フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

我、事において後悔せず

2020年06月25日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

宮本武蔵の独行道に、「我、事において後悔せず」という言葉がある。

最近、小林秀雄のエッセイに凝っていて、彼の「私の人生観」にそのことが書いてあった。

非常に難しい解釈です。

「後悔などというお目出度い手段で、自分をごまかさない決心をしろ。今日まで自分が生きてきたことについて、その掛け替えのない命の持続感を持て」といいます。

たぶん、後悔ではなく、今この一瞬の行為を真剣に生きていけ、ということなんだと思います。

なるほど。達人の言葉ですね。この考え方、すごーく好きです。

武士のように、命のかかった状況に生きていると、こういう考え方になるのかも知れません。

でも、人に説明はできませんよね。

だから、僕は、もっと単純に考えます。

後悔は、自分の失敗を後で悔いることです。反省は、自分の行為を評価し、悪いところは改めることです。

つまり、後悔は、過去を変えようとすることで、反省は、未来を変えようとすることです。

過去は変えられないから、後悔しても意味はない。だから、後悔しない。

でも、未来は変えられるので、反省はする。

僕たちにできることは、過去の失敗を客観的に振り返り、そこから教訓を得て、未来に活かすということなんだと思います。

失敗は、未来を良くするための材料に使うのです。

といいながら、失敗だらけの人生を正当化して、どんどん失敗していきましょう。

僕みたいな凡人は、小林秀雄や宮本武蔵にはなれませんから。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする