ひさしぶりに、投稿します。このブログを書いてきて、いろんな方にご意見をいただき、そのうえで、思っていることを書きます。そもそも山犬と呼ばれていた動物をニホンオオカミと呼んだことが問題を難しくしました。オオカミと呼ぶと、どうしてもハイイロオオカミに対してどうかという話になります。(亜種など)でも、この動物の特徴をあげてみると、ハイイロオオカミとは思えないんです。いくつかあげてみましょう。頭骨の神経孔が1つ多い。ストップがほとんどない。口蓋後縁部に突起がなく窪んでいる。聴胞が丸く膨らまない。体型としては前足が短く、背中が亀の甲羅のように盛り上がる。未確認ですが、オスの成獣の口角に黒いスジがあるなど。亜種レベルの変化としてはあまりにも多くの違いがあります。結局この動物はハイイロオオカミの亜種ではなく、別の犬科の動物で、昔から呼ばれていたようにヤマイヌとしたほうが良いと思います。
さて、1910年福井での記録を最後に確認されていないヤマイヌ、残念ながら種としては絶滅です。無論、犬との混血はいると思います。でもそれはヤマイヌの血が入った犬であり、ヤマイヌではないということです。オオカミ犬の説明の中で、オオカミ犬同士をかけていくとどんどん犬に近づいていくそうです。たとえ、両者がhigh%だとしてもです。そして定期的に100%のオオカミを交配しないと、姿が維持できないそうです。ということは、犬の血が入った動物同士が日本の山の中で交配していくと、犬になってしまうということです。最後の記録から100年が過ぎ、もはや手遅れですね。
残念ですが、ヤマイヌに関して我々ができることはもうありません。少し前にニュースになったクローンが成功して、本当のヤマイヌの姿を再現できることを祈っています。そしてちゃんとしたヤマイヌの標本を作って、残さないといけないと思います。
そしてこれ以上絶滅種を出さないように、ツシマヤマネコやイリオモテヤマネコなどの保護にいかしてほしいと思います。
さて、1910年福井での記録を最後に確認されていないヤマイヌ、残念ながら種としては絶滅です。無論、犬との混血はいると思います。でもそれはヤマイヌの血が入った犬であり、ヤマイヌではないということです。オオカミ犬の説明の中で、オオカミ犬同士をかけていくとどんどん犬に近づいていくそうです。たとえ、両者がhigh%だとしてもです。そして定期的に100%のオオカミを交配しないと、姿が維持できないそうです。ということは、犬の血が入った動物同士が日本の山の中で交配していくと、犬になってしまうということです。最後の記録から100年が過ぎ、もはや手遅れですね。
残念ですが、ヤマイヌに関して我々ができることはもうありません。少し前にニュースになったクローンが成功して、本当のヤマイヌの姿を再現できることを祈っています。そしてちゃんとしたヤマイヌの標本を作って、残さないといけないと思います。
そしてこれ以上絶滅種を出さないように、ツシマヤマネコやイリオモテヤマネコなどの保護にいかしてほしいと思います。
この問題さえなければ、過去に「これはオオカミじゃないよ。だから、ただの野犬だね」と安易に処理されることもなかったでしょうし、ちゃんとした研究者も育っていたでしょう。何より、絶滅しなかった可能性もずっと高かったのだと思います。
問題は絶滅種の研究はどのくらいの熱意をもって進められるのかということです。
太古の絶滅生物の研究は盛んですが、ヤマイヌの研究はどのくらいの質量をもって残されていくのでしょうか?
私もずぶの素人ですが、ヤマイヌのことを調べていくうちに、この問題は動物学、生物学だけではなく、地学、民族学など、日本列島の成り立ち、日本人のルーツなど色々な謎に関連しているのが分かってきました。ただ、残念なことに私の基礎学力がたらないためか、情報が少ないためか、なかなか全体像がみえてきません。
例えヤマイヌが絶滅したとしても、このユニークな動物を研究する価値は決して低いものだとは思えません。これについては、是非、プロの研究者さんたちのお声もお聴きしたいと思います。
なお、やっぱり私は、この国のどこかでヤマイヌの血を色濃く残す野生種がいきている事を信じたいと思います。
今回またニホンオオカミについて調べてみているうちにこちらのサイトを知りました。
ニホンオオカミは、オオカミの亜種ではなく、ヤマイヌと呼ぶべき動物のようですね。そのつもりで剥製を見ると、ハイイロオオカミやチベットオオカミとは違う姿の動物だとわかりますね。
各地のニホンオオカミ像が、現存するオオカミを元に作られているらしいことが残念に感じます。
村上さんの戻し交配に関する高知新聞の記事も読みましたが、一般的なイヌとは印象の異なるイヌを生み出すだけで、ヤマイヌに近づけることはできていなかったのだと感じました。
今後は、学術的にも、ニホンオオカミならぬヤマイヌが正しく再認識されるとよいと思います。
一連の記事、ありがとうございました。
そうなったら、また怪しい専門家とか商売とか出てきて、最悪の展開になってしまいそうです。
ヤマイヌの定義づけ、結局はそこが出発点なんですよね。
クローンの件があれからどうなっているのかわかりませんが、一縷の望みと思って期待するしかありませんね。
また、何か情報があったらご紹介ください。
楽しみにして、お待ちしております。