教科書を使うことが基本の先生方は「授業に使える記事がタイムリーに載っていない」とよく話されます。毎年使う年齢が限定され、基本的に1年・1度しか使わない教科書は、教えるべき内容を網羅することができます。一方、新聞はどの年代の人の要望もできるだけ満たす必要があり、例えば「新聞の読み方」「5W1H」など知って欲しいことを毎年載せると限られた人に役立っても多くの人には・・・。新聞紙面でも解説等で読み解くコツを教えることはありますが、教科書で「国語辞典の使い方」を教えるように、紙面を手にして先生や大人が教えることをお勧めします。
猛暑が続く中、熱中症対策で公立図書館を利用する人が増えています。以前は、新聞閲覧コーナーは大賑わいだったのが今では空席が目立ちます。「新聞は皆さんが読みますので、長時間のご利用はお控えください」の注意書きがあるものの・・・・。
そんな実態を踏まえると、記事を読むことを前提とした家庭学習を課すのは現実的ではないと思います。
NIEの実践をするためには、子供だけでなく家庭、保護者の新聞と接する実態を把握する必要があります。