僕はよく社会全体がどうなっているのかを考えます。
政治だったり、経済だったり。
その時の僕は、登山で言えば、地図を見ているときと同じ感覚ですね。
大きな視点でものを考え、どのような方向に自分が向かっていくのか定めます。
それと逆に、現実に登山道の入り口に立っている僕がいます。
その時の僕は、足を一歩踏み出そうとしています。
それは、地図の中の仮想空間の僕ではなく、現実の僕です。
地図の中のように大きな視点でものを見ることは、すごく大事なのですが、
過度に自分を小さく見てしまう可能性があります。
というのも、今の自分がダメなのは、
政治のせいだ、社会のせいだ、会社のせいだ、
などと、自分とは関係ない制度のせいにしがちだからです。
本当に大事なのは、いま、一歩踏み出そうとしている現実の僕なのです。
現実の僕が何かを成し遂げようとするとき、
一歩踏み出そうとする勇気と意志が必要とされます。
そして、それを続けていくためには、努力が必要です。
問題を、社会のせいにすると、人間は無力になってしまいがちです。
社会制度は一人の力では変えることが出来ませんからね。
しかし、問題を、勇気のなさと努力不足だと考えれば、
僕たちは変わることができます。
勇気を出して、努力すればいいだけだからです。
何か問題があったら、まずは自分の足元を見て、その一歩に集中しましょう。
その一歩一歩の積み重ねによって、僕たちは頂上に登れるのです。
ただ、ぼやっとして方向を間違えると、迷います。
そのときに、ちゃんと地図を見ろよ、と自分に言い聞かせて、道迷いしないようにしています。