ごろからニホンオオカミに興味をもって色々と調べている一般人です。

ニホンオオカミ系のブログでアクティブなところは貴重ですね!

すずかハイキングさんの「論文」を読んで、やっと実情が掴めはじめた所に、こちらの記事を見つけて希望が見え始めました。

できれば、出典を教えていただけませんか?是非、読込んでみたいと思います。
返信する
情報元。 (銀狼)
2011-02-27 14:58:01
初めまして、やまいぬビリーバーさん。ニホンオオカミのことについては、特に最近は絶滅というのをみんなが受け入れて、情報が特に減ってきています。ニホンオオカミはハイイロオオカミとは別だという説がありますが、それなら由来の大陸に近い種類がいない(過去にいた)とハイイロオオカミの亜種であるという説が覆せないを思っていました。自分自身もそれをうけいれるしかないなあと半ばあきらめていたんですが、今回偶然、アビシニアジャッカルのことを調べていて偶然、この系統図を見つけたんです。ヒマラヤオオカミが古いタイプのオオカミで、ハイイロオオカミとDNAに違いがあれば、ニホンオオカミの場合と同じになります。ということは、ハイイロオオカミとニホンオオカミは別という証明にならないでしょうか。

上の系統図は、F is for Fossa!というブログのアフリカのオオカミという記事のところに系統図というリンクがあり、そこで発見しました。

考えてみれば、ニホンオオカミより早く絶滅したといわれているエゾオオカミのDNAがハイイロオオカミと一致して、後のニホンオオカミは一致しないのはおかしいでしょ?ただ証拠がなかったんですよね。


返信する
調べてみるものですね。 (やまいぬビリーバー)
2011-02-28 10:26:24
情報元確認いたしました。どうもありがとうございます。

DNAの世界も日進月歩のようで、思ったより期待がもてそうですね。

ニホンオオカミのDNAを再鑑定してヒマラヤオオカミと比較できれば、面白い結果が期待できるかも知れません。

でも、ニホンオオカミの研究をそこまでしてくれる専門家の方がいらっしゃるのでしょうか?故今泉先生の存在が輝いて見えます。

そうなると、やはり決め手はクローン再生しかないのかも知れません。命をもてあそぶような後ろめたさをどうしても捨てきれませんが...。

ところで、私も「もしかしてニホンオオカミの実物ってジャッカルの耳と前肢を小さくしたものに一番近いのでは」と思っていたので、今回のヒマラヤオオカミの件にはかなり興奮しています。
ジャッカルより遠縁な「オオカミ」がいるだなんて夢想でしかなかったからです。

とりあえず、ヒマラヤオオカミの頭骨図でも探そうかと思います。
返信する
推測ですが。 (銀狼)
2011-02-28 19:17:42
やまいぬビリーバーさん、これは推測ですが、日本列島(北海道を除く)はハイイロオオカミが全世界に広まる前に大陸から切り離されました。一方大陸では後から台頭してきた大型のハイイロオオカミに古いタイプ(ヒマラヤオオカミなど)は生息域を徐々に追われ、環境の厳しい、ヒマラヤなどに残されてしまったんではないでしょうか。何時の日か、ヒマラヤオオカミの研究が進み、はっきりしたことがわかるといいんですが。

クローンはどうなんですかね?上手くいくのでしょうか。
返信する
同感です (やまいぬビリーバー)
2011-02-28 21:54:39
銀狼さん

実は私も同じような事を考えていました。ちょうど、日本の北と南に古いタイプのDNAをもった日本人が残ったのと同じ構図ですよね。

ただ、もろ文系出身で地学も生物学もまともに勉強したことがなかったので、自分の考えている事の裏付けができないのです。

正直いってクローンは、期待をしつつも話半分に聞いています。やはり、ニホンオオカミのDNAサンプルは希少ですから必要な量を確保できるとは思えないのです(素人の感想です)。

ところで、ブックマークにある「すずかハイキング」さんはどういったお方がご存知ないですか?
市販の書籍の数段上をいくレベルだと心酔しているので、メールも送ってみたのですがなしのつぶてなのです。
ご健在なら良いのですが...。
返信する
残念ながら。 (銀狼)
2011-03-01 13:56:50
やまいぬビリーバーさん、「すずかハイキング」さんは残念ながらわかりません。でも何か私たちとはレベルが違いますよね。研究者レベルというか。
返信する
残念です。 (やまいぬビリーバー)
2011-03-01 21:22:10
ニホンオオカミの研究をするなら是非とも一読しなければならないものですよね。

いま、北大出版会からアメリカ人がだしている本を読んでいるのですが、平岩氏の著書をベースにしているのが残念でなりません。

この著者も「すずかハイキング」さんのHPを読んでから本を書けば良いのにと思っています。

ただ、「すずかハイキング」さんのHPはIEじゃないとレイアウトがズレてしまうので、読めない方も結構いるのでしょうね。
私は、し方がないのでHTMLソースをダウンロードして整形してから読みました。
返信する
Unknown (銀狼)
2011-03-02 15:01:22
やまいぬビリーバーさん、すずかハイキングさんのHP、IEでしか観られないんですか。このHPは日本犬に関しても非常に詳しいのでよく読んでいます。平岩氏の理論は?なことが多いです。(古い)
返信する

コメントを投稿